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みなさんは「キッズタクシー」というものをご存知でしょうか?
子育てや妊娠中の親子が利用できるタクシーのことで、一般のタクシーよりも妊婦さんや子連れ親子に対してさまざまな配慮がされています。
急に病院に行かなければならないとき、子供ひとりで移動しなければならないときなどに、このようなタクシーを使えたらとても便利ですよね。
今回はキッズタクシーの概要と使い方、料金などをご紹介いたします。
これは使える「子育てタクシー」! メリット&料金は? 全国子育てタクシー協会に聞いてみた
子育てタクシーとは?
妊婦さんや子供連れに対してさまざまな配慮がされたタクシーの中でも、特に「全国子育てタクシー協会」に認定された企業のタクシーを「子育てタクシー」と呼びます。
子育てタクシーには目印となるステッカーが付いているので、その他のキッズタクシーと簡単に見分けられます。
子育てタクシーの特徴は?
- 協会指定の養成講座および保育実習を修了したドライバーのみが乗車。子供とのコミュニケーションの取り方を学んだり、保育の実習を経験しているプロフェッショナルなので、子供を預けるのも安心。
- 事前に予約をすれば、チャイルドシートの利用が可能(有料)。また全車禁煙で座席には防水シーツが完備(タクシー会社によっては無い場合もあり)。
- 協会独自の保険が適用され、乗車中に起きた事故だけでなく、降車して目的地に到着するまでに起きた事故についても保障される。
- 一定以上の年齢の場合、子供だけでの利用が可能。親の手が離せない場合でも送迎してもらえる。
- 子供の年齢や用途に合わせて4つのコースが用意されている(コースの変更可能。登録は1回のみ)。子育て中も、妊娠中も使えるサービス。
子育てタクシーの4つのコースとは?
かんがるーコース
親子での利用が原則です。
通院や検診、幼稚園の送迎やお買い物など、様々な用途に使えます。荷物が多いときには、玄関先までベビーカーや荷物を運んでもらえるというサービスも。
ひよこコース
子供がある程度の年齢以上の場合、事前に打合せを行えば、幼稚園や塾、親戚の家などに子供だけの移動をお願いすることができます。
あらかじめ送迎先にも担当ドライバーのお知らせが行くので、子供の預り先も安心。
さらに送迎完了後には事前に指定した電話番号に報告の連絡が行くようになっています。
こうのとりコース
陣痛が来たときのために、事前に出産予定日や産院を登録しておきます。
いざという時に家に車を出せる人がいなくても、迅速・安全に産院に送り届けてもらうことができます。
ふくろうコース
子供が夜間、急に熱を出したときなどに病院までの移動に利用できます。
自分で車を出すと子供を後部座席に一人にしなければなりませんが、タクシーを使えば子供についていてあげられます。
子育てタクシーはどうやって利用するの?
1.事前登録(無料)
子育てタクシーを利用するときは、全国子育てタクシー協会に登録をするのではなく、全国子育てタクシー協会に所属している地域のタクシー会社に事前登録します(かんがるーコース、ふくろうコースは事前登録は必須ではありませんが、登録しておいた方が配車がスムーズに行えます)。
近くのタクシー会社を探すには、全国子育てタクシー協会のHPを参照してください。
http://kosodate-taxi.com/member/
2.予約
子育てタクシーの利用日が決まったら、登録したタクシー会社に連絡して予約を取ります。
チャイルドシートが必要な場合はこの時点で申し出てください。事前申込なしだと、当日チャイルドシートが用意できない場合もあります。
3.配車
予約日に指定の場所に、研修を受けた専任ドライバーが迎えにきます。
4.報告
ひよこコースの場合は送迎が完了した時点で、事前に指定した電話番号に報告の連絡があります。
子育てタクシー、気になる料金は?
子育てタクシーの料金は、利用するタクシー会社によって異なります。ここでは参考として、東京の日の丸交通の場合をご紹介します。
日の丸交通の子育てタクシーを利用する場合、基本料金は13km、1時間以内であれば、送迎料金・予約料金込みで一律4,650円です。それを超える
とメーター料金(走った分だけ加算)となります。
※但し、23区・武蔵野市・三鷹市以外の発着地となる場合は、迎車料金310円と、ドライバー指定料が1,030円追加となります。
こうして見ると東京の普通のタクシーと比べても、そう変わらない料金です。同じような料金で便利なサービスが受けられるのであれば、一度利用してみても良いのではないでしょうか。
子育ての負担やストレスを少しでも減らすためにも、こうしたサービスを上手に利用してくださいね。
子育て支援サービス「キッズタクシー」の料金体系や支払い方法は?
全国子育てタクシー協会に所属している「子育てタクシー」以外にも、多くのタクシー会社が妊婦さんや子供連れに向けた「キッズタクシー」のサービスを行っています。
子育てタクシー以外のキッズタクシーの利用方法はや料金体系はどうなっているのか、日本交通株式会社が行っているサービスを例に見ていきましょう。
時間貸切制なので有効に使えるケースも多い
キッズタクシーで多いのは、時間貸切制。
基本料金は最初の1時間の運賃4650円に、キッズチャージ620円をプラスした5270円。
その後は30分ごとに、運賃2110円+キッズチャージ310円の合計2420円が追加されていきます。
少々割高に思えるかもしれませんが、朝子供と一緒にタクシーに乗って保育園に行き、子供を降ろして同じタクシーで仕事に向かう、という使い方をすると、1時間以内なら一定の料金なのでお得です。
また子供が複数いてお兄ちゃんは小学校に、妹は幼稚園に、と別の場所に送迎しなければならない場合にも有効に使えます。
お子さまだけの利用時に大金を持たせる必要はなし
キッズタクシーは後払いができることも多いです。
子供だけでタクシーを利用する場合、大金を持たせるのは心配ですよね。そんなときは請求書を送付してもらって後払いにすることもできます。
またSuicaやPasmoでの支払いも可能なので、現金を持ち歩かせる必要がなく、安心です。
当日の1時間前までならキャンセル料も不要
キッズタクシーは子供の急病や陣痛など、突然の事態を想定しているので、急なキャンセルにも対応してくれます。
ギリギリに予約しても配車に時間がかかる場合があるので、前持って予約しておく人もいるかと思います。
急に予定が変わっても、予約時間の1時間前までなら無料でキャンセルできるというのはありがたいですね。
ほかにもタクシー会社によっては、スマホのアプリを使って決済ができたり、ドライバーさんが小児救命救急の資格を持っていたりと、さまざまなサービスがあります。
地域によって利用できるタクシー会社が異なりますので、お住まいの地域ではどのようなサービスを行っているのか、一度調べてみるのも良いかと思います。
まとめ
いかがでしたか?
キッズタクシーは重い荷物を玄関先まで運ぶ手伝いをしてくれたり、子供だけの送迎をしてくれたりと、妊娠中や子育て中の方にとって、とても便利なサービスです。
しかも使いようによっては、普通のタクシーと比べてもあまり値段が変わりません。
どこのタクシー会社が使いやすいか、周りのママさんたちと情報共有をするのも良いですね。便利なサービスを利用して、少しでも楽に、楽しく子育てをしてください。