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胎児の成長の過程は感動的♪妊娠月ごとの赤ちゃんの様子を知ろう

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妊娠が分かると、最も気になるのは赤ちゃんがちゃんとお腹で成長しているかどうかということ。

自分のお腹の中で何が起こっているかが分からず、不安になる方も多いのではないでしょうか。

今回はお腹の中で赤ちゃんがどのように成長していくのか、胎児の成長過程を、妊娠月数ごとにご紹介します。

自分の赤ちゃんのエコー写真や胎動の様子と比べたりして、ちゃんと成長しているな、と安心できる材料になれば幸いです。

胎児の成長は感動的!妊娠月ごとの赤ちゃんの様子を知ろう

胎児の成長過程ってどんな感じ?

胎児の成長過程をおおまかにいうと、まずは身長がグッと伸びて、どのあとだんだん肉付きがよくなってふっくらしてきます。

エコー検査でも、妊娠12週目までは頭からお尻までの長さのみを測りますが、12週目以降は頭の横幅やお腹の面積なども測るようになるそうです。

ちなみに、エコー検査で測る項目は以下のとおりです。

  • BPD…頭の横幅(児頭大横径)
  • APTD…おなかの前後の厚み
  • TTD…おなかの左右の幅
  • FL…大腿骨の長さ(大腿骨長)
  • CRL…頭の先からお尻までの長さ(頭殿長)※初期のみ

妊娠12週目まではCRLを測って赤ちゃんの大きさを確認しますが、12週目を超えると残りの4項目を測ってその数値を総合し、赤ちゃんの身長や推定体重などを算出していくそうです。

これらは知らなくても良い知識ではありますが、知っているとエコー検査のときにお医者さんに質問がしやすくなりますし、実際にどの部分がどのくらい大きくなっているかがわかると、赤ちゃんの成長を実感できて、より楽しみが増えると思いませんか。

次からはさらに詳しく、妊娠月数ごとの胎児の成長過程をご紹介いたします。

妊娠1ヶ月目(0~3週)

妊娠日数は、妊娠前の整理が来た日を0週0日として数え始めるので、妊娠1ヶ月目はまだ次の生理を待っている時期です。

妊娠しているかどうかも分からず、実際に0週目や1週目にはまだ赤ちゃんが存在していない状態です。

妊娠1ヶ月目の赤ちゃんはまだ胎児とも呼ばれず「胎芽」と呼ばれます。

妊娠2ヶ月目(4~7週)

妊娠6週頃に、赤ちゃんの入っている胎嚢と呼ばれる袋と赤ちゃんの心拍が確認されると、妊娠確定となります。

母親がようやく自分が妊娠していることを気づきはじめ、病院に行くころには妊娠2-3ヶ月と言われることが多いでしょう。

胎児は豆粒ほどの大きさしかありませんが、重要な器官が作られる大事な時期です。妊娠がわかったら○○や○○などの栄養をとりましょう。

胎児の大きさ

  • 身長:約0.3-2.0cm
  • 体重:約4g

胎児の発育の目安

  • 脳や心臓、目や鼻などの重要な器官が作られ始める
  • 手足がなんとなく生え始める

妊娠3ヶ月目(8~11週)

3ヶ月の始め頃から骨の形成が始まってきます。手足の指が分かれ、爪が生え始める子も。

手足を自由に動かせるので、羊水の中を自由にぷかぷか浮くことができ、エコーで見てもまれに動いているように見えることがあります。

全体の大きさも2頭身から3頭身に変わってきて、どんどん人間らしい形に。そのほか、腎臓が完成して、おしっこをするようになります。

お母さんの方はつわりのピークで辛い時期ですが、もうひと踏ん張りです。

胎児の大きさ

  • 身長:約3.0-8.0cm
  • 体重:約4-25g

胎児の発育の目安

  • まぶたの形成が急速に進み、上下がくっついている
  • 鼻板が存在し、鼻孔は閉鎖している

妊娠4ヶ月目(12~15週)

胎盤がほぼ完成し、へその緒を通して母体から酸素や栄養をもらうようになります。

骨や筋肉が急速に発達し、エコーでもしっかりした背骨が確認できます。

眉毛やまつ毛などの体毛が生え始めるほか、生殖器が作られる時期でもあります。

まだエコーでは確認できませんが、この頃に男の子か女の子かが決まります。胎盤が出来るとともに、つわりも収束に向かいます。

胎児の大きさ

  • 身長:約9-16cm
  • 体重:約25-140g

胎児の発育の目安

  • 頭が起き上がり、髪の毛が見え始める
  • 口の奥の部分はまだ閉鎖されている
  • 生殖器の区別ができるが、まだエコーでは判別できない

妊娠5ヶ月目(16~19週)

髪の毛のほか、全身にも産毛が生えてきます。手や足の指紋もできはじめ、細部までどんどん人間に近づいていきます。

子宮の中で活発に動き回るようになり、胎動を感じることがあるかもしれません。安定期に入ってつわりも治まり、ホッと一息つける時期です。

胎児の大きさ

  • 身長:約17-23cm
  • 体重:約140-350g

胎児の発育の目安

  • 羊水を飲んでは出して、呼吸の練習をする
  • 全身に産毛が生え始める
  • 胎脂が現れる
  • 手足に指紋ができ始める
  • 皮下脂肪がつき始める
  • 聴覚が発達する

妊娠6ヶ月目(20~23週)

身長が出生時の約半分くらいにまで成長し、お腹もだんだん重く感じるようになってきます。エコー検査の画面に全体像が入りきらないことも。

赤ちゃんも五感が発達して、母親の声や心音が聞こえるようになるそうです。体も活発に動くようになり、動きまわって逆子のような状態になることもありますが、胎児がさらに大きくなると自然と頭が下になることが多いのであまり心配する必要はありません。

胎児の大きさ

  • 身長:約24-30cm
  • 体重:約350-700g

胎児の発育の目安

  • 聴覚がほぼ完成し、ママの声や心音が聞こえるようになる
  • 目を開くようになる
  • 五感が発達して、光や音に反応するようになる
  • 皮膚はしわができ始める
  • 皮下脂肪の形成により皮膚が黄色っぽくなる
  • まつげがはっきりしてくる
  • 鼻孔が開く

妊娠7ヶ月目(24~27週)

胎児の脳が急成長し、結構な重さと感じるかもしれませんが、出生時にはさらに2kgほど大きくなります。

子宮の中で元気に動き回るので、母親は胎動が痛いと感じたり、周りの臓器が圧迫されて、便秘や頻尿、むくみといった症状が現れやすくなります。

脳が成長し、五感も発達して聴覚はほぼ完成します。ほかにもおっぱいを吸えるよう唇の神経も発達していきます。

胎児の大きさ

  • 身長:約31-37cm
  • 体重:約700-1,200g

胎児の発育の目安

  • 皮膚が赤く、しわが多い
  • 目を開閉できるようになる
  • 外耳道が開通する
  • 足の指に爪ができ始める
  • 体の形成に必要な器官がほぼ全部できあがる
  • 前頭葉が大きくなり、五感が発達する
  • 筋肉が発達し、手を握ったり、体を伸縮させたりする動きを見せるようになる

妊娠8ヶ月目(28~31週)

内臓の形や機能がほぼ完成し、赤ちゃんの見た目も出生時とほぼ変わらないほどになります。子宮が狭くなり、それまでぐるぐる動いていた赤ちゃんも頭を下にして外にでる準備を始めます。

羊水を飲んだり吐いたり、あるいはしゃっくりをしたりして、呼吸の練習もするようになります。

また、五感も敏感になり、外の世界からの音や振動、光などをより強く感じるようになります。

胎児の大きさ

  • 身長:約38-42cm
  • 体重:約1,200-1,900g

胎児の発育の目安

  • 皮下脂肪が付いてきて皮膚のしわが少なくなる
  • 手の爪が指の先端まで伸びる
  • 骨格や臓器はほぼ完成する

妊娠9ヶ月目(32~35週)

全身に皮下脂肪がついてきて、どんどん体重が伸びてきます。全体的に丸みを帯び、しわしわだった肌にもハリがでてきて赤ちゃんらしくなってきます。

36週ごろには肺機能も完成し、たとえ早めに生まれてしまっても外の世界と馴染めるようになります。

母親側は、子宮の中で胎児が下に降りてくるので、頻尿になったり、貧血やむくみがおきやすい時期です。

胎児の大きさ

  • 身長:約43-46cm
  • 体重:約1,900-2,600g

胎児の発育の目安

  • 皮膚の赤みが消え始める
  • しわが伸び、体や手足が丸みを帯び始める
  • 産毛が少なくなっていく
  • 生まれてから呼吸ができるように肺が成熟する
  • 顔の筋肉を細かく動かせるようになり、表情が豊かに見えるようになる
  • 20~30分のサイクルで寝たり起きたりを繰り返す

妊娠10ヶ月目(36~39週)

妊娠10ヶ月目は、いわゆる臨月と呼ばれる、赤ちゃんがいつ生まれてもおかしくない時期です。胎児の内臓や器官はすべて完成していて、骨盤に頭を固定した状態でお腹の中で待機しています。

子宮内で動けるスペースが少なくなっているので、胎動の回数が減ることもあります。

いつ出産の兆候が現れるか分かりませんので、早めに入院の準備をしておきましょう。

胎児の大きさ

  • 身長:約47-51cm
  • 体重:約2,600-3,200g

胎児の発育の目安

  • 女の子の場合、大陰唇が小陰唇を覆う
  • 手の爪が指の先を超えるほど伸びる
  • 産毛は背中と上腕部だけになる
  • 出産後の呼吸のために、肺サーファクタントが盛んに生産される
  • 出産後の体温保持のために、脂肪がしっかり蓄えられる
  • 背中を丸めて手足を折り曲げた状態になる

胎児発育曲線とは?

正常な体重で生まれた赤ちゃんたちのデータを元に作られたもので、胎児の推定体重を表したグラフです。2本の曲線の範囲内に体重が入っていれば、胎児がおおよそ正常に成長していると判断されます。

約 95.4%の赤ちゃんがグラフの幅内におさまるようですが、大人と同じように胎児の成長の度合いにも個人差があり、また母親の体格や遺伝的要素にも影響されるため、多少の誤差については心配する必要はありません。

病院から発育不全や巨大児を指摘されない限りは、問題がないと考えて構いません。

ちなみにエコー検査で測定される数値も推定ですので、出生時の実際の体重や身長とは±10%前後の誤差がある場合があります。


妊娠月数ごとの胎児の成長の過程をご紹介しましたが、ここに書いたのはあくまでも目安ですので、発達状況が少々早かったり遅かったりしてもあまり慌てないようにしてください。

気になる場合は産婦人科医に相談してみて、そこでもし発育不全と相談された場合は対応を検討しましょう。

赤ちゃんの発育不全を防ぐには、妊娠中の不摂生を避け、生活リズムをしっかりと整えるのが、一番です。

栄養のある食事を摂り、適度な運動をして、何より安全第一のゆったりとした生活を心掛けましょう。

まとめ

いかがでしたか?

最初は豆粒程度の大きさしかなかった胎児がお腹の中で成長して、どんどん人間の形になっていくのは、とても不思議で神秘的です。エコー検査のたびに成長した姿を見ては驚くことでしょう。

妊娠期間は10ヶ月という限られた期間です。大変なことも多いと思いますが、このときにしか感じられない赤ちゃんの成長をぜひ楽しんでください。

be-a-mother編集部:
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