見出し
いよいよ夏本番!
本格的に汗をかく季節になりましたね。
この季節、気がつくと赤ちゃんのおでこに白や赤のプツプツが…そう、あせもの季節です。
みるみるうちに広がってとっても痒そうな様子は、見ているのも辛いですよね。
一刻も早く治してあげたいのに、なかなか治らないとお悩みのママも少なくないはず。
なぜおでこにあせもができてしまうのかを知り、正しく対処してあげましょう♪
おでこにあせもができるのは…
そもそもあせもはなぜできるかというと、原因は「汗による皮膚のふやけ」と「衣服などによる摩擦」です。
赤ちゃんはあんなに小さな身体ですが、汗のでる穴の数は大人と変わりません。
さらに、赤ちゃんは体温を調節する機能がまだまだ未熟なので、必要以上に汗をかいてしまうため、汗でびっしょりになってしまうのです。
汗で皮膚が濡れることによって、赤ちゃんの薄い皮膚は簡単にふやけてしまいます。
ふやけて弱くなった皮膚に、衣類などがこすれて炎症を起こし、あせもになってしまうのです。
炎症はひとたび起きると、あっという間に広範囲に広がってしまうという特徴があります。
かゆみが出るため、赤ちゃんが掻いてしまうと、炎症を起こす成分がさらに分泌され、もっと炎症が広がるという悪循環が生まれます。
さらに、掻き傷から菌が侵入すると、とびひなどの皮膚感染症を起こしてしまうため、炎症はできるだけ早い段階で完全に治してしまうことが大切です。
おでこにあせもができるのは、顔の皮膚が薄いことと、おでこから分泌される皮脂で汗の粘度が増し、皮膚に水分がとどまりやすいことが理由だと考えられています。
また、この時期は紫外線対策として帽子を被る機会が多くおでこが蒸れやすいことに加え、帽子や髪の毛との摩擦によって、あせもになりやすい環境になるのです。
おでこのあせもを防ぐには…
前述した通り、あせもはひとたび症状が出るといっきに広範囲に広がってしまいます。
ですので、まず何よりもあせもができないように対処することがイチバン!あせもの予防方法についてみていきましょう。
汗をかかせない
一番手軽に取り組めて、あせも予防の効果抜群なのは、汗をかかせないこと。
赤ちゃんはあの小さな身体に大人と同じ数の汗の穴があるので、少し汗をかいただけでもすぐに汗だくになってしまいます。
また、まだまだ体温調節が上手じゃないうえ、小さく丸々とした身体は、表面積が小さいため、汗をかいても熱を放出しにくく、身体の中に熱がこもりがちになります。
エアコンをうまく利用したり、できるだけ薄着にしてあげることで、体温が上昇するのを防いであげましょう。
また、外出するときには、冷たく清潔なタオルなどを首元に当ててあげるだけでも、汗の量を抑えることができます。
赤ちゃんに最適な温度は23~25℃と言われていますので、暑くなりすぎないようにしてあげましょう。
汗をこまめに拭き取る
汗をかき水分が皮膚に残っていると、皮膚の表面がふやけてしまい、ちょっとした摩擦で皮膚が傷つくようになってしまいます。
汗をかいたら、皮膚の表面が傷つきやすくなる前に汗を拭き取ることが大切です。
また、汗を拭き取る際にも、タオルなどで摩擦しないよう、皮膚の表面をトントンと軽く抑えるようにして拭き取ることが大切です。
清潔なタオルを使って、こまめに汗を拭き取り、常に皮膚を乾燥している状態に保ってあげましょう。
皮膚を清潔に保つ
汗は皮膚表面に残っていると、雑菌が繁殖しやすくなります。
雑菌が繁殖すると、ほんのわずかな皮膚表面の傷からでも、炎症を起こしやすくなってしまいます。
また、汗をタオルで拭うと、その摩擦で炎症を起こしてあせもになってしまうこともあります。
特におでこの場合は、汗だけでなく皮脂も多く分泌されているので、皮膚のベタベタをタオルで取り除くのは難しいです。
少し手間がかかって大変ですが、タオルで拭うよりもこまめに汗や皮脂を洗い流してあげるほうが、皮膚への負担が少なく、あせも予防に効果的です。
ただし、せっけんを使いすぎると過剰に皮脂を除去してしまい、肌トラブルのもとになるので、せっけんの使用は1日2回程度にとどめておきましょう。
吸水性に優れ、低刺激なものを選ぶ
赤ちゃんが身に着けるものや、赤ちゃんのお肌に直接触れるものの素材には気を使っているママも多いのではないでしょうか?
せっかくそこまで対策してるのだから、その力を最大限に活かせないともったいない!赤ちゃんの服越しに触れる、ベビーカーや布団、ママのお洋服などの素材も気にしてみたことはありますか?
せっかく赤ちゃんがコットンやリネンでできた服を身につけていても、その外側に吸水性の悪いものに包まれていては、服が吸収した汗を放散できずに、服に水分がずっとこもってしまって、逆にムレの原因になってしまいます。
服が吸ってくれた水分が速やかに蒸発するように、ベビーカーなどの通気性にもこだわってあげられるといいですね。
おでこにあせもができてしまったら…
どんなにあせもができないように配慮していても、完璧に防ぐことは難しいですよね。
あせもは気温や湿度、赤ちゃんの体質や赤ちゃんの生活している環境など、様々な要因で起こるため、どんなに配慮しても対策しきれないことも多いです。
もしもあせもができてしまったら、広がってひどくなったり、掻きむしってしまわないように、できるだけ早く治してあげることが肝心です。
あせもの部位を冷やしてあげる
あせもができるとかゆくて掻いてしまう赤ちゃんが多いです。
掻き傷から菌が入ると、とびひなどの皮膚感染症になってしまうこともあるので、なるべく掻かないようにしてあげましょう。痒い部分を冷やすと、炎症が軽くなりかゆみも和らぐので、かゆみをとる応急処置として患部を冷たく清潔なタオルなどで冷やしてあげると効果的です。
早めに薬を使う
赤ちゃんのことを思うと、できるだけ薬を使わずに治してあげたいと思うママも多いですよね。
お薬を使って何かあったら…と思う気持ち、よくわかります。
しかし、あせもはひとたび炎症を起こすと、あっという間に悪化してしまいます。
悪化してしまうと、塗り薬だけでは炎症を抑えきれず飲み薬まで必要になる場合もあります。
まだ軽い炎症のうちから抑えることで、薬を使う量も期間も少なくて済むので、結果的に赤ちゃんにとっての負担やリスクも軽くなります。なるべく症状が軽いうちに、医師に相談してみましょう。
もし病院に行くほどでもないなと思う場合には、ドラッグストアなどで薬剤師に相談するのもおすすめ。
病院のように待ち時間もなく、お買い物のついでに気軽に相談できますよ。
まとめ
赤ちゃんは体温調節機能が未熟なうえ、汗腺の密度も高く、体表面の面積も小さいために大人に比べて汗が蒸発しにくく、熱が体内にこもりやすいため、汗をかきやすいです。
さらに、おでこは皮膚が薄く、皮脂の分泌も盛んなために、汗がべたつきやすく、水分がいつまでも皮膚に残って、炎症を起こしやすくなります。
少し手間はかかりますが、水分や刺激を取り除くことであせもを防ぐことができます。また、あせもができてしまった場合には、まだ症状が軽く治りやすいうちに、専門家に頼ることも大切です。
辛いあせもを少しでも減らして、赤ちゃんもママも快適な夏を過ごせるといいですね♪
この記事を読んだ方はこちらの記事も読んでいます。