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妊婦さんや子育てママに大人気のナチュラルコスメ。
妊娠中や産後の敏感肌に優しいというだけでなく、赤ちゃんへの影響が少ないということもあって、妊娠を機にナチュラルコスメに変更するママがたくさんいます。
そこで今回は人気のナチュラルコスメとオーガニックコスメの違いやメリット、選ぶときの注意点についてお話ししていこうと思います。
ナチュラルコスメとは?
ナチュラルコスメとは別名「自然派コスメ」とも呼ばれていて、化学合成成分をなるべく抑えて自然・天然由来のものを主成分として作られた化粧品のことをいいます。
また似たようなものに「無添加コスメ」がありますが、これは防腐剤や石油系界面活性剤、合成色素などの人口添加物成分を含まない化粧品のことをいっているので、こちらの場合は主成分が天然由来のものとは限りません。
あくまで人口添加物を配合していない化粧品という意味になります。
このどちらも旧厚生省が指定したアレルギーを起こす可能性があるとされる成分だけを省いている化粧品なのですが、全ての化学合成成分が一切含まれていないというわけではありません。
つまり「ナチュラルコスメ」とは石油由来などの人工的な化学合成成分などを、なるべく使わずにできるだけ天然植物由来の成分を使用して作られた化粧品のことを言います。
あくまで「なるべく」「できるだけ」なので完全フリーではないということ。
そして化学成分が含まれている自然派コスメ・無添加コスメは実はたくさん存在しているということなんです。
自然派コスメや無添加コスメの落とし穴
肌に良い化粧品を選ぼうとするときに「パラベンフリー」のものかどうかを基準にしている人も多いかと思います。
パラベンの特徴は強い殺菌力です。そのため化粧品の腐敗や劣化を防いで、長持ちさせるというメリットがあります。
でもその反面パラベンはアレルギーを引き起こす可能性があるだけでなく、環境ホルモンの一つである疑いもあります。
パラベンは化粧品の表示指定成分で表示が義務付けられている合成防腐剤が、同じ合成防腐剤の中でもフェノキシエタノールは表示指定成分に含まれていなかったため、無添加コスメによく使用されています。
でもフェノキシエタノールのアレルギー性や毒性はパラベンとほどんど変わりませんし、環境ホルモンの疑いもあります。
このように表示指定成分に入らなくてもアレルギー性の強い成分は数多く存在するのです。
オーガニックコスメとは?
オーガニックコスメはナチュラルコスメのカテゴリーの中に含まれています。
自然派コスメや無添加コスメとの違いとしては、農薬や化学肥料を使わない有機栽培で作られた植物から取れるオーガニック成分で作られた化粧品のことをオーガニックコスメといいます。
別記事「オーガニックコスメおすすめ15選!お肌のことを考えた自然派化粧品の選び方」にも詳しく記載していますが、日本ではオーガニックコスメの基準が明確でなく、各メーカーの定義づけに委ねられているのが現状です。
オーガニックの食品に関しては日本有機JAS認定によって基準が設けられていますが、今のところ化粧品にはこうした第3者機関がありません。
そのため極端に言えば、少量しかオーガニック成分を使用していなくて、化学成分がたくさん含まれているような化粧品でも「オーガニックコスメ」として販売することができてしまうというのが現状なのです。
ナチュラルコスメとオーガニックコスメの違い
先ほどご説明した通り、ナチュラルコスメのカテゴリーの中にオーガニックコスメが含まれています。
そして自然派コスメや無添加コスメを含むナチュラルコスメには法的な基準や第3者機関などの明確な判断基準が日本にはありません。
なのでそれぞれの違いはメーカーごとの判断で分けられている状態です。
一方、海外ではオーガニック基準が明確に設けられており、この認定をクリアした製品が日本でも販売されています。
しかし認証されているからといって必ずしも自分の肌に合った成分かどうかは別の話です。
自然の成分でも化学成分でも、必ず全ての肌に合うとは限りません。購入前には成分表示をしっかりチェックするようにしましょう。
ナチュラルコスメのメリットと注意点
ナチュラルコスメのメリット
肌に優しいので妊娠中や子育てママにも安心
化学成分が必ずしも肌に悪いというわけではありません。でも自然の植物などの成分から作られた化粧品はやはり肌に優しく刺激も少ないことが多いのも事実です。
特に妊娠中や産後は肌質がが敏感になってしまいますし、赤ちゃんへの影響も心配なものですが、ナチュラルコスメは一般的な化粧品に比べても安全・安心なものが多く、なかには赤ちゃんと一緒に使えるものまであるので子育てママにとっても便利です。
癒されてリラックスできる香り
ナチュラルコスメは香料を含んでいませんが、植物成分を抽出した精油が入っています。
精油による植物本来の天然の香りが癒しとリラックス効果をもたらします。
精油の種類によって香りとその効果も違うので、リフレッシュしたい時や落ち込んだ気分を明るくさせたい時など、用途に合わせて選んでみてもいいでしょう。
香りによる効果はストレス解消の役割も持っているので、妊娠中や子育て中のママにとってピッタリの化粧品かもしれませんね。
補うのではなく肌本来の力を引き出してくれる
ナチュラルコスメに含まれる、自然の植物成分などから得られる効果は東洋医学の漢方の理論にも通じるものがあります。
なので日本人にとってなじみやすい化粧品ともいえるのではないでしょうか。
たしかにナチュラルコスメは即効性は期待できませんが、その代わりに漢方のようにゆっくりと肌への効果をもたらしながら、肌が本来持っている力を促して引き出していく働きを持っているのです。
つまり肌質自体を強く美しく改善していく効果が高い化粧品なんです。
ナチュラルコスメを使うときの注意点
使用期限
ナチュラルコスメは防腐剤などの添加物や化学成分を使用していないものがほとんどなので、一般的なコスメと比べると使用期限が短めです。
また自然由来の成分というのは酸化も起こしやすいため劣化しやすいコスメともいえます。使用期限が過ぎてしまったナチュラルコスメは効果が得られにくいだけでなく肌にも悪影響があるので使用は控えましょう。
使用期限をきちんと確認しながら、期限までしっかり持たせるためにも、直射日光の当たらない場所や涼しい場所に保管するようにしましょう。
成分
「ナチュラルコスメ」の基準というのはとても曖昧で、メーカーごとの基準に委ねられています。
先ほども言いましたが、ほんの微量しか天然成分が配合されていなかったとしても堂々と「ナチュラルコスメ」を名乗っている化粧品も存在します。
ですので「ナチュラルコスメ」の看板だけで盲信的に信用するのではなく、きちんと成分表示をチェックして、自分の目で判断することが大切です。
特に敏感肌の人は自分の肌に合わない成分を事前に把握しておくか、もしくはサンプルなどから試してみてから購入するようにしましょう。
アレルギー
植物などの天然成分は自然の成分だからこそアレルギーを引き起こす可能性も秘めているかもしれません。
スギなどによる花粉症やそば粉などのアレルギーも自然の植物が引き起こしているのですから、化粧品の自然成分にもアレルギー反応が出る恐れもあるということ。
これに関しては実際に使用してみなければわからないことなので、購入前はサンプルで顔の目立たない部分や腕の内側などでパッチテストをしてみるようにしましょう。
もし赤みやかぶれなどのアレルギー反応が出た場合は速やかに使用を中止し、皮膚科を受診するようにしましょう。
まとめ
いかがでしたか?
ナチュラルコスメもオーガニックコスメも高い安全性と美容効果が期待できる化粧品です。
どちらが自分の肌に合っているかは成分や特徴などを踏まえながら、賢く選択していくようにしましょう。