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出産後に体質や肌質がガラリと変わってしまった!というママさんも多いことでしょう。
なかでも「脇の汗が止まらない…」とお悩みのママさんはいませんか?
脇汗が多いと服の汗ジミが気になって外出する時などに困ってしまいますよね。
そこで今回はそんなお悩みの産後ママに!すぐに出来る脇汗対策と汗ジミ防止法についてくわしくご紹介していきましょう。
産後に脇汗が止まらなくなるのはなぜ?!
出産によって体質や肌質が変わるのはよくあることです。
そのなかでも「脇汗が止まらない!」というほど脇にやたら汗をかきやすくなってしまったという話もよく耳にします。
もともと汗っかきならともかく、そうではない人にも産後にこうした症状がみられる理由は出産によるホルモンバランスの乱れが大きく関係しています。
ホルモンバランスの乱れによる脇汗のメカニズムは主に次の3通りです。
急激な女性ホルモンの減少
出産によって妊娠中に増加していた女性ホルモンが急激に減少してしまいます。
すると必然的に男性ホルモンの方が優位に働くようになります。
男性ホルモンは発汗を促進する働きを持つため、産後に汗腺の多い脇に汗をかきやすくなるのです。
妊娠中のホルモンの影響
妊娠中に女性の体は妊娠を継続・維持するために基礎体温を高温に保つ作用が働きます。
体温を高く保つために黄体ホルモン(プロゲステロン)というホルモンが作用します。
この黄体ホルモンによって体温が高まるため、一般的に妊婦は汗をかきやすいという傾向にあります。
しかし女性の体は出産したからといって、すぐに妊娠前の正常なホルモンバランスに戻るわけではありません。
実際、体温も産後しばらくは高めなので汗をかきやすい状態が続いてしまうのです。
つまり外見は妊婦ではなくなっても身体の中のホルモンバランスは妊娠中の状態を引きずったままなのです。
そのため産後の体が回復する約半年から1年くらいまでは正常な状態に戻らない、または定期的に順調な生理が再開するまで、授乳が終わるまでは脇汗が酷い状態が続くこともよくあります。
一時的に更年期のような症状が出る
産後のホルモンバランスの急激な乱れによって、一時的に更年期障害のような症状が出てしまいます。
更年期障害も閉経などに伴う女性ホルモンの減少が原因で、体温を調節する機能や発汗の機能がおかしくなってしまう症状です。
そのため脇汗が止まらなくなるといった症状の他、人によっては、のぼせやほてりなどのホットフラッシュやイライラや頭痛などの症状がみられることもあります。
これらの現象はすべて「産褥期多汗」といわれるもので、産後の生理現象としてポピュラーな症状です。
ですので乱れたホルモンバランスが産後の体の回復とともに整っていけば脇汗も自然と治っていくでしょう。
基本的には産後のよくある症状なので、あまり気にしすぎないようにすることが大切です。
でも産褥期多汗自体はごく普通のことなのに、気に病みすぎるあまり「精神的発汗」という精神疾患に発展してしまうと、メンタル治療が必要になってしまう場合があります。
特に産後のホルモンの乱れは精神面でも情緒不安定や不安感などの精神面に作用しやすく、物事を気に病みやすくなる期間でもあります。
とにかく「一時的なもの」「いずれ治るもの」と気楽な気持ちに持っていくように心がけましょう。
すぐ出来る!脇汗対策と汗ジミ防止法!
一時的なものだから気にするなといわれても、脇汗が止まらない状態は日々不快ですし、外出などの日常生活にも影響が大きいでしょう。
脇汗が酷いと服の汗ジミも気になってしまいますし、外出する時間や着る服などにいちいち気を使わなくてはいけなくて大変ですよね。
そこでここからは具体的な脇汗と汗ジミの対策防止法について具体的にご紹介していきたいと思います。どれもすぐにできるものばかりなので気軽に試してみてくださいね。
脇汗対策
制汗剤・デオドラント製品
やはり汗対策といえば制汗剤などのデオドラント製品が効果的。
一般的にはスプレータイプを使用している人が多いと思いますが、産後ママにはできればクリームタイプやロールオンタイプの方がオススメ!
理由は次の2つ。
1つはスプレータイプだと制汗剤に含まれるパウダーが胸元などに白く残ることで、赤ちゃんがうっかり触ったり口にしてしまう恐れがあるからです。
特に授乳中のママは避けた方がいいですね。
そして2つ目の理由はクリームタイプやロールオンタイプはスプレータイプよりもしっかり肌に密着するので脇汗を抑える作用がより高いからです。
スプレータイプしか使ったことがない人もこの機会にぜひ試してみましょう。
バランスの良い食生活
例えばインスタント食品やお酒、コーヒーや辛いもの、油ものなどを摂りすぎると発汗を促してしまいます。
またアポクリン腺という汗の匂いの元である汗腺を刺激してしまい脇の臭いの原因にもなりやすい食事でもあります。
どちらにせよこれらの食事は乳腺を詰まらせやすい、母乳の質を変えてしまうなどの原因になり授乳中には避けるべきものばかりなので、赤ちゃんのためにもなるべく控えるようにしましょう。
産後の体の回復を早めるよう、野菜中心のバランスの良い食事メニューを心がけていきましょう。
また大豆製品などに多く含まれる大豆イソフラボンは女性ホルモンに似た働きを持つので、産後に急激に減少した女性ホルモンを積極的に補っていきましょう。
またビタミンEやビタミンB6、パントテン酸などもホルモンバランスの乱れを正常に整える働きがあるので積極的に取り入れてみましょう。
(これらの栄養素について詳しくは別記事「生理前になると顔がテカテカ☆彡!テカリの原因と解決する方法」にも記載しています)
リラックスする
先にもお話ししましたが、一時的な産褥期多汗から精神的発汗に発展してしまうことを防ぐためにはなるべく気にしないよう心がけることがとても大切です。
脇汗や汗ジミが恥ずかしい、辛いと気にしすぎることで、それがストレスとなり緊張や不安症状として発汗を招いてしまいます。
精神的発汗となると一次的なものではなくなってしまい、回復までに時間がかかってしまうかもしれません。
ただでさえ産後の育児疲れやストレス、ホルモンバランスの乱れにより精神的に不安定になりやすいのが産後の女性の身体です。
日常生活を送る上でなるべく精神的にリラックスした状態で暮らせるようにしましょう。
そのためには例えば音楽を聴くなど、自分にとってのリフレッシュ方法を見つけておき日々ストレスを溜めないよう過ごすようにしましょう。
汗ジミ防止法
脇汗で一番困り者なのが衣服の脇部分の汗ジミです。この汗ジミは様々なアイテムで防止することが可能です。
脇汗パッド
衣類の脇部分にパット状のものを貼り付けておくことで、そこに汗を吸収させて汗ジミを防ぐアイテムです。
吸水力が高いので多量の汗でも安心。
脇汗シート
脇に直にシート状のものを貼り付けるので密着性も高くズレにくいので安心。
通気性は高いので蒸れにくく伸縮性もあります。
脇パッド付きインナー
脇汗パッド付きのインナーなので、これを着ておけば洋服を選ばないので便利。
使い捨てではないものなので洗濯して何度も使用でき経済的ですね。
防水スプレー
裏技になりますが、着る服の脇部分にあらかじめ衣類用防水スプレーを吹き付けておくという方法もあります。
この方法は脇汗パッド、脇汗シート、脇パッド付インナーの方法に組み合わせて補助的に使うようにする方が汗ジミ防止を強化できるでしょう。
こまめに汗ふき取る
外出先では難しいこともあるかもしれませんが、出る汗は汗ジミになる前にこまめに拭き取るのが一番ですね。
汗をスッキリ拭き取るシートの携帯用を持ち歩いて、気になったら拭くようにしましょう。また濡れタオルをおしぼりケースに入れて持ち歩いてもいいですね。
まとめ
いかがでしたか?
産後の体質の変化はいつまで続くのかしら?ちゃんと治るのかしら?と不安になりますよね。
でも産後の身体は時間とともにちゃんと回復していくので安心してくださいね。
それまでは今回ご紹介した対策法で対応していきましょう。
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