子どものお絵描き用品として人気のクレヨンですが、もしも服や家具などに汚れがついてしまったときの落とし方をご存知でしょうか?
間違った方法で落とそうとすると、逆に汚れを広げてしまい、より悲惨な状況にもなりかねません。
今回は汚れがついてしまった場所別に、最適な落とし方をご紹介いたします。
子どもの壁や家具などへの落書きや、お絵描きの際についてしまう洋服の汚れなどにお困りの方は必見です。ぜひ参考にしてみてください。
クレヨンがついた! 汚れの落とし方【カーペット・床・服・フローリング・家具など】
■基本的なクレヨンの落とし方
○用意するもの・・・牛乳、雑巾、歯ブラシ
このほかに、落書きされた材質に合わせて用意した方が良いものはありますが、大抵のクレヨン汚れはこの3つで落とすことができます。
クレヨンは石油やろうで出来ているため油性の汚れで、水だけで落とすことができません。
汚れた部分をいきなり水拭きすると、むしろ汚れが広がってしまう恐れがあります。
そこで使うのが牛乳。牛乳に含まれているたんぱく質の働きで乳脂肪分と水分が混ざり合い、クレヨンの油汚れを包み込んで、汚れを落としやすくしてくれるそう。
牛乳以外だとメイク用品のクレンジングオイルも同様に水と油を混ざり合わせて汚れを落としやすくしてくれます。
○汚れの落とし方
- 雑巾(乾いた布でも可)に牛乳を染みこませて、汚れた部分を拭きます。凹凸のある部分や細かい場所は歯ブラシを使うと良いでしょう。
- 汚れが落ちたら、仕上げに雑巾で水拭きと乾拭きをします。牛乳が残るとニオイの原因になりますので、しっかり拭き取るようにしてください。
■場所別・クレヨン汚れの落とし方
次に、よりきれいに汚れを落とせるように、場所別に適した落とし方をご紹介いたします。
【木製家具】
用意するもの
雑巾、歯ブラシ、歯磨き粉
○汚れの落とし方
- 乾いた雑巾で汚れた部分を繰り返し乾拭きします。
- 汚れが落ちにくい部分が歯ブラシに歯磨き粉をつけて軽くこすります。
- 汚れが落ちたら硬く絞った雑巾で汚れと歯磨き粉をふき取ります。
木製家具は牛乳がしみこんでしまう恐れがあるため、乾拭きと歯磨き粉で落とします。歯磨き粉には研磨剤が含まれているので、汚れを擦り取ってくれるのですが、強く擦りすぎると家具を傷めてしますので注意してください。
【ガラス・金属・プラスチック・壁紙・フローリングの床など】
用意するもの
牛乳またはクレンジングオイル、雑巾、(中性洗剤)
汚れの落とし方
- 牛乳またはクレンジングオイルを乾いた雑巾にしみこませ、汚れをふき取ります。
- 仕上げに雑巾で水拭きと乾拭きをします。
表面が滑らかなものは、基本の落とし方できれいに汚れを落とす事ができます。ただし珪藻土のような水分や油分を吸収してしまう素材の場合、この方法は使えませんので注意してください。
【カーペット・絨毯】
用意するもの
アルコールまたはベンジン、雑巾、中性洗剤
汚れの落とし方
- アルコールまたはベンジンをしみこませた雑巾で、汚れの部分を周辺から中央に向かってたたくようにふき取っていきます。
- 中性洗剤を水で薄めたものを雑巾に少量しみこませ、同様に周辺から中心に向かってたたくように汚れをふき取っていきます。
- 最後にぬるま湯をつけた雑巾で浮き出た汚れや洗剤の残りをふき取って完了です。
汚れを広げないように周りから中心に向かって拭いていくのがポイントです。カーペットの変色や臭いの原因になりますので、牛乳や漂白剤、消毒液などは使わないようにしましょう。
【服・衣類】
A.木綿などの丈夫な生地の場合
用意するもの
洗濯洗剤、歯ブラシ、お湯
汚れの落とし方
- 40~50℃のお湯に汚れた部分を浸します。
- 汚れた部分に洗濯洗剤をつけ、歯ブラシでゴシゴシ擦ります。
- 1と2を繰り返して汚れを落とし、汚れが見えなくなったら最後に水ですすぎます。
B.漂白剤を使える生地の場合
用意するもの
洗濯洗剤、衣類用漂白剤、お湯
汚れの落とし方
- 40~50℃のお湯に洗濯洗剤を溶かし、汚れた衣服をつけ置きします。
- 汚れたところをよく揉んで、汚れを落ちやすくします。
- ぬるま湯に衣類用漂白剤を溶かし、再びつけ置きします。
- 水ですすいで完了です。
洋服にクレヨンが付いてしまった場合、牛乳では落ちにくいので洗濯洗剤や衣類用漂白剤を使って落とします。洋服を傷めないように、生地にあった方法を選んでください。
■事前に落書きや汚れを防ぐのが◎!!
これまでクレヨン汚れの落とし方を紹介してきましたが、一番良いのは落書きや汚れがつく前に防止することです。先輩ママが行っている方法をいくつかご紹介します。
- お絵描きの時間は服が汚れないように子どもにスモッグやエプロンを着せる。
- 子どもがお絵描きするときは床や家具に、新聞紙やビニールシートを敷く。
- 「水で落ちるクレヨン」など、汚れても落としやすい画材を使う。
万が一落書きや汚れを発見しても、落とす方法が分かっていれば、慌てなくてすみます。
最近人気の「水で落ちるクレヨン」を使えば、落書きもすぐに落とせるので、ハラハラして見守っている必要もなくなりますね。
結果、大人もイライラせず、子どもにのびのびとお絵描きをさせてあげることができます。
いざというときの対処法を知っておき、また事前に防止策を講じて、親も子もお互いにストレスがないように遊ばせてあげられると良いですね。
くれよん・パス 汚れのおとし方
次にご紹介するのは、文具用品メーカーの「ぺんてる」がホームページに掲載している汚れの落とし方です。もしもおうちにある画材がぺんてるの商品の場合、この方法で落とせば間違いないですね。早速チェックしてみましょう。
○ガラス、金属、プラスチック
【ぺんてるくれよん・ふとパス・パッセル・ぺんてるパステルの場合】
- 乾いた布に牛乳をしみこませ、汚れた部分を拭きます。
- その後、布で水拭きし、さらにその後、乾拭きをします。
【らくがきくれよんの場合】
- 水で濡らした雑巾で汚れをふき取ります。
○衣類
- 40~50℃のお湯に洗濯洗剤を溶かし、つけ置きします。
- 汚れたところをよく揉んで、その後衣類用漂白剤を溶かしたぬるま湯につけ置きします。
- 最後に水ですすぎます。
○手、皮膚
- 汚れた部分に石鹸をつけて、流水で洗います。
○壁、家具
【ぺんてるくれよん・ふとパス・パッセル・ぺんてるパステルの場合】
水分や油分を吸収しない素材
- 乾いた布に少量の牛乳をしみ込ませ、汚れた部分を拭きます。
- 布で水拭きして汚れを取ってから、同じ部分を乾拭きします。
水分や油分を吸収する素材
- 歯ブラシで軽く擦って、摩擦によって汚れを落とします。
■補足
なお上記の方法を使っても、衣類の汚れや壁・家具の汚れを完全に落としきるのは難しいみたいです。
お絵描きの際は子どもにエプロンをさせる、壁や家具にはカバーをするなどなるべく予防し、もしも汚れが付いてしまった場合には、なるべく早いうちに対処するのが良さそうです。
まとめ
いかがでしたか?万が一のときの対応方法がわかっていると、子どものお絵描きも安心して見守れますね。
ただし洋服や家具など、一度汚れがついてしまうと、どうしても落としにくいものもあります。
できればエプロンやカバーをしたりして、事前に汚れを防止できるとより安心です。子どもがのびのびとお絵描きできる環境を整えてあげられると良いですね。