シミを取りたいけれど塗り薬や飲み薬、化粧品などでは効果が現れるまでに時間も手間もかかりますよね。
気になるシミはなるべく早く取ってしまいたいもの。
そこでおすすめなのが美容クリニックのシミ取りレーザーです。
でもレーザーって痛みや効果、費用など不安な点がたくさんありますよね。
そこで今回はシミ取りレーザーの施術内容や効果などについて詳しく解説していきましょう。
シミ取りレーザーってどんな施術?
シミ取りレーザーはシミの部分に熱エネルギーを照射することでメラニン色素の細胞を破壊し、ターンオーバーを促進することでシミを排出していく施術です。
肌細胞の生まれ変わりを促進させることでメラニン色素がある肌細胞の排出を促していき、その部分に新たな皮膚を生成させるというのがシミ取りレーザーのメカニズムです。
レーザーは黒や茶色などの黒っぽい色素に反応するので、シミのない部分の肌に照射しても反応しない仕組みになっています。
そのため基本的にはやけどなどの心配はありません。
シミの部分はかさぶた状態となって剥がれ落ち、その部分に新しい綺麗な皮膚が出来上がるというサイクルを繰り返すことによって徐々にシミを薄くしていきます。
つまりシミ取りレーザーはシミそのものを切ったりして直接取り除く施術ではないため、一回照射しただけで完全にシミが取れるといった即効性はありません。
しかし塗り薬や化粧品など、他のシミ取りケア方法と比べると明確で早い効果を得ることができる施術だといえます。
ピーリングじゃダメなの?
ピーリングは薬剤を使って表皮の表面部分である角質層を薄く剥がしていくことで、ターンオーバーを促して新しい皮膚の再生をしていく施術です。
レーザーと同じくターンオーバーの促進をするのでピーリングでもシミ取りができそうですよね。
でもメラニン色素を含む肌細胞は表皮の奥の方まで存在するため、ピーリングだけでは表皮の奥まで作用しにくいのです。
そのためピーリングは肌表面の角質層のシミは排出できても、さらにその奥に存在するシミ予備軍(メラニン色素を含む肌細胞)までは効果が届かないため、根本的なシミ治療には向いていない施術といえます。
ただし、アトピーやアレルギー肌などの敏感肌の人はレーザー治療ができない場合があります。その場合は代わりの治療としてピーリングで対応することもあります。
詳しく知りたい!シミ取りレーザーの施術内容
ではシミ取りレーザーの施術内容について具体的に見ていきましょう。
①どのくらいの期間でシミが取れるの?
シミの濃さや大きさにもよりますし個人差もありますが、シミが完全に取れるまでの目安としては約半年ほどかかります。
②次のレーザー治療までどのくらいの間隔をあければいいの?
次のレーザー治療までの間隔はレーザーの種類や医師の判断によって違いが有ります。2週間おきにと言っている場合もあれば、2〜3ヶ月おきという場合もあり様々です。
ですが一般的に多いのが約1ヶ月おきというパターンです。シミ取りレーザーはあくまでターンオーバーでシミを排出を促す治療のため、肌の生まれ変わりの機能であるターンオーバーが28日周期であることが大きく関係しています。
③シミが取れるまでの経過(ダウンタイムについて)
- レーザー照射の当日→患部に炎症が出ます。軽い火傷のような赤みがでるので保護する意味でも患部に透明もしくは肌色のテープを貼ります。
- 翌日→やけどのような赤みや炎症は治っていますが、元々のシミの濃さよりも濃いシミになります。これはシミが肌の表面に浮き上がって外に出ようとしているため。
- 3日目〜4日目→さらに濃いシミに。
- 5日目〜10日目→この頃から徐々にシミがかさぶたになってきて自然と落ちます。
手で思わず取りたくなりますが、無理にとってしまうとその刺激で逆にシミになってしまう恐れがあります。ここは我慢して自然に取れるのを待ちましょう。
- 10日後以降→かさぶたが落ちた部分の皮膚に新しい皮膚が再生されていきます。最初はピンクっぽい色になり、次第に他の部分と同じ肌の色になっていきます。
- この時点でシミが完全に取れているなら治療終了。まだシミが残っているようなら再度レーザー治療をし、取れるまでこの行程を繰り返していきます。
*シミ取りレーザー治療におけるダウンタイム(施術の後の炎症や腫れなどの症状が出てから落ち着くまでの期間)は個人差もありますが、目安としては約10日目から長くても2週間程度とされています。
④シミ取りレーザーを受ける上での注意点
徹底した紫外線対策をする レーザーを照射した当日から翌日までは患部に炎症がでます。
またかさぶたが落ちた後の皮膚も刺激に弱い状態になっています。
そのためその部分に紫外線が当たると炎症性色素沈着を起こして前よりも濃いシミになってしまう可能性があります。
またレーザーはメラニン色素細胞を破壊してくれますがメラノサイトはそのまま存在しています。
その後のケアを怠るとまた再びシミが生成されてしまうので、必ず日焼け止めなどの紫外線対策を徹底するようにしましょう。
季節や天気を問わず、外出時は必ず日焼け止めをぬるようにしたり帽子をかぶるようにするなど毎日のケアとして習慣づけましょう。
⑤痛みはどのくらい?
レーザーの痛みがどのくらい痛いのか?というのはとても気になるところですよね。
もちろん痛みの感じ方には個人差がありますが、一般的には「ゴムでパチンと弾く程度」と表現されることが多いです。つまりほとんどの方にとっては我慢できる程度の痛みでしょう。
しかし痛みに極度に弱いという人には痛み止めのクリームや麻酔クリームのような、痛みを和らげるもので対応してもらえることもあるようです。
心配な場合は施術前にクリニックで確認しておきましょう。
⑥どんなシミに効果があるの?
シミ取りレーザーといってもすべてのシミに効果があるわけではありません。
シミにもいろいろ種類があり、例えば主に紫外線などが原因でできる「老人性色素斑」や妊娠出産などでできる「肝斑」、また「そばかす」などの遺伝性のものなどがあります。
一般的なシミ取りレーザーは基本的に老人性色素斑に効果があるとされています。しかし最近ではレーザートーニングなど肝斑にも効果的なレーザー器械も出てきています。
遺伝要素が強いそばかすに関してもレーザーは効果的とされていますが、他のシミに比べると再発しやすいともいわれています。
⑦費用はどのくらい?
費用はシミの大きさによって変わってきます。美容目的の治療のため自由診療となり、保険は適応されません。
そのためクリニックによって違いはありますが、約5mmほどの大きさで約1〜1万5千円くらいが相場のようです。
⑧リスク・副作用は?
日本人はメラニン色素が多く、特に皮膚が弱い人などに起こる可能性があるリスクに「炎症性色素沈着」があります。
これはレーザー自体が刺激となってしまい、元のシミは取れても新たにシミのようなものができてしまう症状です。
そのためレーザー後の方がシミが濃くなってしまったように見えてしまうこともあります。
まれな症状ではありますが心配な人は担当医に相談し、しっかりカウンセリングを行ってから納得した上で治療を行うようにしましょう。
シミ取りレーザーはこんな人向け
- 老人性色素斑を取りたい人
- 紫外線対策など施術後のケアを怠らずにできる人
- なるべく短い期間でシミを取りたい人
化粧品やサプリ、外用薬などに比べると早く明確に効果が表れやすいですが、シミが完全に消えるまでは一定期間、複数回の通院治療が必要です。
1回で結果はないので焦らずに治療を継続するようにしましょう。
シミ取りレーザー紹介
QスイッチYAGレーザー
体質的にメラニンが元々多いとされる日本人の肌向けに作られた日本製のシミ取りレーザーです。
メラニン色素が存在する肌細胞にのみ反応するので、周辺の肌組織を傷つけることなくシミの色素のみを消します。
傷跡を残す心配もなく痛みもほぼありません。継続して施術することで肌のハリやツヤを与えます。
レーザートーニング
今までの器械では難しいとされてきた肝斑に効果的なレザー機です。
レーザーの波長が長いため皮膚の奥深く(真皮上層)まで照射できるので、根深く濃い肝斑でも徐々に薄くしていきます。もちろん老人性色素斑や色素沈着などのシミにも効果的です。
継続するごとにコラーゲンを生成、くすみや毛穴の開き、ハリやキメを整え肌に潤いを与えるなどの美肌効果もあります。
ライムライト
こちらも東洋人向けに作られたシミ取り光レーザー治療器です。
独自の技術でメラニンへの反応が最も高い波長に調整したパルスライトを用いて、肌の色味に合わせて3パターンのモードから選んで行う施術です。
濃いシミはもちろん、メラニンに反応する性質から以前は難しいとされていた薄いシミにも効果的。
熱エネルギーによって表皮にあるメラニンを変成させることでターンオーバーを早めてシミを肌から排出していく治療です。
他のシミ取りレーザー器に比べるとダウンタイムがほぼなく、肌に負担をかけずにシミを薄くしていきます。
それと同時に肌のくすみやハリ、キメを整える効果もあります。
まとめ
いかがでしたか?
「今まで何をしてもシミが取れなかった」また「早くて効果的な方法でシミを取りたい」という人はこの機会に美容クリニックでのシミ取りレーザーを試してみてはいかがでしょうか?
シミ取りレーザーでシミのない肌だけでなく美肌も手に入れちゃいましょう!