かっこいい外国人男性、きれいな外国人女性との国際結婚に憧れを抱いている人が多いかもしれません。
しかし実は、国際結婚をしたカップルの多くがその後離婚の道をたどっているのです。
国際結婚の離婚率は実に約70%。10組のカップルのうち7組が離婚しているということになります。
なぜこんなにも離婚率が高いのでしょうか?その理由を知り、離婚をしないために気をつけるべきポイントについて考えていきましょう。
国際結婚の離婚率が高い?国別の統計結果まとめ!原因は文化の違い?
なぜ離婚率が高い?国際結婚カップルの離婚の原因は?
外国人と映画のようなラブラブな生活を送りたい、将来はハーフの子供を産みたい、など国際結婚に憧れを持っている人は少なくないと思いますが、先ほども述べたとおり、国際結婚をした多くのカップルがその後離婚を選んでいます。
まずは離婚理由はどんなものが多いのか見ていきましょう。
文化の違い
育ってきた環境が違うと、文化の違いというものはどうしても生まれます。
自分の国では、タブーに近かったり、まさかと思うようなものが、相手の国では日常的に行われていたりもします。
大きなものから些細なものまで、毎日一緒に生活しているといろいろな違いが見え、相手の文化を受けきれず、我慢や不満が溜まって離婚となってしまうケースがあります。
言語の違い
付き合っているときは十分意思疎通できていたつもりでも、ちょっとしたニュアンスの違いなどから認識のズレが生まれていることがあります。
自分の気持ちを上手く伝えられなかったり、相手の考えていることが分からないとストレスを感じますし、認識のズレが積み重なって重大な問題に発展することも。
相手の家族とコミュニケーションするときにも外国語が必要になり、分からないと会話から取り残されて気づいたら重要なことが決められていた、ということもあります。
異性問題
浮気の原因で多いのは、パートナーへの不満が募ってストレス発散のために、というケース。
上に書いた文化の違いや言語の違いから日々ストレスが溜まり、自分の話をより分かってくれる異性に目が行ってしまうことがあるようです。
金銭問題
金銭感覚も国によって異なります。節約を大事にする文化もあれば、ケチと思われることを嫌う文化もあります。
自分は節約したいのに、相手が派手にお金を使ってしまい、なかなか生活に余裕が持てないケースや、相談もなしに友人や親戚にどんどんお金を貸してしまうというケースもあり、将来が不安になって別れるというカップルも多いです。
性格の不一致
国際結婚に限らず、離婚理由として多いものです。
付き合っている間は良い面しか見えなかったけれど、毎日一緒に暮らすようになると遠慮も消え、そうでない面も見えてきます。
特に育ってきた環境が違うと、価値観も異なるのは当然のこと。
国際結婚の場合は日本人同士で結婚するよりも、特に相違点が多いのかもしれません。
その他
ご紹介した以外にも、パートナーの暴力や親の介護問題、出産に対する価値観の違いなどが離婚の原因になっています。
このように日本でも多い離婚の原因に加えて、文化の違い・言語の違いなど国際結婚ならではの原因もあるため、離婚の比率が多くなっているのかもしれませんね。
国別の国際離婚率一覧
次に、国別の離婚率を見ていきましょう。
どの国の人と結婚した場合の離婚率が高くて、逆にどの国の人と結婚すると低いのか、知っておくと、その国の国民性や日本との価値観の違いなども垣間見えてきます。
離婚率が高い国
男性が日本人の場合
- 1位:韓国・朝鮮人女性…45.5%
- 2位:アメリカ人女性…41.5%
- 3位:フィリピン人女性…40.5%
女性が日本人の場合
- 1位:フィリピン人男性…70%
- 2位:タイ人男性…59.9%
- 3位:中国人男性…47.5%
意外と多いのがフィリピン人の異性との離婚です。
日本に来ているフィリピン人は、日本人と結婚すれば贅沢に暮らして家族に仕送りができると考えている人が多いそう。
そのため、よくお互いを知らないままに結婚してしまい、後になって結局離婚するケースが多いといいます。
日本人女性とタイ人男性との結婚の場合は、タイ人は貯蓄が少なく、質素な暮らしを送る人が多いので、日本との生活スタイルの差に戸惑って離婚する女性が多いそうです。
離婚率が低い国
男性が日本人の場合
- 1位:ブラジル人女性(31%)
- 2位:中国人女性(35.3%)
- 3位:イギリス人女性(35.5%)
女性が日本人の場合
- 1位:イギリス人男性(21%)
- 2位:ブラジル人男性(24.8%)
- 3位:アメリカ人男性(24.9%)
統計から見てみると、日本人とブラジル人、もしくは日本人とイギリス人のカップルは相性が良いようですね。
ブラジルには日系の人々がたくさん暮らしているため、似たような価値観を持っていることが考えられます。
イギリスも日本にとって馴染みの深い国のひとつですし、お互い島国であることから、こちらも似た価値観を持っているのかもしれません。
国際結婚カップルが離婚しないためには?
離婚の原因がわかったところで、国際結婚カップルが長続きするためにはどのようなことに気をつければ良いのか、ポイントをまとめてみました。
幸せな国際結婚のためのポイント1:お互いの国の文化を理解し合う
相手との価値観の違いや文化の違いを無理に全部あわせようとするとストレスが溜まります。
相手の国の文化を知り、この国はこういう考え方をするんだから仕方がない、と割り切った方が楽になります。
それでも納得できないことは、自分の国はこういう文化だ、という説明をして、お互いの気が済むまで話合いましょう。
幸せな国際結婚のためのポイント2:語学力をつける
話合いをするにも、言葉でコミュニケーションが取れなければ分かり合うことは難しいです。
お互い好き合っているうちは、言葉なんてなくても気持ちが伝わる、と思っていても、何かトラブルが起こったときには、感情だけではどうにもなりません。
冷静に言葉で伝えあうことで解決に導くことができます。
相手の言葉をできるだけ正確に理解し、自分の考えを正しく伝えるために、語学の習得は不可欠です。
幸せな国際結婚のためのポイント3:家族・親戚付き合いの様子を確認しておく
国によっては、家族や親戚としょっちゅうイベントを開いて一緒に過ごしたり、アポなしで家に行きあったりする文化もあります。
兄弟姉妹がたくさんいる大家族なら1年のうちに何度もホームパーティを開く場合もありますので、そのような付き合いが苦手で、気疲れすると感じるようであれば、結婚は難しいかもしれません。
幸せな国際結婚のためのポイント4:子供について相手と話し合う
国際結婚だけにいえることではありませんが、結婚相手によっては子供を強く望んでいたり、逆に欲しくないと思っている場合もあります。
子供が欲しいカップルは、生まれてからの育て方や教育方針(家の中での言語や通わせる学校など)についても話し合っておくと良いでしょう。
国際結婚を成功させるには
最近は婚活アプリなどを使ったり、外国人の多いバーに通うなどして外国人と出会い、実際にお付き合いをしている人も多いようです。
相手が外国人であっても日本人であっても、結婚はお互いを理解しあうことが大切。
「国際結婚」という響きだけで結婚を決めず、きちんと相手を知り、2人で十分話し合って理解しあってから結婚すると、その後の結婚生活で違和感を感じることも少なくなります。
お互いを思いやれる素敵な結婚生活が送れると良いですね。
まとめ
いかがでしたか?
国際結婚をしたカップルが離婚する主な理由は、文化の違いや言語の違い、性格の不一致などでした。
付き合っているうちには気にならなかったそれらの違いが、結婚生活を送る中で徐々に違和感となり、お互いのストレスになってしまうのですね。
離婚を防ぐためには、結婚前にお互いの国の文化や考え方をしっかり理解し、何でも話し合える環境を作っておきましょう。
結婚後も仲良し夫婦でいられるためには、付き合っている段階からそうした努力が必要です。お互いをよく知れば、それだけ愛情は深まります。
幸せな結婚生活を送るためにも頑張ってみて下さいね。