長い夏休み期間、たまには親子で芸術観賞に出かけてはいかがでしょうか?
小さいうちから芸術に触れておくことで、子供の興味の幅や将来の選択肢が増えるとも言われています。
そうは言っても、まだまだクラシックや演劇は子供には難しいかも。そんなときにおすすめなのが子供向けのミュージカルです。
特にピーターパンなど誰もが知っているお話であれば、内容も分かりやすく子供でも楽しむことが出来ますよ。
今回は子供といっしょにミュージカルを見るときの注意点や、おすすめの演目などをご紹介します。
夏は子連れミュージカル 未就学児におすすめ4作品
子連れにミュージカルがおすすめな理由
まずは、なぜコンサートや演劇・美術館などではなく、ミュージカル鑑賞が親子連れにおすすめなのか、その理由を5つにわけてご紹介します。
(1)生の舞台の魅力を味わえる
TVや絵本とは違ってミュージカルには生の迫力があります。
家にいては味わえない感動をぜひ子供に体験させてあげましょう。
(2)ミュージカルならではの入り込みやすさがある
セリフのみで進んでいく演劇よりも、歌やダンスが組み込まれたミュージカルのほうが子供にとっては見やすかったりします。
ミュージカルによっては観客も一緒に歌ったり手をたたいたりできるものもあり、出演者や他のお客さんとの一体感も楽しめます。
(3)多様な価値観や総合芸術に一度に触れられる
ミュージカルには必ずストーリーがあり、仲間の大切さや命の尊さ、親子の絆などを学ぶことができます。
また同時に音楽やダンス、舞台芸術や衣装など様々なアートにも一気に触れることが出来るので、子供の世界観が広がるでしょう。
(4)“記憶に残る”親子のイベントになる
それまでTVや絵本だけでストーリーを追ってきた子供にとって、ミュージカルはインパクトの強い体験になることでしょう。
成人になっても子供のときに見たミュージカルを覚えている子もいます。
折角なので鑑賞した日の写真を残したり、グッズを購入していつでも思い出せるようにしておいても良いですね。
(5)インドア型エンタメとしての安心感がある
遊園地や動物園などと違って屋内で楽しめるのもまた、ミュージカルの魅力です。
劇場に行くことができれば天候に左右される心配がないので、折角立てた予定が中止になる心配もありません。
ミュージカル子連れ観劇のコツ
座席の選び方
ミュージカルは座席の位置によって値段が違っていることがほとんど。
何度もみたいから安い席で、折角なのでベストな位置で、など好みによって選びましょう。
一番見やすいのは1階の中央あたりですが、演目によっては1階の通路側に座るのがおすすめの場合もあります。
劇団四季の「ライオンキング」などは出演者が通路を通る演出があるため、間近でパフォーマンスが見られるかもしれません。
気になる方はネットでクチコミやレビューを調べてみると良いと思います。
また、子供が小さく、上映中にぐずったり泣き叫ぶ心配がある人も、すぐにロビーに出られるように通路側の席を確保するのがおすすめです。
事前の準備、予習
ミュージカル鑑賞は、子供にマナーを教えるチャンスでもあります。
自宅でTVを見るのとは違って大勢の中で静かに動かずに見る必要がある、ということを前もって教えてあげましょう。
一気にいろいろ要求するのは難しいので、初回は「静かにすること」をテーマにし、ちゃんと上演中静かにできていたら大げさなぐらいに褒めます。
そして二回目は「じっとしていること」をプラスする、というようにすると、子供も無理なくマナーを身につけていけます。
またミュージカルの内容を予め絵本で読んであげたりすると、子供もこれ知ってる!となってさらに楽しめるかもしれません。
服装
ミュージカルの場合、クラシックコンサートや歌舞伎などの舞台と違って、特にフォーマルな格好でいく必要はなく、親子ともにいつもどおりの服装で構いません。
ですがせっかくの機会ですので、子供も楽しめるのであれば、いつもよりもちょっとおしゃれして出かけてみると、より「特別感」が演出できて記憶にも残りやすくなるのではないでしょうか。
持ち物
劇場内は冷房が効いていることが多いので、いつもの外出セットに加えて長袖の羽織ものを用意していきましょう。
トイレトレーニングが終わったばかりの子の場合は念のため紙オムツも。
また大抵の場合、間に休憩がありますので、その際にロビーで食べられる軽食や、子供がぐずったときにすぐに出せるお菓子も持っておくと役に立つかもしれません。
当日の到着時間
開演前にトイレに行っておきたいので、遅くても10~15分前には会場についているようにしましょう。
余裕があればショップを見たり、記念撮影をするのも良いですね。
託児サービスや親子観劇室がある場合も
劇場によっては託児サービスが利用できる場合もあります。
上の子にミュージカルを見せたいけれど、下の子が泣かないか心配という場合、思い切って下の子を預かってもらうという手もあります。
また子供が大きな声を出しても、他のお客さんの迷惑にならないような親子観劇室が用意されている場合も。
事前に劇場や演目のHP、パンフレットなどで確認しましょう。
未就学児におすすめ!「ピーターパン」の見どころ
それではいよいよおすすめ演目のご紹介です。最初におすすめするのは「ピーターパン」。
フライングシーンが多く、客席の真上を飛ぶ演出がありますので、迫力満点。
ピーターパンが客席に呼びかけるシーンもあって、物語を知らない子でも十分楽しめます。
ストーリーは親に捨てられた悲しい子ども達が登場し、親子の絆について考えさせられる大人にとっても興味深い内容。
まさに親子でいっしょに楽しむのにぴったりの演目です。
<公演情報>
その他、未就学児におすすめのミュージカル3演目
『ライオンキング』
劇団四季による上演で、1998年12月から20年にわたる異例のロングラン公演が続いています。
アフリカンアートに日本の文楽や歌舞伎などの伝統芸能、さらにインドネシアの影絵など様々なアートを用いています。
音楽、衣装、振付、衣装とすべてが素晴らしいクォリティで見る人を感激させること間違いなし。
父の愛をテーマにしているので、パパと一緒に見に行くのもおすすめ。
途中休憩があり、全体の長さも長過ぎないので、子供でも比較的見やすい作品だと思います。
公演情報
https://www.shiki.jp/applause/lionking/
『リトルマーメイド』
登場人物たちの色鮮やかな衣装、メイク、小道具が海の世界を華やかに彩ります。
地方公演では終演後にみんなで歌ったり踊ったりできるイベントが開催され、ミュージカルが終わったあとにも楽しむことができます。
人魚姫の初恋をテーマにした物語で特に女の子に人気です。
公演情報
https://www.shiki.jp/applause/littlemermaid/
『ガンバの大冒険』
主人公のガンバが仲間を助けるため、他の10人の仲間とともに冒険に向かうストーリー。
仲間の大切さと命の大切さ、そして困難なものごとに立ち向かう勇気を教えてくれます。
終演後には、なんとキャストがロビーでお見送りをしてくれます。
さっきまで舞台にいたキャラクターたちと目の前で会うことができて、子供は大喜びしますよ。
公演情報
https://www.shiki.jp/applause/gamba/
まとめ
いかがでしたか?
ミュージカルは音楽やダンス、歌や衣装など数々の舞台芸術とストーリーが同時に楽しめて、子供にとっては大きな刺激となるでしょう。
最初はずっと座っているのが難しいかもしれませんが、一度うまくいかなかったからといって諦めず、他の演目などでも試してみてください。
親子で見る壮大な舞台は、きっと忘れられない経験になるでしょう。