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産後の肉割れである「妊娠線」。
妊娠出産を乗り越えたママの勲章!…と胸を張りたいけれど、やっぱりお風呂に入るたびにお腹にできている妊娠線を見るとなんだか気持ちが落ち込みますよね。
そんな気になる妊娠線をなくしたい!というママさんのために今回は産後の肉割れに今一番効果的とされている「炭酸ガス治療」について詳しくお話ししていこうと思います。
産後の肉割れってどうしてできるの?
産後に起こりやすい肉割れを改善しようとクリームやマッサージを産前からコツコツ頑張っているママさんも多いですよね。
でもせっかくあれこれ頑張っているのにちっとも消えないのには理由があるんです。
肉割れが起こる原因には主に肥満や妊娠があります。
また身体の急激な成長期の時や普段運動をしない人がいきなり運動して急激に筋肉が増加することでできる場合もあります。
一般的に肥満が原因の場合は「肉割れ」で妊娠によってできた場合は「妊娠線」といったように、何が原因でできたかによって名称が変わりますが、どれも同じものになります。
産後の肉割れがなぜ起こるのかというと、皮膚の構造や性質によるものが原因です。
人間の皮膚は上から表皮→真皮→皮下組織の順にできています。
そして表皮は伸縮性が高いのに対し、真皮や皮下組織は伸縮性がとても悪いという性質を持っています。
そのため妊娠によってお腹が大きくなるにつれて表皮も合わせて伸びていくのに対し、真皮や皮下組織は限界まで伸びきって最終的に裂けてしまうのです。
すると裂けた皮膚の亀裂が凹んでしまい、その断裂が肌表面に線状のスジとなってあらわれます。こうして妊娠線と呼ばれる産後の肉割れが起こってしまうのです。
つまり表面に見える線状の亀裂は皮膚表面(表皮)が裂けているのではなく、表皮の下の真皮や皮下組織が裂けてしまっていて、それが皮膚表面にスジ状にあらわれている状態なのです。
炭酸ガス治療ってどんな治療?
炭酸ガス治療は元々はフランスが発祥の治療法で、妊娠線解消の治療として昔から長く行われており海外では10年以上の施術実績がある一般的な治療法です。
これは美容医療の治療法となるため、エステサロンなどではなく美容クリニックといった医療機関で行われている美容治療です。
副作用などはほとんどなく効果が高いため、妊娠線に最も有効的な治療法として近年日本でも注目されています。
炭酸ガス治療は肉割れを起こしている部分に炭酸ガスを極細の針で注入する施術です。
炭酸ガスを注入することで、まず毛細血管が拡張し真皮の血流量を促します。すると注入部分の皮膚の新陳代謝が活性化されることで新しい皮膚を再生し肉割れを改善していきます。
また炭酸ガスによる皮膚へ刺激を与えることで一時的にダメージを与えることで、血管の周りの細胞が活性化し線維芽細胞が刺激されてコラーゲンが再生増加します。
コラーゲンは傷ついた皮膚を元の健康な状態に戻す作用があるため、妊娠線をはじめとする肉割れの症状にも効果的に働きかけてくれるというわけです。
つまり炭酸ガス治療は断裂が起こっている真皮層に直接アプローチできるため、産後の肉割れ改善に最も効果的として注目されている治療法なのです。
産後の肉割れに自己ケアやレーザー治療は無意味なの?!
先にもお話ししたように、産後に限らず「肉割れ」というのは皮膚の表面ではなく奥の真皮層や皮下組織の断裂が原因で起こります。
そのためクリームなどの化粧品やマッサージなどの自己ケアでは真皮や皮下組織に働きかけることは無理ですし、マッサージはやり過ぎると肌に負担をかけてしまい、むしろ肉割れを悪化させてしまう原因にもなります。
また例えばダイエットをしたとしても、皮下脂肪が減るだけでその上にある真皮層が再生するわけではないので、やはり肉割れや妊娠線が薄くなることはありません。
以前では一般的に美容クリニックのレーザー治療が肉割れには有効的とされていました。
レーザー治療は比較的短期間で改善が見られる点や、かなり深い肉割れにも効果的な点がメリットではあります。
しかしレーザー治療は基本的に肌に熱刺激を与えることで肌再生を促すものなのですが、肉割れを熱エネルギーによって改善することは、人によっては効果がないどころか熱によって火傷のような副作用が出てしまう場合もあります。
特に産後は肌質が変わって敏感肌になる人も多いため、こうしたリスクの心配が伴います。
またレーザー治療は施術費用が比較的高めであることや通院期間や回数が多めな点もレーザー治療のデメリットとしてあげられます。
炭酸ガス治療が産後の肉割れにおすすめのわけ
自己ケアやダイエット、レーザーなどは肉割れの改善が難しいだけでなく副作用などのリスクもあります。特に産後の敏感な肌にはなるべく負担をかけたくないですよね。
そこで炭酸ガス治療が産後に肉割れに最もオススメの治療方法である理由を詳しくお話ししていきましょう。
炭酸ガス治療のメリット
肌へのダメージが少ない
炭酸ガスは当然気体のため、いずれ肌から抜けてしまい体内に残ることはありません。
またレーザー治療のように火傷や火傷跡などのリスクの心配もありません。
つまり基本的に薬剤などを使わない施術なので大きな副作用はほとんどない安全性の高い治療法なのです。
また施術は極細の針のため施術中の痛みはほとんどないですが、もしどうしても痛みに弱くて心配なら麻酔クリームを塗ってもらうこともできます。
施術後、軽い痛みや腫れが出る場合もありますが、それも5分程度で治る軽いものになります。
このように安全性が高く痛みも少ない施術なので、産後の敏感になっている肌でも安心して行える治療法でしょう。
今まで色々ケアしてきても効果がなかった人にも有効的
妊娠線などの肉割れは先にもお話ししたとおり、クリームやマッサージなどの自己ケアやエステやダイエットでは改善できません。
それどころか産後の敏感肌に負担をかけてしまい肉割れの状態を悪化させてしまうことにもなりかねません。
それに妊娠線はある種の皮膚疾患でもあるので、やはり病院で治すのがベストな改善方法といえるでしょう。
自己判断で間違った自己流のケアをしてしまうよりも、専門医の診断の元で施術が受けるほうが改善への近道になります。
施術時間が短い
子連れの場合、1人で待っていられる年齢の子供しか子連れ通院は無理なクリニックがほとんどです。
そのためお子さんをどこかに預けてからクリニックに通うことになると思います。
その場合、施術時間はなるべく短いほうがママとしては助かりますよね。
炭酸ガス治療なら施術時間は10分程度で済むことがほとんどのため、比較的通院しやすいのも大きなメリットの一つでしょう。
火傷の跡や傷跡が消える
レーザー治療での火傷の副作用は全ての人に出るということではありません。でも産後に肌が敏感になっているところにレーザー治療をすると、弱くなっている肌には思わぬ負担となり火傷の副作用が起こりやすくなる可能性があります。
例えばもし、すでにレーザーでそういった副作用がでてしまっている肌でも炭酸ガス治療で改善可能です。
火傷で再生できなくなっている皮膚の再生を促し、新しい皮膚を作り出すことで火傷跡や傷跡を薄くしたり消したりすることもできるんです。
炭酸ガス治療の詳細
- 施術時間は約10〜30分。
- 針は極細のため痛みはあまりありません。(痛みに弱い場合は麻酔クリームも可)
- 施術回数 3〜6回が目安。
- 施術後にごく軽い痛みや腫れがあることも。でも5分程度でおさまります。
- アトピー肌や妊娠中の人は医師の診断によっては施術不可のこともあります。
- 産後すぐでなくても10年以上前の肉割れや妊娠線でも改善できます。
- 治療費は一ヶ所につき1回で1万円くらいが相場。ただし自由診療のためクリニックによって料金設定がまちまち。事前に問い合わせなどして調べてから検討しましょう。
まとめ
いかがでしたか?
産後の肉割れに最も安全で効果的な炭酸ガス治療!
もし妊娠線のせいで自分に自信が持てなくなっているなら、思い切ってクリニックの門を叩いてみませんか?
出産前のキレイな肌を取り戻しちゃいましょう!