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汗をかきやすい季節になるにつれ、赤ちゃんに汗疹ができやすくなり心配ですよね?
でも、ふと気づくとママの方にも汗疹ができていたりしませんか?
どうやら近年の高温多湿の夏の影響で大人でも汗疹でお悩みの人が増えていようなんです!
しかも汗疹は放っておくと跡が残ってしまうことも!
そこで今回は大人の汗疹対策として、対処法や予防法。また汗疹の跡を治す方法についてお話ししていこうと思います。
汗疹はなぜできるの?
汗疹がなぜできるのでしょう?それは汗を多量にかいてしまうことで皮膚の中に汗がたまってしまうからです。
もう少し詳しく説明しましょう。本来、汗というのは汗管というところを通って、肌の表面にある汗の出口である汗孔から出ます。
汗管というのは真皮の奥の方にあるのですが、大量に汗をかくことで汗が汗管にたまってしまい、汗管の周りの皮膚組織に漏れ出てしまうのです。
すると皮膚の中で炎症をおこし、かゆみや赤いブツブツができたりしてしまいます。
これが汗疹(あせも)のメカニズムです。
さらに汗疹の厄介なところは、炎症を起こす→かゆみ・赤み→かき傷になる→症状悪化→かゆみ…といった「イッチスクラッチ」と呼ばれるかゆみの悪循環を引き起こしてしまい、ますます汗疹が悪化してしまうところなのです。
汗疹の跡はなぜできるの?
イッチスクラッチを繰り返すことで掻きむしって皮膚が傷んでしまいます。すると皮膚細胞の働きが鈍ってしまい、ターンオーバーが乱れてしまうと肌表面に古い角質がたまりやすくなり、かき傷の跡が茶色い色素沈着をおこしてしまいます。
さらにここに再びかゆみで掻きむしったり、紫外線に当たったりすることで荒れた皮膚に刺激を与えてしまいます。するとメラトニンが活性化しメラニン色素が分泌されて、かき傷が茶色い跡やシミになって濃くなってしまいます。
汗疹が出来やすい部分
赤ちゃんの場合の汗疹はオムツなどに覆われているお尻やお腹、脚の付け根など蒸れやすい部分にできやすいですよね。
でも大人にできやすいのは汗をかきやすいと同時に、汗が乾きにくい部分に多く汗疹ができやすいのです。
例えば…
頭・おでこ・首回り・わき・胸元・腹部・ひざの裏・ひじの内側・おしり・脚の付け根 など。
胸元は女性ならブラなどの下着類、また抱っこ紐で赤ちゃんを前抱っこしている状態は胸元が常に汗をかきやすく乾きにくい状態に!
またお腹周りはガードルなどの下着類が原因なことも。特に産後の骨盤ケアのガードルなども締め付けが強いので汗疹ができやすくなるかもしれません。
汗疹の対処法・予防法
とにかく痒い!どうすれば治るの?!
汗疹は本来、なるべく触らず皮膚を清潔に保っていれば、数日で自然に治るものです。
でも汗疹の難点はなんといっても「かゆみ」! まずはとにかくかゆみを抑えることが大切です。
とはいえ、かゆみを我慢することって結構苦しいですよね。掻かないように我慢しても無意識のうちに掻いたりしてしまうものです。
イッチスクラッチを繰り返して悪化したり跡になるのを防ぐためにも、きちんと対処していきましょう。
汗疹の対処と予防に大切なことは、まず
- かゆみを抑え炎症を鎮める
- 汗疹をぶり返さない健康な肌を作る
- ターンオーバーを促進して汗疹の跡を改善していく
汗疹が出来たときにしてほしいこと
冷やす
かゆみは冷やすことでかなり抑えられます。冷やすとかゆみを引き起こしてしまう物質であるヒスタミンの分泌を抑える効果があります。
またかゆみで肌が炎症を起こしていると血管が拡張します。そこで冷やすことで拡張した血管が収縮し、神経を鎮めることでかゆみを感じにくく気にならなくなるのです。
掻くのはぐっと我慢して、痒い部分を保冷剤などで冷やすようにしてみましょう。保冷剤は直接当てると刺激になるのでタオルなどで包みましょう。
市販薬でケアする
汗疹やかゆみに効果的な市販薬を使ってケアしましょう。
選ぶときのポイントは夏場でもベタつかずに使いやすいテクスチャーのものがいいでしょう。また汗疹自体を早く治すには酸化亜鉛が配合された薬が効果的です。
お風呂上がりなど清潔な肌に塗るようにしましょう。きちんと継続すれば1〜2週間くらいで治っていくでしょう。
おすすめ市販薬
「レスタミンコーワ パウダークリーム」(第3類 医薬品)
抗ヒスタミン成分のジフェンヒドラミンや炎症を鎮めるグリチルレチン酸。そして酸化亜鉛が配合されているので肌を収れん・保護して汗疹や湿疹・かぶれを改善します。
クリームですがベタつかずに塗った後はパウダーをつけたようなサラサラ感があるので夏場でも使いやすいでしょう。
「ユースキン あせもジェル」(医薬部外品)
グリチルリチン酸カリウムで炎症肌を改善しながら、3つの植物エキス(アロエエキス・桃の葉エキス・シソの葉エキス)が肌を保湿して整えます。
刺激もなく、水溶性のジェルなので夏場でもベタつかずにさっぱりした使用感です。
汗を放置しない
汗かいたままにしておくと、汗の出口である汗孔が汗でふさがってしまいます。すると汗管に汗がどんどんたまってしまい、皮膚の中で炎症を起こして汗疹ができてしまいます。
汗をかいたら放置せずにこまめにタオルなどで抑えたり、汗取りシートなどで拭き取り肌を清潔に保つようにしましょう。
洗い過ぎに注意
例えば入浴時にかゆくて、ついナイロンタオルなどでついゴシゴシとこすって洗ってしまうと刺激になり跡に残りやすくなります。
また肌のバリア機能も低下して刺激を受けやすい肌になり、またかゆみや炎症を引き起こしてぶり返したり、他の肌トラブルを招くことにもなるので注意しましょう。
締め付けの強い服装や下着避ける
汗疹ができやすい部位である胸元は、女性の場合ブラなどの下着類で肌が蒸れやすくなってしまいます。
また汗疹のできているところは肌が刺激を受けやすくなっているので、下着や衣服が当たることで余計に悪化させてしまいます。
なるべく締め付けのない、肌触りや通気性の良い下着や服を選ぶようにしましょう。
シャワーやお風呂の温度はぬるめで
お湯の温度が熱いと体温が上がることでかゆみを引き起こしやすくなってしまいます。
かゆみを抑えるには冷やすことが効果的なことからも、熱いお湯は逆効果なので風邪をひかない程度にぬるめの温度設定にしましょう。
保湿をしっかりと
汗疹がができて跡が残っている部分は皮膚が荒れたことから乾燥しやすくなっています。
乾燥した肌は刺激に弱く、またかゆみや炎症を引き起こしやすい肌状態なので、これを改善するためにも水分をたっぷり与えて保湿しましょう。
保湿することでバリア機能を整えて皮膚を健康にすることでターンオーバーも整い、汗疹の跡も改善しやすくなるでしょう。
保湿といってもクリームなどは油分が多くベタつくので、軽い使用感のミルクやジェルタイプのボディケア製品を使ってケアしましょう。
※ いろいろやっても改善の様子が見られない、または悪化しているなどの異常があれば皮膚科での治療をオススメします。
汗疹の跡が残っちゃった!改善&治す方法は?
汗疹の跡の改善はシミや傷、黒ずみの改善方法と同じです。
つまりターンオーバーを正常に促すことで皮膚の生まれ変わりとともに剥がれ落ちていくでしょう。
加齢によるシミとは違い、汗疹の跡の場合はメラニン色素の発生は皮膚の浅い部分なので比較的改善しやすいです。
諦めずコツコツケアしていきましょう。
汗疹の跡を直す3つのポイント
レチノール・ハイドロキノン・ビタミンEなどが配合されたスキンケア
レチノールやビタミンEなどはターンオーバーを促す作用があります。
またハイドロキノンは「肌の漂白剤」と呼ばれるほど効果が強い美白成分で、よく美容クリニックなどでも処方されています。
ただし効果が高い分、刺激も強めの成分なので肌が弱い人は使用前に試供品などでパッチテストを行うか、クリニックなどで相談してみましょう。
市販薬でケアする
汗疹の跡を治す市販薬もあります。
例えば「アットノン」(小林製薬)これはグリチルリチン酸が炎症や赤みを抑え、ヘパリン類似物質で血流を改善しターンオーバーを促し、アラントインで表皮の傷ついた部分の再生を促して汗疹跡を改善していきます。
肌にターンオーバーに合わせて作用するので、少し気長に効果が見られるまでは続けてみましょう。
保湿ケア
汗疹の予防と改善方法でもお話しした通り、しっかり保湿してバリア機能やターンオーバー整えることで自然に跡を治していきましょう。
※また、規則正しい生活習慣や食事・十分な睡眠・適度な運動などもターンオーバーを促して皮膚を再生するのに効果的なので心がけてみてください。
まとめ
いかがでしたか?
たかが汗疹と思いがちですが、かゆみや炎症だけでなく跡まで残してしまう恐れがあるなんて…!油断できませんよね!
でも今回ご紹介した対処法で夏の汗疹の時期を頑張って乗りきりましょう。
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