見出し
赤ちゃんの乳歯は、離乳食を始めたころから生えてくる子もいれば、１歳ごろになってやっと生えてくる子もいます。
乳歯が生えてきて、歯ぐきからちょこんと見えるくらいだったのが、いつの間にか笑うと下の前歯がばっちり見えるように。
歯の成長も早いと驚きながらも、歯が生えてきたということは、歯のケアをしなければいけません。
乳歯のケアは大人と同じように磨いてしまっては傷ついてしまいます。
赤ちゃんの歯磨きをいつからスタートすればいいのかそのタイミングや、歯磨きのやり方についてご紹介します。
赤ちゃんの歯磨きはいつから？
赤ちゃんの乳歯は、まず下の前歯（乳切歯）から生え始めます。
生え始める時期は生後６カ月～９カ月が多いとされていますが、離乳食を始める生後５～６カ月から生えてくる子もいれば、１歳ごろになってやっと生えてくる子もいます。
歯の生える時期や順序は赤ちゃんによって個人差があるので、なかなか生えてこないからといって神経質になることはないですよ。
下の前歯が生え始めた時から歯磨きのスタートです。
赤ちゃんの初めての歯磨き
歯磨きの方法ですが、最初から歯ブラシを使って磨こうしなくても大丈夫です。
生え始めのころに大切なことは、「歯ブラシに慣れること」です。
乳歯が生えてきたからすぐにケアしなければいけないわけではなく、赤ちゃんの口の中はもともと虫歯菌が存在していないことや、唾液の量が多いため虫歯になる可能性も低いです。
また、１番最初に生えてくる下の前歯は、水分や唾液のおかげで食べカスが残りづらく、上の前歯よりも虫歯になりにくいです。
口の中を触られるのは赤ちゃんだけではなく、大人も嫌ではないですか？
無理をして歯磨きをするのではなく、機嫌がいいときに遊びの延長として行ってみたり、今後歯磨きを抵抗なく行えるようにすることを目的として行いましょう。
歯磨きのタイミングは？
寝る前に歯を磨く習慣をつけましょう。
寝ている間は唾液の分泌量が減少するため、お口の中の細菌が繁殖しやすくなります。
離乳食を食べ終わったあとや、歯を磨く回数にこだわるよりも、寝る前に歯に食べカスや歯垢が残っているほうが虫歯になりやすくなります。
歯磨きをすることが嫌いにならないように、機嫌のいいときに１本あたり５秒ほど磨いてあげて、磨いたあとの飲食はできるだけしないようにしましょう。
水分補給であれば、水かお茶を選びましょう。
赤ちゃんの歯を磨くときの姿勢
お母さんが磨きやすい姿勢で構いませんが、お母さんの脚を伸ばしてその上に赤ちゃんを仰向けにして寝かせ、頭の上側から磨くと磨きやすいです。
お母さんの両足で赤ちゃんを挟むようにしながら、口の中をのぞきこみます。
脇をしめて磨くと歯ブラシをもつ手も安定し、磨きやすくなります。
赤ちゃんが仰向けを嫌がるようであれば、向かいあう形でもいいですし、大きくなれば立たせて行ってもかまいません。
赤ちゃんの歯磨きにおすすめの歯ブラシは？
乳歯はとてもデリケートです。生まれたばかりの乳歯はやわらかく、エナメル質の厚さは永久歯と比べると1/2と弱いので、赤ちゃん用のブラシの幅が小さくてやわらかい歯ブラシを選びましょう。
歯ブラシを赤ちゃんが持って噛ませている時に安全なように、喉つき防止用のプレートがついているものもあります。
特に虫歯になりやすい歯は？
虫歯になりやすいとされる、「奥歯の噛み合わせ部分」「上の前歯の裏側」は、特にしっかり磨きましょう。
毛先を歯の面に軽く当て、弱い力で歯ブラシを小刻みに動かして磨きましょう。
こするのではなく、歯ブラシを当てて振動させる要領で行うのがポイントです。1ヶ所につき20回以上磨く事が目安です。
赤ちゃんが歯磨きを嫌がる場合は？どうしたらいいの？
黙って歯磨きをするのではなく、話しかけたり数を数えたりと、注意を引きながら磨くといいでしょう。 お気に入りのおもちゃを持たせて、気がそれている間に行うのもいいですね。
また、歯磨き用の歌が流れるＤＶＤもたくさん販売されていますので、普段からみせてあげて、歯磨き＝楽しいイメージをつけさせてあげることで、スムーズに歯を磨かせてくれるようになります。
歯磨きが終わったらしっかり褒めてあげることも忘れないでくださいね。
仕上げ磨きはいつまで？
仕上げ磨きとは、子供に歯ブラシを持たせて歯を磨いたあとに、お母さんがしっかり磨いてあげることをいいます。
仕上げ磨きはとても大切なことで、子供の歯を守るため、歯を磨くことの大切さを教えるためにも必要なことです。
乳歯の生え始めから小学生にあがるまでは、寝る前に必ず仕上げ磨きをしてあげましょう。
最初は大変ですが、お母さんも子供と一緒に歯磨きをして歯を磨くことの大切さを教えてあげて、親が口のケアを習慣づけてあげることが必要です。
まとめ
赤ちゃんの時の口腔環境は大人になっても変わらず、乳歯を綺麗にしていれば、永久歯も虫歯になりにくいと言われています。
乳歯はいずれ抜けるから虫歯になっても大丈夫・・なんて思っている方は間違いで、乳歯が虫歯になると、永久歯にも影響していきます。
歯を磨く習慣をつけさせることで、歯磨きは大切なことだと子供も学んでいきます。
小さいうちから歯磨きの大切さを教えてあげて、子供の歯を守ってあげましょう、