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ウーロン茶は美容や健康に効果があるということで女性に限らず男女ともに幅広い年齢層に人気の飲み物となっています。
ウーロン茶は紅茶やお茶とは製法の違いはあれど親戚のような関係にありますので実はカフェインを含む飲み物となっています。
お茶やハーブティーも含めて茶葉やハーブを使用した飲み物には自然由来の効果効能がありウーロン茶もその一つです。
身の回りにあるなじみ深いウーロン茶ですが妊娠中や授乳中には少し注意が必要な飲み物です。
ウーロン茶のカフェインってどれくらい含まれてる?
ウーロン茶に含まれるカフェインの量は100ml中に20gとなっています。
これは緑茶や紅茶も同じです。烏龍茶も緑茶や紅茶と同じようにツバキ科のチャノキを原料としています。
緑茶は茶葉を乾燥して作り、烏龍茶は適度に発酵させてもので、紅茶は茶葉を完全に発酵させたものになります。
これらは皆同じ葉から作られていますのでカフェインの含有量は同じということになるわけです。
緑茶を濃いめに入れるとスッキリして覚醒効果を得られるのでカフェインが入っているのは納得といえます。
そして、カフェインと言えばコーヒーがあげられますが、実際ウーロン茶とコーヒーではどのくらい違いがあるのでしょうか?
コーヒーは入れ方にもよりますが、レギュラーコーヒーをドリップした場合の1杯(150ml)に130gで100mlで換算すると90gですからかなりの違いがあるのが分かります。
これを見るとウーロン茶のカフェインは少ないのであまり気にすることはなさそうですが、妊婦さんがカフェインを摂取して良い量はWHO(世界保健機関)でも定められているのでやはりカフェインの摂取には気をつけた方が良さそうです。
妊婦が摂取して良いカフェインの含有量は?
カフェインが妊婦さんや胎児に与える影響についての研究をもとにWHOで定められた基準は、コーヒーは一日に3~4杯(300g)を推奨しています。
日本を含めてほとんどの国がこれを基準としているようですが、北欧や欧米ではさらに低い200gまでとされています。
これは北欧や欧米などそれぞれの研究機関の調査報告によるもので、イギリスの研究機関では出産時の赤っちゃんの体重を比較した研究報告がされています。
カフェインの摂取量が一日に100g以下の妊婦と100~199gの摂取をしていた妊婦さんを比較したところ低体重児の出産をするリスクが20%アップし、200g以上で40%となり300gを超えると50%でリスクが高くなるという研究結果の報告があるようです。
また、スウェーデンの研究でも100g以上でカフェインの摂取量が増加するとともにで流産の確立も高くなるという報告があるようです。
したがって、妊婦さんがカフェインを摂っても問題の無い量はおよそ100g以下となるようです。
ウーロン茶1杯150mlでカフェインの量が30gですので、一日の摂取量は3杯程度に留めておくのが安心のようです。
これは他のカフェイン飲料を摂らない場合ですので、他のカフェインを含む飲料を飲む場合は一日の摂取量を考えて飲むようにしましょう。
注意!意外なものにもカフェインが入っています!!
コーヒーやお茶にカフェインが含まれているのは多くの人に知られていますが実は食品にもカフェインを含むものがあります。
カフェインが人体に及ぼす作用として、覚醒作用、利尿作用、解熱鎮痛作用、強心作用などがあげられます。
身近にある栄養ドリンクは疲れた時の疲労回復に気軽に飲める栄養補給的な飲み物ですが医薬部外品ですし、効能効果がや成分については妊婦さんには向かないものなので控えましょう。
そしてさらに意外なところではコーラやココアにもカフェインが入っています。
コーラには100mlで10gのカフェインが入っています。
烏龍茶に比べたら半分ですが、妊娠中に口の中をスッキリさせたいと炭酸を好む妊婦さんは注意が必要です。
ココアやチョコレートの主原料のカカオにカフェインが含まれています。
カフェインの含有量としては、ダークチョコレート1枚でカフェイン30g、ココア1杯では30gです。
それほど多い含有量ではありませんが、妊婦さんの一日の摂取量100gに抑える為には参考にしておくと良いでしょう。
ここで注意が必要なのですが、カカオにはカフェインの他に苦み成分のテオブロミンが含まれていることです。
テオブロミンは自律神経を調整する作用があります。
チョコレートの癒し効果はテオブロミン作用によるものです。中枢神経に働きかける為妊婦さんにはカフェインよりもテオブロミンの影響の方に注意が必要と言えますのでチョコもココアもなるべくなら控えた方が良さそうです。
安心して飲めるウーロン茶は水だしでカフェイン減!
ウーロン茶は健康効果も高いし口当たりがスッキリする為どうしても飲みたいという場合は水だしすることでカフェインを減らすことが出来ます。茶葉に含まれるカフェインは水だしすることでカフェインや渋み成分のタンニンの抽出量が減って旨みや甘みのあるお茶になります。
お茶の成分のカフェインとタンニンは熱に弱いので、温度の高いと抽出されやすく、水で抽出することでカフェインやタンニンの渋みを抑えることができます。
カフェインが気になる場合は水だしをおすすめします。
ただし、水だしの場合でも長時間水につけておくとカフェインもタンニンも高温で入れたのと同じように抽出されてしまいますので、水だしする場合は茶葉の量を多くして色が薄くても短時間で入れるようにしましょう。
おいしい水だしウーロン茶の作り方
水だしウーロン茶を作るのは簡単です、基本的には茶葉にお水を注いで待つだけですが、ポイントは冷たいお水を使う事です。
カフェインの量を少なくしたい場合は氷や冷蔵庫で冷やしたお水を使用することでカフェインの抽出を抑えてくれます。
水出しウーロン茶を作る時に用意するもの
- ウーロン茶の茶葉 5~10g
- 耐熱容器
- 熱湯少々
- 水(ミネラルウォーターや浄水器を通した水)600cc + 氷400g で1ℓ分
(又は冷水を1ℓ)
水出しウーロン茶の作り方
茶葉をお茶パックに入れてカップや耐熱容器に入れて熱湯をかけ少し蒸らして茶葉を開かせます。
余ったお湯は捨ててお茶のパックを水だし用の耐熱容器にうつして水と氷、又は冷水1ℓを入れます
あまり長時間つけておくとカフェインが抽出されてしまうので1~2時間程度で茶葉は取り出しましょう。
香りや風味を楽しみたい場合は茶葉の量を増やすと良いでしょう。
作った水だしウーロン茶は.24時間以内に消費するようにしましょう。
分量を計るのが面倒という人はウーロン茶でも水だしお湯だし両用の茶葉が販売されているのでそちらを利用すると簡単です。
烏龍茶の効能・効果は水だしで変わる
烏龍茶は健康茶とも知られていてさまざまな有効成分が含まれています。
健康に効果のある主な有効成分はカフェイン、カテキン、テアニン、ポリフェノール、タンニンなどで、利尿作用、肥満防止、抗酸化作用、高血圧の予防など様々な健康効果が有ると言われています。
それぞれの有効成分を見てみると
- カフェイン→覚醒作用や利尿作用
- カテキン→抗酸化作用、抗菌・抗ウィルス作用、高血圧抑制効果
- テアニン→リラックス作用
- ポリフェノール→中性脂肪を減らす、肥満予防
- タンニン→下痢の改善、美白効果
ウーロン茶にはこれだけの健康効果があるので人気というのもうなずけますね。
ですが、
カフェインを減らすために水だしをすることでこれらの効果は減ってしまうということになります。
お茶を水だしすることでカフェインやポリフェノール、タンニンなどの成分は抽出されにくくなるので残念ながらこれらの効能は減ってしまいます。ですが、食欲の無い時などは口に残る渋み成分などが少なく、スッキリとした雑味のない旨みの濃い美味しさが楽しめます。
烏龍茶をお湯で入れるにしても水だしにしても妊娠中に烏龍茶を飲むことはそれぞれのメリットデメリットを理解して飲むことが大切です
まとめ
ウーロン茶にはカフェインは含まれていますが、あまり気にする量はではなさそうなので、一日の摂取量を守って飲むのであれば問題はなさそうです。
どうしても気なる人は水だしのウーロン茶をつくるとカフェインは抑えられます、今人気の黒烏龍茶の茶葉は水だしお湯だし両用のものが販売されていますので簡単に水だしウーロン茶が楽しめます。
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