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お出かけした後に赤ちゃんの肌を見ると赤みや湿疹が…!?
赤ちゃんの湿疹はよくあることだけど、もしかするとそれは「日光アレルギー」かもしれません。
しかも日光アレルギーは赤ちゃんだけでなく大人でも発症する可能性のあるアレルギーなんです。
そこで今回は日光アレルギーかどうか判断するポイントや、原因や症状が出た時の対処法について詳しくお話ししていきましょう。
日光アレルギーってなに?赤ちゃんもなるの?!
日光アレルギーとは日光(紫外線)を浴びることによってアレルギー症状が起こることをいい、「紫外線アレルギー」や「光線過敏症」などとも呼ばれています。
人間は細菌やウイルスなど外から侵入しようとする異物と戦う作用が働きます。
これを免疫といいますが、日光アレルギーはその名の通り、日光を異物ととらえ免疫力が働いた結果、体に様々な反応が出てしまうのです。
でも外出をすれば日差しを浴びてしまうのは必然的。よほど強い日差しを長時間浴び続けるのでなければ、通常は何もおかしな反応や症状は出ないものです。
でも日光アレルギーの人は普通の人が平気な程度のゆるやかな日光であっても、免疫が過剰に働きアレルギー症状が出てしまうのです。
日光アレルギーに赤ちゃんもなるの?
赤ちゃんの肌はとてもデリケートです。そのため日光アレルギーは赤ちゃんでも発症することはあります。
でも赤ちゃんに多い症状は赤みや湿疹などが主なため、同じ症状の乳児湿疹や汗疹などと間違えてしまいがちです。
そのため一般的な湿疹の原因を避けたり排除していくので、日光がアレルギー原因だとたどり着くのに時間がかかることが多いのです。
赤ちゃんは自分ではかゆみや痛みなどを訴えることができないので、症状が出た時に日光アレルギーの可能性も念頭に置きながら、日頃から赤ちゃんの様子をよく観察して異変に気づいてあげるようにしましょう。
日光アレルギーの症状と原因
一般的に日光アレルギーの症状は日光を浴びた部分にだけあらわれます。
衣服などに覆われていない、露出している部分にだけ発症するのが特徴です。
日光アレルギーには主に次のような症状が出ます。
肌の症状
- 赤み
- かゆみ
- 湿疹
- 水ぶくれ
- 腫れ
- じんましん
- かぶれ
など。
目の症状
- 充血
- 異物感
- 涙が出る
など。
その他の症状
- 吐き気
- 発熱
- 頭痛
など。
赤ちゃんの日光アレルギーで多いのは主に湿疹、水ぶくれ、じんましんなどの発疹や赤く腫れたりかぶれたりするケースが多いでしょう。
でもこれは日光アレルギーでなくてもよくある症状です。
乳児湿疹など他の原因との大きな違いは「アレルギー症状が肌全体というよりも部分的に集中して発症している」という場合、日光アレルギーである可能性が高いので確認してみてください。
日光アレルギーの原因
日光アレルギーの原因には内因性のものと外因性のものがあります。
内因性の原因
アレルギーというのは体の抗体量が一定の量を超えてしまうことで起こるものです。
そしてこの抗体量の基準は人それぞれ個人差があるのでアレルギーが出る人と出ない人に分かれるのです。
日光というのは多かれ少なかれ日々浴び続けるもので、完全に避けることは難しいものです。
そのため日常的に少しづつでも日光を受けているうちに、突然日光アレルギーが発症するということはよくあることです。
実際に赤ちゃんの時には大丈夫だったのに成長とともにアレルギーが発症してしまうケースも多いです。
外因性の原因
飲み薬や日焼け止めなどを飲んだりつけたりした直後に日光を少し浴びただけなのにアレルギー症状が出てしまうケースもあります。
これは飲み薬や日焼け止めなどの成分が紫外線を吸収することで毒性を持ってしまい、身体に反応が出てしまうのが原因です。
赤ちゃんの日光アレルギー治療と予防対策
赤ちゃんの様子から日光アレルギーの疑いがある場合、決して自己判断で市販の薬を使うと
逆に悪化してしまうこともあります。無理に自力で治そうとせずに皮膚科などで医師の診察を受けるようにしましょう。
病院では「光線過敏症テスト」という検査を受けることで正確な診断が得られます。
赤ちゃんに多いアレルギー症状である赤みや湿疹に対しては、ステロイド剤の塗り薬が処方されることが一般的です。
しかしこれは症状を抑えることはできてもアレルギー自体を治すことはできません。
最近は効き目が穏やかな抗アレルギー薬が処方されることもあるようですが、基本的に日光アレルギーは日常の予防ケアが重要といえるでしょう。
日光アレルギーの予防対策
日光アレルギーの予防方法は「とにかくなるべく紫外線を避けること」が大切です。
帽子・レッグウォーマー・長袖・ケープ・日傘
赤ちゃんの肌に直接紫外線が当たるのを避けるようにしましょう。
帽子はなるべくツバが大きいものが首元もカバーできるので安心です。また長袖やレッグウォーマーは夏用の薄手で通気性の良いものがたくさんあるので、日差しが特に強い夏の時期もしっかり予防対策を心がけましょう。
ベビーカーの時は足元が常に陽に当たっていたりするので、ケープをかけたりして紫外線を予防しましょう。
抱っこ紐の時はママが日傘をさすようにすれば赤ちゃんもママも紫外線を避けられて一石二鳥ですね。
これらのアイテムはUVカット仕様ならより安心です。
でもUVカットのコーティングは約3年ほどで効果がなくなってしまうようなので、これを目安に買い換えるといいでしょう。
目に症状が出るという赤ちゃんにはベビーサングラスもおすすめ。
(紫外線対策のアイテムに関して詳しくは別記事「赤ちゃんとママの紫外線対策 いつからいつまで必要?10月まで必要な〜」にも記載しています。)
ベビー用日焼け止め
顔は衣服などで覆うことが難しいですし、赤ちゃんが嫌がって衣服を着てくれない時には身体にも日焼け止めをつけてあげるようにしましょう。
もちろん両方行うようにすればより万全ですね。
日焼け止めは赤ちゃんのデリケートな肌に使うものですし、先にお話しした外因性の原因の場合、日焼け止めでアレルギーが出ることもあります。
ですので肌に優しいベビー用の日焼け止めを選ぶようにしましょう。
赤ちゃんには紫外線吸収剤フリーやベビーソープで落とせるタイプ、低刺激でノンケミカルのものやオーガニック系の日焼け止めなどがおすすめです。
でもこれらの日焼け止めは汗などに弱いのでこまめな塗り直しが必要になります。特に、汗をかきやすい時期や長時間のお出かけの際は日焼け止めを塗り直してあげるようにしましょう。
日差しの強い時間帯の外出は避ける
強い日差しの時期の昼間の時間帯は1年の中でも特に紫外線量が強いです。
日光アレルギーがある赤ちゃんにはこの時期・時間帯の外出は大きな負担や刺激になることも。
午前10時〜午後2時くらいまでが最も紫外線が強い時間帯なので、なるべくこの時間を避けてお出かけするようにしましょう。
シーズンとしては1年の中でも特に5月頃から8月くらいにかけての初夏〜真夏の時期にかけて注意するようにしましょう。
しかしこれ以外の時期も紫外線は降り注いでいるので、日光アレルギーがある赤ちゃんは1年を通して紫外線対策を心がけましょう。
室内でも紫外線対策
赤ちゃんは基本的に家の中にいる時間が長いですよね。
室内にいるんだから安心だと思いがちですが、意外に紫外線は室内にも入っています。
家の中で赤ちゃんと安心して過ごせるようにしっかり紫外線対策をしましょう。
UVカットのカーテンをつけたり、窓ガラスにUVフィルムを貼るようにしましょう。
UVフィルムは車の窓にも貼っておくといいですね。
まとめ
いかがでしたか?
突然日光アレルギーが発症してしまうとオロオロしてしまいますが慌てずに落ち着いて!
正しい対処と日頃の予防ケアをしてアレルギーから赤ちゃんを守ってあげましょう。