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小学校に入るとひらがなを習いますが、それ以前にある程度の読み書きができるようになっている子も多いです。
子供は興味を持った事にはものすごい集中力や吸収力を発揮し、あっという間に身につけてしまいますが、興味がないものに対しては見向きもしません。
自分の子がひらがなに興味がないときにはどのようにして教えると良いのでしょうか?
先輩ママからの実際に効果があった体験談や、幼児教室を営む教育者の方からのアドバイス等をご紹介します。
ひらがなを覚えよう!子どもが字に興味を持つために大切なこと
文字の読み書きができるメリットは?
ひらがなが分かると、自分で絵本を読めるようになったり、お手紙を書くことができるようになったりと、子供が自分で出来ることが広がります。
町を歩いていても標識や看板が読めるようになるため、子供の興味も広がっていくでしょう。
またお気に入りのお菓子などの名前も覚えやすくなるため、大人との意思疎通も、それまでと比べて容易になります。
ひらがなはいつまでに覚えればいい?
ひらがなは小学校で教えてくれるため、入学までに覚えることは必須ではありません。
しかし上記で述べたようなメリットがありますし、入学後の授業についていきやすくなることを考えると、親としては早めに覚えさせたいですよね。
願わくは、小学校入学までに自分の名前をひらがなで書くことができるようになるのが理想です。
そうは言っても、文字に興味を持ち始める時期には個人差があり、子供は興味がないことは全く覚えようとしません
。遅くても2年生に上がるころにはどんな子でも読み書きできるようになるそうなので、周りの子と比べてひらがなを覚えるのが遅いからといって焦る必要はありません。
まずは興味を持たせる
子供でも大人でも、興味のないことはやりたくないです。そこで親は子供がひらがなに興味を持てるように上手くサポートしてあげましょう。
アニメやゲームなどの好きなキャラクターを利用したり、お手紙ごっこをするのが一般的ですが、子供によって興味のあることが異なるのが難しいところ。
そこで次の段落では、先輩ママさんが子供にひらがなに興味を持たせるために実際に行った6つのことをご紹介いたします。
【ひらがなの教え方】集中力がない3歳の子どもが夢中になった6つの方法
小さい子供はなかなか集中力が続かず、じっくり腰をすえて教えるのは難しいです。
大事なのは楽しくて夢中になれるような方法でひらがなを学ばせてあげること。
そのために先輩ママさんが3歳のお子さんに対して行った方法をご紹介いたします。
1.かるた~ノーマルバージョン~
ひらがなを使った最も簡単なゲームです。ルールも簡単なのでやりやすいですね。
最初は読み札を見せて、「あ、はこれだよ。これと同じものをみつけてね」と教えてあげてから札を探させましょう。
何度も繰り返してゲームをすることで、そのうち読み札なしでも文字を探せるようになります。
家族みんなで対決形式にすると集中力もアップしますし、より楽しめます。
(メリット)
楽しみながら文字が覚えられ、同時にルールの中で遊ぶという社会性も身に付きます。
(デメリット)
「あ」イコール「頭かくして尻隠さず」と、一文字を読み札の意味そのものとして覚えてしまう恐れがあります。
2.かるた~ギャグバージョン~
ノーマルバージョンに飽きてしまったときにおすすめです。
下品なのであまりおすすめではないのですが、子どもはうんち、おなら、おしりなどの下ネタが大好き。集中力がなくなってしまったときには、下ネタを使ってオリジナルの読み札を作ってしまいましょう。
きっと大爆笑しながらゲームに戻ってくると思います。
(メリット)
子供の集中力が切れたときにも有効。読み札をいつもと変えることで、先程デメリットで挙げた、一文字を読み札の意味として覚えてしまうという問題も解消されます。
(デメリット)
下品な言葉を覚えて、外でも言う可能性があります。
3.文字探しゲーム
「あ」「い」「す」などと文字を書いた紙を用意し、最初に子供に見せて「この紙にはあ・い・すと書いてあるんだよ」と説明します。
その後、紙を1枚ずつ家のいたるところに貼って、「あ」の紙を探してください、と指示を出しましょう。間違えた紙をもってきたら、これは「す」だね、「あ」はこんな感じだよ、と書いて教えてあげましょう。
慣れてきたら攻守を入れ替えて、ママが探し役になり、わざと間違えた紙を持っていて、ちゃんと子供が文字を覚えられたか確認するのも効果的です。
(メリット)
宝探しのような感覚で、楽しんで学ぶことができます。また人間は座っているときよりも立って身体を動かしているときの方が脳が活性化するとの研究結果も出ていますので、科学的にも効率の良い学習方法だと言えます。
(デメリット)
毎回、文字を書いた紙を用意する必要があります。またイラストの入った紙だと、文字ではなくイラストで覚えてしまう可能性があるので注意が必要です。
4.ママが勉強している姿を見せる
子供はママの真似が大好き。自分が家計簿や日記をつけたり勉強しているときに、子供を隣に座らせてひらがなドリルなどを渡せば、同じようにえんぴつを使って文字の練習をするかもしれません。
(メリット)
ママが隣で集中する姿を見せることで、子供も集中してひらがなの練習に取り組めます。
(デメリット)
飽きたり、他に興味が向いているときには効果がありません。
5.サンリオの「わんぱくブック」を活用
サンリオが出版している教育教材で、1冊の中にひらがなドリルや間違い探し、塗り絵やシール貼りなど様々なコンテンツが含まれています。
キティちゃんやマイメロディなど女の子が大好きなキャラクターがたくさん登場しますので、子供も喜んで取り組むようです。
(メリット)
シールでの着せ替えや塗り絵等、女の子向けのコンテンツが充実しています。
(デメリット)
ひらがな練習よりも塗り絵やシール貼りなど、他の興味があるコンテンツに脱線しやすいです。また男の子仕様のものはありません。
6.ぷちドラゼミ
ドラえもんをモチーフにした教育教材です。こちらだと男の子でも遊べますね。
一週間分の教材が入った無料体験セットがありますので、気になる方はまずはそちらを取り寄せるのが良いと思います。
子供の年齢に合わせて適切な量と内容を用意してくれていますので、どうやって教えよう・・・と親が悩むことなく、子供も無理なく楽しんで取り組めます。
(メリット)
子供の能力に合わせてくれているので、無理なく遊びの延長で学べます。DVDやデジタル図鑑など、豊富な教材の種類も魅力です。
(デメリット)
毎月の教材費がかかります。一括払いならだいぶお得になりますので、会員になる場合は一括払いも検討してみてください。
先輩ママの体験談より
上記の6つを実践した中で最も効果があったのは「文字探しゲーム」だそう。
このゲームをやることで、3歳の子供がそれまでどうしても覚えられなかった「あ」と「お」の区別が出来るようになったそうです。
ただし子供というものは飽きっぽく、このゲームもしばらくすると飽きてやらなくなったとのこと。手を替え品を替え、色々な方法を試してみるのが良いのかもしれません。
その中で少しずつ難しいゲームを取り入れて、お子さんが自然とレベルアップできるようにしてあげられると良いですね。
子供を勉強嫌いにさせないために
勉強でもスポーツでも、親が無理やり押し付けると、子供がそれを嫌いになってしまう恐れがあります。自分の子を勉強嫌いにさせないためには以下の点に気をつけて下さい。
- 「勉強」という意識を持たせない
- 興味を示さない時は行わない
- まずはママが勉強する姿を見せる
- 「楽しい」を一番に優先させる
- 飽きないように色んな方法を取り入れる
子供の興味はそれぞれ違いますので、今回ご紹介したもの以外にも、これ良さそう!と思ったものがあれば、どんどん取り入れてみてください。お子さんの飽き防止にもなりますよ。
ひらがなの教え方・・・いつから、どんな練習をする?
さいごにご紹介するのは、幼児教室で子供を医者にするための教育法を指導している熊野貴文さんからのアドバイスです。
熊野さんは内科医として勤務したあと、自分が受けた教育法を世に広めるために幼児教室の運営を行っています。
実際にお医者さんになられた方の体験を基にしたアドバイスなので、効果が期待できますね。早速見て行きましょう。
派手な広告に、焦らないで!
新聞や本屋さんで見かける広告には「今年4歳になる子が自分の名前を書いて驚きました」「うちの子は3歳なのですが、すでにひらがなを覚えています」といった利用者の声が載っていて、それを見て、自分の子は世間に比べて遅いのかも・・・と焦ってしまう親御さんがいますが、焦る必要はありません。
というのも、ひらがなの読み書きができる、というのは断片的な能力で、イコール頭が良いということにはならないからです。頭が良い子というのは
- 自由に発想し、それを作りあげる
- 状況判断ができ、自分で考えられる
- 物事の本質を見る目がある
という能力を持った子です。それでは、そのような能力を養うためには、いつからどのようにひらがなを練習していけば良いのでしょうか。
ひらがなはいつから教え、練習させるべき?
子供にひらがなを教える目安は、「女の子の場合は4~5歳」「男の子の場合は幼稚園の年長さんの時」です。
子供がひらがなに興味を持ったときがベストなタイミングで、最も知識を吸収しやすいのですが、できれば小学校に入るより前に覚えておくと勉強がスムーズに進みます。
以下の大切なポイントを覚えておいてください。
- ひらがなを教えるのは、年齢が早いほど良いわけではない
- 子供が興味を持ったときこそが、ひらがなを教えて練習させるべきとき
- 男の子と女の子では、ひらがなを練習させ始める年齢が違う(興味を持つ時期が違うため)
ひらがなの練習、教え方の2つのポイント
実際に子供にひらがなを練習させる際にも気をつけてもらいたいポイントが2つありますのでご紹介します。
1.まずは読みから教えていく
読めないものを書く事は難しいので、まずは周りにある絵本や看板などで読み方を押してあげてください。
何度も言い聞かせるうちに、自然に覚えられるようになっていきます。書く練習は一通り読めるようになってからで良いでしょう。
2.筆圧を強くすることを意識する
指先は脳に繋がっているといわれていて、筆圧が弱いと脳が刺激されません。
強い筆圧で書くことで、読みやすくなるだけでなく、脳もしっかり刺激されます。小さいうちから強く書くことを習慣化させましょう。
効果的なひらがなを練習するタイミングや方法をご紹介しましたが、熊野さんの仰るとおり、ひらがなを書けるイコール頭が良い、ということではありません。
親御さんはひらがなだけに固執せずに、色々な遊びを通して子供の興味や能力を育ててあげましょう。
まとめ
いかがでしたか?
ひらがなは周りの子たちが読み書きできるからといって、特にあせって教える必要はありません。
子供が興味を持ったときが教えるのにベストなタイミングです。教えるときは、かるたや文字探しゲームなどひらがなを使ったゲームで興味を持ってもらい、まず読めるようになってから、書き方を教えると良いでしょう。
ただし、ひらがなが書けるからといって頭が良い、というわけではありませんので、あまりひらがなに固執せず、さまざまな遊びや経験をさせてあげてください。