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「やっと小学生になって安心したのに、毎日叱ってばかり…」
「全然反省していないようで、こっちが疲れてきちゃう」
こんなお悩みを抱えている親御さんも多いはず。
それはお子さんの性格に叱り方が合っていないからかもしれません!
お子さんに合った叱り方をすることで、より心の成長を促すことが出来ます。
さらにはそのやり取りが親子の絆を深めるきっかけにも!
今回は小学校低学年(8歳まで)の子供の性格を4タイプに分け、その性格別の叱り方を紹介します。
小学生だからきちんと伝えることが必要
小学生になったからと言って、叱る頻度が減るわけではありません。
もしかしたら幼稚園・保育園時代よりも叱っている回数は増えてしまっているかもしれません。
そこで少し意識してもらいたいのは、
「もう小学生なんだから出来るはず」
と思っていないか、ということです。
「もう小学生なんだから出来るはず」
と思っていると、些細な失敗やいたずらにイライラしがちです。
しかし、ご自身の小学生の頃を思い返して頂けると気づくように、色々なことを学んでいる最中の「まだ小学生」なのです。
そのため、叱らなければならない場面に出会ったときには
「もう小学生なんだからできるはず」
という気持ちを、
「小学生だからきちんと伝えていく」
という意識に変えていきましょう。
ではどのように叱ると効果的なのでしょうか。
それは子供の性格によって異なります。
次に子供の性格別の叱り方について紹介していきます。
あなたの子どもの性格はどのタイプ?
性格に合った叱り方をすることで、子供の成長を促すことにつながります。
ではあなたのお子さんはどのタイプに当てはまるのでしょうか。
性格を行動パターン、思考パターンの組み合わせで大きく4タイプに分けると、以下のような4タイプに分けられます。
- A:なんでもやってみる!友達たくさんチャレンジャータイプ
- B:自分のペースはしっかり守る!自由人のマイペースタイプ
- C:みんなに優しい!慎重派のおだやかタイプ
- D:じっくり取り組むしっかり者!がんばり屋タイプ
A:なんでもやってみる!友達たくさんチャレンジャータイプの特徴
このタイプの特徴は
- 思ったらすぐ行動
- 社交的で友達が多い
- よく笑い、よく泣き、よくしゃべる
明るく快活で問題なく生活を送っているように見えます。
しかし一方で短絡的な言動を取りがち。
向こう見ずな行動も多く、トラブルに発展しやすかったり、けがをしやすいタイプでもあります。
B:自分のペースはしっかり守る!自由人のマイペースタイプの特徴
このタイプの特徴は
- のんびり自分のペースを崩さない
- 時には奇想天外な発想でみんなを驚かせる
- 何を考えているかわからない
一見何も考えていないようで、周囲があっと驚くような発想をすることがあるのがこのタイプ。
しかし自分のペースを頑なに守ろうとする頑固な面も。
そんな面がのんびりだらだらしているように感じられ、周囲をイライラさせることが多いです。
見かねた大人が思わず手を貸してしまうため、隠れた甘えん坊タイプとも言えます。
C:みんなに優しい!慎重派のおだやかタイプの特徴
このタイプの特徴は
- 誰にでも穏やかに接する
- 静かにじっくり遊ぶのが好き
- 初めてのことはよく観察してから慎重に取り組む
物静かで、周囲を穏やかな雰囲気にしてくれるのがこのタイプです。
しかし人見知りや場所見知りが激しかったり、引っ込み思案でなかなか活動に参加していけないことが多いのも特徴です。
D:じっくり取り組むしっかり者!がんばり屋タイプの特徴
このタイプの特徴は
- 苦手なことでもコツコツ努力する
- リーダーシップがあり、みんなのまとめ役になることが多い
- 負けず嫌い
何事にもしっかり取り組み、周囲の信頼も厚いリーダータイプです。
その一方で負けず嫌いな面も強く、失敗してしまうともう二度と手を付けようとしない可能性も。
気が強く、気に入らないことは絶対に受け入れないことがあるのもこのタイプです。
性格別 叱り方4パターン!
お子さんの様子に当てはまる性格タイプは見つかったでしょうか。
次に性格別の叱り方について紹介します。
A:チャレンジャータイプの叱り方
危険なことや、周囲の迷惑になるなど、してはいけないことはその場で止めさせ、きっちり叱るのが基本です。
厳しく叱っても根に持ったり、いつまでも落ち込んだりということは少ないでしょう。
ただし、叱られた内容を勘違いしたり、早合点したりすることもあるので、何で叱られてしまったのかを確認する必要があるでしょう。
同じ行動を繰り返さないよう、自制心を伸ばせるように、周囲の大人が根気よくサポートしてあげましょう。
B:マイペースタイプの叱り方
自分のペースで物事に取り組むため、周囲からはダラダラしているように見え、叱られやすいタイプです。
そのため叱られ慣れていることもあり、反省することが少なくなってしまう傾向にあります。
そして見かねた親や周囲の大人が手を貸してしまうため、困った時には他人が何とかやってくれるだろうという依頼心が強くなってしまう可能性も。
そのため「叱る」ことより「サポートする」ことを意識して声掛けをしていく必要があります。
また、守らせたいルールは1つか2つに絞ることで、子供・大人両者のストレスも少なくなります。
C:おだやかタイプの叱り方
このタイプは強く叱ることで不安が増し、萎縮してしまうことが多いようです。
叱られることで自分が否定されたように感じ、自分で行動を制限してしまうようになります。
そのため、厳しい言い方は控え、どんな小さなことでもやる気が感じられた行動には積極的に誉め、励ますようにしましょう。
自信を育てていく関わり方を意識することが大切です。
D:がんばり屋タイプの叱り方
責任感が強く、負けず嫌いなタイプの子には、まずは子供本人の頑張りを認めてあげることが必要です。
自分は間違っていない!という気持ちも強いので、頭ごなしに叱ったりすると、非常に強く反発し、まったく耳を貸してくれなくなってしまうこともあります。
子供本人の頑張っているところ、良く出来ているところを十分に認めた上で、問題になっている部分について、具体例を挙げたりしながら声掛けをしていく必要があります。
焦らず、根気強く向き合うことが大切です。
ただしここに挙げた叱り方が全てではなく、子供の状況に応じて対応を少しずつ変えていく必要があります。
いつもは元気だからと、どう見ても落ち込んでいる様子の子供に厳しく叱っても、より一層落ち込みを深くするだけで、叱られることによって何かを学びとることは不可能です。
性格別の叱り方を基本にして、子供の様子をよく見ながら、その時にあった叱り方を選ぶことも重要です。
叱ることもコミュニケーション!「叱る」ことが深い絆を生むきっかけに!
「叱る」というと、なんだか教育的なイメージが強いものです。
嫌われてしまうのでは?と心配になってしまう親御さんもいるようです。
しかし叱ることも一種のコミュニケーションと言えます。
笑いあい、楽しいやり取りをするだけがコミュニケーションではありません。
時には問題に向かい合い、お互いの考えを確認しあう事も必要です。
そうして確認しあうことで、よりお互いの気持ちが理解しあえるようになります。
「叱る」ということは、このコミュニケーションの一部で、親子関係をより深い絆で結んでくれます。
マイナスのイメージのみで「叱る」ことを避けず、子供に合った叱り方をすることで、より良い関係を築いていきましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。
小学生になると、幼稚園・保育園時代から一気に成長したように感じてしまいます。
しかし子供はまだまだ成長途中で、大人の助言や時には叱ることが必要です。
子供一人ひとりの性格に合った叱り方で、子供の成長を促し、さらに良いところを伸ばして行きましょう。