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共働き子育てはきつい。協働子育の問題点と場面別対処法

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今や珍しくない「共働き」の家庭。

朝にパパやママが保育園に子どもを預けて仕事に向かい、夕方はまっすぐ保育園にお迎えに…という光景は良く目にするものです。

しかし!言葉で言うのは簡単ですが、これがとても大変!子どもを寝かしつける頃にはママもパパもクタクタです。

中にはこの生活に耐えられずに離婚を選んでしまう家庭も…。

でもどうしてこんなにきついの?

みんなどうやって乗り越えているの?

今回はそんな共働き子育てに見られる問題点をご紹介します。

さらに必見!共働き子育てで良く起こる問題の場面別対処法もご紹介します!

 

共働きならではの困った問題点

現在、1000万世帯を超える「共働き」家庭。その数は増え続けています。

そんな共働きをしながら子育てをする家庭では、どんな大変さがあるのでしょうか。

ここでは共働き子育てをする家庭ならではの「困った」問題点を紹介します。

(1)夫婦ともに疲れ切ってしまう

子育てと仕事の両立は、精神的にも体力的にも多くのエネルギーが必要です。

朝から晩まで時間に追われながらの生活に、ピリピリしながら過ごすパパやママがほとんどです。

専業主婦のママ友と比べると、お金の余裕があっても時間や気持ちの余裕がなく、ストレスが多いなと感じるワーママも多いようです…。

また、子どもが保育園に入ったばかりの頃は次から次に病気をもらってきてしまい、急な呼び出しやお休みばかりで、職場での肩身が狭いと感じてつらい時期を過ごすということもよくあるようです。

(2)家事・育児の分担が難しい

共働きを始めたばかりのころは、家事や育児の分担をしっかり決めていたはずなのに、いつの間にか分担が守られず、ママの負担が大きくなってしまうことがよくあるようです。

特に子育て世代のパパたちは同時に働き盛りでもあり、なかなか家事の時間を作るのが難しいことがあります。

その部分がお互い理解し、確認できていないと、ストレスや不満がたまる一方です。

家事や育児の分担については、お互いの希望と現状をしっかり話し合いながら、今出来ることを確認して行く必要があります。

(3)職場の理解が得られない

職場の理解が得られない状況で、子育てをしながら仕事を続けるのはとても大変です。

どうしても子どもの急病や突然の発熱で保育園からの呼び出しがあったり、看病のために休みを取ることが増えてしまいます。

この時、職場での理解が得られていないと、「この前も休んだよね?」「急に休まれると迷惑」などと心無い言葉を向けられたりと、肩身の狭い思いをしてしまうこともあります。

(4)子どもの預け先が見つからない

仕事復帰にあたって、一番の問題は子どもの預け先です。

保育園入園前の「保活」を妊娠中からはじめているママもちらほら見られます。

そんなに早く始めたとしても都市部では「待機児童」の問題がまだ深刻です。

認可保育園に入園できない場合は、高額の保育料を支払いながら無認可保育園や、定員の少ない一時保育を利用しながら仕事をすることになります。

(5)子どもと触れ合う時間が短い

フルタイムで勤務していると、平日ゆっくり子どもと触れ合えるのは就寝前の時間のみです。

しかしその時間も、夕飯の支度や、早くしないと眠くなってしまう子どもたちの世話に追われて、バタバタ過ごしてしまいがちです。

時間に余裕がないことで思わず叱ってしまい、「もっと優しくすればよかった」と後悔してしまうママもいるようです。

休日も買い出しや、たまってしまった家事に追われ、ゆっくり遊ぶ時間が作れない日も。

そんな子どもと過ごす時間の短さは、共働き子育てならではの問題点でしょう。

必見!共働き子育ての「困った」を解決!場面別対処法

(1)子どもが体調不良!誰が看病する?

保育園に通い始めると、子どもは次々病気をもらってきます。働くママにとって子どもの体調不良は辛いところ。

ぐったりした我が子がいれば、もう仕事どころではありません。でもそんな時に仕事はどうする?誰が協力してくれる?もしもの時の対処法を次に紹介します!

①誰が休めるか確認

子どもに何かあれば、日本では当然のようにママが仕事を休みます。でもパパにとっても大事な我が子。子どもの看病は何もママに決まったことではありません。

本当にパパはお休みが取れないのか確認しましょう。急なお休みだと難しいのはパパもママも同じです。

子どもの様子で「長引きそうだな」と考えられる場合、その後1〜2週間を目安に、

  • 「休めない日」
  • 「調整可能な日」
  • 「午前または午後なら休める日」

などをパパと確認しておきましょう。

②病児・病後児保育室の登録

祖父母も仕事をしていたり、実家の遠いパパママにとっての強い味方が「病児・病後児保育室」です。

「病児・病後児保育室」とは

病気中・回復中の子どもを保育と医療の専門スタッフが社会的にやむをえない事情で家庭での育児が困難な期間、一時的に保育するサービスのことです。

利用の仕方はお住まいの市町村のホームページなどで案内していることが多いので、ぜひ調べてみてください。

基本的に利用には事前登録・予約などが必要です。

事前に登録をしていないで、突然「利用したいです」と申し出ても難しいことがあるので要注意です!!

③おじいちゃんおばあちゃんの協力

共働き子育て中のパパママにとって、祖父母のサポートはとても大切です。どうしても休めない日には祖父母に子どもを預けられるなら安心ですね。

しかし、普段祖父母とあまり連絡を取ることがないのに、「熱が出たので来てください!」と突然お願いしても、祖父母にとっては「都合が悪い時だけ頼って…」とあまり良い気持ちにはならないものです。

食器の位置や、子ども用品の使い方など、勝手がわからないことだらけなのもなおさら億劫にさせてしまいます。

子どもも慣れない祖父母と一緒に過ごすことを嫌がってしまうことも。

そのため、普段から祖父母と交流する機会を持っておくと、突然の預けた時に安心してお願いできます。

また祖父母も用事をキャンセルして看病に来てくれているかもしれません。

年を重ねた体で慣れない育児に奮闘してくれた祖父母には、その都度きちんとお礼を伝えることが大切です。

特に自分の親の場合、「身内だから」と甘えが出てしまい、感謝の気持ちを忘れてしまいがちなので要注意です。

(2)家事が進まない!家の中が荒れ放題…どうすればいいの?

共働きの家庭では毎日が時間との戦いです。

朝は自分の支度もそこそこに出かけていくママも多いのでは?

帰ってきたら「子どもを早く寝かせないと!」と大慌てで夕飯からのお風呂。寝かしつけの間にママも寝てしまい、気づけば朝!?なんてことも…。

そんな忙しい日々の中、家事に時間をかけるわけにもいきません。荒れ放題の家の中をどうすればよいのでしょうか。

そんなときの対処法を紹介します!

①家事分担を見直す

専業主婦とは違い、ワーママが家事をすべて行うというのは絶対に無理です。

そのため、共働き家庭では家事をパパとママで分担していることがほとんど。

でも、初めに決めた分担が仕事の状況や飲み会の都合などで段々と守られなくなっていくことも…。

そんな時に「なんで守ってくれないの!」と思うとストレスは倍増!

そのことが離婚のきっかけになる夫婦も少なくないとか…!

そんな時は、まず家事の分担について見直してみましょう。

初めの頃と変わった状況や、お互いの得意なことや、どうしても放っておけない・譲れない部分もわかってきたはず。

それを踏まえて見直すことで、納得のいく分担ができるはずです。

また買い物などは個別の宅配サービスや、ネットスーパーを利用することでその手間を省くことができますよ。

②時短家電を投入

日々の生活をスムーズにこなすために便利な家電を購入するのも良い方法です。

例えば

  • 食器洗い乾燥機
  • ロボット掃除機
  • 乾燥機付き洗濯機
  • ハンドブレンダー

などです。

「お金がもったいない」と思うかもしれませんが、短い時間で家もピカピカ!

家事を時短できたことで得られる余裕によって、ストレスも大幅に減らせるはずです!

③家事代行サービスの利用

家事を人に頼むことに抵抗のある人もいると思います。

しかし忙しい生活の中で細かいところまでピカピカにしようと思ったら、時間がいくらあっても足りません。

そんな時、プロの掃除業者さんの素晴らしい技術で家の中がピカピカになれば、家族の時間と笑顔が増えること間違いなしです!

家事代行サービスはキッチンやお風呂場、トイレなどの掃除から、エアコン、レンジフードなどの機械類も請け負ってくれるところが多いです。

お金はかかりますが、気持ちの良い家の中でのんびり過ごせれば、仕事や子育てにも前向きに向き合う元気も湧いてくるでしょう!


(3)保育園のお迎えに間に合わない!誰が迎えに行く?

突然の残業ほど困るものはありません。

なぜなら保育園のお迎えの時間は待ってはくれないのですから。間に合わなければ保育士さんからは苦笑いとさりげない注意をいただき、延長代もかかってしまいます。

さらに子どももいつもより遅くなったママに不安がってしまい、心が痛む瞬間です。

とはいっても仕事を残して、同僚に任せてしまうのも心苦しいものですし、面と向かって文句を言われてしまうこともあります。

そんな保育園と子ども、そして職場の板挟み状態になりやすいお迎え問題にはどんな対処法があるのでしょうか。

①お迎えのパターンをパパや祖父母と相談しておく

周りの話を聞くとお迎えはママの担当、という家庭が多いようです。しかし共働き家庭の場合、ママにも急な残業が発生する可能性は十分にあります。

ママしかお迎えに行けない状況では必ずお迎えに間に合わない日が出てくるはずです。そこで困る前に、もしお迎えに間に合わなかったときにパパや祖父母にお迎えを頼むパターンを想定しておきましょう。

たとえば「〇曜日ならパパが間に合う」「〇時までに頼めばおばあちゃんに迎えに行ってもらえる」などです。

そして「急に言われても困る」ということのないように、そのことを必ず伝えておきましょう。

②保育園を選びなおす

もし今通っている保育園がお迎えの時間ギリギリで通っているなら、時間に余裕の出来る保育園への転園を考えてみるのも手です。

例えば通勤経路にあり、スムーズにお迎えの出来る園や、延長保育の時間がさらに長い園などです。

現在の保育園に通いながら他の園への待機も出来ることがほとんどなので、検討してみるのも良いかもしれません。

③ファミリーサポートなどの送迎サービスを利用する

各自治体にはファミリーサポートの一環で、幼稚園や保育園への送迎サービスを行なっている団体があります。

ほとんどの場合、一時間単位の料金+交通費で子どもの送迎を行ってくれます。

事前に登録をしたり、協力してくれるサポーターさんとの打ち合わせがあるため、当日お願いすることは難しいことがあります。

そのため事前に残業が発生することがわかっていれば前もってお願いしておくと安心です。

(4)子どもにさみしい思いをさせてしまっているかも…?子どもとの触れ合う時間の作り方!

ママの仕事は大事なことだとわかっているし、保育園のお友達と遊ぶのも楽しいものです。

しかしお友達がだんだんと帰っていく姿を見ているとどうしてもさみしさが募っていきます。

だからと言って共働きのワーママでは、帰宅してからの食事の準備や家事などで、ゆっくり子どもと触れ合う時間を持つことは難しいものです。

そんな共働き家庭で子どもと触れ合う時間を持つにはどのような方法があるのでしょうか。その方法を紹介します。

①子どもと視線を合わせ、話を聞く

子どもと触れ合う時間が持てないと感じるときは、時間がないゆえにどうしても気持ちの余裕もないものです。

「今忙しいから!」「後で!」とばかり言っていないでしょうか。

そんな態度では子どもは「愛情を求めても無駄だ」と思ってしまい、だんだんと心を閉ざしてしまうようになります。

そうならないために、子どもから呼びかけられたらほんの5分でもしっかり目を合わせて話を聞くことが大切です。

短い時間でも「話を聞いてくれた」という気持ちは、子どもに愛されているという自信を持たせることにもつながります。

②夕飯の準備を一緒にする

バタバタと忙しい夕飯の支度を子どもと一緒にすることで、コミュニケーションタイムに変えてしまうのも手です。

例えば「お隣の国のお姫様を招待するパーティーの準備を急いでしなくっちゃ!」など、おままごとのような気分で誘えば子どもも喜んで手伝ってくれるでしょう。

子どもも一緒に遊ぶ時間が増えることで大満足です。

③一緒にお風呂に入る

あわただしくシャワーで済ませてしまうお風呂タイム。

湯船に一緒につかりながら、その日あったことを話すなどコミュニケーションの時間に変えましょう。

体が温まりリラックスするとともに。肌のふれあいによるスキンシップ効果も得られ、ぐっすり眠ることができますよ。

共働きのメリットとは?

時間に追われ、「なんでこんなにきついの?!」と感じる日々に、共働きをやめてしまいたい気持ちになることも…。

では共働きのメリットとはなんでしょうか。以下にまとめてみました!

  • 経済的に余裕が持てる
  • 社会的な居場所が確保でき、人間関係が豊かになる
  • 夫婦間で思いやる気持ちが生まれやすい
  • 子どもが働く両親の姿を尊敬する
  • 働くことで生活にメリハリがつき気分転換になる

一番のメリットはやはり経済的な面でしょう。働き方での給与の差は出るとはいえ、収入は増加します。また万が一、パパが働けなくなったとしても収入が途絶える心配はありません。

また、「仕事を頑張っている」という姿が自分にとっても、子どもにとっても自信をもたらす効果もあります。

大変できつい共働き子育てですが、こんなにメリットがあるんですね!

まとめ

筆者も共働き家庭で育ち、自分自身も共働き子育ても真っ最中です!

やはり時間に追われる生活に「きっついなー」と思うこともありますが、バタバタお迎えを終え、夕飯を食べるか!と食卓に着いた時の子どもの笑顔を見ると「今日も一日頑張ってよかった!」と思えることがわかりました!

お迎えや急病など思い通りにいかないことが山ほどありますが、ぜひ今回の記事を参考にしていただき、少しでもストレスなく共働き子育て生活を送りましょう!

 


ヨウカ: 臨床心理学を専門に仕事をしてきました。 今は二人の子どもの子育て中です。自分が子育てをする中で気づいたことや、心配に思ったことをそれまでの経験と照らし合わせながら、日々勉強させてもらっています。 皆さんにもわかりやすくその気づきをお伝えできれば良いなと思ってます。 どうぞよろしくお願いします。