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手のかかる乳児時代を乗り越えたと思ったら、次にやってくるのは恐怖のイヤイヤ期!
子育てにおける母と子の戦いと葛藤はここから始まるといっても過言ではないでしょう。
そこで今回はイヤイヤ期の子供への有効的な接し方とダメな接し方についてお話ししていきたいと思います。
まだお子さんがイヤイヤ期ではないという人も今まさに真っ只中!という人もぜひご参考に!
イヤイヤ期とは?
イヤイヤ期は幼児期に訪れる第一反抗期とも言われる時期のことです。
個人差はありますがだいたい1歳〜3歳くらいまでの時期がそれにあたり、始まりが最も多い時期は1歳半ぐらいからになります。
イヤイヤ期に入るとこの言葉通り、何をやっても「イヤイヤ!」と反抗して泣きぐずったり癇癪を起こしたりしてママを困らせます。
なぜならこの時期の子供の成長スピードは脳なども含め心身ともに著しく、成長するにつれ自我の芽生えや自立心を持つようになります。
この時期に多くの経験を得ることで物事の理解力や言葉がどんどん身についていきます。
つまりイヤイヤ期とは、子供がなんでもやりたがったり何かを伝えたいのにうまく伝えられずもどかしくなったりなど、自分の感情や意思や葛藤などを一番身近で安心できる存在である母親にぶつけていくうちに、やがて人の気持ちを尊重しながら自分の意思や自己主張を持つといった人間関係の基礎を学び取っていくという大切な成長時期なのです。
イヤイヤ期っていつまで?この時期の子供の心理とは?
大切な成長過程の時期…と頭ではわかっていても、イヤイヤ期はママにとって辛い試練の時期でもありますよね?
ぐずったり、ひっくり返って泣かれて癇癪を起こされる毎日だと「これっていつまで頑張らないといけないの…?」と泣きたくなってきます。
では一般的にイヤイヤ期っていつぐらいまでなのか?というと、個人差はありますがだいたい3歳後半くらいから徐々に落ち着いてくると言われています。
実際、私の娘は現在3歳8ヶ月ですが、まだイヤイヤ期ではあるけれど以前と比べて明らかに落ち着いて来ているのを感じています。
以前のイヤイヤ期真っ只中の頃は、スーパーだろうが道の真ん中だろうが唐突にひっくり返ってギャン泣き!というのが当たり前だったので、私は外出するのが怖くなってしまい、一時期母娘2人だけではお出かけしないようにしていた時期がありました。
この時期が2歳代の時期でしたが、一般的にもちょうど2歳ごろからが自分の感情や価値観が芽生え始めるとされる時期のようです。
でもまだこの頃は自分の感情や意思を正確に伝える言語力も表現力もほとんど備わっていません。
すると子供は自分でもどうしていいかわからず感情を持て余してしまい、混乱・葛藤し、それが癇癪となって爆発してしまう…これがイヤイヤ期の子供の心理状態ということなのでしょう。
イヤイヤ期の子供への接し方
基本は子供の気持ちに立って考えることが重要なポイントです。
もう子供は常に受け身である「赤ちゃん」の状態ではなく、意思を持った一人の人間だということを改めて受け止める事が大切でしょう。
そしてその上で、意思や感情をうまく伝えられない子供の代わりにママがその都度言葉にしてあげることが重要です。これを繰り返し続けていくことで、徐々に子供も安心し落ち着いてくれるようになるはずです。
イヤイヤ期と一言で言っても1歳から3歳と幅広いですが、同じイヤイヤ期でも1歳の子と3歳の子で全く同じ対応では通用しにくいかもしれません。
子供の年齢によって微妙に接し方を変化させていくこともイヤイヤ期の接し方のコツではないかと思います。しかし子供によって個人差もありますし成長速度も違います。
次にご紹介するのはイヤイヤ期の接し方を年齢別に紹介していますが、例えば3歳のお子さんに2歳までの子への接し方の方法を試してみるのも1つの方法だと思います。
あくまでご自分のお子さんの成長速度や個性に合わせて方法を選んでみてください。
年齢別 イヤイヤ期の接し方
1歳半から2歳くらいのイヤイヤ期
あらかじめ予定を伝えるようにする
「言葉もロクに話さないような1歳半の子に予定なんて伝えても…」と思うかもしれません。でもたとえ1歳半であっても親がきちんと話せば不思議と伝わったりします。
事前に「今日のお昼にお出かけしようね」「ご飯食べたら公園行こうね」など、あらかじめ今日の予定を伝えるようにしましょう。
それを何度でも言うことで子供の頭に「〇〇の次は△△をする」というタイムスケジュールがインプットされます。
すると子供なりに次の行動の前の心構えができます。するといざ出かけるという時に玄関で「出かけない〜!」といってぐずられることも減っていくでしょう。
子供にとって曖昧な表現は避ける
「あとでね」「今度ね」「急いでるから早く」などの言葉は1歳半や2歳の子には理解不能の言葉です。なぜなら具体的じゃないからです。
なので子供が理解できそうな言葉になるべく置き換える事が大切。
例えば「今〇〇をしているから、終わるまで待っててね」というように『これを待っていれば、要求が叶う』ということをわからせてあげましょう。
急いでいる時も「早く!」ではなく「お出かけするから、お靴を履こうね」など、①でもお話ししたように「〇〇の次は△△をする」というように具体性を持たせる方が、急ぐことを要求するよりも近道の方法です。
2歳から3歳くらいのイヤイヤ期
代弁して共感してあげる
「これしたかったんだよね。そうだよね。」といったように子供の気持ちを汲んでママが代わりに代弁して共感してあげましょう。
人間は自分に共感して理解してくれる相手には心を開き素直になれるという心理があります。子供にももちろんこの心理が通用するのです。
2択の選択肢を提案し子供に選ばせる
代弁・共感してあげた後に代わりなるものを提案しましょう。
例えば「(〜できなかったから)その代わりに〇〇しよっか?してみる?」といったように「はい」か「いいえ」の2択を選んで答えられるような提案の仕方がシンプルでいいです。
これはあくまで「しなさい!」といった命令ではないので、子供の要求を尊重しているのだということも子供に伝わります。
注意点はYESでもNOでもどちらの場合であってもちゃんとそれに対応できるようにすることです。
3歳以降くらいからのイヤイヤ期
言葉や理解力もだいぶ身についてきている頃なので、もう一歩先まで踏み込んだ接し方がおすすめです。例えば…
2択ではなく具体的に「どうしたい?」と聞いてあげる
2歳から3歳ではシンプルにYESかNOで答えやすいように選択肢を与えることをオススメしましたが、言葉が発達してきた頃からはさらに踏み込んで、子供に具体的にどうしたいのかを聞いてあげるといいでしょう。
それをしないとどうなるかを伝える
「〇〇をしなければ、△△はできない」ということを伝えるようにしましょう。
例えば「お片付けしないとTVが見れない」「ハミガキをしないとお出かけできない」など、それをしないとどうなってしまうのか?何ができなくなってしまうのか?ということを具体的に示しましょう。
そうしないと子供にとってはなぜ今それをしないといけないのかがわからないからです。
「それをしないとママが困る」と伝える
ただ「ダメ!」ではなく「これをするとママが困っちゃう、〇〇できなくなる、悲しい。」など、自分の行動が相手に嫌な思いをさせるということを子供にわかってもらいましょう。
「ダメ!しなさい!」といった命令よりも有効的に伝わります。
これらのことに気をつけて接してみたけれどなかなかうまくいかない!という場合は次のことも試してみてください。
別のもので気をそらせるようにする。
乳児の頃から使える最も定番ともいえる方法かもしれません。
お気に入りのおもちゃなど子供の好きなものをあらかじめ把握しておき、イヤイヤが始まった時に「これで遊ぼっか?」と目の前に出せば子供の気をすんなりそらしやすくなります。
クールダウンするまで待つ
色々やってみたけどどうにもならないなら、いっそ放っておきましょう。
毎回自分の要求を聞いてもらい、それが通るわけではないということをわからせるのも大切なことです。
しばらくするとなんで泣いているのか自分でも忘れてしまったりして自然と泣き止みます。もしくは「泣いたけど無理だったか…」と悟ります。
泣くだけ泣かせていれば自然とクールダウンするので、そのタイミングで散歩やお風呂など気分を切り替えさせてみるのもいいでしょう。
そうせざるを得ない状況にする
例えばこれから出かけないといけないという時にイヤイヤが始まってしまったら、部屋の電気やテレビを消してしまい
「ママは出かけるよー。〇ちゃんは出かけたくないのねー。
じゃお留守番しててねー。バイバーイ。」
と先に玄関を出てしまう。
多少強引な手ではありますが、子供にとってはママがいなくなる方が何より嫌なはずなので、これも効果的な方法のひとつです。
大げさなリアクションをとる
子供が駄々をこねて叩いて来たりした時に、怒るのではなく大げさに痛がったり泣いてみたりする方がおさまってくれることもあるようです。
ちゃんとみて褒める
子供の要求の1つに「得意なことやできるようになったことをママに見てもらいたい」という場合があります。
その欲求を満たしてあげることですんなり言うことを聞いてくれる場合もあります。
子供をよく見て観察し、ちょっとした子供の成長や変化に敏感に気づいて褒めてあげましょう。
これはNG!イヤイヤ期のダメな接し方
突き放してしまう
「もう知らない! もう勝手にして!好きにして!」といったように、つい親が根をあげてしまい突き放すような言い方をすると、子供は親から見捨てられたと思います。
これだと子供に絶望感や悲しみを植え付けることにしかならないので無意味です
具体性がない言葉を投げつける
「いい加減にしなさい! もうやめて!」といったような言葉は子供にとっては具体性がなく曖昧な表現にしかなりません。
何が悪いことなのか、何をどうすればいいのかがわからないので混乱してしまうだけです。
脅すような言い方をしてしまう
「そんな悪い子はママの子じゃない!」「遠くに捨ててくるよ!」などの言葉はただ恐怖感を植え付けるだけです。
子供にとっては結局、納得できないまま脅されていうことを聞いているという状態になってしまいます。
イヤイヤ期に怒ったり叱りつけるのは無意味
まず、イヤイヤ期はただのワガママではなく「癇癪(かんしゃく)」だということを理解しておきましょう。
ワガママというのは相手が困ったり迷惑になることがわかってるのに自分の感情や意思を主張することです。
一方、癇癪の場合は子供自身も自分の感情が把握できず持て余してしまい混乱している状態です。
これに対して怒るというのはある意味おかしな話なのです。
イヤイヤ期の癇癪は成長と共に感情がコントロール可能になっていき、いずれ必ず改善されていくものでもあります。
結局、子供の成長過程・成長の証として親が余裕を持って見守る姿勢が大切なのでしょう。
イヤイヤ期を乗り越えるには!ママの心の持ち方
イヤイヤ期は誰しもが通る一時的なもの。とはいえ、ママにとってはやっぱり大きな負担やストレスになるイヤイヤ期。この時期を乗り越えるにはママの心のケアも大切ですよね。
イヤイヤ期はママのイライラ期でもあります。頑張って乗り越えるためにも自分の心に余裕を持って子供と向き合えるようにしていきたいですね。
そのために次の3つのことを試してみてください。
気持ちを分かり合える人と話す
同じ年頃の子を持つママ友、パパ 、子育ての先輩でもある自分の母親やお姑さんなど、身近に気軽に相談したり気持ちを語り合える人と話をするだけでも気持ちが和らぐものです。
子供だけでなく私たち母親も共感してもらうことはとても大事なことですよね。
ストレス解消やリフレッシュの時間を作る
身内の人やパパ、一時保育などに預けて、一人の時間を作るようにしてみてください。
そしてその時間は思いっきり趣味や好きなことをして自分の心と体をいたわってあげましょう。
リフレッシュすることで、また新たな気持ちで子供と向き合えるはずです。
開き直る・思いつめない
「どうしてわかってくれないの!どうすればいいのよ!」と自分の心を追い詰めないように気をつけましょう。
イヤイヤ期の子供はそもそも言うことを聞いてくれないのが当たり前なのです。
確かにその渦中にいるときは辛いです。
私も今その渦中にいます!でも「誰もが通る道だし、結局いづれ終わるもの」とあえて冷静に客観的に捉えていくようにしましょう。
むしろ幼児期のイヤイヤ期がないまま成長してしまうと、思春期に爆発しやすい…なんて話もよく聞きます。
それより幼児期のイヤイヤ期の方が健全だしよっぽど楽だ!といったようにプラスに考えましょう。
まとめ
いかがでしたか?
いろいろ偉そうにお話ししてきましたが、私もまだイヤイヤ期の育児奮闘中の身です。
でも「女性は喉元過ぎれば忘れる生き物」といわれています。つまり今はその喉元ってこと!辛くてもいつか過ぎていくのです。
その日までお互いに頑張って乗り切りましょうね!
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