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動きすぎは危険! 妊娠初期に動きすぎで流産しやすい理由と動く場合の注意点

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妊娠初期、女性の身体はホルモンのバランスが急激に変わり、吐き気や頭痛、においに敏感になるなどといった、いわゆる「つわり」の症状が出てきます。

外見上はまだ、目立った変化はありませんが、おなかの中では受精卵が細胞分裂を繰り返して、赤ちゃんの神経や身体の各器官ができる大切な時期でもありますね。

また、胎盤ができ始めるなど、ママの身体も出産に臨むために変化しています。

妊娠中の体重管理や健康維持、リフレッシュのために、マタニティスポーツなどの運動をはじめる頃でもありますね。

“出産に向けて体力をつけるためにも、しっかり運動しなければ!”なんて思っているママも多いのでは?

でも、ちょっと待って。妊娠前はなんでもないことも、この時期には、ママの身体やおなかの赤ちゃんにダメージを与えてしまうことがあるのです。

マタニティ期間を安全に過ごすためにも、スポーツなどの運動や生活でのちょっとした動作にスポットを当て、「動きすぎ」に気をつけたいことをまとめてみました。

では、みていきましょう。

流産は妊娠初期に起きやすいの?

妊娠12週までの妊娠初期に起きる流産の多くは、胎児の染色体(遺伝子)異常が原因とされています。

ですから、妊婦さんの行動が原因ではない、という場合がほとんどです。

また、流産のほかに、切迫流産のリスクが高いのも、妊娠初期のこの時期です。

切迫流産は、妊娠22週未満で出血や痛みなどを伴っておこる、流産しかかっている状態のことをいいます。

受精時の異常や多胎妊娠、子宮の代謝異常など原因はさまざまです。

ちなみに、東洋医学では「身体の冷え」が関係しているとも言われています。

切迫流産は、ママと赤ちゃんに異常がなければ、回復することがほとんどですから、少しでも異常を感じたら、受診の上、医師の診断を仰ぎましょう。

妊娠初期の動き過ぎによるリスクとは?

妊娠初期は流産しやすいといわれますが、それは「流産は妊娠初期に起きやすいの?」でもあるように、胎児の染色体異常が大半を占めます。

むしろ経過が良いママの場合、軽い運動をした方が血流もよくなり、むくみの解消や自律神経を整えるので、流産を防ぐ効果があるとされています。

しかし、スポーツなどの運動のほか、日常生活での動作など注意が必要なものもあります。

運動強度の高い、激しいスポーツなど、やはり度を越した運動は流産のリスクを高めます。

また、温泉や旅行など、妊娠前と同じように行動することは、想像以上に妊娠しているママの身体に負荷をかけ、体調を崩す恐れがあるのです。

旅行などの行動そのものだけでなく、旅行や外出先での万が一の際に、受診ができず処置が遅れるというリスクも出てきます。

ですから、妊娠初期を含め、妊娠中は自分の行動を具体的にシミュレーションするなどして、流産など妊娠中のリスクを回避することも大変重要になってくるのです。

妊娠初期に流産しないための注意点は?

-運動編-動きすぎは要注意!

妊娠の経過が良い場合、運動は安産のためにも是非行ってほしいですね。

適度な運動は、体力アップにつながり、ママのリフレッシュにもなりますね。

次にいくつか、運動する上での注意点をあげてみましたので、参考にしてみてくださいね。

強度の強い運動

陸上競技やマラソンなどの運動強度の高いスポーツは、おなかに強い衝撃がかかる上、転倒などの危険もありますから、大変危険です。

強度を下げ、ゆっくりとした心拍数で自分のペースで続けられる運動が良いでしょう。

おなかをひねる運動

テニスや卓球などのスポーツは勢いをつけて腕を振り上げ、ラケットでボールを打つので、思いのほかおなかをひねり、腹部に負担がかかりますからやめておきましょう。

激しいスポーツ

バスケットボールなどのチームプレーで行うスポーツは、ぶつかり合うなどの危険があります。

人とぶつかる、転倒するほか、ボールなどがおなかにあたってしまい危ないですから、やめておきましょう。

振動が伝わる運動

コンディションが悪い道などを自転車で走る、縄跳びをするなど振動がおなかに伝わる運動は、子宮の収縮を促す可能性があり、流産の危険があるのでやめておきましょう。

また、転倒などの恐れもありますから、妊娠中は避けましょう。

-生活の中での動作編-

妊娠中の無理な動作や姿勢は、おなかの赤ちゃんにも影響を与えることがあります。

妊娠前と同じように、ついやってしまいがちな動きなど、生活の中での動作で注意しておきたいことをみていきましょう。

入浴

妊娠中、身体の冷えは大敵ですね。入浴の際、湯船につかるのは血行がよくなり、身体も温まりますから、おすすめです。

ただし、お湯の温度は、37~38度のぬるめにして、時間も短めにしましょう。

熱いお湯につかるのは、のぼせの原因になり危険ですからやめておきましょう。

また、浴室での立ちくらみなど、体調が急に悪くなった場合に備えて、一人の時に入浴するのは避け、家族などが在宅している時に入りましょう。

腰に負担のかかる姿勢

掃除機をかけるときなど、前かがみになる姿勢は腰に負担がかかりますから、なるべく背筋を伸ばして行いましょう。

妊娠週数が進むにつれ、ママのおなかも大きくなって前にせり出してきますから、どうしても腰に負担がかかり腰痛になりやすいので、妊娠初期のこの時期から気をつけておくとよいですね。

おなかに負担のかかる姿勢

思いがけない動作で力が入り、腹部を圧迫してしまうことがあります。

次のような動作には充分注意して、無理をしないようにしましょう。

  • 重いものを持つ
  • しゃがむ
  • 立ったままで前かがみになる
  • 高いところの物を背伸びして取る
  • 床などに落ちたものを、ひざを曲げずに拾う

このような動作は一気に行うのではなく、ワンクッション動作を入れて、腹部などに負荷がかからないようにしましょう。

座る、立つ姿勢

椅子などに座る時は深くかけ、なるべく背筋を伸ばして座りましょう。

背もたれがある場合は、身体を預けて楽に座りましょう。ソファなどのふかふかした椅子は、深く沈み込んで腹部を圧迫しますから、適度な硬さのものがよいでしょう。

また、畳などに座る場合は、骨盤と背骨が歪まない姿勢の正座がよいのですが、脚がしびれると転倒などの恐れがありますから、お行儀は悪いですが、あぐらが一番無理なく座れますね。

立つ時は、両足を少し開き、左右の足を少し前後にずらして立ちます。身体が安定しますから、おなかが大きくなる妊娠中期以降でもふらつかず安全に立てますね。

座りっぱなしや立ちっぱなしの姿勢は、血流が滞って冷えにつながりますから、時々体勢を変え、軽く身体を動かすなどして、長時間同じ姿勢にならないようにしましょう。

急な動き

信号が変わりそうだから走り出す、階段を駆け上がるなどの急な動きはおなかに負荷がかかり、大変危険です。

経過に問題がないからと言って、妊娠前と同じように行動するのは危険。

急に動くことによって、たちくらみなどで転倒する危険もありますから、ゆったりと動くようにしましょう。

まとめ

妊娠初期は、まだおなかもあまり目立たないですが、実はとても大きな変化が、ママの身体にもおなかの赤ちゃんにも起こっている大事な時期。

この時期は、周りの人たちの協力がとても大事です。

普段は、人に頼るのが苦手な頑張り屋さんのママも、自分とおなかの赤ちゃんのために、“頑張らないこと”を頑張ってみてくださいね。

どうか、安全で、楽しいマタニティライフを過ごしてください。


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こまゆ: エレキギターの音色とピラティスを愛する、中学生の子育て中ママです。役立つのはもちろんのこと、読んで下さったママたちが温かい気持ちになり、元気が出る記事を書いていきたいと思っています。 時には、自ら経験したエピソードも盛り込みながら、“正しく、読みやすい”を心がけてまいります。
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