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そろそろ2人目を…と、妊活を始めたけれど一向にできる気配がない…。
「これってもしかして、2人目不妊…?」と不安になっているママも多いのではないでしょうか?
最近、増加傾向にある「2人目不妊」について今回は、考えられる原因と対処法、また気持ちを楽に「気軽な妊活」をする方法についてお話ししていこうと思います。
なぜ?2人目不妊ってどうして起こるの?
「1人産んでいるのに、どうして2人目はなかなか出来ないんだろう?」「1人目の時と一体何が違うの?」と疑問に思いますよね。
疑問は不安や焦りに繋がり、よけいに不妊を招きやすくなるもの。
まずは2人目不妊になってしまう原因について詳しく見ていきましょう。
ご自分に当てはまるものがあるかどうか、照らし合わせてみてくださいね。
2人目不妊の原因
加齢
近年、2人目不妊でお悩みの人が増加傾向にありますが、その理由の一つに晩婚や高齢での初産が挙げられます。
つまり1人目出産時の年齢が高齢化しているということ。
皆さんもご存知の通り、妊娠・出産にはタイムリミットがあります。
30代半ばくらいから妊娠率は低下していき、30代後半ごろからは妊娠率よりも流産率の方が高くなっていきます。
例えば1人目の時点で高齢だった場合、2人目にトライする頃には40代を過ぎてしまい、なかなか妊娠しない…という場合も。
こうした加齢による妊娠率低下の理由は、妊娠する能力のある卵子が加齢とともに少なくなっていくからです。
いわゆる「卵子の質の低下」といわれるものがこれです。
詳しく説明すると、例えば卵子をクジ引きのクジで卵巣をクジ引きの箱、そして妊娠できる卵子を当たりクジだとします。
若い頃はクジ引きの箱(卵巣)に当たりクジの卵子がたくさん入っているので、1周期あたりの妊娠率はそれだけ高くなります。
でもこの当たりクジが年齢とともに箱からどんどん減ってきて、40代を過ぎた頃にはほんの僅かになってしまい妊娠しにくくなるのです。
もちろん妊娠というのは個人差も大きく、40代を過ぎていても苦労なく問題なく妊娠する方もいます。しかし一般的には不妊の一番の原因とされているのは「加齢」であるというのもまた現実なのです。
そして加齢による妊娠率の低下は女性だけに原因があるのではなく、男性にも同じく考えられます。
男性の加齢による精子の運動率や量の低下なども大きな不妊原因の一つといえます。
夫婦生活の減少
1人目の子育てや家事、仕事など毎日の生活に追われていませんか?
特に1人目の育児はママにとって初めての育児ですから大変なことも多いでしょう。
こうした日々を送っているうちに精神的余裕がなくなってきたり、身体的にも疲れてしまうなどして夫婦生活自体が遠のいているといったパターンが多いです。
夫婦生活がなければ当然、出来るものも出来ませんよね。
「母親・子育てモードにドップリ入り込んでしまって、そんな気になれない。」
「子育てに対しての意見の食い違いが原因で夫婦仲に亀裂が入ってしまった。」
「夫が子育てに協力的でない。ワンオペ育児にウンザリ。」
また「お互いを異性として見られなくなった。」といった理由から、1人目出産後にセックスレスになってしまう夫婦も多いようです。
夫婦生活のタイミングが合っていない
単純にタイミングが合っていないだけという可能性もあるかもしれません。
病院ではなく自己タイミングの場合、おそらく基礎体温や排卵検査薬などで排卵日を予測し、タイミングを合わせていくというのが一般的でしょう。
しかし基礎体温で排卵日を予測するのは実は結構むずかしいもの。なぜなら生理が来た日から約14日さかのぼった日が排卵日とされているから。
つまり次に来る生理日を予測しないことには正確な排卵日はわからないということです。
でもこれって毎月よほど正確に同じ生理周期だという人ならともかく、そうではない人にとっては難しいですよね。まして人間の身体は機械ではないので、1〜2日生理がズレるなんてことはよくあることです。
つまり基礎体温では排卵日を判断する材料としては弱いということ。
そのため排卵検査薬などを併用している人も多いと思いますが、この排卵検査薬も注意が必要なんです。
人によって、またその時の体調によって排卵検査薬が正確に出ない場合もあるのです。
例えばずっと検査薬に陽性反応が出続けたり、逆にずっと陰性だったりして検査薬では排卵日が予測できないケースもよくあります。
卵巣・子宮系の病気
卵巣や子宮に何かしらの疾患があることも不妊原因になります。
例えば卵巣系疾患だと、卵巣膿腫やチョコレート膿腫。子宮系疾患だと子宮内膜症や子宮筋腫、子宮内膜ポリープなどがあります。
また甲状腺機能低下症などは産後の女性に比較的起こりやすい病気の一つですが、これも不妊の原因になります。
またクラミジアなどの病気にかかってしまっていると、それが原因で卵管采に癒着が起こっていることもあります。
卵管采というのは卵胞から排卵された卵子を掴んで卵管に送り込む役割を持っています。でもこの機能がうまくいかないと、せっかく排卵された卵子が掴みとれず、結果的に精子と出会わないため妊娠できないというわけです。
この機能をピックアップ(またはキャッチアップ)といい、原因不明不妊(機能性不妊)のほとんどがこのピックアップ障害だといわれています。
ピックアップ障害について
ピックアップ障害は卵管采の癒着だけが原因ではありません。
原因不明不妊の場合、その原因のほとんどが卵管采が生まれつき機能的にうまく働かないという体質的なものなのです。
では先天的なピックアップ障害だとすれば、なぜ1人目は妊娠出来たのか?という疑問が出て来ますよね。
実はピックアップ障害というのは、卵子を全く掴み取ることができないということではないのです。例えば10回排卵されるうちの1回だけうまく掴めることもあったり、それが50回に1回や100回に1回かもしれません。
つまりピックアップが成功する頻度には個人差があるのです。そしてその成功がいつの周期におとずれるのかもわかりません。
つまり1人目を妊娠できたのは、たまたま卵管采がうまく機能したタイミングだったということなのです。
身体的・精神的ストレス
例えば育児ストレスや育児疲れといった身体的・精神的に大きくストレスが加わります。
さらに、お仕事もしている兼業ママならなおさら、家事と育児と仕事の3足のわらじを履きながら日々に追われているため、かなりのエネルギーの消耗とストレスがかかっていることでしょう。
また2人目不妊ならではのストレスとして考えられるのは、周りからの「2人目は?」のプレッシャーだったりするのではないでしょうか?
「2人目は?」のプレッシャーはなかったとしても、周りのママ友達が次々と2人目を妊娠・出産していると、置いていかれたような気持ちになり焦りも出てきますよね。
こうした状況が精神的に追い込まれてしまいストレスとなり、結果ホルモンバランスの乱れを引き起こしてしまうのです。
実はもともとが不妊体質だった
実は意外と多いのがこのパターンです。
「1人目はすんなり妊娠してるのに、まさかそんな…」と当然思いますよね。
でももともと不妊体質なのにもかかわらず、1人目を苦労なく妊娠したというのはよくあるケース。つまりそもそも1人目の妊娠が奇跡だったということ。
こうしたパターンの人は1人目を妊娠するまで一度も婦人科に行ったことがない、まして検査なんかしたことがないという場合が多いため、潜在的な自分の不妊原因に気づかないまま時間が過ぎてしまい、原因の発見を遅らせてしまうことが2人目不妊の原因になるのです。
1人目の出産が帝王切開だった
とても稀なケースですが1人目の出産が帝王切開だった場合、手術が原因で卵巣や子宮に癒着を起こしているということがあります。
卵巣や子宮に癒着があると、排卵や着床の妨げになり妊娠しにくくなってしまうのです。
2人目妊活は『気軽な妊活』がおすすめ!
ストレス改善が『気軽な妊活』のカギ!
家事や育児、仕事と全てをきちんとやらなければならないと思うと、身も心も負担がかかり精神的・身体的にストレスが溜まる一方です。
でも全部完璧になんて出来るわけないんです。どれかを必ず意識的に手を抜くようにしてみましょう。
また2人目妊娠への焦りとプレッシャーがかかる環境に身を置いていると「みんな2人いるのに自分だけ…」という考えに陥りやすくなります。
こうした考えがよぎる場合は自分の考え方や価値観が狭い世界に囚われてしまっている証拠。
どうしても子育てママの世界にしか自分の世界がない状態だと「2人目が出来ない」という現実が必要以上に深刻なものになってしまいます。
これを改善するには、あえて子育てとは関係のない「自分の世界」を作ることが大切です。
例えば趣味や習い事に打ち込んだり、好きなことをする時間をなるべく作るなどして自分だけの楽しみを見つけてみましょう。
好きなことに打ち込むことで不妊のストレスから解放され、結果妊娠につながることもあります。実際「忘れたころにひょっこり出来た」なんて話をよく耳にします。
不妊のストレスの原因は、実は自分自身で「不妊」のレッテルを貼り付けているだけだったりするんです。
気軽な妊活のカギは、まずそのレッテルを外すことから始めてみましょう。
具体的な妊活方法
夫婦生活の頻度を上げる
単純にタイミングの回数が少ないとそれだけ妊娠の確率は下がるものです。なるべく排卵期には回数を増やすことを心がけましょう。
体力的、スケジュール的に厳しいようなら、クリニックでのタイミング指導を受けてみるのもいいでしょう。
基礎体温や排卵検査薬よりも正確かつ明確に排卵日が推測できますので、効率的にタイミングを取ることもできます。
先にもお話ししたように、基礎体温はあくまで目安にしかなりません。
その目安を判断するためには基礎体温は何周期か測り続けて、自分の生理周期のパターンを見つけていくようにしましょう。
一度病院で検査してみる
なかなか妊娠できずお悩みのようなら、やはり一度は病院でスクーリング検査をしてみることをおすすめします。
検査を受けることで卵巣や子宮系の病気や精子の状態など、不妊の原因が明確になるかもしれません。
原因がわかれば、その先どうすればいいか方向性が見えてきますし、1人で悩んでいるよりも専門の医師に相談してみる方が解決法が見つかるかもしれません。
また病院はなるべく不妊治療の専門病院を選ぶことも重要です。
不妊症の原因というのは原因不明であるケースが非常に多いため、検査をしても結局、原因がわからないかもしれません。
しかし原因不明不妊のほとんどがピックアップ障害が原因ともいわれています。
ピックアップ障害の場合、体外受精や顕微受精などの高度治療にステップアップすることで妊娠への近道になるでしょう。
とくに30代後半の場合はなるべく早めのステップアップを薦められると思います。
そこまでやるかやらないかはそれぞれの夫婦によって答えはさまざまです。
どの方向を選ぶにせよ、まずは自分達の現状をしっかり把握して受け止めることが前に進むための第一歩でしょう。
妊娠しやすいカラダ作り
自己タイミングでの気軽な妊活でも高度不妊治療であっても、結局は妊娠できる質の良い卵子が必要なのは同じです。
いつ妊娠できる卵子が排卵される周期なのかはわからないからこそ、毎回きちんと卵胞が育って排卵ができるようにしておくことが大切なのです。
栄養バランスのとれた食事や適度な運動、また漢方や鍼灸などで妊娠しやすいカラダづくりを心がけましょう。
どれも妊活だけでなく美容と健康に良いことばかりなので、一石三鳥だと思って楽しみながら取り組んでくださいね。
まとめ
いかがでしたか?
2人目不妊の原因がみえてくると今後の夫婦の方向性も明確になります。するとむやみにストレスを抱えずにすむようになります。
肩の力を抜いて、辛くない「気軽な妊活」を目指しましょう!