赤ちゃんの顔にプツプツとできものが…これって、もしやニキビ…?!と発見すると、驚きと心配でいっぱいになっちゃいますよね。
でも新生児の赤ちゃんのニキビってよくあることなんです。
そして正しいケアをきちんと行えば新生児ニキビは改善されていきます。
そこで今回は赤ちゃんのニキビの原因や正しい対処法、また潰すなどの対処法はOKなのか?
などについてお話ししていきましょう
新生児(赤ちゃん)のニキビ 7つの原因
新生児のニキビが出来やすいのには新生児ならではの理由があります。それは主に次の7つ。
皮脂・汗の分泌が多い
新生児から生後3ヶ月くらいまでは特に皮脂分泌が盛んになる時期です。さらに赤ちゃんは代謝も良いので汗をかきやすいです。
でもまだ赤ちゃんの毛穴の機能は未成熟なため、毛穴に皮脂がつまりやすくなりニキビができるのです。
さらに汗をかくと皮膚が中性になり、アクネ菌などの細菌感染を起こしやすい肌になりニキビの発生や悪化を招きやすくなります。
母親のホルモンの影響
赤ちゃんがママの胎内にいる時からママのホルモンの影響を受けることで、先天的にニキビが出来やすい体質として生まれてくる場合があります。
特に男の子はこの影響を受けやすいと言われていて、女の子の約5倍新生児ニキビが出来やすい傾向があるようです。
寝具や衣類の汚れ
赤ちゃん、特に新生児の時期は眠っている時間がとても多いですよね。
その分、赤ちゃんの肌は寝具に触れている時間も長いく、さらに寝ている間に汗もかいてしまいます。
その汗が染み付いたままの寝具で眠り続けてしまうことで、雑菌や汚れでニキビが出来てしまうことがあります。
洗い残し
赤ちゃんの頭や身体を洗った時のベビーソープやシャンプーの洗浄剤が肌に残ってしまいニキビの原因になることがあります。
特に、顔だと眉毛のあたりなど細かい部分に洗い残しが多いようです。
洗濯洗剤
新生児の皮膚は未成熟で少しの刺激にも敏感です。
そのため赤ちゃんの衣類を洗っている洗濯洗剤が刺激となってしまいニキビができることがあります。
髪の毛が当たる
赤ちゃん自身の髪の毛が肌に当たったり、よだれや汚れのついた髪の毛が顔に当たることでニキビが出来やすくなる場合があります。
また赤ちゃんのお世話をしている時にママの髪の毛が赤ちゃんの顔に当たってしまうこともニキビの原因になることがあります。
母乳育児ママの食事
母乳育児の場合、ママの食事が母乳に影響し、そのまま赤ちゃんにも影響してしまうことがあります。
大人にとっては肌に影響するほどではなくても、新生児の赤ちゃんにとっては大きく影響してしまうのです。
例えばママが脂質の多い食事やビタミン不足の状態だと赤ちゃんの肌に大きく影響してしまい、ニキビが出来てしまうことがあります。
栄養バランスのとれた食事を心がけるようにしましょう。
新生児(赤ちゃんの)ニキビの対処法
新生児ニキビは乳児湿疹などと同じく、赤ちゃんに比較的よく起こる症状の1つです。
そのため生後2〜3ヶ月くらい、長くても生後半年くらいまでに自然に治ることがほとんどです。
生後2〜3ヶ月というのは、ママのホルモンが赤ちゃんの体からぬけていく時期です。ニキビの原因の一つである「ホルモンの影響」がぬけていき、過剰な皮脂分泌も治るので新生児ニキビは自然治癒していくのです。
自然に治るものではありますが、ニキビを悪化させてしまうことのないようにするには家庭でのケアがとても大切です。
「清潔」「刺激を与えない」「保湿」を心がけましょう。
「潰して治す」なんて対処法は絶対NG!赤ちゃんの皮膚ダメージがとても大きく、むしろニキビが悪化してしまう恐れがあるのでけしてやらないようにしてくださいね。
新生児ニキビの具体的な6つの対処法
衣類・寝具・タオルなどを清潔に保つ
赤ちゃんは寝ている時間が長い分、汗をかきやすいもの。またよだれもたくさん出ますよね。
それらがシーツや枕などの寝具や、衣類、タオルなどに付着したままだと、蒸れたり雑菌が発生したりしてニキビの悪化や肌荒れの元になってしまいます。
これらの赤ちゃんの肌に触れるものはこまめに洗濯したり着替えさせたりなどして、常に清潔を保つよう心がけましょう。
洗濯洗剤は赤ちゃんの衣類用の低刺激性のものがおすすめ。
夏など暑い時期は特に注意し、着替えの時にはきれいに汗を拭いてあげるようにしましょう。
低刺激性の石けんやベビーソープで洗う
お風呂で余分な皮脂や汚れをきちんと落としてあげることはとても重要です。
でも赤ちゃんの肌はまだ未熟なためとても敏感。皮脂や汚れを落とす石けんやベビーソープが刺激になると、さらなる肌荒れやニキビ悪化の原因になります。肌に優しい低刺激性のものを使いましょう。
また泡が肌に残るのもいけないので、なるべく泡切れの良いタイプを選びましょう。
赤ちゃんの爪をこまめに切る
新生児ニキビはかゆみや痛みがないのでかくことはあまりありません。
でも赤ちゃんはよく自分の手で顔を引っ掻いたりしてしまいがちです。
赤ちゃんの爪が伸びていると顔に引っかき傷ができ、そこから雑菌が入ってしまうことも。
赤ちゃんは代謝がいいため爪も伸びやすいので、こまめにチェックして切ってあげるようにしましょう。
赤ちゃんの顔や手をこまめにすぐ拭き取る
赤ちゃんの顔や手は汗やよだれ、ミルクなどで汚れやすい部分です。
そのままにしておくことで刺激になり、肌あれやニキビの原因になってしまいます。
なるべくこまめに清潔で肌に優しいガーゼハンカチなどで優しく拭き取ってあげるようにしましょう。
赤ちゃんとママの髪の毛
髪の毛が顔にかかっているところにニキビが出来やすいものですが、それは赤ちゃんも同じ。
赤ちゃんによっては髪の毛の量も長さもしっかりある子もいます。
すると例えば汗をかいた時に髪の毛が顔にくっつきやすくなりますし、髪の毛多くて長い分、肌が外気に触れにくくなり、ムレや雑菌などで肌トラブルの原因につながります。
髪の長い子はカットしてあげるか、結んであげるようにして顔に髪の毛が触れないよう気を付けましょう。
またママの髪が長い場合も赤ちゃんのお世話をしているときには髪は後ろに束ねるなどして、ママの髪の毛の毛先が赤ちゃんの肌に触れないように気を付けましょう。
保湿
未熟で敏感な赤ちゃんの肌には赤ちゃん用の保湿クリームなどでケアし、赤ちゃんの弱い肌を守ってあげましょう。
でもあまり保湿しすぎると油分過剰になってしまいニキビの悪化の原因になることもあるので、必要以上につけすぎないように注意しましょう。
お風呂上がりなどに適量の保湿クリームを塗って保湿してあげましょう。
湿疹とニキビの見分け方
新生児ニキビと見た目がよく似たものに乳児湿疹やかぶれ、汗疹、アレルギー、脂漏性湿疹などの症状があります。
違いを見分けるために、新生児ニキビの次のような特徴を把握しておきましょう。
新生児ニキビの特徴
- 赤くてプツプツしている。中に白い芯のようなものがある。(脂漏性湿疹の場合はニキビが黄色)
- 白いニキビが炎症で赤くなり、顔中に炎症ニキビができると顔全体が赤く腫れたようになる。
- 額やほっぺた、頭皮など、顔から上の部位に出来やすい。(飛び火して耳や首、胸などにできることもある。また脂漏性湿疹の場合も首にも出来やすい。汗疹の場合は腕や脇、太ももやひざの裏などにも出来やすい。)
- 赤ちゃんが痒がったり痛がったりしない。(アレルギーの場合は痒みがある。)
病院に行くべきかの判断
家庭でのケアを行っても、ニキビが炎症を起こしてジュクジュクしたり膿が出る・にきびが広範囲に広がって晴れたように顔中真っ赤・皮向けが見られるなど、ニキビの症状が悪化している場合は一度、小児科や皮膚科での診察を受けてみましょう。
悪化はしてないけれど改善が見られないし心配という場合でも病院で適切な処置を受けてみる方が安心ですね。
尚、市販されているニキビ薬は赤ちゃんへの刺激や安全性が心配なので使わない方がいいでしょう。
まとめ
いかがでしたか?新生児ニキビはデリケートな赤ちゃんの肌にはよくある症状です。
でも家庭での適切なケアを丁寧に行えば改善に向かっていきます。
早く治そうと焦らずに!刺激を与えないようにすることと、清潔を心がけながら保湿ケアをしてあげましょう。
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