見出し
赤ちゃんが生後9カ月以降になると、手づかみで食べられるメニューを取り入れていきます。
しかし、手づかみ食べにはお母さんの悩みがつきもの。
離乳食をひっくり返して汚したり、服や床も盛大に汚してしまったり。
中には離乳食を食べずにオモチャのように遊んでしまう子もいるとか・・。
叱ったり、イライラしてはいけないというけれど、離乳食で遊び始めたらどうしたらいいの?よくない手づかみ食べや、遊び食べをしてしまったときの対処法などについてまとめました。
手づかみ食べにおすすめのレシピもご紹介しています!
手づかみ食べはいつから
手づかみ食べとは、赤ちゃんが離乳食を自分の手で掴み、自ら口に運んで食べることを言います。
赤ちゃんがお皿に手を出したり、食べものをつかんだりするのは食べ物に興味を持ち始めた証拠です。
食べる意欲を育てるために、生後9カ月~11カ月ごろからは、手で持って食べやすいものを1品用意してあげることが大切です。
最初のうちはうまく口に運ぶことができませんが、食べものを握りつぶし、手で感触を確かめたりして、食べこぼしたり、口に詰め込み過ぎたりを経験しながら一口の量を覚えていきます。
18カ月~2歳にかけて、こぼさず食べられるようになってきますが、2歳ごろになるとスプーンなどを持ちながらも手づかみ食べをする子も多く、3歳くらいになれば減ってくると言われています。
手づかみ食べの重要性
手づかみ食べは汚れるし、お行儀が悪いからイヤだと思っているお母さんも多いのではないでしょうか。
しかし、手づかみ食べによって赤ちゃんの食べる意欲を引き出すだけではなく、食べものを目で確かめ、手を使って口に運ぶ一連の流れは、脳の発達段階においてとても重要なことです。
最初は手を全部使って、ギュッと握ります。
いろいろな食材を手づかみさせることによって指先を使うようになり、少しずつ器用になっていきます。
口に運ぶ量も調節して学ぶことで、感覚器官が発達し、知恵がつきます。
また、スプーンや食器などにも関心を持ち始め、箸などの移行もスムーズにいきます。
手づかみ食べを繰り返すことによって、赤ちゃんの脳が鍛えられて、自ら積極的に取り組む力が育っていきます。
手づかみ食べはどこまで許していいの?
手づかみ食べが始めるのは成長している証ですが、それと同時にお母さんが困ってしまう遊び食べも始まります。
食べ物を口に運ばずに手で感触を楽しんでいたり、食べ物を手で投げて汚したり。
食事中なのに椅子から降りて、歩きながら食べるなどさまざまです。
赤ちゃんの手や洋服も汚れ、テーブル周りも盛大に汚すのでお母さんからしてみたらストレスがたまるかもしれませんが、それも一時的なものです。遊び食べのピークは1歳~1歳半ごろと言われています。
お母さんは、汚してしまって当たり前という気持ちで割りきって、優しく見守ってあげましょう。
テーブル周りの床に新聞紙を置いたり、赤ちゃんには汚れてもいいように丸洗いできるエプロンを。
お母さんも汚れてもいい服装でいるといいかもしれないですね。
よくない遊び食べは?
赤ちゃんが食べ物を手で掴んでぐちゃぐちゃにしてしまっても、口に運び食べる意欲があるようであれば止めないで大丈夫です。
逆に食べる素振りがなく、ただ単に食べ物をおもちゃとして遊んでいる場合は止めるようにしましょう。遊び食べを始めてしまった際、どのようにすればいいのでしょうか。
遊び食べの対処法は?
食事の時間にけじめをつける
赤ちゃんが食事に集中できるのは15分が限度です。
それを過ぎると他のことに興味が移ってしまい、遊び食べの原因にもなってしまいます。
「もう食べないの?」「お腹いっぱい?」と声をかけて、「ごちそうさま」で片づけてしまいましょう。
食事の時間にめりはりをつけることが大切です。
お腹をすかせておく
お腹が空いていればすぐに口に運ぶものの、お腹がすいていないと少し食べて満腹になってしまうため、遊び食べをしてしまうケースも多いです。
だからといっておやつに頼ってしまうと次の食事の時間にまたお腹がすいていない悪循環に陥ってしまいます。
おやつの量は調節して、できるだけ次の食事まで我慢させましょう。
赤ちゃんもお腹が空いていれば口に運んでくれる場合が多いです。
お母さんは大らかな気もちで
遊び食べを始めて、お母さんが怒ってしまったり、イライラしていることが伝わってしまい、もっと遊んでしまったり、逆に手づかみ食べをやめてしまう子もいます。
なにより、せっかくの楽しい食事の時間を嫌な時間にしたくないですよね。
「ダメ!!」とすぐ叱るのではなく、「これは食べ物だから遊んではいけないよ」と伝えることも大切です。繰り返し伝えることで赤ちゃんも分かっていきます。
お母さんは大らかに見守ることで、赤ちゃんの食べる意欲も積極的になっていきます。
手づかみ食べの料理のポイント
赤ちゃんが握りやすい形、大きさであることがポイントです。
赤ちゃんに合った固さに調節をして、最初のうちは赤ちゃんが好きな食材を使うと食べる意欲もさらに増します。
汁けの多いものは赤ちゃんも上手に手で握れず、周りもビチャビチャになってしまうので手づかみ食べには向きません。最初は野菜スティックやおにぎりなどから始めて、ご紹介しているレシピも取り入れてみてくださいね。
手づかみ食べにおすすめのレシピ
手づかみ食べに☆ロール食パン
いつもの食パンのアレンジにもバッチリ!いろいろな食材を試してみましょう。
材料
- 食パン・・1枚
- サンドする具材・・かぼちゃ(1かけら程度)
作り方
- 中に挟む具材を準備。今回はレンチンしたかぼちゃを用意しました。
- ラップを広げ、その上に食パンを置きミミを切り落とす。分厚いと巻きにくいのである程度押し潰してね。
- 潰した食パンの巻き終わりの一辺だけ端から1㎝程度塗り残し、かぼちゃペーストを塗る。
- 塗り残した1辺に向かって、敷いたラップを使ってコロコロと転がし、キャンディー包みで暫く放置。
- あとはラップごとハサミで食べやすい大きさにカットしてください。
(出典:クックパッド:https://cookpad.com/recipe/4329806)
きな粉と人参のスティックパンケーキ
栄養豊富なのでおやつにも◎。
材料
- 薄力粉・・80g
- きな粉・・20g
- 砂糖・・10g~
- 人参(すりおろし)・・50g
- 牛乳・・100ml
- バター・・5g
作り方
- ボウルに薄力粉、きな粉、砂糖をホイッパーでよく混ぜる
- 1.に牛乳を一気に加え、よく混ぜる
- すりおろした人参を加えて混ぜる
- 玉子焼き用のフライパンにバターを溶かし、3.の生地を流し入れる
- フタをして、弱めの中火で両面焼く
- 竹串を刺してみて、生の生地がついてこなければ完成
(出典:クックパッド:https://cookpad.com/recipe/3860156)
はんぺん卵焼き
やわらかい食感で赤ちゃんも進んでパクパク!
材料
- はんぺん・・1枚
- 茹でたにんじん・・20g
- 茹でたたまねぎ・・20g
- 茹でたほうれん草・・20g
- 卵・・1個
作り方
- 茹でたお野菜は細かく刻んでおきます。
- はんぺんを袋の中でぐしゃぐしゃにつぶします。
- ボウルに、つぶしたはんぺん、にんじん、たまねぎ、ほうれん草、溶き卵を加えて混ぜます。
- 耐熱容器に混ぜたものを移します。100均のタッパーなどでOKです!容器に移した後、平らにならしましょう。
- ラップをして、500Wで3分加熱します。
- 粗熱をとったら一口サイズに切ります。
(出典:クックパッド:https://cookpad.com/recipe/4315339)
青背魚と人参のおやき
栄養満点!お魚嫌いな子にもぜひ。
材料
- 青背魚・・10g
- 人参(すりおろし)・・15g
- ねぎ(みじん切り)・・5g
- 全卵(溶いておく)・・1/2個
- 片栗粉 ・・大さじ1
作り方
- 青背魚はみじん切りにし、その他全ての材料をボールに入れてよく混ぜる。
- 熱したフライパンに①のタネを4等分し、丸く並べて焼く。
- 1分ほど焼いたら、裏返して蓋をして3~5分蒸し焼き。
(出典:クックパッド:https://cookpad.com/recipe/4292178)
手づかみ食べ応援!小麦粉パンケーキ
思い立ったらすぐ作れる簡単レシピ。お母さんのおやつにも◎。
材料:フライパン1枚分
- 小麦粉・・大さじ山盛3
- ベーキングパウダー ・・小さじ1
- きび砂糖 ・・大さじ1
- たまご・・1個
- 豆乳または牛乳・・大さじ2程度
- オリーブ油またはサラダ油・・フライパンに薄く
作り方
- ボウルに小麦粉とベーキングパウダーを入れて、箸やスプーンでぐるぐる。
- 砂糖、たまご(&お好きなジャム等)、豆乳(または牛乳)をボウルに加えてさらに混ぜます。
- スプーン等で小麦粉のかたまりがなくなるまでぐるぐる混ぜます。
- フライパンに薄く油を引き(テフロン加工の場合は省略可)、表面にポコポコ穴が開いてきたらひっくり返します。
- 裏面も軽く焼いて表面がかたまったらできあがりです
(出典:クックパッド:https://cookpad.com/recipe/4234098)
まとめ
手づかみ食べは、食べこぼしや周りも汚れたりと、お母さんは一層大変になる上に、遊び食べが始まってしまうとママのストレスも大きくなるかもしれません。
しかし、赤ちゃんにとっては学習であり、成長の一歩です。赤ちゃんの意欲も育ち、脳も育つことですので、温かく見守ってあげられるといいですね。
そのためには汚れてもいいように万全の対策を!遊び食べが始まったらしっかりけじめをつけさせて、自然と上手に食べられるようになるよう応援してあげましょう!
この記事を読んだ方はこちらの記事も読んでいます。