約10ヶ月という長い妊娠期間。この期間、妊婦さんの気がかりなこととして妊娠中の毛染めがあげられるのではないでしょうか。毛染めをすると赤ちゃんに悪影響があるのではと不安に感じている方はたくさんいると思います。
だからと言って毛染めをせずにいると毛の根元だけ黒くなったり、白髪が目立ったりしてとても恥ずかしいですよね。
そこで今回は妊娠中の毛染めについての説明や、おすすめのヘアカラー製品をご紹介していきます。
妊婦の毛染めはOK?胎児への悪影響はあるの?
妊娠中の毛染めについては医師や専門家によって見解が分かれるところもありますが、医学的には「毛染めをしたからといって、すぐに病気に直結したり胎児に直接悪影響をあたえるといったことは無い」という考え方が一般的です。
ですが一方で、毛染めが与える悪影響について懸念の声があることも事実です。
具体的には「経皮毒」の問題があります。
これは皮膚から体内へ毛染めに含まれる化学物質が吸収されてしまうことを指します。
しかし経皮毒の本当の問題点は、有害な化学物質が長期間にわたって大量に体内に蓄積されてしまうことです。ですので毛染めを長期間、頻繁に使用するということでなければ全く問題はないというのが総合的な結論のようです。
従って、常識的な頻度や正しい使用法で行うならば、毛染めをすること自体にあまりネガティブになる必要はありません。
しかし妊娠中は通常時よりも皮膚がとても敏感になっているので、毛染めの刺激で皮膚の痛みやかぶれを起こしやすいので注意が必要です。なにより身体のことを考えた場合、けして健康に良い成分ではないので避けるに越したことはありません。
マイナス要因をなるべく排除して不安を取り除くことで、ストレスなく毛染めができることはママのためにも赤ちゃんのためにも良いことといえるでしょう。
注意すべきカラー剤の成分
毛染めのカラー剤には医薬部外品に分類される酸化染毛剤というものが入っています。
これは美容院のカラー剤と市販のカラー剤のどちらにも入っていることが多いのですが、この中で特に注意してほしいのがアンモニアなどのアルカリ剤とジアミン系染料です。
まずアルカリ剤は髪の毛を明るくするための成分ですが、ピリピリしたり赤みが出るといった接触性皮膚炎を起こす可能性があります。
またジアミン系染料は髪の毛を染めるための成分ですが、アレルギー性のかぶれを引き起こす可能性があり、ひどい場合は顔が腫れ上がるなどアルカリ剤よりも重い症状が出る恐れがあります。
しかしどちらの症状も個人差があり、全ての妊婦さんに必ず発症するというものではありません。あくまでその成分が合わない人にこうした拒否反応が出てしまうリスクがあるということです。
ですのでなるべくこれらの成分を含まないものを使用するように心がけましょう。
美容院によってはジアミンフリーやアルカリ剤フリーのカラー剤を使用しているところもありますので、事前に確認してみてもいいでしょう。
美容院での毛染め 注意点は?
妊婦さんが美容院でカラーリングや白髪染めをする場合、事前に妊娠中であることを伝えるようにしましょう。そうすることで地肌に触れないよう髪の毛の根元から少しだけ外してカラー剤を塗るなどの工夫をしてくれます。
また、妊娠初期のつわりの時期は美容院のパーマ剤やカラー剤の臭いで気分が悪くなり吐き気を引き起こしやすくなるかもしれないので、できるだけ避けたほうがいいでしょう。
逆に妊娠後期はお腹が大きくなっているので、シャンプー台で仰向けの体勢になるのが辛く感じるかもしれないので注意してください。
また美容院での毛染めはある程度長い時間、同じ姿勢でいなければなりません。
このことで血流が悪くなり具合が悪くなるなど、妊婦さんにとっては想像以上に負担がかかることなのです。ですので時折、休憩を入れてもらったり、足首を回すなどして適度に足を動かしたり、できるだけ楽な姿勢をとるようにしてください。
そしてもう1つ、出産後しばらくは赤ちゃんのお世話でなかなか美容院に行けなくなりますので、カラーの色はなるべく明るくしすぎないほうがいいでしょう。
明るくしすぎると毛の根元だけ黒い毛が目立つ、いわゆる「プリン頭」の状態になってしまいますので、なるべく地毛に近い色がおすすめです。
特にカラー剤は明るい色ほど刺激が強いものが多いので、こういった点からも落ち着いた色味の方が妊婦さん向きともいえます。
市販の毛染めでセルフカラー 注意点は?
市販の毛染めのカラー剤は一般的に美容院のものよりも刺激が強いものが多いです。説明書にも皮膚が敏感な時期や妊娠中の使用を控えることを促す注意書きがある場合が多いです。
ですので、なるべく市販の毛染めを購入の際はなるべく酸化染毛剤が含まれない、肌や髪に優しいものを選んでください。
しかし市販で販売されているセルフカラー用のものは大半が酸化染毛剤が入っていますので、これらが配合されていないものを探すことは実際には難しいでしょう。ですので基本的には市販のカラー剤はあまりおすすめできません。
どうしても使用する場合は、例えばクリームタイプの毛染めで付属のハケで塗るタイプにし、なるべく根元を外してカラー剤を塗るといった工夫をしてみてください。泡タイプや乳液タイプの場合は根元を外して塗ることは難しいため避けたほうがいいでしょう。
また、ヘアマニキュアは髪の内部には浸透せず、髪の毛をコーティングして色を染めるという性質のもので、ヘアカラーよりも分子が大きいため皮膚に入りにくいという特徴があります。しかしヘアマニキュアにはタール色素が含まれており、これは発がん性やアレルギーの原因になるともいわれているので、あまり頻繁には使用しない方がいいでしょう。
また肌に優しい毛染めとして天然の薬剤の「ヘナ」があげられることが多いですが、天然の薬剤というのは人によってはアレルギー反応が出ることが割と多いのでこれにも注意が必要です。
おすすめのヘアカラー製品
酸化染毛剤が入っていない低刺激の毛染めとして「ヘアカラートリートメント」というものがあります。
これは毎日の洗髪の際にシャンプー後のトリートメントとして使用することで毛が染まるというものなのですが、特にこの中で私がおすすめしたい製品は「ルプルプヘアカラートリートメント」です。
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これはアレルギーなどの原因となる化学成分を一切使用せず、身体の安全性を重視して作られたヘアカラートリートメントです。
頭皮に刺激を与えずに毛染めができるうえ、ハリやコシのある綺麗で健康的な髪質に改善してくれます。ヘッドスパ効果もあるので毎日手軽に頭皮のスカルプケアができます。
こちらは白髪染めにはなるのですが、色展開もトリートメントタイプにしては4色と多めですので、落ち着いた色味のカラーリングとしても楽しめると思います。
妊娠中はホルモンの影響から髪質が弱くなり痛みやすくなったり、毛が痩せたり白髪が増えることも多いようです。そして先にも述べたように、妊娠中のカラーは明るくない色味の方がいいという点からも妊婦さん向きの製品としておすすめしたいです。
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まとめ
いかがでしたか?毛染めに不安を抱いていた妊婦さんにとってお役に立てる情報はありましたか?
妊娠中はホルモンの影響で精神的に不安定になりがちです。
そんな妊娠期間中だからこそ、おしゃれをして気持ちを高揚させることは妊婦さんの心の安定のためにとても大切なことです。
くれぐれも体調に配慮しながら妊娠中のヘアカラーを楽しんでくださいね。