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30代を過ぎた頃からだんだん毛穴が目立ってきていませんか?
毛穴が目立つと肌全体が汚く見えてガッカリしてしまいますよね。
特に30代女性の肌状態は変化しやすく、妊娠・出産といった大きな体の変化も伴うことで毛穴が目立ちやすくなる年代なのです。以前とは違う自分の肌に戸惑っているママさんも多いのではないでしょうか?
そこで今回は30代ママさん必見!毛穴を目立たなくさせるための簡単スキンケア方法をご紹介します!
なぜ毛穴が目立つように?30代前半と30代後半の肌の変化
同じ30代の女性でも前半と後半とでは肌の状態が違います。
実は肌の皮脂量がピークになる時期は10代の思春期の時期よりも、20代後半から30代前半の時期の方がトータルでは分泌が多いというのを知っていますか?
この時期は10代の頃のような活発な新陳代謝で皮脂が分泌されるのではなく、肌内部の水分量が低下してしまうことで乾燥から肌を守ろうと過剰に皮脂分泌を促してしまうという機能が働いてしまうからです。
年齢により皮脂の分泌量は変化します。(左図:額における皮脂のワックスエステルの分泌量の加齢変化 美容皮膚科学 改訂2版より) 新生児は多く産生されますが、小児期では少なく、思春期から再び増加します。 女性では10~20歳代に、男性では30~40歳代にピークを迎え、以後減少します。 60代では、皮脂量は20代の5~15%程度になってしまいます。ドクターズオーガニック
本来、正常な肌なら汗の水分と皮脂の油分がバランスよく混ざり合って天然の保護膜を作って肌を守る作用があるのですが、水分量が少ない肌では油分ばかり分泌して肌表面に膜を張ってしまうため、余分な油分が毛穴を詰まらせてしまい「開き毛穴」が出来てしまうのです。
開き毛穴は過剰な皮脂分泌によって毛穴が開いたまま元に戻らない状態です。
そして余分な皮脂が毛穴に詰まっていき角栓が大きくなっていくことで毛穴がドンドン押し広げられてしまうのです。
さらに30代前半ごろから加齢によって徐々に真皮のコラーゲンやヒアルロン酸が減って肌が弾力を失っていき肌のたるみが少しずつ進行し始めていきます。
そして押し広げられて開いている毛穴がたるみによってさらに引っ張られていき、年をとるにつれいっそう毛穴が開いて目立つようになってしまうのです。
30代後半ぐらいからは30代前半から始まった加齢による影響が加速してきて、皮脂量も水分量も減少していき乾燥が進みます。
真皮層にあるコラーゲンやヒアルロン酸も減少し真皮層の水分保持力が低下し、緩んでハリを失ってしまいます。
すると主に頬などの毛穴が目立つといった「たるみ毛穴」が生じてきます。
たるみ毛穴は肌がたるむことで開いてしまい元に戻らなくなった状態です。
主には鼻の両脇の頬の部分に多くでき、よく見てみると楕円のような形になっています。
そしてたるみが酷くなっていくと重力に逆らえなくなりどんどん毛穴が下へたるんでいき「帯状毛穴」といって、毛穴同士がつながって毛穴が拡大してしまいシワのようになってしまうのです。
さらにこの頃から肌のターンオーバーもどんどん乱れやすくなります。
ターンオーバーとは肌の新陳代謝のことであり、正常なら28日周期で肌がきちんと新しく生まれ変わり、古い肌は角質や垢として自然に剥がれ落ちる仕組みになっています。
ですがこの周期が30代後半ごろは平均約40日くらいと周期が遅れがちになります。
周期が長くなると肌の生まれ変わり機能がうまく働かなくなり、古い角質が排出されずに肌表面に溜まってしまい、開いたたるみ毛穴に角栓が詰まってより毛穴が目立つようになってしまいます。
こうした様々な毛穴トラブルが起こりやすい30代の時期に、妊娠・出産によるホルモンバランスの変化が大きく影響することで肌のバリア機能が低下します。
また紫外線などの外的刺激や育児などのストレス、生活習慣など様々な理由でもターンオーバーが乱れてしまい開き毛穴やたるみ毛穴の原因になります。
たるみが酷くなっていくと重力に逆らえなくなりどんどん毛穴が下へたるんでいくことで「帯状毛穴」といって、毛穴同士がつながってしまい毛穴が拡大してシワのようになってしまうのです。
肌の状態は30代前半と後半といった年齢だけではっきりと分けられるものではありません。
30代前半の人でもひどい乾燥の人もいますし、後半の人でも皮脂分泌が多い人もいます。
しかしどちらにせよ30代の肌は開き毛穴もたるみ毛穴もどちらも起こりやすい年代ということになります。
では今あなたの肌に出来ている毛穴は開き毛穴とたるみ毛穴のどちらなのでしょうか?
それを判別する方法があります。
皮膚を斜め上や横に引っ張ってみてください。引っ張ると見えなくなるならばそれはたるみ毛穴です。
1度鏡の前で試してみてくださいね。
開き毛穴のための化粧品選びとスキンケア方法
開き毛穴の改善には洗顔や水分保湿が重要になります。
開き毛穴は肌内部の水分量低下が原因です。
この肌はインナードライ肌といって肌表面は皮脂でべたつくのに肌内部は乾燥しているといった「隠れ乾燥肌」の状態でもあります。
ですので足りない水分をしっかり肌の中に入れてあげれば過剰な皮脂分泌で毛穴を広げてしまうこともなくなります。
しかし毛穴や皮脂が気になって毎日の洗顔でつい洗いすぎてしまうと、いっそう肌が乾燥しさらに皮脂分泌を起こしてしまいます。
ゴシゴシ洗いすぎないことを心がけて、とにかくよく泡だてて優しく洗うこと。
おすすめの洗顔方法は「泡パック」ですので試してみてください。
(詳しくは別記事「産後の忙しさでいちご鼻…簡単改善&治し方!」に記載しています)
そしてスキンケアは足りない水分を補うためにも水分メインの保湿が大切です。
水分自体を与えるのは化粧水にしかできません。
そして化粧水をしっかりつければスキンケアの8割は完了していると言われるほど化粧水の役割は重要です。
化粧水をたっぷりと何度も重ね付けしたり、手のひらの体温で押し込むようにして肌に浸透させるようにしましょう。
化粧水をコットンに含ませたものでパックしながら家事をするというのも手軽で簡単な時短スキンケアですね。
これらは全て基本的なことばかりになりますが、こうした基本的なスキンケアの積み重ねが1番重要なのです。継続すれば必ず肌を変えてくれるので地道にまずは1か月!やってみてくださいね。
そして化粧水でせっかく入れた水分が逃げないようにヒアルロン酸などの美容液で肌内部にしっかり水分を送り込みましょう。
美容液は化粧水では届かないところまで保湿できますし、ヒアルロン酸は1gで水を6リットルも抱え込むことができる成分なので角質層に水分をしっかり維持してくれます。
さらに忘れてはいけないのが乳液です。
乳液は油分なので開き毛穴の場合は思わず避けたくなりますが、肌に適度な油分があれば過剰な皮脂分泌は起こらないというのが肌本来の仕組みです。
必要な油分はしっかり与えるようにしましょう。
特に乳液の成分としておすすめなのはセラミド配合のものです。
セラミドなら水分を含んだ肌細胞をつなぎ合わせて水分蒸発を防いでくれる作用があるので、開き毛穴の改善には最適の成分なのです。
たるみ毛穴のための化粧品選びとスキンケア方法
たるみ毛穴の改善は一言で言うとアンチエイジングケアということになります。
そのためには「コラーゲンの生成を促すこと」と「角質層を潤すこと」ができるスキンケア選びが決め手になります。
たるみ毛穴に効果的な成分の化粧品を使い、乱れがちなターンオーバーを整え、肌にたっぷり潤いと弾力を与えるようにすればたるみ毛穴は目立たなくなります。
毛穴引き締めピーリングケア
ピーリング作用のAHAやグリコール酸などの成分の入ったピーリング製品でたるみ毛穴の原因でもある古い角質を取り除きターンオーバーを正常に整えましょう。
尚、ピーリングはやり過ぎると刺激になり逆効果なので週に1〜2回などの規定の回数を守りましょう。
また優しいピーリングケアとしてはオイルマッサージもおすすめです。
(詳しくは別記事「産後の忙しさでいちご鼻…簡単改善&治し方!」に記載しています)
またスキンケア化粧品は次の成分配合のものを選ぶと効果的なので参考にしてください。
進化系ビタミンC誘導体 APPS
そもそもビタミンCにはコラーゲンの生成を促進して、肌にハリや弾力を与える効果や老化原因でもある活性酸素の発生を抑える働きもあります。
活性酸素はコラーゲンを破壊してしまうのでビタミンCの抗酸化作用は非常に有効的です。
こうした万能成分のビタミンCですが、これそのものだけでは性質上、肌に吸収されにくいのです。肌内部にしっかり届けるためにはビタミンC誘導体というのが必要になります。
中でも最近注目なのが、進化系ビタミンC誘導体といわれているAPPSという成分です。
これは浸透力やコラーゲン合成力に優れていて、コラーゲンが分解されるのを抑えることができるので、たるみ毛穴の周りのしぼんだ細胞をふっくらさせ毛穴を目立たなくさせることができます。
レチノール
ビタミンAの一種でコラーゲン生成を促す作用が高く、ターンオーバーを整える効果もあります。
ヒアルロン酸
1gで6リットルもの水を抱え込むことができる成分です。
ヒアルロン酸は角質層にある水分を抱え込んで維持し水分蒸発を防ぐ働きがあります。
最近ではさらに角質層の奥まで浸透する低分子ヒアルロン酸というものもあります。
セラミド
細胞間脂質ともいい、角質層の細胞と細胞をつなぎ合わせる役割を持ちます。
セラミドがしっかり機能していることで水分を含んだ細胞をしっかりと肌の中で保持することができます。
セラミドは油性なので化粧水ではなく、主に乳液やクリーム、美容液などに多く含まれる成分です。
EGF
肌再生医療の分野で広く使用され、化粧品の成分としても注目を集めている成分です。
肌細胞の再生を促し肌の弾力と保湿力を高める、画期的なアンチエイジング成分です。
まとめ
いかがでしたか?
まずは1ヶ月でいいので、家事や育児で忙しい合間のほんの数分だけでも、今日紹介したスキンケアを毎日コツコツ続けてみてください!
お子さんのためにも毛穴レスの肌になって、いつまでも綺麗なママを目指しましょう!