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赤ちゃんはお肌はとってもデリケート。なかでも唇は角質層が薄くて乾燥しやすい部分です。
乾燥でカサカサした唇を放っておくと、荒れたりヒビ割れを起こしてしまいますし、そこから菌が入り込み感染症が起こる可能性も!
そこで今回は赤ちゃんのリップクリームの必要性やオススメのベビーリップクリームをご紹介していきましょう。
赤ちゃんの唇がカサカサになる原因と対策
大人よりも肌のバリア機能が弱くてデリケートな赤ちゃんの肌。なかでも唇はバリア機能である角質層がとても薄いのです。
また唇は、天然の保護膜を作るための汗腺も無く、皮脂腺もほとんどありません。代わりに薄い粘膜で覆われているだけ。
ただでさえ大人の半分程度しかないほど薄い赤ちゃんの皮膚は水分を保持しにくく乾燥しがち。
そして皮膚よりもさらに薄い唇は当然、皮膚以上に乾燥しやすいのです。
特に赤ちゃんの唇の乾燥には次の5つの原因が大きく影響します。
赤ちゃんの唇が乾燥する5つの原因
肌質
もともと生まれつき乾燥しやすい肌質の赤ちゃんもいます。乾燥肌ということは唇も乾燥しやすい傾向があります。
唇を舐める
赤ちゃんは自分の唇をよく舐めたりしますよね。唇にはわずかながら皮脂腺があります。
その皮脂腺から適度な油分が分泌されて、唇の表面を保護しています。
でも赤ちゃんがこれを舐めてとってしまうと、この保護膜もなくなり唇が乾燥してしまうのです。
よだれ
赤ちゃんはよだれがよく出ますよね。
特に離乳食に切り替わるあたりから多く分泌されるようになります。
すると常に唇がよだれで湿っている状態になり、それを放置していると乾燥しやすくなるのです。
またよだれには塩分なども多少含まれているので荒れやすくなります。
摩擦
よだれや食べ物の汚れなどを、赤ちゃんのお口を拭くときの摩擦が刺激となって、荒れて乾燥してしまいます。
特によだれの分泌が多い時期は1日に何度もよだれ掛けやタオルなどで拭くので、優しく拭いているつもりでも回数が多いとその分、摩擦の負担が積み重なっていくのです。
また汚れを拭き取るときに一緒に唇の油分も拭き取ってしまうので、唇表面を保護することができなくなり荒れや乾燥を引き起こしやすくなります。
季節
冬の乾燥する空気や夏の強い紫外線など、唇は常に外的刺激にさらされている状態です。
すると唇が水分蒸発しやすくなり乾燥して荒れやすくなります。
赤ちゃんにもリップクリームって必要?
大人と同じように赤ちゃんも唇の保湿ケアは重要です。
唇のケアといえばリップクリームですよね。でも大人用のメントール系のものや薬用リップは赤ちゃんには刺激が強すぎて、逆に唇が荒れてしまうこともあります。
赤ちゃんには大人用ではなく、必ず赤ちゃん用のベビーリップを使うようにしましょう。
唇の乾燥は放っておくと、荒れが酷くなりヒビ割れて血が出たりすることもあります。荒れると赤ちゃんはどうしても気になって唇を舐めてしまいます。
すると余計に舐めた時の唾液で乾燥して荒れてしまうという悪循環に。
赤ちゃんの唇が乾いてるなと思ったら、酷くなる前にこまめにリップクリームで保湿ケアをしましょう。
でも赤ちゃんはリップクリームをぬっても、すぐに舐めてしまいますよね。
「リップクリームを舐めちゃうなんて赤ちゃんの体に悪そう…」とママは心配になるかもしれませんが、ベビー用のリップクリームは無添加で無香料・無着色だったり、植物や天然由来の成分のものが多いですし、少々舐めたからといって害になるようなものは入っていないものなので安心してください。
それでもやっぱり気になる場合は、赤ちゃんが寝入ってから、そっと塗るようにしましょう。
眠っていれば赤ちゃんが唇が気になって舐めてしまうこともありません。
夜寝る前はもちろん、お昼寝のたびに塗るようにすると眠っている間にしっかり唇のケアができますよ。
赤ちゃんの唇ケア方法
赤ちゃんにリップクリームを塗る前に、まずはガーゼやガーゼハンカチなどの柔らかくて摩擦がかかりにくい布を軽く濡らして、赤ちゃんの口元のよだれや汚れを優しく拭き取りましょう。
その後にベビー用のリップクリームなどでしっかり保湿・保護しましょう。
そして赤ちゃんの肌や唇を日頃から観察し、乾燥しやすい肌質かも?と思ったら早めにこまめに保湿ケアを心がけましょう。
季節によっても乾燥の度合いは変わったりします。冬の乾燥する時期や夏の紫外線やエアコンの時期は特に注意してみてください。
おすすめベビーリップクリーム
日本創建 馬油リップクリーム キッズ&ベビー
内容成分が馬油・ホホバ油・シアバター・ミツロウ・天然ビタミンC・ビタミンEのみの配合というシンプルなリップクリームです。
なじみよく刺激の少ない馬油や高品質のミツロウを使用。スティックタイプではなく、あえてママの指でやさしくつけてあげられるようにとクリーム容器に入れたリップバームタイプになっています。
使用感が柔らかく伸びが良いので、赤ちゃんの唇に負担を与えずに赤ちゃんのデリケートな唇をケアできます。
ピジョン ベビーリップジェル
100%食品原料で作られているので赤ちゃんにも安心して使用できます。
オリーブやお米の胚芽など、植物性の保湿成分でデリケートな赤ちゃんの唇に潤いを与えます。
水のように軽い使用感のジェルタイプで、ベタつきがないので赤ちゃんも嫌がらず使いやすいです。
チューブタイプで先に小さい穴が空いているので、少し出して直接塗っても指に取ってから塗ってもどちらでもOK。
ベビーセバメド モイスチュアリップクリーム
こちらも食品成分100%で刺激が少なく、赤ちゃんの唇にも安心して使えるベビーリップクリームです。
ロート製薬によるドクター開発ブランドのリップクリームで、無香料・無着色・防腐剤フリー。
天然保湿成分のカミツレエキスやオリーブオイルで唇に弱酸性の保護膜を作り、刺激から守りつつしっかり保湿します。
スティックタイプなので指に取ってから優しくつけてあげると尚いいでしょう。
赤ちゃんの唇におすすめ!リップクリーム以外の保湿アイテム
ワセリン
もともとワセリンは傷を保護するものとして使用されているものです。
唇の荒れやひび割れなどの傷に浸透して治すものではありませんが、油膜を表面に張って保護することで唇の水分蒸発を防ぎ、乾燥から唇を守ることができます。
ワセリンは安全性が高く、舐めても無害。少々口に入ったところで体外に排出されるので全く問題ありません。でも赤ちゃんに使用するならなるべく精製度の高い白色ワセリンがベスト。
馬油
馬油は肌馴染みが良く人間の皮脂膜に似ていて、刺激の少ないのが特徴です。抗炎症作用もあるので荒れた唇のケアにも効果的。
ママの乳首ケアとしてもよく使われていて、赤ちゃんの口に触れても安心。
できれば「赤ちゃん使用可」や「口中・鼻中可」などの記載マークがあるものや、精製度の高い馬油100%のものが赤ちゃんへの使用には安全で安心です。
母乳
母乳には若干の油分が含まれています。母乳を赤ちゃんの唇に塗ることで表面に油膜を張り、水分蒸発を防ぐ作用があります。
ベビーリップクリームには母乳の保湿成分を配合したものもあり、例えば和光堂の「ミルふわ ベビーケアスティック」という、母乳に含まれるリン脂質とセラミドによって唇を保湿するというリップクリームもあります。
注意点
リップクリームにも言えますが、これらのものがどんなに安全性が高くても、まれにアレルギーなどを引き起こす場合もあります。
もしも炎症など異常が出たら使用はすぐに中止し、もし状態が酷いようならすぐに病院に行きましょう。
まとめ
いかがでしたか?
赤ちゃんのデリケートな唇はすぐ乾燥して荒れやすいので、リップクリームと優しいママの手でこまめに継続的な保湿ケアをしてあげましょう。
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