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酷いニキビが治ったと思ったら、気づくと肌がでこぼこに!
明るいところで肌を見られるのが苦手…メイクでしっかり隠さないと外出できない…!
こうしたニキビ後のクレーターのでこぼこ肌に悩んでいるママさんのため、今回はクレーター肌の原因と解消法について書いています。
でこぼこ肌は2タイプ
でこぼこ肌には2タイプあります。
1つは毛穴の開きによるもの。
そしてもう1つはニキビ跡によるクレーター肌です。
>>1つ目に関しては別記事「30代のママさん必見!自分で簡単にできる毛穴引き締めスキンケア方法」で詳しく書いています。
そこでこの記事では、今回はもう1つのでこぼこ肌である「ニキビによるクレーターでこぼこ肌」について詳しく解説します!
ニキビ跡によるクレーター凸凹(でこぼこ)肌
クレーター凸凹肌の特徴
ニキビの炎症によって出来たニキビ跡が肌に残ってしまいクレーターのようなデコボコの跡になっている状態です。
肌がみかんの皮部分のようになってしまうことから「みかん肌」と言われることもあります。
クレータ凸凹肌の原因
ニキビ跡がクレーター状に残ってしまうのはニキビが炎症を起こし、肌内部の真皮層にまでダメージを受けてしまったことが原因です。
ニキビ自体は肌表面に出来るものですが、ニキビが炎症を起こすとその炎症を抑えるために白血球がアクネ菌を抑えようとします。その時にアクネ菌だけでなく肌内部の組織まで壊してしまいます。
肌内部といっても肌表面近くの角質層までならターンオーバーで肌細胞を新しく再生させることでニキビ跡も自然に治ります。
しかし,角質層のさらに奥である真皮層や、そこにあるコラーゲンなどにまでダメージを与えてしまうとターンオーバーでは治すことは不可能なため破壊された部分がクレーター跡として残ってしまうのです。
3タイプあるクレーターニキビ跡
クレーターニキビ跡の凹部分には3タイプあります。
アイスピックタイプ
凹の直径は2ミリ以下で、針で刺したように先が細くなっている穴が開いています。
割と奥まで穴がありますがクレーターの中でも小さめの穴なので、ある程度はファンデーションやコンシーラーなどでカバーすることができます。
ローリングタイプ
断面図にすると半円状態に穴が空いている状態です。
凹の直径は4ミリ以下ですが肉眼でも分かる大きさなので、ファンデーションやコンシーラーなどで完全にカバーするのは難しいです。
ボックスタイプ
断面図でみるとローリングタイプと同様に半円の形をしていますが、穴の奥底の部分が平らになっている状態です。
凹の直径も4ミリ以上と大きいため肉眼でも目立ちやすいです。しかしアイスピックタイプやローリングタイプほど深さのないクレーターです。
そのため浅めのタイプなら比較的消えやすいです。
どのタイプの場合もやはり肌内部の真皮層にまでダメージが及んだことが原因です。
ニキビが炎症を起こして赤く腫れると、その部分を真皮層にあるコラーゲンが修復しようとします。
その分コラーゲンの部分が減ってしまうことでニキビ跡部分が凹んでクレーター状になります。
アイスピックタイプはこのダメージがあまり横に広がらずに奥にいってしまい、穴が深くなったタイプで、ローリングタイプはダメージがさらに横にも広がった状態。
そしてボックスタイプはこれら2つよりもダメージが奥深くにはいかなかったため浅めのクレーター状になったものになります。
クレーター肌になりやすい人の特徴
ニキビ跡はニキビのひどい炎症が原因です。
しかし炎症を起こしたニキビはクレーター肌になる可能性は高くはなりますが、必ずクレーターになるというわけではありません。
クレーター肌になるのは肌質や体質によるものが大きいとされています。
どういった肌質や体質なのかはまだ医学的にはっきりしていないのですが、おそらく敏感肌の人やニキビの炎症が長引きやすい人は肌内部の真皮層にまで炎症のダメージが届きやすいのでクレーター肌になりやすいのではないかといわれています。
クレーター肌を予防するには?
クレーター肌を予防するにはニキビの炎症を長引かせないこと、そしてニキビをなるべく早く治すことに専念することが先決です。
せっかく炎症がおさまりニキビが治ったとしても、その後のニキビ跡が完全に消えるまである程度の期間がかかるため、その間にまた新たなニキビが発生し炎症を起こすというパターンを繰り返してしまうとクレーター肌になる可能性が高くなります。
ですのでニキビ跡をなるべく早く治すことも重要になります。
まずはクレーターの発端であるニキビの炎症を抑えて新たにニキビができないようにすることが最善の予防方法です。
ニキビの炎症をこれ以上悪化させないためには「とにかく刺激を与えないこと」と「洗い過ぎに気をつけること」が重要なポイントです。
ニキビが繰り返しできるという状態は洗顔のし過ぎなどの間違ったスキンケアが原因の場合がほとんどです。
しかしニキビができやすい人ほどしっかり洗って早く治したいという意識がつい働いてしまいがちです。
これが炎症ニキビに刺激を与えて悪化してしまい逆効果になるのです。
また洗顔のし過ぎは肌に必要な潤いまで取ってしまい余計な皮脂を過剰分泌させて毛穴を詰まらせニキビを発生させたり、アクネ菌が繁殖して炎症を起こしやすくなります。
これらを予防するためには毎日の洗顔の見直しが大切です。
まずは今使っている洗顔料が洗浄力が強いタイプではないか、またピーリングやスクラブ成分が入ったものではないかチェックしてみてください。
こうした洗顔料は確かにニキビ肌用のタイプに多いですが、敏感肌や炎症が長引きやすい人にとっては顔を洗うたびにニキビに刺激を与えてしまって悪化させることになります。
また強い洗浄力の洗顔料は乾燥による過剰な皮脂分泌でニキビが発生しやすくなります。
しかも間違った洗顔を続けると肌は抵抗力や免疫力をどんどん失ってしまいストレスや睡眠不足、その他の生活習慣などちょっとしたことでもすぐにニキビの炎症を繰り返してしまう弱い肌になってしまいます。
洗顔方法もゴシゴシ洗いすぎないことを心がけて、とにかくよく泡だてて優しく洗うことが大切です。おすすめの洗顔方法は「泡パック」ですので試してみてください。
>> 詳しくは別記事「産後の忙しさでいちご鼻…簡単改善&治し方!」に記載しています。
また身体の内側からの予防ケアとして食事の改善はとても有効的です。
運動や睡眠、ストレスなどさまざまな生活習慣の中でも食事は最も手軽に改善しやすい方法です。
まずは1日の食事内容を見直してみましょう。揚げ物など脂質の多いものばかり食べていませんか?
こうした食事は皮脂分泌を促してしまいニキビが悪化して治りにくくなります。
サプリメントなどもいいですが、まずは3食の食事の脂質量を少し意識してみるだけでも早いと数日で良い変化が現れることもありますよ。
クレーター肌の改善方法
すでに出来てしまっているクレーターを完全に改善するのはセルフケアだけでは不可能です。なぜならスキンケアは角質層までしか届かないからです。
クレーターは角質層のさらに奥の真皮層までダメージを受けている状態です。
ですのでセルフケアではターンオーバーの正常化させることである程度目立たなくさせるのは可能かもしれませんが、クレーターを完全に消すことはできません。
改善方法としては美容皮膚科クリニックのレーザーや光治療、ケミカルピーリングなどの美容医療が最も効果的でしょう。
レーザーや光治療の施術時間は約20〜30分ほどで、施術後は少し赤みが出ることもありますがすぐおさまりますし痛みも比較的少ないものが多く、ほとんどないものまであります。
また美容施術は医師の診察の元に行われる安全な治療法なので、クレーター跡に悩んでいる人は一度美容皮膚科クリニックに相談してみるのもいいでしょう。
クリニックの施術でクレータでこぼこ肌を治療する方法
クリニックのクレーター治療には主に次のような施術があります。
レーザー治療
ジェネシス
真皮層の浅い部分をレーザーの熱エネルギーで加熱し収縮させるレーザー治療器です。
これによりコラーゲン再生を促し肌にハリを出すことでクレーターの凹みを目立たなくさせる効果があります。
また毛穴の働きを正常化する効果もあるのでニキビ・毛穴ケアもできます。
痛みや施術後の赤みなどもほとんどないタイプのレーザーです。
フラクショナルCO2レーザー
安全性の高い熱エネルギーを深部の真皮層にまで届けることで、肌の創傷治癒効果(自力で肌を治す働き)を促しターンオーバーの正常化を促すことができるレーザー治療器です。
皮膚の深いところから新しい肌を再生することができるため少ない治療回数や期間で改善が期待できる施術です。
施術直後、数日ほどは赤みやほてりがありますが、翌日からメイクも可能ですし痛みも比較的少ないレーザー治療です。
光治療
IPL(インテンスパルスライト)などの光エネルギーを照射することで主に赤みや色素沈着を改善する治療です。
オーロラ
光と高周波(ラジオ波)を照射する治療器です。
光エネルギーを吸収させることで赤みの色素に反応し赤く残っているニキビ跡などを除去します。
また高周波で真皮層のコラーゲンの生成を促し、肌にハリを出すことでクレーターの凹みを目立たなくさせる効果があります。
ケミカルピーリング
皮膚の表面に酸性の薬剤をつけて、肥厚している古い角質や毛穴に詰まった角栓を溶かして取り除くことでターンオーバーを促していく治療法です。
レーザー治療などと比べると肌の表面部である角質層までしか作用せず、治療期間も長くかかります。
アイスピックタイプのクレーターには効果的ですが、ローリングタイプなどの大きめにボコっと開いた状態のクレーターにはあまり効果がないとされています。
ダーマローラー
極細の針がついているローラーを肌に転がすことで、皮膚に目に見えないくらいの小さな穴をあけます。
これにより肌の創傷治癒効果を利用することで新しい肌細胞の再生を促す治療法です。
ボックスタイプのような浅いクレーターには効果的ですが、深いクレーターの場合は完全に凹みをなくすことは難しいとされています。
施術後、一時的に赤みや腫れはでますが、フラクショナルレーザーのように熱が発生するものではないので、色素沈着などのリスクは少ないでしょう。
まとめ
いかがでしたか?
クレーター跡によるでこぼこ肌を完全に改善するにはクリニックでの治療が必要になってきます。
でも再びクレーター跡を作らないようにしたり、今より少しでも目立たなくするのは毎日の正しいスキンケアで可能です。
諦めずに頑張って薄化粧でも外出できるようなきれいな肌を手に入れましょう!