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赤ちゃんをマッサージするベビーマッサージは有名ですが、親子でマッサージし合う親子リフレなるものがあるのはご存知ですか?
赤ちゃんではなく幼児や小学生さらには思春期に入ったお子さんともできる親子リフレとはいったいどんなものなのか探っていきましょう。
リフレクソロジーって何?
そもそもリフレクソロジーとは何なのでしょうか。
台湾式?英国式?ツボ押し?足裏をマッサージするといっても色々種類があるようですが、今回ご紹介する親子リフレクソロジーに用いられるのは「英国式リフレクソロジー」といわれるものです。
「リフレックス=反射」と「ロジー=学問」で反射学と言う意味の造語です。
足裏に臓器や骨など各部位が反射していると考えられて、それを表したものが「フットチャート」と呼ばれる足裏の地図のようなものです。
それをもとにリフレクソロジーを施していきます。
親子リフレクソロジーにはどんな効果があるの?
全身の血流を促す
足の裏は「第二の心臓」とも呼ばれているように、刺激することで血液を心臓に送り出し全身の血液循環を良くします。
デトックスの手助けになる
血液やリンパの流れが良くなると新陳代謝が活発になり老廃物が体内から排出されやすくなります。
これはダイエットはもちろん健康な体を手に入れるためには必要不可欠なことです。
体が温まる
現代の人は常に体が冷えている人が多いと言われていますが子供も例外ではありません。
いつも裸足でも体が内側から温まっている子供は足も温かいものですが、足が氷のように冷たい子供も多く居ます。
これは氷の入った冷たい飲み物や、アイスなどを良く食べたり、ゲームやスマホが遊びの主流になり外で走り回って遊ぶ事が少なくなったためとも言われています。
なので足裏を刺激してあげることで血液の流れを良くし体を温めてあげると、体の不調も知らず知らずに緩和されていきます。
足裏が健康な子は体も健康です。
親子のコミュニケーションにより心身が健やかになり気持ちが安定する
「手当て」とはよく言ったもので、痛いところに大切な誰かの温かい手を置かれると、とても心地よく痛みも和らいでくるような気がしませんか?
お子さんが大きくなればなるほど、お互いに体に触れる機会は少なくなります。
思春期の難しい時期に入るとスキンシップどころか会話も減ってきてしまい寂しく思うパパやママも多いのではないでしょうか?
子供は子供でなかなか思っていることも口に出しにくくなったりもする時期です。
そんな時に親子でリフレクソロジーをすると自然な形でスキンシップがとれ、毎日少しでもこういう時間が持てると不思議な事に自然と子供のほうから色んな話をしてくれるようになったりもします。
また思春期でイライラしてしまうお子さんにも気持ちを穏やかにしてくれる足裏マッサージはオススメです。
集中力が高まったり運動能力が高まる
天才を作る英才教育の条件の5位以内に実は足裏マッサージが入っています。
またアメリカの実験データでは子供の足の甲をマッサージすると運動能力が格段に上がるという研究結果も出ています。
脳に関係する反射区を刺激すると集中力も高まりますので、ぜひ小さな時からまた受験勉強で頑張っている時にも親子リフレを試してみて頂きたいです。
あの有名人も親子リフレで成長した!?
メジャーリーガーのイチロー選手は野球を始めた頃からお父さんが毎日イチロー選手の足裏マッサージをしていたそうです。
イチロー選手の足の疲れを取り運動能力も高める事が目的ですが、足裏を刺激しながら今日の練習の事や学校での出来事など語り合い、父と子のコミュニケーションの時間にもなっていたそうです。
また、松坂大輔投手やフィギュアスケートの浅田真央ちゃんや、プロゴルファーの石川遼選手も同じように子供の頃から足裏マッサージを受けていました。
これはもうトップアスリートの共通点といっても良いかもしれませんね。
そしてみな時にはマッサージしてくれるお父さんやお母さんにお返しのマッサージをしてあげたり、知らず知らずのうちに競技の事だけでなくお家でも親子の時間を大切にしていたのですね。
親子リフレってどうやるの?
親子リフレの方法はとても簡単です。
フットチャートといわれる足裏の地図を参考にお互いの足の裏を刺激していきます。刺激の強さは痛くなく気持ち良いと思うくらいがベストです。
出来ればベビーオイルやクリームなどすべりのよくなる物を使用してマッサージすると良いでしょう。
親子リフレ教室ではどんな事をやっているの?
まだ知名度の低い「親子リフレ教室」ですが、教室はもちろん子育て支援センターの企画や幼稚園や保育園や小学校中学校での参観日での親子交流の一環で行われたりしています。
今回は山梨県にある親子リフレ教室を取材させて頂きました。
幼児クラス
3歳~未就学のお子さんとパパやママのクラスです。この時期はリフレクソロジーだけでは当然飽きてしまうので、足裏や足自体を使って遊びの中で足を刺激したり足の動きを活発にさせるような取り組みがされています。
まずはパパやママと足裏のマッサージ屋さんごっこです。「いらっしゃいませ~足痛いですかぁ?」とマッサージ屋さんになりきっている子供たちがとてもかわいいです。
マッサージに慣れないとくすぐったがったりする子供も居ますが、毎日続けているとだんだんと慣れてきて気持ちよく受けてくれるようになるそうです。
夜寝る前にこの足裏のリフレクソロジーをするとやっているうちに寝てしまう子も居るんだそうですよ。
次は足を使った親子ゲームです。
足を使ってビー玉を箱の中に入れていきます。どっちが早いかな~!参加人数が多い時はチームを作って対抗戦をやるんだとか。
こうやって足を使った遊びをたくさんすると足がとても健康になり運動神経も良くなるそうです。なによりもこのゲームをやっている時の子供たちの集中力はすごかったです!
最後はみんな自分の足型を取って参加中の写真と一緒にプレゼントしてもらっていました。「足の裏ってこんな形なんだね」という声も聞かれましたが、なかなか小さいうちに自分の足の裏を見てみる機会もないと思うのでいいですね。
小学生クラス
小学生になると少し恥ずかしさが出てきます。
なのでゲームを中心とした遊びを多く取り入れて慣れてきた所で親子でリフレクソロジーを体験してもらうそうです。
体験後の感想で「お母さんの足の裏はガサガサしていて魚のうろこみたいだった」と答えて笑いを取った男の子や、「娘の足がこんなに冷たいとは気づかなかった。
これからは足元を冷やさないようにしてあげたい」と感想を述べたお母さんも居ました。なかなか足の裏は触り合う機会がないので新しい発見が次々出てきました。
中学生、高校生クラス
この頃になると素足になることさえ恥ずかしがる子が多く、自分の親なのにマッサージ前に足を洗いに行く子が続々。
子供も色々成長してるんだなと筆者も感慨深くなりました。
もうゲームと言っても恥ずかしがってしまうし、違った視点で楽しんでもらおうとマッサージの時に使うオイルに精油をブレンドしてアロママッサージを楽しみます。
親子で相談しながら自分たちの好みの香りのアロマオイルをブレンドして、自分たち親子だけの特別ブレンドのアロマオイルを使用してお互いにリフレクソロジーをしました。
この好きな香りのアロマオイルを選ぶ作業が実はとても大切で、この時間に親子のコミュニケーションを深めてもらい、アロマの香りで緊張をほぐしているのです。
参加者の感想は「親の足が自分より小さいと知ってこれからは自分が親を守っていこうと思えた」という涙物の感想や「いつも靴下を何枚も重ねてはいているから足は温かいのかと思っていたがすごく冷たくてビックリした」とお母さんの冷え性の大変さを知った子も居ました。
保護者の方は「いつのまにか子供の足がこんなに大きくなっていて、前回この子の足を触ったのはいつだったかなと考えてしまった」とか「子供と普段こんな風に向き合って話をする機会が最近なかったのでうれしかった」という声もありました。
年齢が大きくなるほど親子のコミュニケーションについて深く考える機会になっているような気がしました。皆さんもぜひお家で親子リフレクソロジーをお試しくださいね。