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自分の子供が嫌い…そんなことを思うママがいるのでしょうか。
子供が嫌いだというと、とても冷酷で非情な人間のような印象を受けてしまします。
それが自分の子供ならなおさらです。
しかしママたちは様々な理由で子供を嫌いになってしまうことがあります。
今回はその理由や、子供が嫌いになってしまった時の解決法について紹介します。
我が子なのに嫌いになってしまうママの心理は?
自分の子供なのに嫌いになってしまう…。
自分でもどうしてこんなに嫌いなのかわからない…。
そんな時に大きく心を支配するのは「罪悪感」そして「自己嫌悪」です。
- こんな母親で我が子に申し訳ない
- わが子を愛せない自分はダメな母親
そして
- この子さえいなければこんな思いをすることはなかったのに
と子供への嫌悪感も大きくなってしまうのです。
子供を嫌いになってしまう原因は?
それではどうして我が子が嫌いになってしまうのでしょうか。
それには様々な理由があります。
ホルモンバランス
下の子を出産するときょうだい児が途端に可愛く思えなくなってしまうことがあります。
中には上の子に体を触られるのも嫌になってしまうママも。
しかしそれは生まれたばかりの赤ちゃんを外敵から守ろうとするために、ママに備わっている本能的な気持ちです。
赤ちゃんが育ち、時間が経過するとともに、なぜあんなに上の子が嫌いだったのか不思議に思えるようになるはずです。
経済的困難
子供がいると予想外に出費が多く、家計を圧迫するようになっていきます。
そんな状況の中、食費をねん出するのにも一苦労なのにあれこれわがままばかり言われてはストレスばかりが溜まっていきます。
子供さえいなければ、こんな苦労はしなかったのに、と子供への嫌悪感が増してしまうのです。
育児ストレス
夫が不在がちの家庭内で一人で育児を行っている、いわゆるワンオペ育児の場合、24時間朝から晩まで子供の相手をし、一緒に過ごすことになります。
いつ終わるのかもしれない毎日の育児にホトホト疲れ果て、「子供なんていない方がよかった」と思ってしまい、日頃のストレスも相まってしまうことで「子供なんて嫌い」という気持ちにエスカレートしてしまうこともあります。
過去のトラウマ
自分自身の子供時代の思い出がトラウマになっている場合も、我が子を嫌いになってしまう可能性があります。
例えば、私は親に大切にされてこなかったのに、なぜこの子はこんなに祖父母から愛されているのだろう、と無意識のうちに嫉妬に近い感情を抱いてしまう、などです。
そうすることで自分でも気づかないうちにわが子のことが妬ましく、嫌いになってしまうのです。
理想と現実のギャップ
理想の子供像と、現実の我が子の姿に生まれるギャップも、我が子を嫌いになってしまう理由になりやすいものです。
例えば
- 男の子が欲しかったのに、生まれてきたのは女の子。
- ママ友の子供はもう歩いているのに、この子はまだハイハイばかり。
というような事柄です。
ママの努力ではどうにもならないようなものが多く、厳しいしつけにつながる可能性も高まります。
子供が嫌いになってしまったときの解決法は?
子供が嫌いだと感じる理由は様々でしたが、もし嫌いになってしまったと感じたら…
その時はこのような解決法がありますので、ぜひ自分でしっくりくる方法を試してみてください。
気持ちが少しでも楽になると、また子供と笑顔で向き合えるようになるかもしれません。
子供と自分は別の人間だと思う
「自分はこんなに大変な目にあった子供時代だったのに、この子は楽をしていてズルい」と思い、わが子を嫌いになってしまっている場合、「子供と自分は別の人間だ」と意識するようにしましょう。
きっとママ本人も、自分もつらかったから我が子にもつらい思いをさせたい、というわけではないでしょう。
そう思うことでだんだんと子供の良い部分が見えてくるようになるはずです。
自分の時間を持つ
少し子供との距離を置くのも大切な解決法です。
ずっと一緒にいてはどうしても悪いところばかり目についてしまうものです。
仕事を始めてみたりするのもよいでしょう。
家族以外との関わりができることで、より客観的に自分の姿や子供の姿を見ることができるようになるはずです。
そうすると、「あんなことを頑張っているんだな」「いつの間にかあんなことができるようになっている」と子供の成長を感じ、嬉しくなっていけばしめたものです。
周囲と比較することをやめる
「あの子より出来なくて悔しくないの?」と子供に聞いたりしていませんか?
悔しいと思っているのはママ自身だということに気づきましょう。
周囲から良く見られたいと思うがゆえに子供に期待をしすぎてしまい、その期待が予想通りにいかないことで我が子を嫌いになってしまうのです。
しかし比較するのを止めるというのはとても難しいものです。
そこで「出来ないこと」に目を向けるのではなく、「出来ていること」に目を向けることが重要になってきます。
そうするとだんだん子供の可愛らしさに気づくことが出来るのではないでしょうか。
また、子供時代に「出来ること」に気づき、認められることで、自己有能感を持って生き生きと社会生活を送れる将来の姿に繋がっていきます。
一人で抱え込まないことが大切
ママが我が子を嫌いになってしまう、という感情は世間ではなかなか受け入れられるものではありません。
ママ自身後ろめたさを感じ、だんだんその後ろめたさが怒りとして子供に向かってしまうようになります。
そうなる前に「子供を愛せず困っているという」という気持ちを抱え込まず、第三者に相談してみることをお勧めします。
相談機関としては以下のような場所が存在します。
- 各都道府県の保健センター
- 子育て支援センター
- 大学や民間の相談室
相談機関は守秘義務があり、命にかかわるような事態が起きない限りは相談内容などの秘密は守られます。
また、もし可能であればパパに相談してみるのも有効な手段です。
育児はママだけのものではありません。
はじめは「嫌い」という言葉に驚くかもしれませんが、たいていの場合、しっかり話を聞いてくれるはずです。
夫婦で一緒に向き合っていくことで、解決が早くなるかもしれません。
子供に感情をぶつけてしまったら…。
どうしても気持ちが抑えきれず、子供に感情をぶつけてしまった…。
ママだって人間です。そんな時もあるでしょう。
しかしそこで終わりにしてはいけません。
子供だって人間です。感情をぶつけられたら傷つきます。
その瞬間は難しくても、後でしっかり子供と向き合い、心を込めて謝りましょう。
また人の怒りは6秒しか持続しないという研究結果があります。
一瞬カッとなってしまっても、ゆっくり6秒数えると自然と怒りは収まってきます。
怒り任せに気持ちをぶつけ、傷つけあうのは得策とは言えません。
落ち着いてからゆっくりと怒りの原因について考えてみるとよいでしょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。
我が子が嫌い、という思いはなかなかママ自身でも認めたくない感情だと思います。
しかし様々な理由でそんな思いを抱えているママがいることも確かです。
その理由がなぜなのかをじっくり考え、少しでも子供と良い関係を築くために、まずは一人で抱え込まないことが大切です。
周囲と相談しながら、自分自身を見つめなおすことで、ママ自身も、そして子供も大きく成長できる日が来るはずです。
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