いくら「ダメ」と言っても、子供は落書きをしてしまうもの。
しかも賃貸の部屋の壁など、されては困るところに限って、なぜか落書きをします。そんな困ったときに役立つ、落書きの落とし方を今回はご紹介いたします!
落書きは、実は書いたものの素材によって落とし方が違います。素材別にひとつずつ説明していきますので、ぜひ参考にしてくださいね。
油性マジックでも諦めないで!子どもの落書きをキレイに消す方法
それでは早速、素材別に落書きの消し方を見ていきましょう。
■油性ペン、油性マジックの落書きの消し方
落書きの中でも最も困るのは、油性ペンでの落書きかと思います。
水性ならまだ落としやすいのに・・・。でも実は油性ペンでも大丈夫。下記に紹介するやり方を試してみてください。
○油で落とす
「目には目を、歯に歯を」という言葉があるように、油性インクは油で落とす、と覚えておきましょう。
やり方はサラダ油などを落書き部分に塗って落書きを溶かし、溶けた部分をティッシュや乾いた布でふき取るだけ。
一度では消えきらないかもしれませんが、根気強く繰り返しましょう。
○エタノールで落とす
油のほかにエタノールで落とすという方法もあります。消毒用アルコールとして薬局に売られているもので大丈夫です。
エタノールをコットンやティッシュにしみこませてから、落書き部分を押さえましょう。
エタノールでなく、飲料用のアルコールでも落ちますが、ニオイや色が付いてしまう可能性がありますので、できれば無色のものがおすすめです。
○タバコの灰で落とす
湿らせた布にタバコの灰をつけてこすると、灰の粒子が研磨剤の役割を果たし、インクの汚れを落としてくれます。
タバコの灰でなくても、お線香などの灰でも代用可能です。
○重曹でこすり落とす
灰の場合と同じく、湿らせた布に重曹をつけてこすると、研磨剤の役割をしてくれます。
あまり力を入れすぎると床や壁などを傷つけてしまう可能性があるので、注意してください。
○消しゴムで消す
ガラスやプラスチックなど、表面が滑らかで固い素材の場合のみ使える方法です。しかし消すのに時間がかかったり、完璧には消えない場合もありますので、他の方法と併用するのがおすすめです。
○クレンジングオイル
普段から油性の化粧品を落とすのに使っているクレンジングは油性ペンを消すのにも効果テキメンです、エタノールでやるときと同じようにコットンやティッシュにしみこませてから落書き箇所を叩きます。
こちらも時間がかかりますが、根気強く頑張ってください。
○その他
その他、除光液やラッカーシンナーも効果があるといわれています。
ただし、これらには毒性の成分が入っている可能性がありますので、くれぐれも子供の手の届くところに置かないよう、注意してください。
■水性ペンの落書きの消し方
水性ペンの落書きの場合、インクがまだ乾いていない状態であれば水拭きだけでほぼ落ちます。
汚れが残ってしまった場合には、使い古しの歯ブラシに歯磨き粉をつけてこするときれいに落とすことができます。傷がつきやすい場所はこすり過ぎないように注意。
■鉛筆の落書きの消し方
鉛筆の落書きは比較的楽に消すことができます。まずは消しゴムを使ってみて、もし難しければクレンザーや重曹で軽くこすってみてください。
これだけで大抵はきれいになります。消しゴムで消せるタイプのクーピーの落書きも同様にしてください。
■色鉛筆・クレヨンの落書きの消し方
同じ鉛筆でも色鉛筆の場合は、油分が含まれていることがありますので、消しゴムでは簡単に落ちません。化粧用のクレンジングを布にしみこませ、落書き箇所を叩いて色素を浮かせたあと、乾拭きしてください。
クレヨンの場合も同様にするか、市販のメラミンスポンジに水を少量しみこませて、落書き箇所をくるくる円を描くように擦ってみてください。
■墨の落書きの消し方
濃い色の墨汁は水や油で色を浮かせるのではなく、研磨剤で落とすのがおすすめです。
水性ペンのときと同じ用量で歯ブラシに歯磨き粉やクレンザー、重曹などをつけて擦るようにしてください。
ただし強くこすりすぎて傷をつけないように注意。墨は時間が経てば経つほど落としにくくなりますので、落書きを見つけたらすぐに対処するようにしてください。
このように落書きは、何で書いたかによって落とし方が変わってきます。困ったときには書いた筆記具のメーカーに問い合わせてみるのもおすすめ。
それでも上手く落ちないときには逆に書かれたほうの壁紙、机などのメーカーに問い合わせると良い方法を教えてもらえるかもしれません。
その際には落書きした筆記具と対象物、いつ落書きしたか、すでに試した方法などを合わせて情報提供すると良いでしょう。
可能なら写真を添付すると相手にとってよりわかりやすくなります。諦める前にいろんな方法を試してみてください。
子供が壁に落書き…効果的な予防法は?
これまで落書きの落とし方をご紹介してきましたが、最も良いのは落書きをされないようにすることですよね。
先輩ママたちが行ってきた落書きの事前対策をご紹介します。
■落書きされないようにする効果的な方法4つ
○子どもの手の届く場所に、筆記用具を置かない
マジックやボールペンなど、落書きに使われそうな筆記用具は子供の手の届かないところに閉まってしまいましょう。
上の子が絵を描くときなどに筆記用具を使う場合は、使い終わったら棚にしまう、などのルールを作るようにしてください。
○壁にホワイトボードを貼って落書きコーナーを作る
ダメと言われるとやりたくなるタイプの子におすすめの方法です。
壁の1部分だけにホワイトボードを貼って、落書きOKのコーナーを作ります。
子供の「描きたい」欲を満たしてあげる事ができ、されて困る場所への落書きを防げます。100円ショップのものを使うときは小さいので、つなげて貼るようにしてください。
ホワイトボードではなく、黒板などにしても、普段とは違った書き味が楽しめるのでおすすめです。
○特定のふすまや障子だけ落書きOKにする
比較的張り替えがしやすいふすまや障子だけ落書きOKにするのも、ひとつの手です。
元々、退去時には新品に張り替えなければならない約束の賃貸に済んでいる方などには、特におすすめです。
○落書きしても消しやすい筆記具のみ渡す
おそらく同じように子供の落書きに困った事がある人たちのアイデアと思われる「水で落とせるクレヨン」など、最近では落書きしても消しやすいアイテムが売られています。「
○○ちゃんのクレヨンだよ」といってプレゼントしてあげると、子供も喜ぶでしょう。それ以外の筆記用具を使うときには大人に一声かけてもらうようにしましょう。
なんでもダメダメというよりも、大人が見ている前ではOKなどのルールを作れば、子供も言いやすくなりますし、勝手に使われて思わぬ事態になることを防げます。
賃貸の壁や床などに落書きをされてしまっては困りますが、あれもだめ、これもだめと言うとかわいそうですし、子供もストレスが溜まります。
落書きOKのコーナーや落書き専用の筆記具を作ることで、ある程度落書きをさせてあげることも予防法のひとつ。
ぜひ試してみてください。
まとめ
いかがでしたか?
子供の落書きを発見したらすぐに水や布で擦ったりせず、まずは何で書かれているかを確認して、素材によって合った落とし方で対処してください。
どうしても落ちない場合はメーカーに問い合わせたり、専門の清掃業者にお願いしても良いでしょう。
また落とし方を知っておくだけでなく、事前に落書きを予防するための対策も大事です。大事なものに落書きをされないように、色々工夫して試してみてください。