共働きの多い現代では、出産後早い段階で仕事復帰しなければならず、あかちゃんをミルクのみで育てる完全ミルク育児を実践しているお母さんも多いようです。
日本では母乳で育てる方が良いというような風潮がありますが、ミルク育児にはあかちゃんがミルクを飲んだ量が一目で分かりやすい、お母さん以外の家族が子育てに参加しやすいなどのメリットもあります。
今回はミルク育児を行うのに必要なグッズ一式をご紹介いたします。完全ミルク育児を考えている方も、母乳と併用するか迷われている方もぜひ参考にしてください。
本当に必要な授乳グッズとミルクグッズ
まずはミルク育児を行うために必要なミルクグッズと一緒に、まだ完全ミルク育児にするか母乳育児と併用するかで迷っている方のために、授乳用のグッズも一緒にご紹介させていただきます。
ミルク育児に必要なミルクグッズ
哺乳びん
ミルク派はもちろん、母乳派の人も、あかちゃんに薬をあげるときに使ったりするので1本は持っておいたほうが良いです。
ガラス製とプラスチック製があり、大きさにもバリエーションがあります。
哺乳びん用の乳首
様々な形や大きさ、材質のものがあります。
乳首の形や大きさだけでなく、実際にミルクが出る穴部分も大きさや形が違っているので、あかちゃんの様子を見ながら、吸いやすそうなものを探してあげてください。
粉ミルク
最近は粉ミルクも研究が進み、成分や味などが母乳に近いものになってきています。
スタンダードな缶に入ったタイプのほか、計量不要なスティックタイプやキューブタイプのものも売られており、外出時や夜中などの計量が面倒なときに便利です。
洗浄グッズ
哺乳びんや乳首を洗うための洗剤とブラシです。
洗剤を選ぶときは、哺乳びん用と書かれたものが、安全な成分を使っているのでおすすめです。
消毒グッズ
哺乳びんを煮沸消毒するときには、哺乳びん専用の鍋を決めて、料理用とは分けるようにすると衛生的です。
鍋で煮沸しなくても、電子レンジでチンするだけで哺乳びんが消毒できるグッズや、つけておくだけで消毒できる液も売られているのでいちいちお湯を沸かすのが面倒なときには利用すると楽です。
ミルク育児に必要な授乳グッズ
母乳パッド
母乳が溢れてきてしまったときに下着を汚さないようにするために、胸とブラジャーの間に挟んでおくパッドです。
デリケートになっている乳首を保護する役割もあります。
紙製の使い捨てタイプと、繰り返し洗って使える布タイプがありますので、肌触りや母乳の分泌量に合わせて選んでください。
母乳の量が少ないお母さんは、肌に優しくコスト面でも効率的な布パッド、母乳の量が多かったり、授乳の回数が多くて頻繁にパッドの交換が必要なお母さんには使い捨てタイプが人気のようです。
授乳用衣類
授乳のたびに下着を外したり、衣服を脱ぎ着したりしなければならないのは大変ですよね。
最近は着たままで授乳ができるブラジャーや服が売られているので、そちらを利用すると授乳時の手間が減ります。
また外出先で授乳するときにあかちゃんごとすっぽり隠してしまえる授乳用ケープもあり、一通り揃えておくと便利です。
マッサージオイル
授乳期間は母乳の分泌を促したり、乳腺のつまりによって起こる乳腺炎を防ぐためにおっぱいマッサージが推奨されています。
特に乳首部分はデリケートになっているので、低刺激性の植物オイルを使ってマッサージするようにしてください。
妊娠後期から使えるので、出産前に買っておくのがおすすめです。
搾乳機
あかちゃんが飲み残した母乳を搾りきるためのものです。
人によっては手絞りできたり、飲み残すほどの母乳が出ない人もいますので、出産後、授乳しながら様子を見て購入すれば良いと思います。
冷凍バッグ
搾った母乳を冷凍保存しておくためのバッグ。
母乳で育てたいけれど仕事の都合で保育園に預けなければならなかったり、留守中に家族にあかちゃんのお世話をお願いする際にとても便利です。
元看護婦がミルク育児を始めるママに伝えたい!哺乳瓶・ミルクの選び方
ミルク育児に必要なものは分かりましたが、あかちゃんが生まれてくる前だと、どのようなものが使いやすいのかということまでは分からないですよね。
次はミルクグッズの選び方をご紹介します。
現在双子のお子さんの育児をされている元看護士の方からの情報ですので、信憑性抜群です。
哺乳びん
哺乳瓶の材質
ガラス製とプラスチック製がありますが、最初はガラス製がおすすめ。
熱伝導率が良いので、殺菌のために一度沸騰させたミルクを冷ましやすいです。
特にピジョンというメーカーの耐熱ガラス製のものはガラスが薄いので、より早く冷ますことができます。お出かけ用に軽くて割れないプラスチック製を併用するのも良いと思います。
哺乳瓶の形
吐き戻しが気になる場合には、ベッタというメーカーのものがおすすめ。あかちゃんの飲みやすい角度を計算して作られています。
大きさ
150mlぐらいの小さなものから250mlや300mlの大きなものまで様々なバリエーションが販売されています。
最初の頃はあかちゃんの飲む量が少ないので、小さな哺乳びんを買う人が多いのですが、生後6ヶ月を過ぎるころには200ml以上ミルクを一度に飲むあかちゃんもいます。
コスト面を考えると、最初から250mlぐらいのものを買っておいたほうが好都合です。
またミルクの量が少ない場合にも、大きい哺乳びんのほうが中のミルクを冷ましやすいという利点があります。
哺乳びん予用の乳首
乳首を買う時には、哺乳びんと同じメーカーのものでないと装着できない場合がありますので注意してください。
哺乳瓶用乳首の材質
天然ゴム製、イソプレンゴム製、シリコンゴム製の3種類が主です。
天然ゴムは柔らかめでシリコンゴムはとても固め。
固さはあかちゃんによって好みが異なるので、いろいろ試してみてください。
またシリコンゴムはゴム特有のにおいがほとんどしないので、他の材質が苦手なあかちゃんにも試してみる価値があります。
乳首のサイズ
通常、あかちゃんの口の大きさや吸う強さに合わせて、成長とともに買い換えていきます。
チュチュベビーの商品だとあかちゃんの吸う力に合わせてミルクの出る量が変わり、それぞれの成長時期に合わせて買い換える必要がないので人気。
ただし劣化による買い替えは必要です。
乳首の形
実際にミルクが出てくる穴の形には、丸型・クロス型・スリー型の3種類があります。
丸型は自分で吸わなくてもミルクが出てくるので、まだ吸う力がない新生児にはこちらを使います。
その後あかちゃんの吸う力が強くなってきたらクロス型・スリー型に買い換えます。
強い力で吸わないといけないような穴が小さすぎるものは、あかちゃんが疲れてしまうので避けるようにしましょう。
粉ミルク
市販の粉ミルクで母乳と近い成分が入っているのは、アイクレオの「バランスミルク」や森永乳業の「はぐくみ」。
雪印乳業の「ぴゅあ」には他の粉ミルクには入っていないラクトアドヘリンという成分が含まれていて、感染症予防に効果があります。
あかちゃんの中にはミルクにアレルギー反応を示す子もいますが、そういった子のために森永の「ペプチドミルク」など、アレルギー対応の商品も販売されているので安心です。
まとめ
いかがでしたか?ミルク育児に必要なものとその選び方が分かったので、出産前にひととおりグッズを揃えたいと考えている方もこれで一安心ですね。
完全ミルク育児には道具がたくさん必要なように思えてしまいますが実はそうでもありません。
今回の記事を参考に、あかちゃんにぴったりなミルクグッズを選んであげてください。
この記事を読んだ方はこちらの記事も読んでいます。