子供を出産して妻は育児にてんてこまい・・・
そんな状況でも、旦那は今までと変わらず飲み会に行ってばかり、そんな不満を抱えている女性は多いです。自分が必死になって育児をしている間、旦那が楽しく飲み会に参加していると思うと、それがたとえ仕事の付き合い上のものであってもイライラしますよね。
今回はそんな旦那への不満を持つ妻の声と、対処法についてご紹介いたします。
産後「飲み会減らない」パパ6割…飲み会、何回まで許せる?
リクルートの調査によると、子供が生まれてからも旦那の飲み会の頻度が減っていない、と感じている妻は6割にも上りました。
半数以上の旦那が、子供が生まれたにも関わらず、飲み会に行き続けている、ということになります。
悲しい話ですが、男性は口でなんと言っていても、「育児は女性がするもの」という意識があるのかもしれませんね。
世の中の女性はどのくらいの頻度であれば旦那の飲み会を許しているのでしょう?
旦那の飲み会回数の実態と、それに対する妻の声を集めてみました。
既婚者の飲み会、半数は「月2、3回以下」
男性の場合、職場の飲み会というのが付き物です。仲の良い同僚だけで飲みに行くものから歓送迎会までいろいろな種類がありますが、月に1度以上は行く男性が多いようです。
職場以外の友人との飲み会もあわせると、既婚者が飲み会に行く頻度は「月2、3回以下」というのがもっとも多く、全体の半数にものぼりました。
2014年のマイナビの調査(20歳以上の既婚男女299人が対象)によると、結婚後に同僚や友人と飲みに行く頻度については以下のような結果が出ました。
- できる限り行かないようにしている:32.4%
- 制約はなく自由に行ける:26.1%
- 月1回程度:15.7%
- 月2~3回程度:11.7%
- 週1回程度:5.3%
- 週2~3回程度:3.0%
出典元:マイナビ「行かないようにしている人は約3割も? 結婚後の飲み会の参加頻度」マイナビ賃貸
こちらは男女合わせた結果なので一概にはいえませんが、アンケートの中には「金に余裕がないし、妻が早く帰れとうるさいから」という意見もありましたので、男性側もあまり頻繁には参加しないよう、遠慮しているようです。
予算は1回あたり約4000円、お財布には打撃
次に飲み会にかかる費用ですが、2014年のインテージの調査によると、外飲み1回あたりの平均予算は「4,000円程度」が最も多く34.9%。続いて「3,000円程度」が34.1%、「5,000円程度」が16.6%という結果になりました。(20~59才のビジネスパーソン男女800名が対象)
出典元:インテージ「ビジネスパーソン意識調査『仕事帰りの外飲み事情2014』」
結婚するとこれまでは1人で自由に使えていたお金が2人のものになり、家賃や保険、生活費もそこから出さなければならなくなります。
そう考えると、3,000円~5,000円の費用も、何回も続くと手痛い出費になります。
産後「飲み会回数が変わらない」パパ6割
リクルートが行った「出産・育児に関する実態調査2014」(パパママ各2,000人が対象)によると、産後に飲みに行く回数が減ったと自覚しているパパは42.9%、変わらないと答えたパパは53.9%。しかしママに「パパの飲み会回数が減ったと思うか」を聞くと、減ったと思うと答えたのは29.7%、65.1%は変わらないと答えました。
男性が減らしているつもりでも、女性は変わっていないと感じていることもあるようです。それまで頻繁に飲みに行っていた旦那がちょっと数を減らしたからといって、不満は消えないのかもしれませんね。独身から既婚者になるときと比べて、出産前後で旦那が飲み会に出かける頻度は、あまり変化が感じられないようです。
出典元:リクルート「乳児のパパ・ママ意識調査(2014)」赤すぐ総研
ママはどう思う?パパの飲み会
旦那の飲み会に対して、ママたちはどのように感じているのでしょうか?
女性向けアプリ「ママリQ」に投稿された意見を見てみると、やはりイライラしたり、不満を感じているママが多いようです。ママの声で多いのは
- 妊娠中、子育て中で自分が外出できない時期に週1で飲みに行かれるとイライラする
- 連絡もなく朝帰りされるのは困る
- 気持ちとしては、飲みに行くのは月に1回にしてほしい
- 仕事上の付き合いのときはOKなので、事前に相談してほしい
子育て中は、自分が飲めないのに旦那が飲んでいるとイライラするだけでなく、旦那に手伝って欲しいこともたくさんあります。
妻だけの子でなく、2人の子供なのですから、育児は協力しあうべきですね。
珍しい意見では「お小遣いの範囲で何回でも大丈夫。
その代わりママも自由にランチに行きたい」といった声も。
確かに旦那さんだけが自由に飲み歩くのは不公平です。
ママもたまには自由に出歩かせてあげると、イライラも減り、旦那に対するストレスも軽減するかもしれません。
節度を持って、相談や連絡を忘れずに
仕事の付き合いだったり、たまにの息抜きだったり、パパの飲み会がゼロにできないことは妻も分かっています。
せめて事前に連絡を入れる、あまり頻繁になりすぎないようにする、など節度を持って飲むようにしてください。
産後なのに旦那が飲み会ばかりに行く理由はこの2つ!対処法もご紹介します!
次に、なぜ旦那が子供が生まれたにも関わらず、飲みに行く頻度が減らないのか、原因を見ていきましょう。原因がわかれば、何か対処法が見つかるかもしれません。
父親になった自覚がない
最も大きな原因はこれです。女の人は出産を経験し、その後も授乳などのために子供につきっきりの生活が続くので、一気に母親になります。
ところが男性は子育てに参加する中で徐々に父親の自覚が芽生えていくので、出産直後などはまだ父親になった自覚が湧かない、という人も多くいます。
この記事の冒頭でも述べたとおり、「育児は女性がするもの」という意識がぬぐえないのもあると思います。
実際、飲み会に誘われても「子供が産まれたばかりなので」と言えば誘った相手も悪い気にはならないのに、断りもせずに、今までどおり誘われたままに飲みに行く、という男性が多いようです。
旦那が飲み会を断らない理由
妻からすると「子供が生まれたばかりなのに飲み会に行くなんて、何を考えているのか分からない」と思いますが、実際、旦那さんはどのように考えているのでしょうか。
旦那が飲み会を断らない理由は主に以下の2つに分けられます。
①営業ノルマがある
職種が営業や管理職である場合、飲み会への参加が成績や人間関係に影響する、と考えている人が多いです。「飲み会は仕事の一部」と考えている人さえいると思います。
この人たちは、飲み会といえど、家族のために働いている、という思いが強く、頭ごなしに飲み会を否定するとケンカになりかねません。
②育児の大変さを理解していない
もう一つの理由は単純です。赤ちゃんはほっておいても育つと思っているタイプで、女性が産後ホルモンバランスの乱れなどで体調を崩しやすく、ストレスが溜まりやすいことも知りません。
自分が仕事に行っている間、妻が家で楽をしているとさえ思っている人もいます。
飲み会に行く旦那への対処法
旦那のタイプ別に、有効と思われる対処法をご紹介します。
飲み会が仕事だと思ってる旦那には
このタイプの旦那には、飲み会にいかないで欲しいと言ったところで
「仕事なんだからしょうがないだろ」
「取引先との飲み会だから断れないんだよ」
という返答がかえってくるはずです。
飲み会とは出席しなければいけないものだ、と考えているので、飲み会を断ったところで評価には響かないということを分かってもらいましょう。
むしろ子供のために早く帰宅する、というイメージがついて好評価かもしれない、ぐらい言ってみると良いかもしれません。
一般的に考えても、子供が生まれたての男性が家族を放って飲みに行っている、というのはあまりイメージが良くありません。
会社の付き合いでどうしても参加が必要な場合は代役を立てれば良いのです。そういったことを少しずつ説明して分かってもらいましょう。
育児の大変さを理解していない旦那には
産後の体調不良やストレスの増加などを理解していない人が多いので、正直に自分の身体の状態や子供を育てる不安感などを話してみましょう。
その上で育児に参加してもらえるようお願いをすると、何か変わるかもしれません。実際に育児に携わってもらえば、大変さを理解してくれるでしょう。
タイミングが大切
旦那さんに飲み会に行くことを自制して欲しいと話をするタイミングはとても重要です。
最も良くないのが、飲み会に行く前や帰ってきた後。このタイミングで話をしてしまうと、旦那は今回の飲み会に行くこと、行ったことを非難されていると感じ、大切なことが伝わらなかったり、頑固になってまともに話を聞いてもらえなかったりします。
飲み会以外にも夫婦の話し合い全般に言えることですが、話し合いは普段の何気ない時間に行うのが最も効果的です。
「少しだけ時間くれないかな」とわざわざ時間を作ってもらうようにすると、大切な話ということが分かってもらえます。
また言い方も相手を責めるのではなく、お願い形式で話をしてみましょう。穏やかな状況でお互い冷静に話をするのが大事ですので、話を聞いてもらいたいときは、タイミングを一番重視しましょう。
まとめ
いかがでしたか?
旦那に飲み会の頻度を減らしてもらうには、まずは育児の大変さを分かってもらうことが大切です。
妻側も、旦那が単に飲み歩いているだけでなく、家族のためを思い仕事の一環として飲みに行っている場合もあるということを理解し、タイミングを見計らって冷静に話をするようにすると、お願いを聞いてもらいやすくなると思います。
ただでさえ大変な育児、なるべく夫婦で協力して出来ると良いですね。今回の記事が参考になれば幸いです。