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新生児のおむつ交換の回数は、1日15~20回と言われています。新米ママはしょっちゅうおむつを交換しなければならないことに最初は驚く人も多いのではないでしょうか。
成長するにつれて、おしっこやうんちの回数も減り、交換する回数も徐々に減ってきますが、気をつけていてもできてしまうおむつかぶれ。赤ちゃんの肌はとってもデリケートで、特におむつの中は蒸れやすく、夏場だけでなく年中ただれてしまう可能性があります。
おむつかぶれが治ったとしても、再び炎症が起きて繰り返すことがありますので、日頃からチェックをして早めに対処することが大切です。おしりかぶれをしてしまう原因と、おむつかぶれにおすすめの市販薬、使わない方がいいものについてまとめましたので、参考にしてみて下さい。
なぜおむつかぶれをしてしまうの?
おむつかぶれは、医学的には「おむつ皮膚炎」といい、おむつにふれる部分が赤く炎症をおこし、ぽつぽつと赤い湿疹ができたり、皮膚がただれてしまっていることを言います。
おしりだけではなく、ウエストや太もも周りのギャザーがあたる部分にもできてしまう可能性があります。炎症するとかゆみやひりひりした痛みが起こり、その不快感から赤ちゃんが泣きやまなかったり、ぐずってしまう原因にもなってしまいます。
おむつかぶれと似た症状で、「カンジダ性皮膚炎」や「アトピー性皮膚炎」「あせも」がありますが、おむつと直接当たっている部分が赤くただれているのなら、おむつかぶれです。
おむつかぶれの原因は?
おしっこ
おしっこには、体内の老廃物など肌を刺激する成分が含まれており、排泄して時間が経つにつれて分解がすすみ、ますます皮膚にダメージを与えやすくなってしまいます。
うんち
うんちには腸内殺菌や酵素などの刺激物がたくさん含まれています。
赤ちゃんのうんちは水っぽく下痢に近いので肌についてしまうと刺激が強く、1番ただれてしまう原因になります。
汗やムレ
おしっこやうんちをしたあとのおむつの中は温度や湿度が上がり蒸れてしまいます。
蒸れてふやけている皮膚はいっそうデリケートになり、排泄物などの刺激を受けやすくなります。
カビ
蒸れて湿気が多いおむつの中はカビが繁殖しやすくなります。
おむつかぶれがなかなか治らないようなら、カビによる皮膚炎との合併症をひきおこしている可能性があります。
その他におしりふきによる刺激や、おむつによる摩擦もおむつかぶれを悪化させる要因になります。
おしっこやうんち以外にもいろいろなことが原因でおむつかぶれが起きます。気をつけているといっても毎日おこなうことなので、防ぐこともなかなか難しいですが、日頃からチェックをして早めに対処することが大事です。
おむつかぶれかも?のサインと症状
- おしりをふくと泣く
- 入浴時にお湯をかけたら痛がる
- おしりをむずむずさせている
- おむつのゴムがあたる太ももやお腹などが赤くなっている
赤くなっていないか、ただれていないかチェックをして予防をしましょう。
おむつかぶれの予防方法
こまめにおむつを交換する
常におしりを清潔にしておくことが1番です。
おしっこやうんちをした際は、おしりふきで拭き残しがないように汚れをふき取ることや、おしりを拭いたあとに少し乾かしてあげるとムレを防げます。
おむつを通気性や、吸水性のいいものに変えてみる
布おむつより紙おむつの方が吸収性がいいのでそちらを選ぶようにしましょう。紙おむつでもいろんなメーカーのものがあるので、赤ちゃんに合ったおむつを見つけられたらいいですね。
おむつのサイズもウエストと脚まわりがしっかりフィットしているものを選びましょう。
おむつをはずした時に、ウエストや太ももに跡がついている場合はサイズが合っていないので、ワンサイズ大きいのを使いましょう。
座浴をしてあげる
うんちの量が多かったり、1日に何度もゆるゆるのうんちをしている場合や下痢をしている時は座浴をしてあげたり(おしりをお湯で洗ってあげること)、霧吹きでぬるま湯をかけてあげるとおしりを清潔に保てます。
真夏には昼間に水浴びをさせてあげると、あせも予防にもなります。
水分の多いおしりふきを使う
おしりふきでゴシゴシ拭いてしまうのはかぶれてしまう原因になってしまうので、摩擦が少なくて済むよう水分の多いおしりふきがおすすめです。
なかなかおしりが乾かない場合は、乾いたタオルで優しく拭いてあげましょう。
おむつかぶれに効くおすすめ市販薬
ポリベビー【第3類医薬品】
参考価格:430円
容量:30g
使用方法:1日1~2回適量を患部に塗布します
おむつかぶれ・あせも・湿疹など、1本あればさまざまな肌トラブルに対応でき、基剤に植物油を使用しているので、赤ちゃんから大人まで安心して使用できる軟膏です。
かゆみを鎮める抗ヒスタミン剤のジフェンヒドラミンに、患部の治りを手助けするビタミンA、D2、酸化亜鉛、最近の感染を防ぐ殺菌剤のトリクロロカルバニリドが配合されています。
患部がかさかさしている時や、じゅくじゅくしている時にも使用できます。
ピアバーユ
参考価格:1,360円
容量:25ml
使用方法:適量を手に取り、肌にやさしく馴染ませるように塗布します。肌荒れが気になる箇所をマッサージしてもOKです。
カネソンピアバーユは低温抽出したピュアな特製馬油を99.9%配合されており、α-リノレン酸などの豊富な栄養素がお肌にすっと馴染み、炎症を抑えてくれます。
赤ちゃんのおしりかぶれにはもちろん、妊娠によるお肌の乾燥や、乳房のマッサージの時にも使用でき、保湿効果も高いのでベビーマッサージにも向いています。
肌に負担をかけない防腐剤・香料無添加のオイルなので赤ちゃんの口に入っても大丈夫。安心して使用できます。
ムヒ・ベビー【第3類医薬品】
参考価格:880円
容量:15g
使用方法:1日数回、適量を患部に塗布してください。
子供用の鎮痒消炎剤でかゆみや虫さされ、湿疹や蕁麻疹にも効果がある5つの有効成分が配合されています。
生薬由来の優しい成分で腫れや赤みを抑えてくれて、スーっとする成分も配合されていないので使い心地もいいです。クリームの伸びもいいので、赤ちゃんのデリケートな肌にも安心して使用することができます。
ホノザルベ【第2類医薬品】
参考価格:1,400円
容量:30g
使用方法:1日2〜3回、適当量を患部に塗布又は塗擦して下さい。
あせもやかゆみ、虫さされなどの皮膚病を改善するために考え出された塗り薬で、おむつかぶれにも効果を発揮してくれることから昔からママたちの支持を集めています。ホノザルベ中のジフェンヒドラミンは、かゆみの原因であるヒスタミンの働きを抑え、アミノ安息香酸エチルとともに炎症に伴うかゆみを鎮めます。
ホノザルベ中のジフェンヒドラミンは、かゆみの原因であるヒスタミンの働きを抑え、フェノールは殺菌・消毒の働きがあり、細菌の感染による症状の悪化を防ぎます。
アロベビー ベビークリーム
参考価格:2,268円
容量:75g
使用方法:赤ちゃんの肌を清潔にしたあとに適量を伸ばしてお使いください。1日に何度も使用できます。
国産のオーガニックスキンケアとして有名で、99%以上天然由来成分で作られています。
多くのクリームに使われているシリコンやパラベンを一切使用していないので、皮膚が弱く、刺激に敏感な赤ちゃんにも安心して使うことができます。クリームも無香タイプで、オーガニックシアバターを贅沢に配合されているので伸びもよく、ママも使い心地がいいです。
パッケージも可愛らしいので出産祝いに贈られる方も多いそうです。
桃の葉ローション
参考価格:798円
容量:200ml
使用方法:1日に2.3回、おむつかぶれや炎症をおこしているところに優しく手で伸ばします。
赤ちゃん用品で有名なピジョンの薬用ローションです。おむつかぶれ以外にも、あせもや肌荒れ、ニキビにも効果があり、肌を整えたり、保湿効果も高いので万能なローションです。
保湿成分にももの葉エキスとアロエエキスが配合されていて、すっとなじんでお肌をさらさらにしてくれます。
弱酸性・無香料・無着色。パラベンフリーで皮フ刺激性テスト済みなので安心。赤ちゃんから大人まで1年中使用できます。
橙色ペークミン
参考価格:\1,058
容量:30g
使用方法:1日1~4回直接患部へ塗布するか、ガーゼ又はリント布等に適当にのばして貼付してください。
おもつかぶれの他、じゅくじゅくした皮膚の炎症から乾燥肌、乳児湿疹まで幅広く使用できます。
グリチルレチン酸がおむつかぶれなどの炎症を抑える効果があり、アルクロキサとカラミンが皮膚組織を修復しながら患部を保護し、アクリノール水和物が炎症を起こしている患部を殺菌してくれます。
ステロイド剤も配合されていないので安心。
ヴェレダカレンドラベビーバーム
参考価格:1401円
容量:75ml
使用方法:入浴後のまだ湿り気のある肌に軽くなじませるのが効果的です。
助産師さんと共同開発した、おむつまわり専用のケアクリームです。
カレンドラエキスという成分が配合されていて、おむつまわりの蒸れの原因である水分を吸収する効果があり、肌をさらさらにし、保護しておむつかぶれから守ってくれます。あせも対策にも効果を発揮します。
ヴェレダは化粧品も有名で、自然医薬品メーカーとしても名高いので人気のクリームです。
エルバビーバ Dクリーム
参考価格:1,648円
容量:75g
使用方法:おむつ替えのたびに、気になる箇所にクリームを伸ばします。乾燥の強い部分を保護するためにもお使いいただけます。
アロエベラ液汁をベースに100%オーガニック成分のクリーム。エキナシアという成分でお肌を保護しながら、カモミールの力で炎症を抑えて保護してくれます。
マットでべたつかないので使い心地もよく、気になるところにこまめに塗って、プロテクトしてくれます。
ラベンダーとカモミールの優しい香り。
ベビーワセリン
参考価格:411円
内容量:60g
使用方法:そのまま適量を皮膚、口唇に塗布してお使いください。
無添加・低刺激の100%のベビーワセリンです。体のあらゆる箇所に使用することができ、赤ちゃんのヨダレかぶれ予防にも効果があります。保存料など余分な成分も入っておらず、お肌そのものがもつ自然治癒力やバリア機能を高めてくれるので、赤ちゃんの肌にも安心して使用することができます。
やわらかく伸びがいいので使いやすく、使いたい量だけ押し出して使えるので衛生的で便利です。
お風呂上がりに使用すると効果的。肌の水分の蒸発を防ぐ効果があるので、肌の水分と適度な油分を保つことができるので、しっかりと保湿することができて、外からの刺激から皮膚を守ることができます。
新生児おむつかぶれに使わない方がいいもの
ベピーパウダー
昔はおむつかぶれ、あせもの予防としてベビーパウダーを使用していた人が多かったようですが、実は赤ちゃんの肌によくありません。
ベビーパウダーの原料は鉱物、植物、化学物質。香料などを混ぜ合わせて作られている合成品がほとんどで、毛穴を塞いでしまい、汗ができくくなってしまうので乳児湿疹になる可能性もあります。
そのため使用する際はたくさんつけ過ぎずに軽くつけるくらいにして下さい。
ベビーオイル
ベビーオイルはおむつかぶれ予防の他に、ベビーマッサージの時などにも使用しますが、中には肌に合わない赤ちゃんもいるそうです。
メーカーによって違いがあるとは思いますが、使用する際は赤ちゃんの腕の内側でパッチテストをおこなってから、大丈夫かどうか確認してください。
オロナイン
肌荒れにはオロナインを塗っておけば大丈夫!だと思っている人はいませんか?オロナインはかぶれには使用してはいけないと使用上の注意にも書かれています。
症状がもっと悪化してしまったり、副作用が起きてしまう場合があります。
まとめ
おむつかぶれにおすすめの市販薬と、使わないものがいいものについてご紹介しました。
おむつかぶれの症状がひどく、なかなか治らない場合は、市販薬ではなく小児科や皮膚科で適切な薬を処方してもらって下さい。
慣れない赤ちゃんのお世話でおむつかぶれの問題だけではなく、心配なことや不安なことがたくさんあると思いますが、お母さんなら誰もが通る道です。
あまり神経質になり過ぎず、不安なことがあれば自分の母親やお友達に相談しながら、少しずつ慣れていきましょう。赤ちゃんと一緒にお母さんも成長し、育児を楽しんでいきましょう!