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ゲームばかりして勉強しない子供にさせないために!親がするべきこととは?

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子供が静かにしているなと思ったら、視線の先にあるのは携帯ゲーム機。

そんなものしている暇があるなら、勉強しなさい!と思ったことのあるママは多いのではないでしょうか?

しかしこんな風に子供の熱中しているゲームをやめさせるのは至難の業です。

しかも楽しいゲームをやめさせ、代わりに勉強をさせるとなると…どう説得しますか?

その鍵は「叱らない」「時間を決める」というポイントにあるようです。

今回の記事ではそのことを詳しく説明していこうと思います。

なんで子どもはゲームが好きなの?

なぜ子供はゲームが好きなのでしょうか。その答えは「達成感」にあります。

人間は達成感を感じることで快感を得ることが出来、その逆に達成感を邪魔されることでストレスが増大します。

ゲームはその達成感が次から次に発生し、そして必ず感じることができるので子供たちは夢中になるのです。

同じことをしているのに前は褒められたけど、今回は褒められなかった、という不公平感がなく、平等に達成感が得られることに安心もします。

評価が一定ではない現実社会よりも、わかりやすいのがゲームの世界なのです。

また今では通信もしやすくなっているため、友達同士のコミュニケーション手段として必要なアイテムにもなっています。

そんな友達同士の交流ができるのも、子供がゲームを好きになる理由です。

ゲームの学力への影響は?

文部科学省による全国学力・学習状況調査学力テストの2017年度版の平均正答率とゲーム時間の関係において「長く遊んでいる子供ほど、正答率が低くなる」という相関関係が見られます。

これは「ゲームを長時間するから正答率が下がる」という因果関係を表したものではありません。

しかし長時間ゲームで遊び続けてしまうことが、勉強時間や睡眠時間に影響を及ぼすことは簡単に想像できるものです。

だらだらとゲームを何時間も続けてしまうメリハリのない生活は、勉強時間だけでなく基本的な生活習慣も乱れ始め、最終的に学力に悪影響をあたえるかもしれません。

ゲームを止めさせる方法?それって効果あるの?

ゲームばかりしている子供の姿を見ると、「これではいけない!」と何とかゲームをやめさせようと思ってしまうものです。

ここでは親がよくやりがちなゲームを止めさせるための方法と、その効果や影響についてご紹介します。

(1)頭ごなしに怒る

ゲームにばかり夢中になり、まったく机に向かおうとしない子供の姿に、思わず頭ごなしに怒ってしまったことのあるママも多いのでは?

でも実際に怒られたからゲームをやめられるのでしょうか。

きっと答えは「NO」です。

見た目にはやめられるかもしれません。

しかしそれは「怒られるから」止めたのであって、勉強も「怒られるから」しているに過ぎないのです。

それでも勉強しているから良いという考え方もあるでしょう。

でもだんだんと怒られることにも慣れてきてしまえば、怒って止めさせることも出来なくなり、親子関係がぎくしゃくするだけになってしまい、無意味な方法になってしまいます。

(2)ゲームの時間を制限

ではゲームの時間を強制的に制限する方法はどうでしょうか。

ゲームの時間を制限して減らせば、その分勉強の時間が増えるはず!

しかしこの方法も効果はあまりないようです。

教育経済学者の中室牧子氏による科学的根拠から考える教育&子育て相談https://newspicks.com/user/9150の研究によると、「1時間のテレビやゲームをやめさせたとしても、男子については最大1.86分、女子については最大2.70分しか学習時間が増加するにすぎない」ことが明らかにされています。

それに、ゲームの時間を制限されても、今度はスマホでの動画視聴やテレビなどその他の娯楽があるので、そちらに時間を使うようになるはずです。

勉強をさせるためにゲームを制限するのは、あまり効果がない方法です。

(3)ゲームを没収

それなら物理的にゲームをなくしてしまえば、勉強をするようになるのでは?とゲームを没収してしまう方法はどうでしょうか。

これもゲームの時間を制限する方法と結果は同じです。

本質的なところで「ゲームをやりたい!」という思いは変わっていないため、勉強をする時間が増えるかといえば答えは「NO」です。

さらに子供にとって大切なゲームを奪ってしまうことで、「ママは信用できない」と子供が心を閉ざしてしまい、親子関係に修復不可能なヒビが入ってしまう可能性もあります。

ゲームばかりして勉強しない子どもにさせないために!親がするべきこととは?

ゲームを勉強のご褒美にする

ゲームばかりして勉強したくない子供には、まずは勉強の習慣をつけることが先決です。

そのために、ゲームをする時間を勉強したご褒美にしてしまいましょう!

例えば、宿題+予習復習で一日1時間勉強したら、1時間ゲームをしてもよいという感じです。

勉強にご褒美を与えるのはちょっと…という意見もあるかもしれませんが、子供がゲームが好きな理由も、

ゲームをクリアする達成感がご褒美になっているからです。

つまり子供がゲームを好きな理由を利用して、勉強の習慣をつけてみましょう!

「ゲームをしなさい!」と義務にする。

「勉強しなさい!」と言われるとやる気をなくしてしまうものです。

必ずしなければいけないと強制されると、子供はやる気をなくしてしまいます。

そこで「必ずゲームをしなさい!今日はこの部分まで進みなさい。」と強制することで、子供はゲームへのモチベーションが下がってしまうというわけです。

子供によっては喜んでする子もいるかもしれませんが、「ここまで!」と決めていることで終わりの時間がわかりやすくなる効果もありそうです。

「1日1時間までならOK」

よく話を聞くのは「一日1時間」と時間を決めてゲームをさせるやり方です。

教育経済学者の中室牧子氏による私たちの推計によると、1日に1時間程度のゲーム使用が子どもの発達に与える影響は、まったくゲームをしないのと変わらないことが示されています。

しかしゲームをやったことのあるママならわかるかもしれませんが、きっちり1時間で終わらせるのは難しいものです。

「もう少しだけ!」とズルズルと時間を延長してしまうことも。

そんな時には、時間なったら勉強の用意をしてしまい、横についてさり気なくプレッシャーを与えつつ、自分からゲームを終わらせたらしっかりほめてあげましょう。

子供は自分の行動を評価してもらえて嬉しいため、だんだんとスムーズに止められるようになるはずです。

親も一緒に勉強時間を過ごす

子供に「ゲームをやめて勉強しなさい!」と言いつつ、自分はスマホをいじりはじめ…なんて状況では、子供だって勉強に身が入りませんよね。

そういうときは親も子供と一緒に勉強を横で見てあげることで、子供の勉強意欲も高まります。

特に男の子の場合はパパが横について勉強を見てあげると、特に学習効果が高いという調査結果もあるようです。

せっかくのパパのお休みの日にゲームばかりしている子供には、パパが勉強するよう誘い、そばについて見てあげると効果的です。

まとめ

ゲームばかりして勉強しない子供にしないためには、頭ごなしに怒り、ゲームを禁止するのではなく

  • 「怒らず」
  • 「時間を決めること」

がポイントです。

さらに子供の勉強を親が横で見てあげることで、子供の勉強意欲も高まり学習効果も高まります。

最近ではスマホのゲームを親が夢中になってやっていて、逆に子供が「やめて」という様子も見られるようです。

まずは親がメリハリのある生活の見本になっていくことで、子供のダラダラとゲームをする生活も変わっていくかもしれませんね!

ヨウカ: 臨床心理学を専門に仕事をしてきました。 今は二人の子どもの子育て中です。自分が子育てをする中で気づいたことや、心配に思ったことをそれまでの経験と照らし合わせながら、日々勉強させてもらっています。 皆さんにもわかりやすくその気づきをお伝えできれば良いなと思ってます。 どうぞよろしくお願いします。