妊娠すると女性の身体は様々な変化が起こります。
なかでも妊娠による脇の黒ずみで悩んでいる妊婦さんや産後ママさんがたくさんいます。
妊娠によるものだから仕方ないこととはいえ、夏場はノースリーブなどで脇が人目に付きやすい季節ですし、どうしても気になってしまいますよね…。
なんとか改善して黒ずみを気にせずに夏を過ごしたい!
そんな妊婦さんや産後ママへ今回は妊娠による脇の黒ずみの原因とケア方法についてお話ししていきたいと思います。
なぜ?!妊娠すると脇が黒ずむの?!
【黒ずみ原因その1 】妊娠中のホルモンの増加
女性は妊娠するとホルモンバランスが大きく変化します。
特に妊娠20週を過ぎる頃から2大女性ホルモンであるエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)が増加します。
するとこれらのホルモンがメラニン生成の指令物質であるメラノサイトを刺激し、メラニン色素の分泌が増加して色素沈着につながります。
またエストロゲンには妊娠中の敏感肌を強くしようとする働きもあります。
ですがこのホルモンが逆にメラノサイトを刺激することにつながり、メラニン色素が増加。
結果、黒ずみなどの色素沈着につながってしまいます。
【黒ずみ原因その2】ターンオーバーの低下
妊娠中のホルモンバランスの変化により肌が過敏になったりしてバリア機能が低下し、肌の生まれ変わりサイクルであるターンオーバーの機能も低下しやすくなります。
すると当然、メラニンを含んだ肌細胞が排出されにくくなり、肌表面に残ってしまい黒ずみになるのです。
【黒ずみ原因その3】脇はもともとメラニンが多い
もともと体の部位の中でも脇は特にメラニンが多いため、黒ずみを起こしやすいです。
脇以外も乳首や乳輪、デリケートゾーンなども妊娠中は黒ずみやすい傾向にあるようです。
特に妊娠すると乳首や乳輪の色が濃く、黒ずみやすくなる理由は赤ちゃんが乳首を見つけやすいようにするためではないかとも言われています。
【黒ずみ原因その4】制汗剤
脇はもともと汗腺が多く代謝も活発な部位なので、老廃物が肌表面にたまりやすく毛穴にもつまりやすいです。
その上、夏場はクリームタイプやパウダー入りのスプレータイプの制汗剤を使用する機会が多く、それが脇の毛穴をふさぐ原因にもなります。
こうした制汗剤を毎日の入浴時などでしっかり落としきれないでいると、皮脂などと合わさって角質化したり、酸化した角栓となり黒ずみの原因になることもあります。
脇のこの黒ずみ、いつ消えるの?
妊娠に伴う体の変化は一時的なものがほとんどなので、出産後身体の回復とともに脇の黒ずみも徐々に元通りに改善されていくでしょう。
産後すぐに消えるというわけではありませんし身体の回復には個人差があります。
なかには産後2年くらいかかる人もいるようですが、一般的には産後半年くらいで消えていくとされています。
脇の黒ずみ早く改善したい!ケア方法は?
産後いずれ消えるとわかっていても、黒ずみが消えていない状態で夏場を迎えると、脇が見えないように服装に気を使わなくてはいけなくて面倒ですよね。
できれば1日でも早く改善したい!というママさんに妊娠中と産後の脇の黒ずみケア方法をご紹介していきましょう。
妊娠中の黒ずみケア方法
とにかく肌への刺激を避ける
妊娠中は肌が過敏になっている時期なので、刺激を与えるとメラトニンが活発化してしまい逆効果!
ポイントはとにかく刺激を与えないようにすることが大切です。
例えば毎日の入浴時、体を洗うボディタオルを優しいものに変えるか、もしくは泡タイプのボディソープで手で洗うようにするなどして摩擦の刺激を与えないようにしましょう。
また妊娠中の脇のムダ毛処理にも注意が必要です。
クリニックや脱毛サロンでも脱毛施術はその痛みによって子宮収縮の可能性などリスクが考えられるため、妊娠中の脱毛は断られることがほとんどでしょう。
まれにクリニックならお腹やビキニラインなど腹部付近ではないなら、脇や脚なら可能というところもあります。
しかし妊娠中は肌が過敏になっているため、通常時よりも痛みを感じやすかったり、なにかしらの肌トラブルを招く恐れもあります。
自己処理の場合もカミソリやワックス脱毛などは皮膚への負担が大きく、剃刀負けなども起こしやすくなります。
ですので妊娠中に最も皮膚に刺激の少ないムダ毛処理方法として電気シェーバーをオススメします。
また黒ずみの原因でもある制汗剤は刺激の弱いものにしたり、つけすぎに注意するようにしましょう。
また使用する際は脇を清潔な状態にしてからにしましょう。
とにかく肌にとって刺激の原因となるものを避けることでメラニンの分泌を抑えることにつながります。
保湿ケア
妊娠中に低下してしまう肌のバリア機能を整えることでターンオーバーを促し、黒ずみの原因のメラニンを排出しやすくなります。
バリア機能を整えるには保湿をして角質層に十分潤いを与えることが大切です。
敏感肌用の化粧水や乳液などを顔と同じようにつけるようにしましょう。
脇の黒ずみ専用ものやホワイトニングの化粧品を使いたいところですが、妊娠中の過敏な肌にはこれらが刺激になることもあります。
焦って美白ケアをするよりも、妊娠中はしっかり保湿して肌を健康で強くすることの方が黒ずみケアの近道になります。
ピーリング
妊娠中の過敏な肌には刺激の可能性が高いですが、ターンオーバー低下で肌表面にたまった古い角質が黒ずみの元なので、できれば取り除きたいところです。
くれぐれも様子を見ながらトライしてみてください。
肌に負担が少なくおすすめなのは美容オイルでのソフトピーリングです。
(方法について詳しくは別記事「産後の忙しさでいちご鼻…簡単改善&治し方!」に記載しています)
ビタミンE
皮膚が刺激を受けやすい時期ならば、身体の内側からケアするというのも手です。
黒ずみの原因はターンオーバーの低下ですが、ビタミンEには血行を促進する作用があり、これがターンオーバーを整えて促す効果があります。
また妊娠中の黒ずみは年齢が高いほど黒ずみやすい傾向があります。そのため一人目の時よりも二人目の方が黒ずみが濃く出たという人も多いです。
つまりターンオーバーの低下の原因が妊娠中のホルモンバランスだけでなく加齢によるものも考えられるため、アンチエイジングケアも同じくらい重要になります。
その点も考えても、ビタミンEにはアンチエイジングに欠かせない抗酸化作用も含まれるので、黒ずみの対策と予防がしっかりできる成分といえます。
ビタミンEを多く含む食材
かぼちゃ・ほうれん草・さつまいも・大根・しそ
特にオススメはアーモンドです。
アーモンドにはビタミンEだけでなく妊娠中や産後に不足しがちな鉄分やカルシウム、マグネシウムも豊富に含まれているので、おやつ代わりに積極的に摂取するといいですね。
産後の黒ずみケア
産後になれば身体の回復とともに通常の肌状態に自然と戻っていきます。
先に述べた①〜④の方法を続けつつ、さらに脇の黒ずみの専用ケアの化粧品もプラスして黒ずみ改善をより強化していきましょう。
おすすめ専用ケア商品
ピューレパール(株式会社マーケティングアプリケーションズ)
グリチルリチン酸2K・ヒアルロン酸・プラセンタ・ビタミンE・コラーゲン・米ぬかエキス・セラミドなど脇の黒ずみに有効的な成分が配合されている脇黒ずみ専用のケアクリームです。
石油活性剤・紫外線吸収剤・合成香料・着色料・シリコンなどがフリーです。
産後の不安定な敏感肌にも優しく、比較的安心して使用しやすいでしょう。
脇の黒ずみ・・・セルフケアに限界を感じたら…
美容クリニックや皮膚科などプロの力を借りるのも1つの方法です。
主にケミカルピーリングやレーザー治療になります。
これに併用してハイドロキノンやトレチノインなどのシミや色素沈着改善の塗り薬での治療もあります。
セルフケアでは限界を感じるほど重度の黒ずみの場合は1度相談してみるのもいいかもしれませんね。
まとめ
いかがでしたか?
妊娠中は様々な身体の変化が伴うものなので、肌トラブルはある程度の仕方がないという見方もあります。
基本は産後の体の回復とともに徐々に改善していくものですし、本格的なケアは産後の様子を見ながらでも十分です。
あまり焦らず気にしすぎないように妊婦生活を過ごしてくださいね。
この記事を読んだ方はこちらの記事も読んでいます。
おすすめ記事:産後の抜け毛で悩んでいる方必見!!厳選おすすめケア方法
おすすめ記事:授乳中のママにハーブティが人気の理由!産後ダイエットにおすすめハーブ
おすすめ記事:産後の忙しさでいちご鼻…簡単改善&治し方!