まだ小さいうちから子供を預けるのはかわいそう。なんだか悪い親のような気がして気が咎める。そう思ってしまうパパやママも多いのではないでしょうか。
どうしても働かなければならない状況にある訳ではないのに子供を預けるなんて親の怠慢だと言う人も居るでしょう。しかし、そんな事を思う必要はまったくないのです。
子供が保育園や幼稚園に行くととっても素晴らしい経験がたくさんできます。今回は年少未満のお子さんを持つパパやママの不要な罪悪感が少しでも消えるようにと願ってまとめていきます。
子供をなぜ預けるの?その理由は?
まだ小さな未満児の子供を預けるのはなぜでしょうか?その理由はそれぞれのご家庭の事情により様々です。
「両親共に働きに出なければならない」とか「介護をしているから子供にまで手がまわらない」とか「ママが学校に通っている」とかその理由は家庭の数だけあるといってもいいかもしれませんね。中には「子育てに疲れてしまった」という方も居るかもしれません。
そのような理由で預ける事を非難する人も居ますが、筆者は素晴らしい決断だと思っています。
「私は働いていないから」とか「私の仕事は子育てだから」という思いに縛られ、たった1時間でも他人に預けようとしないママさんも居ます。
それはとっても立派な事ですが、イライラしたりストレスが溜まったりするのも当たり前の事です。
そんな時自分の時間が持てなかったりストレスを発散する事ができないと、どんどんどんどんそのストレスと疲れは蓄積していき、いずれ子供へそのストレスが向けられてしまう事になり兼ねません。
そうならない為にも、自分の時間を確保してストレス解消する事もまた母親の務めのひとつだと思うのです。
こどもの預け先は?保育園?幼稚園?託児所?
子供を預けたいと思った時どこに預ければいいのでしょうか?
現在日本では「保育園」「幼稚園」「認定こども園」「託児所」「ベビーシッター」のいずれかにお子さんの保育をお願いすることができます。
それぞれの特徴をまとめてみます。
幼稚園
幼稚園は基本的には子供を預かってもらう場所ではありません。文部科学省の管轄で「学校」という位置づけになっています。
また3才以上の未就学児が学習する場所となるので、小さな未満児は基本的には入れません。
園によっては未満児の受け入れがある園もあるので近所の園をチェックしてみると良いでしょう。一時預かり等のサービスはほとんどありません。
保育園
保育園は昼間両親が仕事や介護など何らかの理由で子どもを十分に保育できない家庭の代わりに子どもの保育をする場所です。
厚生労働省の管轄で児童福祉法に基づき厳しい基準が定められているため、適切に保育してもらう事ができます。0歳からの入園が可能で、一時預かりもお願いすることができます。
認定子ども園
幼稚園と保育園の両方を併せ持った施設です。
保育してもらいながら教育も受けられ、保育時間も幼稚園より長く預かってもらえるので、お子さんの教育に熱心な働くママにはありがたい施設ですね。
少し保育料がお高いようですが保育中に習い事に通っていると思えば妥当な金額かもしれませんね。もちろん未満児も一時預かりもあります。
託児所
託児所は乳幼児を預かり保育する施設のことです。
商業施設や企業内に設置されることも多く、一時的に預かる施設もあれば、保育園のように1日長時間預かる施設もあります。
国や自治体の認可の必要が必須ではないため不安に感じる方も多いようですが、しっかりとした保育をしている託児所も多くありますので、実際にご自身の目で見て確かめて納得してから利用すると安心かもしれませんね。
ベビーシッター
自宅にシッターが来てくれて子どもを保育してくれるサービスです。
個人では特に資格を持たない人も居たり、インターネット等で格安でという歌い文句には注意が必要でしょう。
シッターサービスの企業を利用するのが安心で、お願いする時には資格証の提示や身分証の提示をお願いすると安心かもしれません。
病時病後も見てもらえるので働くママには心強いですね。
今回は3歳未満の未満児を預ける場合のまとめですので、幼稚園は必然的に対象外となります。預け先は様々ありますが、大切なお子さんをお願いする施設です。見学に行かれて先生方とお話をされてからお願いすると安心できると思います。
未満児を預ける事のメリットデメリット
未満児を保育施設に預ける事には賛否両論あるようにメリットデメリットもあります。デメリットももちろんありますが、メリットもたくさんあるのでご紹介します。
デメリット
- こどもに寂しい思いをさせる
- 病気を色々もらってくる
- 親子の時間が少なくなる
とにもかくにもデメリットは「寂しい思いをさせる」という事に尽きるかもしれません。これを危惧して預けるのをためらったり、また周りから「かわいそう」といわれる原因です。
メリット
- 人見知りしにくくなる
- 生活リズムが一定になりやすい
- 給食がある園はバランスの良い食事が頂ける
- 家ではなかなか教えきれない事を「育児のプロ」が教えてできるようにしてくれる
- 子どもと離れる時間が出来るので育児ノイローゼになりにくい
- 子どもと離れる時間があるとより子どもを愛おしく感じ、一緒の時間を大事に過ごせるようになる。
いかがですか?メリットはこんなにあります。
子どもを預けるメリットを大解剖
人見知りしにくくなる
上に挙げたように子どもを保育施設に預ける事にはこんなにたくさんのメリットがあります。
家でママとべったり一緒に居て、あまり子育て支援施設や習い事等おでかけせず、いつも同じ人が周りに居る状況だと子どもは人見知りするようになる事があります。そうすると子どもの世界も狭くなり、自分の知らない世界に出て行く事に大きな不安を覚えるようになります。
なのでいざ年少で入園してみると毎朝ママとの別れには泣いてしまう。とかお友達作りが下手といった弊害が生まれる事もあります。
保育施設で先生方やお迎えのパパやママなど色々な大人と関わる事はとても大切なことなのです。
生活リズムが一定になりやすい
よく「うちの子夜なかなか寝てくれなくて、朝も起きるのが遅いの」なんて耳にする事があります。が成長ホルモンの分泌を促し心身ともに良好な成長を促すためにも睡眠はとても大切です。
給食のある園はバランスのよい食事が頂ける
給食のある園では栄養士さんが考えたバランスの良い給食やお弁当が頂けます。またお家では食べないものも園でお友達と一緒なら食べられると言う子も結構居ます。
家ではなかなか教えきれない事を「育児のプロ」が教えてできるようにしてくれる
筆者の息子がある急に靴を脱いで揃えるようになりました。
私はまだ靴は自分で履いたり脱いだりできないものだと思っていて、毎日出かけるときも帰宅時も手伝っていました。
その日急に一人で靴を脱いだ上に揃えて置いたのでもうビックリ&感動で、息子を思いっきり褒めて息子はかなり得意げでした。
家ではまだまだ赤ちゃんのようなつもりで居ましたが、色々と教えればできる事があるのだと気付かされました。この他にも園では沢山の事を育児のプロである先生方が上手に教えてくれます。
子どもと離れる時間が出来るので育児ノイローゼになりにくい
やはり子育てが仕事とはいえ365日24時間ママで居るのは大変な事です。
絶対にイライラしない人なんて居ないでしょうし、何でこんな事であんなに怒ってしまったのかしらなんて反省した事のある人も多いのではないでしょうか。日本の母親はとても真面目で自分に厳しいと言われますが、筆者は母親にも休みは必要だと思います。
どんな仕事だって休日のない仕事はないし、休日がなければいつか心か体を壊してしまいます。それにイライラしたまま子どもと過ごすのはお子さんにとってもあまり良い事ではないように思います。
抵抗があればたとえ30分でも1時間でもいいのです。ちょっとだけママをやめて「あなた自身」になりませんか?
子どもと離れる時間があるとより子どもを愛おしく感じ、一緒の時間を大事に過ごせるようになる。
想像してみてください。1時間子どもを一時預かりにお願いしたとしましょう。きっとお子さんは別れ際泣いてしまうかもしれません。
それでも育児のプロが優しくあやしてくれているうちに、新しい見たこともないようなおもちゃや楽しく声を上げて遊んでいる姿が目に入り、おもちゃや遊びに夢中になっていますよ。
その頃ママであるあなたは久しぶりの1人時間を満喫できているでしょうか?きっと一人で自由に歩ける事に喜び体が軽くなったような思いでは?その反面片時もお子さんの事が頭から離れないでしょう。
ゆっくりとお茶をするつもりが何となくソワソワ。「今頃泣いてないかな?放っておかれてたらどうしよう」なんて思うかも。たった1時間がとても長く感じるかもしれませんね。
いよいよお迎えの時、ママの顔を見た瞬間涙があふれる子も居るでしょう。とびっきりの笑顔でママを迎えてくれる子も居ます。園での様子を聞いて一安心なあなたの気持ちはどうですか?ものすごくお子さんが愛おしく思いませんか?
毎日「かわいい」と思うわが子がいつもよりもっともっとかわいく大切に思えるはずです。
そして一緒に居られなかった時間を取り戻すようにお子さんと濃い関わりができるようになっていると思います。
こんな気持ちは常に一緒に居ては絶対に感じる事ができません。ママはお子さんと過ごす毎日がとても貴重で大切だと気付く事ができ、お子さんも一回り大きくなっていると思いますよ。
まとめ
いかがでしたか?今回は未満児の子どもを他人に預ける事に罪悪感を持つ必要はなく、メリットがたくさんあるという事をまとめてみました。
大切なのは一緒に居る時間の長さよりも濃さだと思います。あなたのためにもお子さんのためにも保育を利用してイライラしないステキな子育てを楽しみましょう!