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寒い冬が終わってやっと乾燥の悩みが和らいできたと思っても、次に待っているのは夏の肌トラブルです。
強い日差しや暑さなど肌に大きな負担がかかりやすい夏が来る前に、今から早めのケアをすることで肌トラブルは予防できるんです!
そこで今回は夏にお肌を疲れさせないために、今からやっておくべき肌ケアについて詳しくお話ししていきましょう。
夏に肌が受けるダメージとは?
夏の肌が受けるダメージとは具体的にどのようなものかというと、主に次の3つがあります。
夏肌にダメージを与える3つの要因
夏のエアコン
暑い夏はエアコンの冷房がないと過ごせませんよね?でもエアコンによる肌の乾燥はなかなか深刻なものです。
基本的に真夏は一日中エアコンの中にいる状況の人も多いと思います。しかし締め切った室内で冷房が効いてる状況下では湿度は20%以下になっていることも。
湿度が低い環境は肌の水分蒸発を起こしやすくなり、確実に肌内部の乾燥を招いています。
でも涼しく心地よいエアコン環境の中ではそれを実感しにくく乾燥に気付きにくいのです。
実感がないとついつい保湿などの乾燥対策を怠ってしまいがちになり、知らず知らずに乾燥が進んでいきバリア機能は低下。
結果、潤いを維持しにくい肌質になってしまうのです。
汗や皮脂分泌が活発になる
暑い夏は汗をかきやすく、皮脂分泌も活発になるため肌がベタつきがちです。
皮脂分泌が活発になると肌表面に過剰に皮脂が付着します。すると皮脂が酸化してしまい毛穴が詰まったり黒ずんだり、肌全体がくすんだりなど様々な肌トラブルを招きます。
また汗をたくさんかくことで肌が常に湿ってべたついていることで、肌が潤っていると勘違いしてしまうことで乾燥に気付きにくくなってしまいがち。
しかもたくさん汗を掻くと汗の水分で肌の保湿因子が流れ落ちてしまい、角質層が乱れてバリア機能が低下してしまうのです。
夏の紫外線
日差しの強い夏は当然、紫外線量も1年の中で最も多い季節です。
肌のトーンも8月や9月が最も暗い状態になりますが、これは夏の紫外線だけでそうなっているわけではありません。
夏になる前の春先くらいから紫外線A波が一気に強くなります。紫外線A波は肌の奥まで入り込み、肌のハリを奪ったりシミを作ってしまう原因です。
このA波の量は夏と同じくらい春から降り注いでいます。
こうした春先からの紫外線の影響が蓄積され、ダメージを受けている肌にさらに夏の強い紫外線が入り込んでしまうことで、くすみやシミ、乾燥などさまざまな肌トラブルが一気に夏に出てしまうのです。
夏に肌が疲れてしまう本当の原因
夏はエアコン、汗や皮脂、紫外線など様々な原因で肌がダメージを受けやすい時期です。
では夏場だけ気をつけてケアすればいいのかというと、そうではありません。
夏の肌ダメージの根源は夏以前の季節、つまり冬や春からすでに始まっているのです。
冬の肌は寒さから血行や代謝が悪くなることで皮脂膜ができにくくなり乾燥やバリア機能の低下を引き起こします。
そして春はまだ湿度が低めなため乾燥もしやすくなりバリア機能も低下しやすく、そこに花粉やホコリなどの影響もあり肌質がデリケートな敏感肌になってしまって、赤み、痒みやかぶれ、アレルギーなどを引き起こしやすくなります。
つまり夏の肌が疲れてしまうのは冬や春からの疲れが蓄積していくことで肌のバリア機能が低下したまま夏を迎えてしまい、結果、様々な夏の刺激を肌がモロに受けてしまうというのが本当の原因なのです。
今からやるべき!夏の肌ダメージ予防法
疲れが蓄積された肌はバリア機能が低下しているため、夏の様々な強い刺激に太刀打ちできなくなっています。
夏の刺激に負けないためにはバリア機能を整えて健康で強い肌を夏までに作っておきましょう。
そのために重要なポイントは次の3つです。
夏肌を守るために重要な3つのポイント
保湿
冬や春先の保湿ケアについては別記事「冬のカサカサ肌・・・すべすべ肌になるためのお手入れ方法」などでも詳しくお話ししましたが、春は気温は暖かいので肌の温度は高いのに、まだ湿度は低いため肌の水分が蒸発しやすい状態です。
冬だけでなく春も油断しないように冬と同じくらいしっかり保湿ケアをしていきましょう。
またこの時期は乾燥しやすいことからクリームなどの油分ケアに重点を置きがちなため、つい化粧水や美容液などの水分のケアを怠りがちです。
さらに日本は湿度が低い時期とはいっても、諸外国と比べると年間を通して湿度が高めでもありますし、日本人は角質層が薄く水分蒸発も起こしやすい肌質でもあります。
このことから水分に重点を置いたスキンケアを忘れないようにしましょう。
オススメはシートパックです。
5分や10分ほど顔に貼っているだけで水分補給やスペシャルケアが可能なアイテムなので、家事や育児をしながらでも気軽にできて便利ですよね。
また化粧水前にパックをすることでブースターとしての役割も果たしてくれるので、パック後の化粧水や美容液の浸透力を高める効果もあります。
季節の変わり目は特にバリア機能が不安定になりがちなので、この時期だけでも毎日のケアにシートパックを取り入れてみましょう。
洗顔
冬と同じく春も乾燥しやすいとはいえ、春は気温も上がってくることから代謝もアップしていき皮脂や汗も増えていきます。
また花粉やホコリが舞いやすく肌に付着してかゆみやアレルギーなどのトラブルも招きやすくなります。そういった症状が気になる場合は毎日の洗顔で肌の汚れをきちんと取るケアにしてみましょう。
例えば、冬は乾燥が気になることから洗顔料を使わないぬるま湯のみの洗顔にしたり、洗顔回数を1日1回にしていた人も、春はきちんと洗顔料を使ったり、朝晩きちんと洗顔をするなどして冬とは違う洗顔方法に変えるのもいいかもしれません。
もちろん春でも冬と同じくらい乾燥肌が深刻だという場合は無理に変えなくても構いません。
角質ケア
冬や春から蓄積された肌の疲れはターンオーバーの乱れも引き起こしやすくなります。
バリア機能の低下とターンオーバーの乱れはセットで起こりやすい肌トラブルでもあります。
ターンオーバーの乱れによる代表的なトラブルといえば古い角質によるくすみやゴワつきでしょう。これらに有効的なケアはやはりピーリングなどの角質ケアがあげられます。
もし春先など季節の変わり目などに肌が敏感になりやすい場合は敏感肌でも使えるタイプのピーリング化粧品を使ったり、美容
オイルのマッサージでのソフトピーリングなど刺激の少ない方法を選ぶようにしましょう。これらでも刺激を感じるようなら角質培養などの方法もあります。
美容オイルのソフトピーリングの方法下記記事を参考にしてください。
>>「産後の忙しさでいちご鼻…簡単改善&治し方!」
角質培養に関しては下記記事を参考にしてください。
>>「角質がボロボロ…そんなお肌に正しい角質ケアの方法とは?」
紫外線ケア
夏は日差しが強いので日焼け止めを塗らずにいると、肌が弱い人なら15分も経たないうちにヒリヒリしたり赤くなってしまいますよね。
日差しを強く感じる原因は日焼けや炎症の原因になるUVB波という紫外線が夏に最も多く降り注がれるからです。
しかし冬はこのUVB波が1年の中で最も少ないので日差しもゆるく感じてしまい、つい日焼け止めなしで長時間過ごしてしまいがちになります。
ですがUVA波というシミや肌のハリを奪う原因の紫外線は冬でも春夏の3分の1は降り注いでいます。
「なんだ、3分の1しかないのか。」と思ってしまいそうですが、冬だからとつい長時間日焼け止めなしで過ごしてしまうことで、結果、夏と同じくらいかそれ以上のUVA波を受けてしまうことになるのです。
しかも最も紫外線が弱かった冬を終えたばかりの肌は最もメラニンが少ない状態で、紫外線に対して肌が無防備な時期でもあります。
ここに春先から強くなる紫外線、特にUVA波を受けると肌のダメージも相当なものになってしまいます。
つまり紫外線ケアというのは夏以外でも油断せずに、1年を通して同じくらい同じ意識で継続することが重要になります。
しかし1年中同じくらいといっても真夏のレジャー用の強い数値の日焼け止めを、冬も日常生活で毎日つけなくてはいけないのかというと、そうではありません。
夏以外の季節なら日常的にはSPF10〜20くらいで、PAは+〜++くらいで充分でしょう。このぐらいなら通常、ファンデーションや下地、BBクリームなどに入っている程度のUV数値なので、メイクをしながら紫外線対策をするようにしましょう。
まとめ
いかがでしたか?
夏の肌トラブル予防は夏が来てからでは遅いんです!
今からしっかり準備して夏に負けない強い肌を作っておきましょう!