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家計を管理する人にとって、悩ましいのが旦那のお小遣いの金額。
旦那の要求どおりに渡しすぎると家計を圧迫してしまい、かといって少なすぎると旦那のストレスが溜まったり、借金に走ってしまう可能性も。
今回は旦那のお小遣いについて、金額の目安や他の人がどのようにしているか、ということについて情報を集めてみました。ぜひ参考にしてください。
旦那の小遣いが家計の1割を超えていたら要注意!家計に対するベストな旦那の小遣い制度
まずは他の家庭がどのぐらいの金額をお小遣いとして渡しているのか、実態から見てみましょう。
以下は「ママびより」というサイトが調査した旦那さんのお小遣いの実態についてのまとめです。
■3割の家庭ではお小遣いはなし
調査によると、なんと3割もの家庭がそもそも旦那さんにお小遣いを渡していないことが判明しました。その理由を見て行きましょう。
○家計は旦那が管理
「お小遣い制にしてないです。旦那さんから生活費もらってるだけなので、把握してない。」
○共働きで財布が別々
「共働きでお互いお小遣い制度はなく、散財する趣味・嗜好もないので、時々好きな事に使う分にはお互い何も干渉しないので、ストレスのない程度に好きな事に使えてると思います。」
○家計に余裕がない
「借金があり私が管理しているので、文句を言える立場にない。」
共働き家庭の増加によって、旦那さんの給料を奥さんが管理、という方法を取らない家庭も増えてきています。旦那さんから生活費だけをもらったり、財布が別々というパターンだと、確かにお小遣いは必要ないですね。家計に余裕がない、という切実な意見もありましたが・・・。
■お小遣い制度を設けるなら、”手取りの1割”が目安
新生銀行が2016年に行った調査によると、男性会社員のお小遣いの平均金額は37,873円。
このことからも、大体お給料の手取り額の1割程度が平均だということがわかります。注意したいのはお小遣いの範囲。
洋服代や美容院代もこの中に含まれているのか?仕事で使う車のガソリン代はどうか?などによって、この金額が多いか少ないかは変わってきます。お小遣い制度を設けるときは、お小遣いがどの範囲までカバーするのかを明確にしておきましょう。
■何に使ってる?旦那さんのお小遣いの内訳
ここで、旦那さんのお小遣いの主な使い道をみてみましょう。使い道を知れば、大体いくらぐらい渡せば足りるのかも分かってきます。
1.昼食代・飲み会代
最も多いのが毎日の昼食代と飲み会代です。昼食代はお弁当にすれば節約できますが、夏場の暑い時期など難しい場合もあります。
飲み会代についても少ない金額の中でやりくりして欲しいですが、節約のために回数を減らしてもらうと、旦那の人間関係にも影響が出てきてしまう恐れがあるため、難しいところです。
2.嗜好品代
お酒、タバコ、コーヒなど。単価は安くても、毎日買うとなると結構な金額になります。節約を兼ねて禁煙に取り組んでくれると良いのですが・・・。
3.その他
主に趣味に使われます。パチンコやゴルフなどが代表的。
ギャンブルはお小遣いの範囲の中でもやめてほしいものですが、ゴルフは飲み会と同じく人間関係に影響することがありますので、接待などの場合にはお小遣いとは別会計、としている家庭もあるようです。
■【ママの口コミ情報】他の旦那さんの小遣いはいくら?
体験談を読むと、手取りの1割のほかにも、家庭によって様々な形があることがわかります。
<毎月の金額固定派>
「私の旦那は3千円です(笑)自分のお小遣いから趣味のパチンコに行ったりゲーム買ったりとしてます(笑)もちろんガソリン代もありますが、ガソリン代は別でとってあるのでお小遣いとは別ですね。ホントは1万円ほしいみたいですが今は支払いが多いため我慢してくれてます!(一部抜粋)」
「うちは共働きなので、4万ずつです!前までは週5000円だったんですけど、タバコ代、飲み会代、美容院、服代など全て別だったので、それならお小遣いで全てやりくりした方がお金も考えて使うし、貯金もできるかなーと考えてです。ガソリン代だけ別です。」
<旦那さんが管理する方も!>
「私がお小遣い五万円+食費分を貰って、残りは夫が自分で管理しています。旅行代や家のローン・光熱費などその他費用は、彼が自分でやりくり。自分でマネージメントするのが好きで、(逆をいうと、管理されるのが嫌いってことですね) 私も彼のやり方を信頼しているので好きなようにやって貰ってます。」
<お小遣いの金額は決めていない>
「うちは毎月いくらと決めてません。旦那が必要な分口座から引き落とす形になってます。通帳はわたしがもっているのでいくら使っているかは把握してます。月2~3万ほどです。昼食代、飲み物代、夜の飲み会代などに使っているようです。タバコは吸わないです。必要以上にお金を使う人ではないので信用してます。」
(クチコミ出典:https://mamab.jp/article/26486)
■こんな場合には要注意!
お小遣いの金額やお小遣い制度の採用不採用に関わらず、将来の貯蓄や生活費のため、以下の点には気をつけてください。
1.旦那のお小遣いが家計を圧迫している
手取りの1割程度というのはあくまでも目安です。特に子どもが小さい時期には入学金や受験料、習い事などいろいろとお金がかかることが多いです。家計を見直してほかに削れるところがないようでしたら、その時期だけでもお小遣いを減らしてもらうよう、旦那さんと話し合う必要があります。
2.お小遣いの範囲が曖昧
先ほどもお話ししたとおり、お小遣い制度を採用する際は、範囲をきっちり決めておかなければいけません。飲み会代やタバコ代などが別会計の場合、手取りの1割でも多すぎることがあります。
3.お小遣い制度不採用の場合は、貯金額を夫婦で確認する
奥さんが家計を管理していない場合、一家の貯金額が曖昧になってしまっていることがあります。お互いにどちらかがやるだろう、と思って気が付けば貯金ゼロ、という事態を避けるために、夫婦で貯金額について確認し、話し合う機会を設けましょう。
■お小遣いの金額は状況によって柔軟に対応を
旦那のお小遣いの金額は手取りの約1割が目安ですが、家計や旦那の状況によって柔軟に対応することも必要です。詳しくは次の段落で説明いたします。
「旦那のお小遣いは手取りの1割が目安」に5回ツッコむ。
■本当に手取りの1割が適正?
ここまで旦那のお小遣いの目安は手取りの約1割と伝えましたが、状況によっては、それでは上手くいかないこともあります。ここでは、手取りの1割のお小遣いでは上手く行かない場合と、その解決策について見て行きます。
1.必要な最低額って、あるでしょう
たとえば、食費に関して。若い男性は特に食べなければ仕事にもエネルギーを費やす事ができません。奥さんのお弁当だけでは足りず、山盛りの定食で丁度良い場合も。反対に40代、50代ともなると食欲も減退してきて、それほどお金をかけなくてもよくなります。
2.人生のステージが、あるでしょう
20代や30代などの若い人が飲み会に行くのを渋っていては、これからの人間関係を築くことができません。同じく趣味に関しても、若いときにやり切れるだけやりきれば、自分の身の丈にあった程度も分かってきます。
40代や50代にもなれば次は管理職になり、部下にご馳走しなければならない機会もあるでしょう。反対に子育てに忙しい時期は人付き合いどころではなくなり、交際費がそんなにかからないようになります。
ライフステージに合わせて、お小遣いの金額も上下して良いのではないでしょうか。
ただここに書いた年齢はあくまで目安で、最近は20歳代の管理職や50歳代の子育てなども多いので、それぞれのご家庭の状況に合わせてください。
3.何が含まれての1割?
先ほども述べたとおり、お小遣いがどこまでをカバーしているか、というのはお小遣いの金額を決める上でとても重要です。旦那がお金を必要とする場面はざっと思い起こすだけで以下のとおりです。
- 毎日の昼食代、嗜好品代
- 自動車のガソリン代やメンテナンス代
- スーツ、ネクタイ、靴、および私服などの洋服代や美容院代
- 飲み会代や冠婚葬祭などの交際費
- 子どもと遊ぶときの交通費や飲食費、入場料など
- スマホなどの通信料
これらが3つ4つお小遣いの中に含まれてくると、手取りの1割だけで賄うのは厳しいのではないでしょうか?旦那に借金をさせないためにも、どこまでお小遣いに含むのか考え、それ以外の経費は上乗せで渡すようにするなど、柔軟な対応をおすすめします。
4.ボーナスも1割?
3で述べた必要経費を考えると、ボーナスが出たからといって特にお小遣いを渡す必要はないように思います。旦那さんはその分頑張ったから、と要求してくるかもしれませんが、金額を少なめにして渡すなど、なるべく貯金に回すようにしましょう。
5.妻にお小遣いはないんかい
ここまで触れてきませんでしたが、旦那さんだけでなく、奥さんにもお小遣いは必要なのでしょうか?
結論から言うと、専業主婦の場合でもお小遣いは必要です。奥さんにだって人間関係やストレスがありますから。
たまには友達とランチに行ったり、甘いものを食べたりする必要があります。旦那さんのお小遣いの金額を決めるときに、妻のお小遣いについても一緒に話し合うと良いでしょう。
旦那のお小遣いは、旦那の年齢や社会的立場、子どもの有無や家計の状況によっても変わってきます。
手取りの1割程度、というのにあまり縛られすぎず、その時々で柔軟に対応するのが夫婦間でストレスを溜めないコツになります。
貯蓄が上手く行かないときなどには2人で話し合う機会を持ちましょう。しっかりと貯蓄計画を立てて、ご夫婦一緒に頑張ってください。
まとめ
いかがでしたか?一般に旦那のお小遣いは手取りの10%といわれているようですが、それに固執せず柔軟に対応するのがおすすめです。
夫婦で話し合い、それが良いと思えば、お小遣い制度にする必要もありません。
ただしっかりと子どもや自分たちの将来のことを考えて、お小遣い額と貯蓄額を決めるなど、夫婦で一緒に話し合う機会を持つようにしましょう。