妊娠中は重たいお腹を抱えて腰が痛くなったり足が痛くなったり、むくんだりだるくなったりと慣れない体の変化に大変な思いをしている方も多いことでしょう。
マッサージに行ったり優しい旦那さまにマッサージしてもらっているという人も居るでしょう。
しかし妊婦さんの足裏を刺激することが実は危険でもあると知っていましたか?妊娠中のリフレクソロジーについてまとめてみました。
リフレクソロジーとは
リフレクソロジーは良く耳にしますし、ショッピングセンター内などで気軽に立ち寄れるリフレクソロジーサロンも目にする事がありますが、そもそもリフレクソロジーとはどんなものなのでしょうか?足裏マッサージとは違うの?と疑問に思う方も少なくないと思います。
リフレクソロジーとは反射療法とも言い、足の裏にある反射区を刺激し体の特定の部位に作用をもたらす両方のことを言います。
反射区が示された「フットチャート」という足裏の地図が用いられます。
足裏のマッサージと聞くと痛いというイメージがありますが、痛いのは「台湾式」と呼ばれる足裏を棒などで刺激するマッサージ。
マッサージと言うよりツボ押しのような感じでしょうか。
それに比べてこのリフレクソロジーは「英国式」と呼ばれ、棒などの器具は使用せずセラピストの手だけで施術が行われる療法というよりリラクゼーションに近い感覚のものになります。
リフレクソロジーの効果
では実際リフレクソロジーにはどのような効果があるのでしょうか?
リフレクソロジーの効果①ストレス解消
なんといってもストレス解消効果が大きいのがこのリフレクソロジーの特徴です。心地よい刺激は自律神経を整えます。
リフレクソロジーの効果②体を温めます
足の裏は体のポンプの役割をしています。歩いたり刺激したりすることで足の筋肉が血液を心臓へ押し戻します。そのため血流がよくなり体も温まるのです。
リフレクソロジーの効果③ホルモンバランスの調整
ストレスや妊娠・出産によって起こる女性ホルモンのバランスの乱れは体に色んな影響を与えます。リフレクソロジーでストレスを解消することによってホルモンのバランスも整います。
リフレクソロジーの効果③臓器の活動の正常化
リフレクソロジーのフットチャートを元にそれぞれの臓器を撫でることで、弱っていた臓器に正常な活動を促します。リフレクソロジーを行うセラピストは足の裏のわずかな違いを感じ取り体の不調を察しケアできるのだそうです。
妊娠中にリフレクソロジーを行ってはいけない理由
効果を見るとどれも妊娠中にとても良さそうに思えますね。ホルモンバランスも妊娠中は特に乱れるのでそれが整うのなら良いのでは?と思いますが、ではなぜ妊娠中に施術を受けてはいけないのでしょうか。
知らないうちに反射区でお腹を刺激してしまう
先に述べたように足裏にはツボがありリフレクソロジーでいう反射区があります。
リフレクソロジーではこの反射区を重視して足裏全体をマッサージしていきますが、反射区やツボのような専門知識はプロのセラピストさんでなければ分かりません。
旦那さんや家族が安易にマッサージしてしまうことで、知らず知らずのうちに子宮やお腹の反射区をギュウギュウとと押して刺激していたなんて事にもなりかねません。知識のない家族が妊婦さんの足裏を安易に刺激するのは避けたほうが良いでしょう。
臓器を刺激してしまう
足の裏は指先からかかとまで、頭から骨盤までリンクしていると言われています。
特にかかとは子宮にあたり、妊活中の場合はこのかかとを温めたり刺激すると良いとされていますが、妊娠中はその逆で出来るだけ不要な刺激は避けるべきと言われています。
陣痛がきてしまう!?
妊娠後期に子宮に関わる場所を刺激すると陣痛を促してしまう場合があります。
リフレクソロジーではなくツボでは「太衝(たいしょう)」「三陰交(さんいんこう)」という陣痛を促進する場所がありどちらも足の甲とくるぶしの上と、直接足裏のリフレクソロジーと関係ないような気がしますが、リフレクソロジーの施術を受けたことのある方ならおわかりの通り、リフレクソロジーは足裏だけではありません。
リラクゼーションもかねて甲やくるぶしまでマッサージしてもらえるのでこのツボも刺激されます。
足裏のフットチャートはプロですから理解していてもそれ以外のツボに関しては知らないというセラピストも多いですからやはり注意が必要ですね。
流産の可能性も・・・否定できません。。
妊娠初期はとても身体も気持ちも不安定な時期です。
初期流産には原因がわからなかったり原因がなかったりする場合が多いです。しかし、もし安定期に入る前に流産してしまったら、たまたま行ったリフレクソロジーがいけなかったのではないかと考えてしまったり、だんな様にマッサージしてもらったせいだなんておもってしまったら、もっともっと悲しいですよね。
直接的な原因ではないかもしれないし、もしかしたらそうかもしれないし、初期の流産の原因はお医者様にもわからない事が多いですがご自身や大切な人を責めるような事にならないためにも控えたいですね。
ここにあげた理由が必ずしもそうなるとは限りませんが、万が一のことを考えると控えたほうが安全ではないでしょうか。
また、自己責任で行ったとしても妊娠・出産に関わるツボや反射区を刺激しないように注意しながら行う施術はとても難しく、また気持ちよさも変わってきてしまいそうです。
リフレクソロジー以外で足のむくみや疲れを取る方法
ではリフレクソロジー以外の方法で何か妊婦さんの足の疲れやむくみを取る方法がないかどうか探ってみましょう。やはり妊娠中の足のダルさは万国共通妊婦共通の悩みだと思います。
足湯
準備が少し大変かもしれませんが足湯はとてもオススメです。妊娠出産に関わらない安全な精油を少し垂らせば香りも楽しめリラクゼーション効果抜群です。
血の巡りが悪くなるとお腹の赤ちゃんにも影響すると言われていますからまずは妊婦さんが自分自身を温める事がとても大切です。
妊婦さんの体温しだいでお腹の羊水の温度が変わるとも言われていますから、足元を温めるのはママの為にも赤ちゃんのためにもぜひオススメです。
ゴボウ茶を飲む
ごぼうにはイヌリンというむくみを改善する効果のある成分が含まれています。妊娠中特に後期には足のむくみに悩まされる方が多いと言います。
利尿作用があり体の余分な水分を排出し、また腸内環境も整える働きがあるので、多くの妊婦さんが悩んでいる便秘にも効果があります。
▼▼ルイボスティーも妊婦さんにおすすめです▼▼
ルイボスティーの妊婦さんへの良いことはこちらの記事でまとめていますので、せひ読んでみてください。
https://be-a-mother.info/have-a-baby/rooibos
足元を高くして寝る
これは足が疲れている時やむくんでいる時には妊娠中でなくともオススメの方法のひとつですが、寝るときに足元にクッションを置いて足を高くして寝ます。
ただし妊娠後期になるとお腹が大きくなり、足を上げるとお腹を圧迫してしまう場合もあるので注意が必要です。
逆転の発想で水分を多めに摂る
足のむくみや頻回のトイレが面倒で水分を控えたりしていませんか?人間の体は水分が不足すると今度は溜め込もうとする働きをするので、水を飲まないようにすればするほど足や体はむくみやすくなるのです。
思い当たる方は、逆転の発想で少し多めに温かいお茶などで水分を補給してみましょう。
まとめ
いかがでしたか。妊娠中は体や足が疲れたりむくんだりとても大変な思いをします。
しかし少しでもお腹の赤ちゃんに影響が及ぶ方法で解消するのはやはり心配ですよね。大丈夫かな?と不安を抱えたまま施術を受けても心身ともに良くありません。
体に負担のない方法で少しでも体やむくみが良くなる方法を見つけてトライしてみてください。
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