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赤ちゃんを抱っこした時などに「あれ…?なんだか赤ちゃんの耳から臭いがする…」と感じたことはありませんか?
赤ちゃんの耳がくさくなるのには様々な原因があります。
そこで今回は赤ちゃんの耳がくさい原因と対処法、また耳の病気との見分け方や赤ちゃんの耳のお手入れについてなど詳しくお話ししていきたいと思います。
赤ちゃんの耳がくさい… 原因はなに?
「赤ちゃんの耳がくさいなんて、何か大変な病気なのかしら?」とママは心配になりますよね?
でも赤ちゃんの耳というのは耳の通り道が狭くて通気性が悪いため、そもそも臭くなりやすい傾向があります。
そのため新生児の時でも耳が臭くなるといったことは比較的よくある症状なのです。
ですのでもし、赤ちゃんの耳から異臭がしたとしても機嫌が良くて元気そうなら基本的に病気の心配はをする必要はありません。
赤ちゃんの耳が臭くなる4つの理由
新陳代謝が活発だから
赤ちゃんは新陳代謝が大人よりも非常に活発です。そのため耳の中に皮脂や耳垢が出やすく、それが耳の中に溜まってしまいます。
すると時間が経つことで強く臭いが出てくるようになってしまうのです。
よだれや涙が耳に入ったから
赤ちゃんは基本的に仰向けで寝っ転がっている時間が長いものです。
すると涙やよだれなどの分泌物が流れ出て耳の中に入ってしまうこともあります。
また母乳やミルクが授乳中に口からこぼれて、耳の中に入ってしまうこともあります。すると耳の中の耳垢が蒸れてしまい、臭いを放つようになるのです。
頭の向き癖で耳が蒸れたから
赤ちゃんによって左右のどちらか一方ばかり向いて寝てしまう「向き癖」があったりします。
するといつも下になっている方の耳が塞がれた状態になり、耳垢が蒸れて臭いを発してしまうのです。
羊水が耳の中に残っているから
新生児など月齢が低い時期はママのお腹の中の羊水が耳の中に入ったままになっていることがあります。
そのため耳垢が水分で蒸れて臭くなってしまうのです。
羊水が原因の場合、耳垢が黒い塊になっていることもあります。
赤ちゃんの耳がくさい!原因別対処法
では具体的に原因に応じてどのような対処法があるのかみていきましょう。
新陳代謝が活発なため耳垢が出やすい
- 対処法
ですが、出来るだけ清潔に保っておくことは大切です。
入浴後などに耳の周りをガーゼタオルなどで優しく拭くように習慣づけておくと、いつも綺麗な耳元を保ってあげられます。
よだれや涙などが流れ出て耳の中に入った
- 対処法
よだれや涙、母乳やミルクなどが耳の中に入らなければいいので、流れる前、もしくは流れ出たらすぐに拭き取ってあげるようにしましょう。
授乳中も耳に流れ込んでいないか注意しましょう。ガーゼハンカチやタオルなどを側に置きながら授乳するといいでしょう。
頭の向き癖で耳が蒸れた
- 対処法
いつも一方方向ばかりで横になっていることが原因なので、向き癖とは反対の方向に向かせて寝かせるようにしましょう。
赤ちゃんが音や光に反応して、いつも同じ方向を向くようなら、ベッドメリーの位置を変えてみたりしてください。
また赤ちゃんと添い寝するときはママが毎回左右交互に寝る位置を変えると、赤ちゃんもいつも向く方向とは逆の方向を向くようになったりします。
羊水が耳の中に入っている
- 対処法
羊水が赤ちゃんの耳の中に残っていることは病気などではなく生理的で自然なことです。放っておけば自然と耳の外に出てくるので心配はいりません。
赤ちゃんの耳をのぞいた時、羊水が原因の黒い耳垢が気になる場合は、1ヶ月検診などでお医者様に相談してみましょう。
また耳鼻科などで耳の掃除をしてもらうと綺麗に取り出すことができます。
無理のない範囲でママが綿棒でかき出せそうなら、軽く耳掃除をしてあげるのもいいでしょう。
その際、耳の中まで掃除するのはリスクが多いので、耳の外側や入り口付近だけにしておきましょう。
赤ちゃんの耳掃除ってしてもいいの?
耳垢が臭いの原因ならば、耳掃除をしてあげたいですよね。
でも赤ちゃんの耳掃除には少し危険性が伴います。
赤ちゃんの耳は小さく、耳の通り道も狭く鼓膜までの距離もとても短いです。ですので綿棒で耳垢を取ろうとするつもりが、逆に耳垢を奥に押し込んでしまうことになったり、耳の鼓膜を傷つけてしまうといった可能性があります。
また耳垢を気にするあまり、つい頻繁に耳掃除をしてしまうと外耳道という、耳の入り口から鼓膜までの部分が傷つき、外耳炎になってしまうこともあります。特に新生児の赤ちゃんの耳掃除は極力しないようにしましょう。
それに耳垢というのは必ずしも全て取り除かなくてはいけないものではありません。
耳垢には耳の皮膚の乾燥を防ぎ、外から侵入してくるゴミやホコリなどを吸着して耳の中に入らせないようにしたり、細菌の繁殖を抑えるといった耳の健康に重要な役割を持っているのです。
そもそも耳垢は放っておいても自然と外に出てくるものなので、耳掃除を無理にする必要はないのです。
どうしても気になってしまうのなら、耳鼻科などで耳掃除をしてもらうほうがベストです。
ママがする場合は、耳の外に出ている耳垢だけを優しく取り除くだけにするか、お風呂あがりにガーゼタオルや綿棒などで耳の入り口のところだけ優しく拭き取る程度にしておきましょう。
くれぐれも自己流・自己判断で耳掃除をしないようにしてくださいね。
中耳炎・外耳炎かも…?!見分け方は?
赤ちゃんの耳が臭ってしまうくらいなら基本的に病気の心配はありません。
ですが、臭いだけでなく耳から黄色い耳だれといった液体のようなものが出ている時は中耳炎や外耳炎で膿が出ているという可能性があります。
特に中耳炎は生後3ヶ月から3歳くらいまでの子にかかりやすい耳の病気です。多くの場合、同時に風邪も併発し、耳だれだけでなく耳の痛み、鼻水や発熱といった症状が出るため、赤ちゃんが泣きぐずるなど不機嫌な状態が続きます。また耳の痛みや違和感から頻繁に耳を触るなどの行動も出たりします。
こうした症状に気づいたら、すぐに耳鼻科を受診し適切な治療を受けるようにしましょう。
中耳炎の治療は抗生物質を使うこともあります。
また症状が重い場合は膿を出してしまうために鼓膜を切る手術をすることもあります。
「鼓膜を切るなんて耳が聞こえなくなるのでは?!」と驚いてしまいますが、鼓膜はすぐに再生するようにできているので耳が聞こえなくなるといった心配はありません。
お風呂のお湯が赤ちゃんの耳に入ってしまってもいいの?
耳の中が湿って蒸れることで臭いの原因になるなら、お風呂のお湯が耳に入ったら取らなくてはいけないのでは?と思いますよね。
臭いの心配以外にもお湯が耳の中に入ったままになっていたら危険なのでは?と心配になってしまいます。
でも大丈夫。赤ちゃんは本来、羊水の中で育ってきているので、耳の中に多少のお湯や水が入っても問題はないのです。
逆に心配なあまり、耳の中に入ったお湯を取らなくてはと綿棒などを耳の奥に入れるほうが、耳に入ったお湯を余計に押し込んでしまったり、耳の中を傷つけてしまうリスクの方が高いのでやめておきましょう。
もし耳の中にお湯が入ったなら、自然と耳から流れ出てくるまで触らないようにしておく方がいいでしょう。
まとめ
いかがでしたか?
赤ちゃんの耳が臭うことは比較的よくあることです。
機嫌が良く元気なら病気の心配はありませんが、もし耳だれなど異常が伴うようなら医師の診察を受けるようにしましょう。