あれ、最近この子の爪切ったのいつだっけ?
そんなことを思って、気づけば短くなっている子どもの爪。よく様子を見ていると何やら歯でガジガジ…。
注意しても次の瞬間にはまた噛み始める…。
不潔だし、噛みすぎて深爪になってしまったり、お子さんの爪噛みに悩んでいるお母さん方も多いのでは?
子どもの爪噛みには原因があります!
その一つはストレスです!そして既に癖になってしまっている場合も!
今回は爪噛みによるリスクと、それぞれの原因ごとの対策法を紹介したいと思います!
子供が爪を噛む原因~その心理状態は?
子供が爪を噛むのは、一般的には欲求不満や不安を和らげるため、自分に構ってほしいという気持ちのあらわれだと考えられています。
中には単純に癖になってしまっているという爪噛みもあります。
心理的な原因で爪噛みが見られる場合、きっかけとして次のようなことが挙げられます。
- 入園や入学、転校など、環境の変化
- きょうだいの誕生など家族状況の変化
- 友人関係のトラブル
- 暴力的な場面を目撃した
- 退屈な場面が多く手持無沙汰になることが多い
- 親の多忙からあまりかまってもらえない
- 発表会などによる過度の緊張
などなど…
様々なきっかけで爪噛みが見られますが、その根底にあるのは
- 緊張や不安
- 欲求不満
- さみしさ
など様々なストレスだと言えます。
子供の爪噛みのリスク
子供が爪噛みを続けることによって考えられるリスクには、以下のようなことが挙げられます。
爪の形が悪くなる
爪を噛んでいると、爪切りなど刃物で切ったものとは異なり、でこぼこした状態になります。
そうすると少し爪が当たっただけでひっかき傷になってしまうことがあります。
また噛む方向も偏っているので、いびつな形になったり、極端に短い状態だったりします。
大人になってから社会に出て手を見られる機会が増えた時に、目に入るいびつな爪先がストレスになっているという人もいます。
感染症にかかるリスクが高まる
爪の間はなかなかきれいに洗えない場所です。
そのため汚れがたまりやすく、細菌やウイルスがついたまま爪噛みをすることで、感染源を体に取り込んでしまうきっかけになってしまいます。
指先の炎症を起こしやすい
爪噛みをすることによって、指先は唾液で柔らかくふやけます。
ふやけるとちょっとしたことで傷がついてしまったり、爪を噛みすぎて深爪になってしまうこともあります。
そのためその部分に菌が侵入し、炎症を起こしやすい状態になってしまいます。
自傷行為に発展する可能性もある
心理的な要因で起こる爪噛みを放置していると、将来的に爪噛みで満足できなくなった時に自傷行為に移行する可能性が高くなります。
自傷行為とは、例えば髪の毛や眉毛を無意識に抜いてしまう「抜毛」や、爪の甘皮や唇の薄皮をむいてしまうことなどです。
そのため爪噛みを一種の自傷行為ととらえる人もいます。
ストレスが原因の爪噛み~対処法は?
ストレスが原因の爪噛みの場合、子供への対処法で気を付けたいポイントは以下のものです。
ストレスの元になるものが無くなることで、自然と爪噛みをしなくなることがあります。
そのため叱りつけたりせず、子供が安心する環境を整えることを大切にしましょう。
【ポイント1、叱らない】
子供が爪噛みをしているときには無意識でしていることが多いもの。
急に叱られても、本人はなぜ叱られたのか分からず、緊張や不安が増してしまうだけのことも。
爪噛みを見つけたときは叱らず、雑談や他の興味のある遊びに誘ったりして他のことに注意を向けるようにしましょう。
【ポイント2、ストレスの原因を知ろうとする】
子供は自分のストレスを上手に言葉にして表現できません。
話してほしいと思い、じっくり向き合って話し合おうと思っても、まだ子供の言語能力が育っていないことが多いものです。
そのため、普段から子供の様子に気を配り、どのような点にストレスを感じているのかをさりげなくチェックすることが大切です。
【ポイント3、スキンシップなどで愛情を伝える】
子供にとって何より安心するのはお母さんの愛情を感じられる瞬間です。
「あなたのことが大好きだよ」というメッセージをしっかり伝えるために、普段からコミュニケーションをとることが大切です。
手をつないだり、寝る前に一度ぎゅっと抱きしめるなど、スキンシップなどで愛情表現をしていくことも効果的です。
もしそういった表現が苦手な時には、子供が話しかけてきたときに、まったく顔を見ないで返事をするのではなく、少しでも手を止めて子供の顔を見て返事をするだけでも良いのです。
子供に「ちゃんとみているよ」というメッセージが伝わることが重要です。
癖になっている爪噛み~対処法は?
何となく爪を噛んでいたら癖になってしまっていた、という子供への対処法は以下のようなものが挙げられます。
癖になっていることに気づき、意識的に止めようとする方法がほとんどです。
ただ周囲に見られているということに気づく頃(4~5歳前後)になると、お友達の目を気にして自発的にやめようとする子供もいます。
その場合は止めようとしていることを褒めて、応援してあげられると良いですね。
【ポイント1、さりげなく爪噛みを意識させる】
癖で爪噛みをしている場合、なんとなく手持ちぶさたな時に噛んでしまうことが多いようです。
そこで叱ってしまうと「恥ずかしい」と嫌な気持ちが残り、目を盗んでこっそり爪を噛むようになります。
そんな時は話しかけたり、他の遊びに誘ったり、気持ちをそらせるようなかかわり方をすると効果的です。
【ポイント2、なぜ爪を噛むのは駄目なのかを説明する】
言葉で説明してわかる年代の子供には、なぜ爪を噛むのは駄目なのかを説明すると、意識して止めていくことが出来るようです。
説明する理由としては爪先には汚れがたまりやすい、深爪などで炎症を起こしやすいなどがあります。
【ポイント3、爪噛み防止用の薬を使う】
指しゃぶりや爪噛みの防止用に口に入れると苦みを感じる薬品を指先に塗る方法もあります。
苦みを感じて嫌な思いをするため、爪噛みをしなくなるようです。
口に入っても安全な材料を使用して作られているので、安心して使うことができそうです。
マヴァラ バイターストップ
子供のSOSを見逃さないで!
爪噛みの原因として欲求不満や不安があると言われると、毎日一生懸命子育てをして、しっかり見ているはずなのになんで?!とショックを感じることもあります。
しかしどんなに注意深く見ていても子供が成長していく上で、まったくストレスを感じないということはありません。
そういったストレスは「子供を成長させるもの」、という側面も持っています。
爪噛みは、子供がそのストレスを「ちょっと抱えきれない」というSOSのサインの一つとして現れるのです。
そんな時は少し休憩するのがベターです。
ゆっくり親子で過ごす時間を持ったり、スキンシップを増やすなど、子供が安心できる時間を増やしてあげられると良いですね。
まとめ
いかがだったでしょうか。
実は筆者も爪噛みの癖が大人になっても治らず、意識的に噛まないようにしています。
子供の爪噛みには様々な理由があります。
その背景を理解し、それぞれに合った対処法をとることで早い段階で止められると良いですね。
そして爪噛みで子供が出しているSOSのサインを見逃さず、さらに良い親子関係を築いていきましょう!