クレーターニキビ跡は一度出来てしまうとどんなにメイクしても隠しきれないし、自力で治すのは不可能に近いとされています。
でも諦める必要はありません!美容クリニックの治療ならクレーターを改善することができるんです!
そこで今回はクレーターニキビ跡の改善に最適な美容クリニックの治療方法、さらに最新の治療方法についてもご紹介していきたいと思います。
クレーターニキビ跡って?原因と症状
クレーターニキビ跡には形や深さなど様々な種類があり、その形状によって適切な治療方法が違ってきます。
クレーターニキビ跡が小さく浅ければ浅いほど治りも早く、大きく深ければ深いほどきれいに治るまでに時間がかかります。
ひどいクレーター状態の場合は完全に治すのは難しいこともあるので注意してください。
(クレーターニキビができる原因に関して詳しくは別記事「【綺麗なママでいるぞ!】なぜ?でこぼこ肌になってしまう?その原因と解消方法」に記載しています。)
ニキビ跡の深さ・形状別 おすすめ治療法を紹介!
美容クリニックでの治療は医師の診断の元、クレーターニキビ跡の形や深さに合わせて様々な治療方法から効果的なものを選びます。
ではクレーターニキビ跡にはどのような形状や深さのものがあるのか詳しくみていきましょう。
浅いクレーターニキビ跡
「浅斑状瘢痕」といい、表皮から真皮層の浅い部分までの深さにできたニキビ跡です。
浅いニキビ跡なので比較的治りやすいですが、浅いからといって必ず跡が目立たないわけではありません。
形状によっては浅くても目立ちやすいものも。
深いクレーターニキビ跡
「深真皮瘢痕」といい、その名の通り表皮から真皮層の深い部分までできてしまったニキビ跡です。
深い部分まで皮膚組織が傷ついているため治りにくく時間もかかりやすいでしょう。
アイスピック型
直径2mm以下の小さな穴のような形のニキビ跡です。
見た目はアイスピックで刺したような小さな穴なので開いた毛穴と間違える人もいます。そのため下地やファンデーションである程度カバーしやすいでしょう。
しかし見た目には小さい穴でも深さがあり、真皮層のさらに深くまで傷ついている場合が多いので治るまでに時間がかかることも。
ローリング型
直径4mm以上の大きく凹んだ形のニキビ跡です。
凹んでいる部分が大きいのですが深さはアイスピックほどは無いため、その大きさのわりには跡が目立ちません。
とはいえ真皮層まで傷ついているので肉眼でもわかりますし、ファンデでカバーもしにくい状態です。
ボックスカー型
クレーターニキビ跡といえば大半がこの形ともいわれています。
アイスピック型やローリング型の場合、ニキビ跡の底の部分になるにつれて小さく狭くなっていく形状なのに対し、ボックスカー型は表面の穴から垂直に凹んでいる形状のため目立ちやすいのが特徴。
深さや穴の直径などは様々ですが、箱のような形に凹んでいるため深さや大きさにかかわらず目立つニキビ跡です。
浅斑状瘢痕のような浅いクレーターニキビ跡の場合は、クリニックの治療に頼らなくてもニキビ跡ケアの化粧品やセルフピーリングなどで肌のターンオーバーを促していけば、ゆっくりではありますが自己ケアのみである程度は改善可能なこともあります。
しかしそもそもクレーターニキビ跡というのは、真皮層まで深く傷ついていることで目立ちやすく隠しにくくなったものなので、化粧品のみで完璧に治すというのは基本的には難しいでしょう。
そのためやはりクレーターニキビ跡の治療は美容クリニックが最も効果的といえます。
化粧品はニキビの再発予防のケアなど、あくまで補助的な役割として美容クリニックの治療と併用していくのがおすすめです。
では次にクレーターニキビ跡の代表的な治療方法について詳しくご紹介していきましょう。
美容クリニックのクレーターニキビ跡治療方法
レーザー治療
浅いクレーターニキビ跡におすすめ
フラクショナルレーザー
フラクショナルレーザー(フラクセルレーザー)は肌内部にアプローチして肌細胞を活性化することでクレーターニキビ跡を目立たなくしていくレーザー治療です。
レーザー治療器といえばこのフラクショナルレーザーともいえるほど、美容クリニックのレーザー治療として古くからある定番の治療器です。
レーザーを当て極細の小さな穴を肌に開けることで肌細胞を刺激し、肌が持つ治癒作用を利用してクレーター跡を改善していきます。
施術の痛みとしてはやはり極細の針を表面にチクチクと刺しているような感覚ですが、我慢できないような痛みではありません。
施術後3日から10日ほど、かさぶたや赤みといったダウンタイムがあります。赤みに関しては直後は赤くなりますが、その後の赤みはメイクで隠せる程度です。でもかさぶたに関しては、クレーターニキビ跡の量や大きさによって隠しきれないこともあります。
治療回数としては月に1回のペースで最低でも5〜6回を1サイクルとして、2サイクル(計10〜12回)が効果を実感する目安になります。
料金は昔からある定番の治療法なだけにクリニックによってまちまちですが、1回10000円〜50000円ほどのところが多いようです。
また最近では「モザイクHP」「モザイクライト」といった、それまでのフラクショナルレーザーよりもダウンタイムが少ないタイプもあります。
クールタッチレーザー
クールタッチレーザーもフラクショナルレーザーと同じく、肌細胞を活性化することで新しく肌を再生しクレーターを改善していく治療法です。
肌内部にレーザーで熱エネルギーを当てることで肌細胞を活性化します。
またレーザーの熱を当てながら同時に冷却ガスも当てるので、痛みが少なく火傷の心配もないのが大きなメリット。またダウンタイムもほぼ無いので、施術後すぐにメイクが可能です。
治療回数としては1ヶ月に1回のペースで4〜5回続けて行うことで効果を実感できるでしょう。
料金は1回約50000円ほど。
深いクレーターニキビ跡におすすめ
炭酸ガス(CO2)レーザー
フラクショナルやクールタッチのように肌内部にアプローチして細胞を活性化する治療方法とは違い、こちらは肌の表面を炭酸ガスレーザーで削ることで、直接クレーターの凹凸をなめらかにしニキビ跡を消すという治療です。
クレーターニキビ跡に対して直接的なアプローチが可能なため、1回で効果を実感出来ますが、その分痛みが大きいのがデメリット。麻酔を使うことは可能ですが、それでも痛みに耐えられない人もいるほどです。
ですが治療回数が1回で済みますし料金も約10000〜30000円程なので、何度も通う面倒がなくコスパとしてもかなり良い治療ともいえます。
ダウンタイムは約2週間〜1ヶ月ほど火傷のような赤みや痛み、かさぶたなどができます。
ブリッジセラピー
こちらも直接クレーターニキビ跡にアプローチしていく治療です。
方法はフラクショナルレーザーと同じく、肌にレーザーで穴を開けることで肌細胞を活性化し、新しい皮膚を再生してクレーターを改善する治療法です。
違いとしては穴を開けるレーザーが炭酸ガスレーザーという点。そのためフラクショナルレーザーよりも肌の奥まで届くので、深くできたクレーターニキビ跡にも働きかけることができます。
痛みもレーザー治療でよく表現される「皮膚を輪ゴムでパチンと弾かれたような痛み」といった感じなので、麻酔無しでも耐えられる程度の痛みレベルでしょう。
治療回数は2〜3ヶ月に1回のペースで3回ほど続けて行うのが目安。
ダウンタイムは2週間〜1ヶ月ほど。肌がヒリヒリしたり、赤みやかさぶたといった症状がでます。料金は1回80000〜100000円ほど。
その他の治療
深いクレーターニキビ跡におすすめ
FGF注入
体内で作られるタンパク質の一種であるFGFを肌に注入することで肌細胞の活性・再生をする治療法です。
FGFを注入し直接的・物理的に凹んだところを膨らませることでクレーター跡を目立たなくさせます。そのため深いクレーターニキビ跡に効果的。
注入してすぐに効果が出るのではなく、約2週間〜1ヶ月後くらいに効果を実感できます。治療回数は2ヶ月に1回ほどのペースで最低2回は施術するのが目安。
注射で注入しますが、麻酔クリームを使えば痛みはほとんどありません。ダウンタイムも施術後の数時間だけ赤みや腫れがでます。料金は1箇所あたり10000〜40000円ほど。
浅いクレーターニキビ跡におすすめ
ダーマローラー
フラクショナルレーザーと同じく、肌表面に極細の穴を開けることで肌細胞を活性化してクレーター跡を改善する治療法です。
違いとしてはレーザーではなく、極細の針のついたローラーを肌表面に転がして穴を開けます。
肌本来が持つ治癒作用はコラーゲンを生み出すことで傷を治します。この力を利用することで凹んだ部分をふっくらさせるのに必要なコラーゲンを生成し、クレーター跡を目立たなくさせます。
治療回数の目安は1ヶ月に1回のペースで5〜6回ほど続けることで効果を実感しやすいでしょう。
極細とはいえ、意図的に針で肌を傷つける施術なので痛みも強めで出血もあります。
ですがダウンタイムは1日ほど少し赤みが残る程度です。
自分の力でコラーゲンを増生していくことができるので、肌のハリやツヤを与えるなど美肌・アンチエイジング作用も期待できるのがメリットです。
ケミカルピーリング
ケミカルピーリングは昔からニキビ跡に効果的な治療の1つとして知られています。
治療方法は肌表面にある古い角質や皮膚を薬剤で剥がし落とすことで、肌表面を滑らかにしてクレーター跡を改善していきます。
肌の正常なターンオーバーを促進することにもなるので、シミやくすみの改善や美肌効果も期待できます。
ですがケミカルピーリングは肌表面にしか直接働きかけることができないので、とても浅いクレーターニキビ跡にしか効果が実感できません。
また効果を実感するまでに期間も治療回数もかかりますし、他のレーザーなどの治療に比べると、これだけでクレーターニキビ跡を完治させることは難しいでしょう。
ですので他のレーザー治療などと併用する形で行うのが効果的です。
治療回数の目安は最初は2週間〜に1回のペースで、徐々に1ヶ月に1回といったようにペースを落としていきながら、8回ほど続けるのが目安。料金は1回10000〜30000円。
痛みは少しピリピリする程度。
ダウンタイムは施術後数時間から長くても1日程度。肌が乾燥して突っ張ったりかゆみが出る場合もありますが、ほとんどないことが多いでしょう。
美容クリニックの最新治療をご紹介!
PRP療法 (皮膚再生治療)
PRP療法は自分の血小板や白血球を6〜10倍に濃縮したものを肌に注入する治療方法です。
これによりコラーゲンの生成を活性化することでクレーターニキビ跡を自然に修復していきます。
直接コラーゲンを注入するのではなく、自力でコラーゲンを再生・増生させるので一時的な効果ではなく持続性のある治療法として注目を浴びています。
効果が実感できるのは施術直後ではなく1〜2ヶ月後。この期間で肌の再生をしながらクレーター跡を改善していきます。
自分の細胞を自分の皮膚に培養・移植するので安全性が高くアレルギーのリスクやダウンタイムも少ないとったメリットがあります。
1回治療しただけでも効果を実感でき、施術効果の持続期間は約1〜2年と長期なのもメリット。
その分、料金の目安は約20万〜50万円と高額ですが、自力で新しく美しい皮膚を自然に再生しクレーター跡を修復していきますし、同時にアンチエイジング・美肌効果としても高い効果が得られる最新施術です。
サイトンレーザー
海外で「キング・オブ・レーザー」と言われているほど、従来のレーザーよりも効果が高く、注目を集めている最新のレーザー治療です。まだ取り扱いのクリニックは少なめですが徐々に増えているようです。
こちらの施術も炭酸ガスレーザーのように、肌表面を削ることで直接クレーターニキビ跡の凹凸を滑らかにしていく施術です。
- 肌表面を削る
- 肌をクーリング(冷やす)
- 色素沈着の改善
といった3つの効果がこのレーザー機1台で行えて、肌表面にダメージを与えずにクレーター跡に直接アプローチすることができます。
こちらもやはり表面を削る施術のため、痛みが強くダウンタイムも長めですし料金も高めです。治療回数は1ヶ月〜2ヶ月に1回のペースで5〜7回ほど。
期間は約半年〜1年ほど。料金は1回あたり約30万ほどです。
イントラセル
肌に極細の針を刺し、電流を真皮層に流していく施術です。
真皮層に刺激を与えることでコラーゲンの生成を促してクレーターニキビ跡の凹凸をかいぜんしていきます。
クレーターニキビ跡の部分にだけ電流を流すので、レーザなど他の施術に比べて火傷や赤み、腫れなどのリスクが少ないのがメリット。
こちらもやはり料金が高めですが。1回で効果を実感できます。針の長さを変えられるのでどんな形や深さのクレーターニキビ跡にも対応できるのが特徴。治療料金は1回15万〜25万円ほど。
1回でも実感しやすいですが効果を実感できなかった場合、2〜3ヶ月に1回のペースで2〜3回行うといいでしょう。
施術の痛みは極細とはいえ針を刺すのでチクっとした痛みはあります。
ダウンタイムは3〜5日ほど、痛みや赤みといった症状が出ます。
まとめ
いかがでしたか?
クレーターニキビ跡をセルフケアで改善するのは厳しいですが、美容クリニックなら可能です!
ぜひ今回ご紹介した様々な治療法を参考に、あなたの肌にあった施術方法を選んでくださいね。