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おなかの赤ちゃんのためになると言われている「胎教」。
でも、具体的にどんな効果があるのかな?と思っているママも多いのではないでしょうか?
「迷信」ではなく、しっかりとした根拠がわかれば、より積極的に取り入れることができますよね。
クラシック音楽も胎教に良いと言われるものの一つ。なぜでしょう?それは、クラシック音楽を聴くことで「リラックスする」効果があるからです。
これは、クラシック音楽の中に「1/fゆらぎ」の効果があるためです。この「1/fゆらぎ」の音を聞くと脳に「α波」が出るので癒しの効果がある、つまりリラックスできるというわけです。
今回は、胎教にも効果がある、おすすめのクラシック音楽をランキング形式でご紹介します。
クラシック音楽はあまり馴染みがない…と言う方も聴きやすい曲を選びましたので、是非一度聴いてみてくださいね。
クラシック音楽が胎教にいいってほんと?
クラシック音楽はなんだか堅苦しいイメージがあるから、ちょっと…と言うママも多いのでは?
いえいえ、決してそんなことはありません。実はクラシック音楽には、癒しの効果が高いことが分かっています。
これはクラシック音楽が「1/fゆらぎ」を多く持つ音楽であるからなんですね。
「1/fゆらぎ」とは、人の心拍をはじめ、波の音や小鳥のさえずり、ろうそくの炎の揺れ、木漏れ日など、自然の中にある「規則的」な中に「不規則」が調和した現象のことを言います。
自然の中に身を置くと、リフレッシュできるというのは、この「1/fゆらぎ」を感じるからなんですね。
この「1/fゆらぎ」によって心身がリラックスすると脳波の一つであるα波が出ます。
α波が出ると大脳の働きを抑えるので、脳を休ませることができ、癒しの効果があるというわけです。
ママが癒しを感じて幸せな気持ちになると、おなかの赤ちゃんにもその「幸せな気持ち」が伝わります。
胎教で大事なのは「ママが幸せな気持ちでいる」ということ。これがとても良い胎教になるんですね。
また、ちょっと疲れたとき、また気分を変えたい時にも大いに役立ちますから、超おすすめです!
どんなふうに聴く?選び方は?
- イヤホンやヘッドホンではなく、赤ちゃんにも聴こえるようにスピーカーから直に聴きましょう。妊娠後期になると、赤ちゃんにもハッキリと外の音が聞こえますから、ママと一緒に楽しめますよ。
- クラシック音楽は素晴らしいですが、曲によっては不気味で「コワイ」と感じてしまうような曲もあります(例えば、リスト「死の舞踏」。タイトルからしてコワイ)。不安になるような曲調は避け、明るめの曲がおすすめでしょう。ただし、妊娠中はホルモンバランスで感情の起伏が激しくなりがちなので、ドーンと落ち込んだ時は無理に明るい曲を聴かず、むしろ少し悲しげでも、静かな曲のほうが気分も落ち着くかもしれませんね。いつも感情を爆発させるのは、赤ちゃんのためにも考え物ですが、吐き出すことも大切です。
ちなみに私も妊娠後期に、主人がゲームを嬉々としてやっているのを見て、頭にきて大暴れしました!私はこれから出産という大仕事をするというのに!と、怒り爆発。でも、きっとあれもホルモンバランスの乱れが原因だったのでしょう。なぜなら、私も妊娠前の一時期、ゲームにはまっていましたから…(焦)。あまり深刻にならず、赤ちゃんとクラシック音楽を分かち合うつもりで曲を選びましょう。
- ママのその時の気持ちに合わせて曲を選ぶとよいでしょう。ママの思いがより赤ちゃんに伝わりますよ。まずは、ママがリラックスして気持ちを解放する、楽しむということが大切ですね。
胎教におすすめのクラシック音楽ランキング
クラシック音楽の中でも特に、人の心拍数と同じようなテンポで演奏されている曲は、聴くと落ち着くと言われています。この心拍リズムも「1/fゆらぎ」を含んでいるので、大変リラックス効果があるのです。
そして、なんと言ってもクラシック音楽はオーケストラなどの楽器が奏でる迫力ある音が醍醐味。好きな楽器があれば、その音色を楽しむのもいいですよね。
では、おすすめのクラシック音楽ランキングをご紹介していきましょう!
1位 モーツアルト フルートとハープのための協奏曲 第2楽章
澄んだフルートと優しいハープの音色が、ゆったりした気持ちにさせてくれる曲です。胎教だけでなく、赤ちゃんが生まれた後も聴かせたいおすすめの曲です。
海外の医療現場では、ハープセラピストによるハープを用いた音楽療法が行われているほど、ハープの音には癒しの効果があると言われています。
リラックスしたい時のほか、BGMとしてもおすすめの曲です。
2位 バッハ ブランデンブルグ協奏曲
バッハが、ドイツのケーテン城の宮廷楽長として領主レオポルトに仕えていた時に作られた協奏曲です。
1~6番までありますが、特に5番が有名。優雅な宮廷での生活がイメージできる軽やかな曲でおすすめです。
1~6番までどれも上品な室内楽ですが、個人的には3番と4番もおすすめです。
3番はお城の舞踏会を思わせる、落ち着いた音域で聴きやすい曲です。
4番は、高めの音域で演奏されているため、女性らしい軽やかな印象の曲です。
3位 エルガー 愛のあいさつ
この曲は、エルガーが妻となるキャロラインとの婚約の記念に贈ったものです。
当時のエルガーは、地位も名誉も、そして財産もない一介の音楽家。周囲は二人の結婚に大反対でした。
しかし、音楽が二人を強く結びつけていましたので、無事に結婚することができました。
結婚後もキャロラインは、エルガーの音楽活動において、大変大きな支えになっていたということです。
そんな二人の強い愛が感じられるこの曲は、人同士の絆が感じられる曲であり、胎教でも聴きたい超おすすめの曲です。
4位 バッハ G線上のアリア
「アリア」とは、オペラなどの歌劇で歌われる叙情的な美しい、ゆっくりとした旋律の曲のことを言います。
バロック音楽としても超有名なこの曲。
バロック音楽と言えば、ヨーロッパ各地にバロック建築などと共に花開いた絢爛豪華な文化の一つ。
そんなバイオリンやビオラ、チェンバロなどの弦楽器の透明感のある音色を堪能できるバロック音楽の代表的な曲です。
忙しい日常をちょっと忘れて、リフレッシュする時にも聴きたい曲です。
5位 マスネ 歌劇「タイス」瞑想曲
ゆったりとした曲調もさることながら、バイオリンの音色が秀逸な曲です。
バイオリンやチェロなどの弦楽器は、その絃が奏でる音色が人の心を穏やかにしてくれますね。
明るすぎない曲の雰囲気も、気持ちを落ち着かせてくれるおすすめの曲です。
6位 ショパン ノクターン(夜想曲)
ノクターン(夜想曲)は21曲からなり、どれも美しく、澄んだピアノの音色が心地よい曲ばかりです。
ノクターンと言えば2番が有名ですが、個人的には18番もおすすめです。哀愁が漂うピアノ曲が多い中、18番には憂いはなく、ただただ透明感のある美しいピアノの音色を堪能できる曲と言えます。
赤ちゃんにも是非聴かせてほしい、美しいピアノの音色がステキな曲です。
7位 アンゲラー おもちゃの交響曲
おもちゃの楽器での演奏が曲の中に入っているのが何ともユニークな曲です。
子どもをイメージさせる曲なので、赤ちゃんが生まれてきたら、きっと一緒に演奏したがるかな?と、ママの気持ちが赤ちゃんへの愛情でさらにいっぱいになる曲と言えますね。
リズミカルで可愛らしい曲なので、聞いているだけで心がウキウキしてきそうです。
8位 ショパン 前奏曲「雨だれ」
透明感あふれるピアノの音色が素敵な曲です。ショパンの世界に浸れますよ。明るい曲調ではありませんが、頭をからっぽにしたい時に聴けばリフレッシュできそうな曲ですね。
9位 シベリウス 樅の木(「樹の組曲」より)
哀愁に満ちた曲調ではありますが、ピアノの音色の美しさに浸れる曲です。個人的には、物思いにふける時に聴きたい曲です。
落ち込んだ時は無理に明るく振る舞わず、自分の気持ちに向き合うことも必要。そんな時におすすめの曲です。
10位 ドビュッシー 月の光
夜空に浮かぶ美しい月。その光を浴びているような、そんな静かな時間が過ごせそうな曲です。
美しい旋律とピアノの音色が、心を癒してくれますね。ホッとしたい時に聴きたいピアノ曲です。高音がキレイなので、ピアノの音色を純粋に楽しめる曲でもあります。
まとめ
クラシック音楽の魅力は、旋律や楽器の音色の美しさはもちろんのこと、ダイナミックな厚みのある音。
そして、何より血の通った人が演奏するため、温かい「音」であるということです。
ジャンルを問わず音楽が大好きだった私は、妊娠中、クラシック音楽からJ-POPまでとにかく幅広く好きな曲を聞いていました。
これは胎教のためというよりは、単純に私の時間を充実して過ごすためでした。
そのおかげで(?!)子どもは大の音楽好きに。
幼稚園になると、ヤマハ音楽教室に通いたい!と言い、大きくなった今も勉強(マンガ?)の合間に、ピアノを弾いています。
妊娠中に聴いていた曲が影響したのか、好きな曲の好みも私とおんなじ。
音楽談義に花を咲かせることもあります。
みなさんも非言語のコミュニケーションツールとして、クラシック音楽などの音楽を赤ちゃんと一緒に是非聴いてみてくださいね。