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赤ちゃんの靴下やベビータイツについて世間の声を聞いてみると、赤ちゃんの成長のためになるべく履かせない方が良いという人と、足を守るために履かせるべきだという人に意見が分かれます。
実際のところ、赤ちゃんの靴下やベビータイツは本当に必要なアイテムなのでしょうか?
また必要だとしたら、どのタイミングで、何ヶ月ごろから履かせるようにすればよいのでしょうか?
今回は赤ちゃんの靴下やベビータイツの役割や履かせる時期、履かせるときのポイントや注意点などについてご紹介いたします。
赤ちゃんに靴下は必要?いつから履かせるの?徹底解説
赤ちゃんに靴下やベビータイツを履かせる必要があるかどうか、履かせるとすればいつ頃から履かせればよいのかを判断するためには、まずは靴下やタイツの役割について知っておく必要があります。
まずは赤ちゃんの靴下やタイツの主な役割を見ていきましょう。
赤ちゃんの靴下の役割とは
1. 寒さを防ぐ
靴下やタイツを履くことで足を寒さから守ることができます。
秋冬などの寒い季節や気温の低い日に外出する場合でも、靴下を履いていると温かく快適に過ごすことができます。
2.汗を吸ってくれる
赤ちゃんは新陳代謝がよく、大人よりも汗をかきやすいといわれています。
でも、ずっと足がべたべたしているのは気持ち悪くて嫌ですよね。靴下やタイツを履くことで、足にかいた汗を吸い取ってもらえます。
3.靴を履くときに靴下を履く
靴を履く年齢になったら、靴下は必須です。なぜなら赤ちゃんの皮膚は薄く、直接靴を履くと靴擦れを起こしてしまうからです。
足を守るため、赤ちゃんが靴を履く場合は必ず靴下やタイツを履かせましょう。
赤ちゃんにとって靴下やタイツは、大きく分けると、1,2のように体温等を調節して快適に過ごす役割と、3のように足を守る役割の2つを持っています。
それぞれの役割についてもう少し詳しく見ていきましょう。まずは体温調節の役割についてです。
赤ちゃんは手足で体温を調節している
赤ちゃんの身体は体温調節が苦手で、汗をかくことによって、体温の調節を行っています。
そのため大人と比べてよく汗をかくのですね。
たまに手足にたくさん汗をかいていたり、手足が冷たくなっていたりして心配になることがありますが、これも体温調節の一環です。赤ちゃんのおなかや背中を触ってみて温かければ問題ありません。
室内では靴下は必要なし
赤ちゃんにとっての適温は、夏場は24~27℃、冬場は22~23℃といわれているので、冬でも温かい室内であれば、靴下やタイツは必要ありません。
足を覆ってしまうと、逆に体温調節が上手くいかなくなって、体温が上がったり脱水症状を起こしやすくなります。
またフローリング床などでは靴下やタイツを履くことで滑りやすくなり、転倒してしまう原因にもなります。
室内が22℃以下のときや赤ちゃんが寒そうにしているときは、部屋全体の温度を上げるようにしてください。
温度計や湿度計があると、エアコンをつける目安になって良いです。
寒い日の外出時に靴下を履かせよう
秋冬の気温が低い日や風が強い日に外出をするときは、赤ちゃんの体温が下がりすぎないように、靴下やタイツで防寒してあげてください。
初めて靴下やタイツを履かせるときはゆっくりと。
指がひっかかったり、変な方向にまがったまま、力任せに履かせたりしないように気をつけてください。
靴擦れや乾燥・怪我などから足を守る
次に足を守る役割についてです。赤ちゃんの足は柔らかく、肌も敏感です。
素足で靴をはくと靴擦れを起こしますし、靴に使われている接着剤などの成分で刺激を受けてしまうこともあります。
また靴の中に入ってきた砂や石で怪我をしてしまう可能性もあります。
これらの要因から足を守るために、靴を履く場合には必ず靴下やタイツを履かせましょう。
赤ちゃんに靴下はいつから履かせる?
以上のことを踏まえると、赤ちゃんに靴下やタイツを履かせるのは、寒い日の外出時や靴を履くときのみで大丈夫です。
逆にそれ以外のときに履かせてしまうと、体温調整の妨げになってしまうので、室内や暑い季節には、できるだけ裸足で過ごさせてあげましょう。
いつから履かせればよいのか、という問題については、赤ちゃんが生まれた季節にもよるので、はっきり何ヶ月後とはいえませんが、生まれて初めての寒い日の外出時、もしくは初めて靴を履くとき、となります。
赤ちゃんの靴下はいつから?寝ている時でも必要?脱げるときの対策は?
次に赤ちゃんの靴下の選び方や脱げてしまうときの対策などをご紹介します。
実際に赤ちゃん用の靴下やタイツを購入するとき、または購入してから実際に履かせるときに、参考にしてください。
靴下と足のサイズと測り方
赤ちゃんの月齢と平均的な足のサイズは以下のとおりです。
- 新生児~3ヶ月:7~11cm
- 3ヶ月~6ヶ月:9~12cm
- 6ヶ月~1歳半:11~13cm
- 1歳半~2歳:12~14cm
- 2歳~3歳:13~15cm
こちらはあくまで平均的なサイズです。
正確なサイズは、靴屋さんで足の大きさを測ってくれるサービスを行っているところがありますので、そういったものを利用するか、自宅でメジャーを使って測ってみてください。
自宅で測る際は、足長(かかとからつま先までの長さ)だけでなく、足囲(足の横幅)も測るようにしてください。
以下は自宅で赤ちゃんの足のサイズを測るときの注意点です。
赤ちゃんは必ず立たせて、足に体重がかかった状態でサイズを測る。
まれにベビーカーに乗せたままや座ったままの状態で足のサイズを測っている人がいますが、これでは正しいサイズが計測できません。
足を床につけてしっかりと体重がかかった状態でサイズを測るようにしてください。
赤ちゃんがひとりで立てない場合は、誰かに支えてもらいましょう。
かかとをゼロの部分にしっかり合わせる。
当然のことなのですが、正しいサイズを測ろうと必死につま先を見ている間に、赤ちゃんがジリジリ動いていることに気づかない場合があります。
誰か手伝ってくれる人がいる場合は赤ちゃんの足首を押さえてもらって、かかとがゼロの部分からずれないようにしてください。
指先を伸ばしているかチェックしてサイズを測る。
赤ちゃんが指を丸めてしまっていると正しいサイズが計測できません。
指先を丸めてしまっている場合は、しっかり伸ばしてあげてから測ってください。
伸ばそうとしてもすぐにまた丸めてしまう場合は、指先に力が入っています。
そんなときは足の甲をさすりながら声をかけてあげると徐々に力が抜けてきますので、試してみてください。
赤ちゃんが寝ているときに靴下を履かせてもいい?
赤ちゃんが寝ているとき、足元が冷えないか気になりますが、靴下やタイツはなるべく履かせないほうが良いです。
先ほども述べたとおり、赤ちゃんは体温調節が苦手ですので、靴下やタイツで足先を覆ってしまうと、上手く体温調節が出来なくなって、ひどいときには乳幼児突然死症候群の原因にさえなってしまいます。
足先は覆わずに裸足のまま寝させてあげましょう。
どうしても気になったり、赤ちゃんが寒そうにしているときは、部屋自体を温めたり、腹巻でお腹周りを温めるようにしてください。
もしくはレッグウォーマーで足首部分を温めるのもおすすめです。
レッグウォーマーは足全体を覆うわけではないので、体温調節もできますし、外出時に靴下やタイツと併用したりもできるので、1枚持っておくと何かと便利ですよ。
赤ちゃんの靴下が脱げるときの対策は?
赤ちゃんの靴下が頻繁に脱げるときは、サイズが合っていない可能性があります。
同じサイズ表記でもメーカーによって大きさが若干異なることがありますし、赤ちゃんの足を締め付けないように元々緩めに作られていることもあります。
サイズが合っていても脱げてしまうときには、靴下の上からレッグウォーマーを被せると脱げにくくなります。
またハイソックスタイプも、短いものに比べると脱げにくいのでおすすめです。
どうしても脱げてしまう場合にはベビータイツに切り替えても良いですね。1,2歳ぐらいになると靴下が脱げかけると教えてくれるようになりますが、それまでは親御さんの方で脱げにくいように工夫してあげてください。
まとめ
いかがでしたか?
赤ちゃんは手足で体温調節をしているので、靴下やタイツで足元を覆うのは極力避け、裸足で生活させてあげるのが良いです。
しかし、寒い日の外出時や靴を履くときは、赤ちゃんを寒さや怪我などから守るために靴下やタイツを履かせましょう。
赤ちゃんは自分で服装や室温の設定ができませんので、親御さんの方で気にしてあげるようにしてください。