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日本では妊娠して5ヶ月が経ったはじめての戌の日に、安産を願って神社やお寺にお参りするという古くからの風習があります。
もちろん普通のお参りのようにお賽銭をあげるだけでも良いのですが、初穂料を払って祈願してもらう人も多いようです。
今回は神社やお寺が多い京都で、特に安産祈願で有名なおすすめの場所を10箇所ご紹介いたします。
元気な子が生まれてくるように、お産が無事に済むように、安産祈願を考えている方はぜひ参考にしてください。
安産祈願で有名!京都10選☆
敷地神社(わら天神)/京都市北区
画像引用:https://ja.wikipedia.org/
京都で安産祈願といえば、先ず出てくるのがこちらの敷地神社です。
安産と子授けのご利益があるとされる木花開耶姫命(このはなのさくやひめのみこと)をご祭神としています。
昔、藁で編んだ籠の上に神様の食事をのせてお供えをしていたのですが、その際に落ちた藁を拾って安産を願う人がいたというのが始まりだといわれています。
こちらの神社で有名なのは藁占いというもので、お守りの中に藁が入っているのですが、その藁に節が入っていれば男の子、節が無ければ女の子が生まれてくると言われています。
基本的に祈祷は行っていないのですが、祈祷済みのお守りや腹帯、赤ちゃんの産着がセットになったものを買うことができます。
近くには金閣寺があるので、ついでに観光しても良いですね。
- 初穂料:4,000円(腹帯なし)、7,000円(腹帯付き)
- 予約:不要
敷地神社(わら天神)基本情報
- 住所:〒603-8375 京都市北区衣笠天神森町10
- 電話番号:075-461-7676
- アクセス:JR京都駅より京都市営バス50,101,205号、
地下鉄北大路駅より京都市営バス204,205号、
京阪三条駅より京都市営バス15号、阪急西院駅より京都市営バス205号、
いずれかに乗車。「わら天神前」下車すぐ。 - 駐車場:あり(無料)
梅宮大社/京都市右京区
画像出典:https://ja.wikipedia.org/
京都で最も古い梅の名所でもあります。本殿の奥に「またげ石」と呼ばれている石があり、これをまたぐと子宝に恵まれるといわれています。
市販の腹帯(ガードル)にも安産祈願をしてもらうことができるので、希望がある人は忘れずに持って行くようにしましょう。
公式サイトに「正装もしくはよそいきの服装で」と書かれているので、訪れるときはラフすぎるTシャツにGパンなどの服装は避け、スーツやワンピースなどきちんとした格好で行きましょう。
- 初穂料:6,500円、岩田帯(さらし)1,500円
- 予約:不要
梅宮大社 基本情報
- 住所:〒615-0921 京都府京都市右京区梅津フケノ川町30
- 電話番号:075-861-2730
- アクセス:JR京都駅よりタクシーで30分
阪急電鉄「松尾大社」駅から徒歩15分
京都市営バス3,28,29,71号にて「梅ノ宮神社前」下車のち徒歩3分 - 駐車場:あり(無料)
岡崎神社/京都市左京区
画像出典:https://ja.wikipedia.org/
今から約1,200年前に桓武天皇が長岡京から平安京へ遷都する際に、四方を守る社の一つとして建てられた神社です。
速素盞鳴尊(すさのをのみこと)、奇稲田姫命(くしいなだひめのみこと)、三女五男八柱御子神(やはしらのみこがみ)をご祭神としています。
境内のいたるところに野うさぎがいるほか、狛犬ならぬ狛兎や、招き猫ならぬ招きうさぎ、うさぎおみくじなど、とにかくうさぎだらけの神社。
子を沢山産むうさぎは氏神様からの使いとされ、安産祈願にご利益があると考えられています。
手水舎にあるうさぎ像は水を掛けてうさぎのお腹をさすると、子宝と安産のご利益があると言われているので、ぜひ挑戦してみてください。
こちらの神社では腹帯の販売は行っておらず、持ち込み祈願のみですので、持って行くのを忘れずに。
- 初穂料:5,000円~(要確認)
- 予約:要
岡崎神社 基本情報
- 住所:〒606-8332 京都市左京区岡崎東天王町51番地
- 電話番号:075-771-1963
- アクセス:京都市営バス32,203,93,204号「岡崎神社前」
5号「東天王町」下車
地下鉄東西線「蹴上」駅下車
京阪「神宮丸太町」駅下車 - 駐車場:あり(無料)
市比賣(いちひめ)神社/京都市下京区
画像出典:http://ichihime.net/
御祭神が全員女性の神様ということで、女性の守り神として信仰されています。
良縁・子授け・安産・女性の厄除けのほか、女性の悩み事は何でも引き受けてくれるといわれているため、全国から数多くの悩める女性たちが参拝に訪れます。お姫様の格好をした可愛いだるまのおみくじも人気です。
- 初穂料:5,000円(腹帯なし)、6,000円(腹帯付き)
- 予約:不要
市比賣(いちひめ)神社 基本情報
- 住所:〒600-8119 京都市下京区河原町五条下ル一筋目西入ル
- 電話番号:075-361-2775
- アクセス:京都市営バス「河原町五条正面」より徒歩2分
京都バス「河原町五条」より徒歩2分
京阪「清水五条」駅より徒歩5分 - 駐車場:あり(2台のみ、無料)
石清水八幡宮/京都府八幡市
画像出典:https://ja.wikipedia.org/
安産祈願発祥の地といわれるくらい歴史が深く、年配の方からの信仰も厚い神社です。
安産のほか、厄除けや必勝、交通安全、弓矢の神様としても有名。
山頂にあるので、ケーブルカーを使うか、自家用車で行きましょう。
山下の駐車場に駐車すると500円+リフト往復400円ですが、車で直接上まで行くこともできます。
ちなみにトーマス・エジソンがここの竹を使って白熱電球を長時間点灯させたらしく、境内にはエジソン記念碑が建てられています。
- 初穂料:10,000円
- 予約:不要
石清水八幡宮 基本情報
- 住所:〒614-8588京都府八幡市八幡高坊30
- 電話番号:075-981-3001
- アクセス:京阪「八幡市」駅より男山ケーブル「男山山上」下車のち徒歩5分
- 駐車場:あり(普通車500円、大型バス1,000円)
伏見稲荷大社/京都市伏見区
赤い鳥居が美しく、観光スポットとしても有名です。
白い狐が神の使えとして祀られています。
伏見稲荷の建っている稲荷山は、かつて神様を祭る祠や社が数多くあった場所です。
その祠や社の跡地を神蹟(しんせき)と呼びますが、稲荷山の参拝ルートにある最後にお参りする神蹟は「お産場稲荷」と呼ばれています。
昔、狐の夫婦がここで子を産み育てたと言われており、狐のお産は軽く、子を大切に育てることから子宝・安産の宮として注目されています。
お産婆稲荷には12の穴が開いていて、拝殿から向かって左から時計回りに1月穴、2月穴と数えていき、子どもが生まれる予定月の穴に向かって祈願すると良いとされています。
またお参りの際に使用したロウソクを持って帰り、分娩台に入ったときに再びそのロウソクに火を灯すと、燃え尽きるまでの短い時間でお産が済むといった言い伝えもあります。
- 初穂料:10,000円~
- 予約:不要
伏見稲荷大社 基本情報
- 住所:〒612-0882 京都府京都市伏見区深草薮之内町68番地
- 電話番号:075-461-7331
- アクセス:JR奈良線「稲荷」駅すぐ。または京阪本線「伏見稲荷」駅下車、東へ徒歩5分
- 駐車場: あり(無料)
月読神社/京都市西京区
松尾大社の境内の中にある摂社です。
ご祭神は古事記や日本書紀で、天照大神(あまてらすおおみかみ) の弟神、月の神様として知られる月読尊(つきよみのみこと)です。
平安時代に建てられた歴史の深い神社です。
神功皇后が応神天皇を産む時に撫でたと言われる「月延石(つきのべいし)」が祭られていて、この石を撫でてお参りすると安産のご利益があるといわれています。
安産祈願を申し込むと、受付で白い祈願石をいただけますので、安産を願うメッセージを書いて、月延石に奉納します。
月読神社は子授け・安産の信仰が深く、戌の日ごとに安産祈願が行われています。
- 初穂料: 8,000円~
- 予約:不要(戌の日以外は必要)
月読神社 基本情報
- 住所:〒615-8296 京都府京都市西京区松室山添町15
- 電話番号:075-871-5016
- アクセス:JR「京都」駅から市バス、京都バス「松尾大社前」下車徒歩約10分
あるいは、阪急嵐山線「松尾」駅下車徒歩約10分 - 駐車場: あり(無料)
大蓮寺/京都市左京区
画像出典:http://www.anzan-no-tera.jp/anzan/index.html
その名の如く境内の池には見事なまでの蓮が咲き誇り、季節には綺麗な蓮の花を楽しむことができます。
浄土宗のお寺で、阿弥陀如来像が奉られています。
この像の作者である慈覚大師が、夢の中で「比叡山から京都へ下りて、お産の苦しみを救いたい」という阿弥陀如来からのお告げを聞き、山を下りて多くの人々を救ったことから、安産の寺として知られることになりました。遠方などで参拝できない人のために、ゆうパックでお守りを届けてくれるサービスを行っています。
- 初穂料: 3000円(腹帯なし)、5000円(腹帯付き)、20,000円(安産年間祈願料)、御腹帯3000円
- 予約:必要
大蓮寺 基本情報
- 住所:〒606-8353 京都府京都市左京区正往寺町457
- 電話番号:075-771-0944
- アクセス:京阪電車「三条京阪」駅から徒歩20分
もしくは京都駅から市バスに乗り「東山仁王門バス停」から徒歩3分。 - 駐車場: あり(無料)
由岐(ゆき)神社/京都市左京区
画像出典:https://ja.wikipedia.org/
10月に行われる「鞍馬山の火祭り」で有名な神社です。
本殿の脇には国の重要文化財に指定されている狛犬があります。
狛犬の中でも珍しい子どもを抱いたもので、子孫繁栄や安産の守護神として、古くから信仰されています。
祈祷には予約が要るので注意。市販の腹帯の持込もOKです。初穂料のほかに、入山料200円が必要です。
- 初穂料:8,000円~
- 予約:要
由岐(ゆき)神社 基本情報
- 住所:〒601-1111 京都府京都市左京区鞍馬本町1073番地
- 電話番号:075-741-1670
- アクセス:京叡山電車「乗鞍駅」下車徒歩約5分
- 駐車場: なし
地蔵院安胎寺/京都市右京区
平安時代に文徳天皇のお后である染殿皇后が予定日を過ぎても出産の兆しがなく心配していたところ、「大和の国添ノ上郡(現在の奈良県添上郡)の地蔵菩薩を信仰するように」という夢のお告げがあり、その後すぐに使者を送って地蔵菩薩に安産祈願したところ無事に男の子が生まれました。
その後、染殿皇后が慈覚大師に命じて彫らせた地蔵菩薩像が、安胎寺のご本尊に奉られている玉帯地蔵大菩薩です。
お寺に古くから伝わる「玉帯」と呼ばれる腹帯でお腹をさすり、お産が楽にできるように、難産にならないように、と安産祈願を行います。
- 初穂料:決まっていないが、大体5,000円~
- 予約:要
地蔵院安胎寺 基本情報
- 住所:〒615-0844 京都市右京区西京極東側町41
- 電話番号:075-312-7340
- アクセス:JR「京都駅」からバス「桂大橋東詰」下車、徒歩5分
または阪急電鉄「西京極」駅下車徒歩約10分 - 駐車場: あり(有料)
【京都】安産祈願がかなう有名安産スポット!安産祈願にマタニティフォトも!
安産祈願で有名な京都の神社やお寺をご紹介してきましたが、折角京都に行くのでしたら、ついでに観光や食事、ショッピングなども出来れば嬉しいですね。
町を歩くときに知っているとちょっと面白い京都府の特徴や、妊婦におすすめの京都の食材、プレゼントに喜ばれそうなおすすめ安産祈願グッズなどをご紹介します。
京都府の特徴
周知の通り、日本の古い歴史の中心地であり、景観を守るために建物の色や高さなどが厳しく規制されています。
神社やお寺、古い街並みが残り、外国人にも人気の観光地となっていますが、実は意外にも京都府はコーヒーの消費量が全国都道府県中1位で、スタバやマクドナルドなどの外資飲食店の数も多い地域です。
また大学が多い学生の町でもあります。
京野菜
京都で生産された伝統野菜やブランド野菜は、一般的に市場に出回っている野菜よりも原種に近いものが多く、また化学肥料や農薬を使わない工夫がされていて、栄養価が高いことで知られています。
特に京タケノコは高血圧に効くカリウムや便秘予防に有効な食物繊維、その他カルシウムやマグネシウムなどのミネラルも豊富に含まれていて、妊婦さんにはおすすめの食材です。
安産祈願グッズ3選
安産祈願ベア
英語でベア(bear)は出産をする、という意味から、可愛いクマのぬいぐるみが出産を控えた友達へのプレゼントとして人気です。
コウノトリのカゴに入ったものや親子のクマなどいろいろな種類がありますので、選ぶのも楽しいですね。
ハーブティマタニティブレンド
妊婦にはノンカフェインで無農薬のオーガニックハーブを使ったものを選びましょう。
便秘に効果があるものや、リラックス効果のあるものが喜ばれます。
おすすめハーブティ
安産を願うママのためのラズベリーリーフティー
桐箱入りの安産祈願お守り
画像出典:https://www.amazon.co.jp/
各神社で買うことが出来る、桐箱入りの高級お守りです。先に紹介したような安産祈願で有名な神社のお守りなら、貰った人も嬉しいでしょうし、妊婦の人がなかなか安産祈願に行けないようなときは助かります。
しかし家によってはお参りに行く神社が決まっていたり、2つ以上のお守りを持っていると神様がケンカする、と信じている人もいますので、ごく親しい間柄か、贈る相手の家族等に確認してからのほうが良いと思われます。
マタニティフォト
お腹がはっきりと出てくる8-9ヶ月目の方にはマタニティフォトもおすすめです。
子どもが生まれてからの時間も勿論幸せですが、妊娠中には、これから生まれてくる赤ちゃんを楽しみに待つという、その時にしか味わえない幸せがあります。
「無事に元気に生まれてきてくれますように」という願いをこめて、夫婦でマタニティフォトを撮影してもらうのも良い記念になります。
まとめ
いかがでしたか?
安産祈願におすすめの京都の神社・お寺をご紹介しましたが、祈祷の予約が必要なところと不要なところ、腹帯を持参しなければならないところと神社で購入できるところなど、それぞれ異なる点がありますので、事前に調べてしっかり準備をしてから行くようにしましょう。
また妊婦さんが直接行かれる場合、冬の京都は寒いので防寒対策もしっかりと。
戌の日にこだわる必要はなく、妊婦さんの体調の良い日に行くようにしましょう。
妊娠中は妊婦さんがリラックスしているのが一番です。心引かれる神社があれば、そちらでぜひご祈祷してもらってください。
元気な赤ちゃんが生まれますように!
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