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    Categories: 子育て

冬なのに赤ちゃんが布団を蹴る!布団を蹴る理由と新生児の寒さ対策は?

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日に日に朝晩の冷え込みが増してくる中、赤ちゃんが眠っている最中に布団を蹴ってしまい、夜中に何度も布団をかけ直しているというお母さん方も多いのではないでしょうか?

毎日これではお母さん達が睡眠不足になってしまいますよね。そこで今回は冬なのに赤ちゃんが布団を蹴ってしまう理由と対策についてご紹介したいと思います。

赤ちゃんが布団を蹴る理由

赤ちゃんが寝ながら布団を蹴ってしまうのには次の3つの理由があります。
では1つずつ見ていきましょう。

理由1.暑いから!

単刀直入に言ってしまうとただ単に「暑いから」なんです。なんだか身もふたもない理由ですが大抵はこれが理由の場合が多いのです。

なぜなら赤ちゃんは体温調節機能がまだ未発達のため気温の影響をとても受けやすいからです。また大人よりも体温が高く新陳代謝も活発なため大人の2〜3倍の汗をかくほど赤ちゃんは基本的に暑がりなのです。

そうは言っても親としては子供に風邪を引かせたくない、暖かくしてあげなければという思いからつい厚着をさせてしまいがちですし冬場ならなおさら心配ですよね。

しかし、赤ちゃんが寒さを訴えるときは身体を縮めるようにして泣いて意思表示をします。泣くことで体温が上がり身体が温まるということを本能的に知っているのかもしれません。

しかし一方、暑いと感じた時の場合は意思表示がしにくいのです。泣けば余計に暑くなりますし当然お話しできるわけでもない。まして自分で布団をかけたり服を脱ぎ着できるわけでもない赤ちゃんにとって、布団を蹴る行為は暑さを伝える唯一の意思表示ともいえるのでしょう。

また暖めすぎることで体内に熱を溜め込み「うつ熱」という症状に陥る危険性があります。そしてこれSIDS(乳幼児突然死症候群)を引き起こす原因の1つであると言われているのです。

この危険を回避するためにも寒さへの心配と同様に、暑さに対しても意識し気をつけるようにしましょう。

理由2.睡眠周期

赤ちゃん特有の睡眠周期によって寝相が悪くなったり寝返りを打つことで布団を蹴ってしまうことも理由の1つと言われています。

人は睡眠中、レム睡眠とノンレム睡眠を繰り返しています。

レム睡眠とは身体を休ませる睡眠ですが、この時脳は半分活動している状態であり、日中に起きた経験や得た情報を脳の中で整理し記憶として植え付けています。そのため眠りの浅い時間帯とされています。

かたやノンレム睡眠は脳を休ませる睡眠であり深い眠りの時間帯です。その間成長ホルモンなどのホルモンが分泌されるため子供の成長に欠かせない時間です。

そしてこのレム・ノンレム睡眠の周期が整い始めるのが一般的に2歳頃といわれています。この周期は大人は約90分〜120分周期ですが新生児は約40分周期で、生後2〜3ヶ月以降でも約50〜60分周期といわれています。

新生児から1歳半くらいまでは睡眠の約半分がこのレム睡眠だといわれています。これは大人のレム睡眠の割合である20%と比べても圧倒的に割合が高く、このことが寝ているのに身体が動いてしまい布団を蹴ってしまう理由の1つではないかといわれているのです。

また生後5ヶ月くらい、早いと生後3〜4ヶ月くらいから寝返りを打ち始めますが、この寝返りで布団を蹴ってしまうこともあります。しかし寝返りを打つことは身体を動かして筋肉をほぐし血流を促し、身体を休ませることによって赤ちゃんが快適に熟睡するための自然な行為でもあります。ですのでそれを妨げないような睡眠環境を作っていくことが大切です。

理由3.布団の重さ

掛け布団や毛布が赤ちゃんにとって重たいと感じることでストレスとなり安眠が妨げられていることもあります。
何枚もかけ過ぎていたり布団や毛布自体がそもそも重たい素材のものだと、赤ちゃんの小さな身体には負担となり不快感を感じた結果、布団を蹴ってしまうのです。

冬なのに赤ちゃんが布団を蹴る!対策は?

では具体的にどうすればよいのでしょう?

対策①部屋の環境を整える

まず大切なことは赤ちゃんが眠る部屋の環境や衣類などを快適な状態に整えてあげることです。

例えば赤ちゃんにとって最適な気温は18〜24℃といわれています。大人だと少し肌寒いかな?と感じるくらいが赤ちゃんにはちょうどいい気温なのです。寝室の温度はこの気温をキープするようにしてみてください。
また冬場は空気が乾燥しているため、赤ちゃんの肌も乾燥し痒みを起こしがちです。痒さの不快感から寝ながら布団を蹴ってしまうことにもつながります。特に生後3ヶ月過ぎた頃から皮脂分泌が減少し肌が乾燥しやすくなることで、湿疹や痒みをひき起こしやすくなるので赤ちゃん用の保湿クリームを塗ってあげるようにするといいでしょう。

対策②赤ちゃんに着せる服

そして重要なのが赤ちゃんに着せるものです。

まずパジャマや布団などはですが、新生児から生後2ヶ月くらいまでは大人と同じくらいの服装が良く、それ以降は大人よりも1枚少なめに着せるくらいがちょうどいいとされています。それは布団でも同じことが言えます。

例えば大人が毛布と布団の二枚重ねなら、赤ちゃんは毛布か布団のどちらかで構わないのです。
また布団自体の素材も活発に動く赤ちゃんの睡眠中の運動を妨げないような、軽くて保温性、吸湿性、通気性の優れた布団を選んであげるのもいいでしょう。パジャマも重ね着させ過ぎたり厚手のものを着せすぎないように気をつけてください。


しかし、こうして気温やパジャマや布団などで快適な睡眠環境を整えたとしても、やはり赤ちゃんというのはそもそも寝相が悪かったり寝返りをたくさん打ったりするものですし、むしろそれは成長の証でもあります。かといって冬は寝冷えや風邪を引かせてしまうのではないかと心配になりますよね。

そこで最も便利で有効的なものとしてご紹介したいのが「スリーパー」という睡眠グッズです。


スリーパーとは赤ちゃんや幼児が寝るときにパジャマの上から着せることで掛け布団の代わりになってくれるものです。前ボタンで留めるガウンのようなタイプのものもあれば、丈が長くて両脇を留めるようになっている、まさに「着る掛け布団」といったデザインのものまで数多くあります。

人気があるのは股下部分のスナップを留めると二股になりズボンのような状態にもなるタイプです。これなら赤ちゃんがどんなに激しく動いてもスリーパーがめくれ上がってお腹が出てしまうといったことがないので安心でおすすめです。

またスリーパーは素材も様々で、春夏用に薄手で、汗などの吸水性の高いコットンやダブルガーゼ、秋冬は寒さ対策として軽くて暖かいフリースやキルティング、羽毛タイプなど幅広いので、寝室の温度や季節に合わせて年中使い分けることができます。

赤ちゃんは冬に限らず年中布団を蹴ってしまうものですが、これがあれば夜中にお母さんが何度も起きて布団をかける必要がなく安心して朝まで眠ることができます。


また赤ちゃんはお腹が冷えることで風邪だけでなく下痢なども起こしやすくなるので、赤ちゃん用腹巻などを併用するのもいいでしょう。赤ちゃんは身体の中心やお腹を冷えさせないようにさえすれば手足が冷たくても大丈夫です。むしろ手足で体温調節をし暑ければそこから熱を逃がすことができるため、赤ちゃんにとっては手足が何も覆われていないことはちょうどいい状態でもあります。ですので足が冷たいからといって靴下などを履かせる必要はありません。

ちなみに赤ちゃんの寝始めは体温が上昇し身体が熱くなるので、最初からスリーパーを着せていると赤ちゃんにとっては暑すぎることもあります。こうした場合は暑さで眠りを妨げないように眠ってからスリーパーを着せるようにするといいかもしれません。

まとめ

いかがでしたか?赤ちゃんの体質や特徴を理解した上で、お子さんに合った最適な睡眠環境を作ってあげてくださいね。


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be-a-mother編集部: