暑い夏、さっきまで汗ダラダラで肌がベトベトだと思っていたのに、気づくと肌がつっぱっていたりカサついてる…?!といった経験はありませんか?
実はこれは夏の冷房が大きく影響しています。冷房は夏を快適に過ごすためにはもはや必須アイテムですが、その快適さの裏で肌にどんどん負担をかけてしまい、気づくと肌がボロボロ…なんてことに!?
そこで今回は夏の冷房が肌に与える影響と夏のボロボロ肌の予防ケア方法について詳しくお話ししていきたいと思います。
冷房ってなぜ乾燥するの?
「冷房は肌を乾燥させる」というのはもう当たり前の話になっていますが、ではなぜ乾燥するのか?というと、冷房で湿度が下がって室内の空気が乾燥してしまうからですよね。
では冷房がなぜ湿度を下げてしまうのでしょう?
それは、まず冷房には空気中の水分量(水蒸気量)を発生させる機能はないということ。
さらに冷房には空気中の熱を吸い取る「熱交換器」という機能がついているのですが、それが熱だけでなく空気中の水分も吸い取ってしまうからです。
そのため冷房をつけているとどんどん室内の湿度が下がっていきます。
でもなぜ空気が乾燥するからといって肌も乾燥するのでしょう?
それは人間の肌というのは湿度によって空気の乾燥を感じ取りそれに反応する性質をもっているからです。
さらに冷房の冷風に肌が直接当たってしまうことでも肌の水分が蒸発してしまい乾燥してしまうのです。
冷房の快適さが招く!夏のボロボロ肌の原因とは?
冷房+汗→ インナードライ肌
夏は日々の暑さで当然汗をかいてしまいますよね?
でも汗をかいた状態で冷房のかかるオフィスやお店などの室内に入ると、汗も乾いてきて「あ〜涼し〜い。極楽〜。」…とホッと一息。
…でも汗が乾いたこの時に肌がつっぱったような感じになったことはありませんか?
実はこの時、肌内部の水分が冷房で蒸発してしまい「インナードライ肌」になってしまっているのです。
水分不足を感知した肌はこれ以上乾燥しないように肌を守ろうとして過剰に油分(皮脂)を分泌させてしまう作用があります。つまり肌表面は皮脂でベタベタしているのに肌の内側はカラカラに乾いているという状態になっていて、この状態をインナードライ肌といいます。
例えばこの状態の肌で、再び外出して汗をかいてしまい、また冷房で汗を乾かし…ということを繰り返すと、肌は何度も乾燥のダメージを受ける状態になってしまうのです。
また肌に汗がついたままでいると角質層が弱くなってバリア機能が低下し、さらに肌の乾燥を進行させる肌になってしまうのです。
冷房+冷え
冷房の効いた室内に長い時間いることで知らず知らずのうちに体は冷えてしまいます。
涼しく快適に過ごしているように思っても、実は体の芯は冷え切っていたりします。
冷えた体は血行も悪くなり代謝も悪くなります。
すると汗や皮脂も分泌されにくくなることで、肌の潤いを守るための皮脂膜が形成されにくくなるので夏でも乾燥肌になってしまうのです。
「夏なんだから乾燥してるわけない!」という思い込みで油断する
汗をかくと肌の表面はベタついて湿っていますよね。
本来、乾燥肌というのは触ると表面がカサつくはずだから、湿ってベタベタしている肌がまさか乾燥しているなんて思いもしません。
でも実は肌内部は水分不足のカサカサ状態!なのにそれに気づかずに保湿ケアを怠ってしまいうことで、知らず知らずのうちにどんどん肌を乾燥させ続けてしまうのです。
冷房の室内にいても乾燥を防ぐ方法!
肌の乾燥はシワやたるみ、毛穴など他のさまざまな肌トラブルを招いてしまいます。
肌のためだけを考えれば冷房は控える方がいいのかもしれませんが、近年の日本の猛暑の中で冷房に頼らずに過ごすのはかなり難しい話。
むしろ冷房なしでは熱中症などの危険性もあります。
そこで冷房の中でも乾燥をなるべく防ぐ方法についてご紹介していきたいと思います。
まずはこれが大切!『湿度をこまめにチェック』
人が快適に過ごせる湿度というのは約40〜60%といわれていて、それ以下になると肌トラブルが起こりやすくなったり免疫力が低下したりします。
免疫力が下がると風邪をひきやすくなるのはもちろん、肌の免疫力も低下してしまい外的刺激に弱い肌になります。するとエアコンそのものが肌にとっての外的刺激となってしまいます。
日頃から部屋に湿度計を置いて湿度をこまめにチェックするようにしましょう。働くママさんならオフィスのデスクなど、すぐ目につくところに湿度計を置くようにしましょう。
そして次に紹介する方法で快適な湿度の40〜60%を保つように心がけてみてください。
冷房の中でも湿度がUP!簡単・手軽な加湿ケア方法
加湿器を置く
加湿といえばやはり加湿器を置くことが手っ取り早いですよね。
オフィスなどの場合は自分のデスクの上などに小さいものでもいいので置いておくと随分と違うようです。
最近では電源のいらない自然気化熱式のタイプもあります。
コップに熱湯や温かい飲み物を入れておく
加湿器ほどの加湿効果はないのかもしれませんが、これも濡らしたタオルと同じくそばに置いておくことでコップからの湯気で加湿ができます。
また水分を取ることは乾燥肌改善にもつながりますし、冷房による冷えからも肌を乾燥させてしまうので冷え防止としても温かい飲み物をこまめに飲むようにしましょう。
濡らしたタオルをかけておく
自分のそばにかけておくことで身の回りの湿度を約10%UPさせる効果があるようです。
自宅なら洗濯物をいくつか室内に干せば、ついでに乾かせますし主婦にとっては一石二鳥。
オフィスで過ごすママさんの場合は自分のそばに小さいタオルやハンカチを濡らしてかけておくといいでしょう。
マスクをする
マスクをすることで自己保湿・保温効果があるので、頬・ほうれい線などの乾燥対策になり、乾燥ジワの予防にもなります。
さらに濡らして絞ったガーゼなどをマスクの中に入れることでさらに加湿効果が高くなります。
昔ながらのガーゼマスクを濡らして絞って使うのもいいでしょう。
観葉植物
植物というのは根から水分を吸い上げて葉の表面から水分を蒸発させるという天然の加湿器効果があります。
また植木鉢の土からも水分が蒸発するので、置いておくなら切り花ではなく観葉植物などの鉢植えタイプの植物がいいでしょう。
これもオフィスの場合はデスクなどに小さいものでもいいので置いてみてはいかかでしょうか?
綺麗な女優さんや芸能人の方の多くが1日中加湿を心がけているという話をよく耳にします。
乾燥が肌にとってなによりの大敵だからこそ、加湿は美肌ケアの基本という認識なのでしょうね。
冷房の乾燥から肌を守るための保湿スキンケア
冷房による肌の乾燥を予防するには日中のケアが重要です。
日中に正しくケアすることで早めの応急処置となり、乾燥による夏のボロボロ肌の予防と改善になります。
あぶらとり紙ではなくティッシュを使う
日中に皮脂浮きしてきた時、あぶらとり紙を使っていませんか?
あぶらとり紙はベタつきがすっきり手軽に取れるので、夏は特に使いたくなりますが、過剰に浮き上がってくるその皮脂は肌の水分不足が原因です。
なのにあぶらとり紙を使うと皮脂を取りすぎてしまい、さらなる皮脂分泌を促してしまい逆効果になります。
インナードライ肌防止のために、日中の皮脂浮きはティッシュで抑えるくらいがちょうどいいです。
保湿スプレー
日中、なんとなく乾燥が気になるなーという時にひと吹きするだけの保湿スプレーやミスト。
こまめに水分補給をすることは体内にも肌にも大きな美容効果を与えます。
でもここで注意!朝晩のスキンケアで使っている化粧水をアトマイザーに入れて使うというのはNGです!
なぜならただ化粧水の場合、肌表面で角質層の水分と一緒に蒸発していってしまい、より一層乾燥してしまうのです。
必ず「日中用保湿」や「メイクの上からでOK」など、日中の保湿ケア専用のものを使うようにしてくださいね。
乳液を薄くトントン
乾燥が酷い場合や、目周りや口元など皮脂腺が少なく乾燥しやすい部分などに乳液を薄ーくつけてみましょう。
なるべくメイクが崩れないように気をつけましょう。
目元や口元などの細かいところは、指の腹を使ってトントンと優しくなじませましょう。
適度な油分を与えることで水分蒸発を防ぐ蓋になり、インナードライの改善にもつながります。
また乾燥ジワの予防にもなります。
そしてなにより大切なのはやはり朝晩のスキンケア!
保湿ケア、紫外線ケア、角質ケアなど夏の肌トラブルに合わせた予防と改善ケアをしましょう。
(詳しいケア方法は別記事「夏の肌トラブル…夏こそ肌の乾燥に注意が必要だった!?」にも記載しています。)
まとめ
いかがでしたか?
夏の冷房は知らず知らずのうちに肌を乾燥させてしまい、さまざまな肌トラブルや老化を招きます。
冷房が快適であっても油断大敵!湿度と保湿を心がけて、夏の隠れ乾燥肌の予防と改善に気をつけていきましょう。
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