見出し
なんだか少しボーっとする程度から、今すぐ横にならずにはいられない程まで、妊娠中には眠気に襲われることが多々あります。
特に妊娠初期は「眠りづわり」という言葉もあるほど、眠くて眠くて仕方ない方も多いです。
ホルモンバランスの関係や、血液量の変化、代謝亢進による疲れやすさなど、妊娠中の眠気は体内で赤ちゃんを育てるために仕方のないことなのですが、仕事中や外出中など、眠くなると困ることも多いですよね。
眠気覚ましの代表ともいえるカフェインも、妊娠中には控えなくてはならず、眠気の対処法に困っている妊婦さんも多いのではないでしょうか?
そんなときはぜひ、アロマを試してみてください!
妊婦が妊娠中にアロマは使えるの?
医療現場で大活躍!産婦人科でも使ってる!
妊娠中にアロマなんて、赤ちゃんに影響はないの?と思う方もいらっしゃるかもしれません。
確かに、妊娠中には使えない精油もありますが、妊娠中にも安心して使える精油を選べば、妊婦さんの使用も特に問題ないと言われています。
その効果や安全性は、産婦人科でも使われるほど確かなもの!
精油の使用に不安がある場合には、アロマセラピーを実施しているクリニックや、アロマの正しい知識を身につけたアロマセラピストなどに相談してみてもいいかもしれません。
アロマが作用する理由
アロマセラピーに使用される「精油」には、その種類によって様々な香り成分が濃縮されています。
日本のアロマセラピーでは、その香りの成分を鼻や肺の粘膜、皮膚などから血液に吸収させ、全身を巡らせることによって、香り成分の効果を作用させます。
精油の香り成分の中には、痛みを和らげたり、ホルモンバランスや自律神経のバランスを整える働きを持った成分が含まれており、これがそれぞれに作用することで、症状の緩和をすることができるのです。
妊婦が妊娠中にアロマを使うコツ
必ず天然のアロマを使う
一般に「アロマオイル」として販売されているものの中には、植物から抽出した天然素材のものと、石油から合成したものとの2種類があります。
妊娠中に使用できるのは100%天然のもので、その多くは「精油」という名で販売されています。
合成のものを使用すると身体に害を及ぼすこともあるので、必ず100%天然素材であることを確認して購入するようにしましょう。
不安があれば専門家に相談する
妊娠中は特に体調が変化しやすかったり、心身ともに敏感になってしまいがちです。
アロマの使用や体調に不安のある方は、自己判断で使用せず、医師や助産師、アロマセラピストなど、専門知識を持った人に相談しましょう。
アロマセラピストが常駐しているアロマ専門店などもありますので、精油の購入や妊娠中の使用に関してなど、無料で相談にのってもらえます。
アロマの好みも大切に
精油の種類によって効果は様々ですが、その効果を重視するあまり、好みでない香りを無理に使うことは危険です。
特に妊娠初期では匂いにかなり敏感になりますが、これは、自分の身体や赤ちゃんを守るために備わった、動物としての本能です。
「心地よい」と感じる香りは自然と身体が欲しているものなので、効果にこだわらず、心地よい香りのものを選ぶようにしましょう。
妊婦がアロマを使う時の注意点
長期間継続して使用しない
ずっと同じものを食べていると身体を害するように、ずっと同じ香りの成分にさらされていても身体を害することがあります。
特に妊娠中の身体はびんかんですので、1回の使用は30分以内におさめ、多くても1日に2~3回程度にしておきましょう。
また、1つの精油を長く使うのではなく、2~3種類の精油をローテーションで使用すると、バランスのとれた効果が期待できます。
濃度を守る
薬に適切な用量があるように、精油にも適切な使用濃度があります。
妊娠中は特に慎重に使用する必要があり、芳香浴などの時には1回5滴まで、植物油などで希釈して皮膚に付ける場合には0.5%以下に希釈するようにしましょう。
原液を直接皮膚につけない
精油は植物の香りの成分を非常に濃く濃縮させたオイルです。
100%天然のものとはいえ、皮膚に刺激になることもあります。
精油の原液を直接皮膚に付けないように注意して取扱いましょう。
使用後は必ず換気する
精油を使用した際には、香りの成分が揮発して部屋いっぱいに広がります。
そのままの状態で過ごすと、長時間精油を使用しているのと同じことになりますので、使用の後には必ず換気をし、香り成分が部屋に残らないようにしましょう。
妊娠中の上手なアロマの使い方
芳香浴
部屋に香り成分を漂わせる方法です。ゆるやかに精油を作用させることができるので、妊娠中でも安全に行うことができます。
専用のディフューザーなどもありますが、用意できない場合には熱湯を入れたマグカップに精油を垂らすだけでもOKです。
アロマバス
浴槽にお湯をはり、そこに精油を垂らして使う方法です。
妊娠中は身体が敏感になったり、全身をお湯に浸けると疲れてしまうこともあるので、そういったときには洗面器に湯をはり、精油を垂らして手や足だけ浸けることでも効果を発揮します。
オイルマッサージ
マッサージオイルやベビーオイルなどで精油を薄め、肌に馴染ませる方法です。
精油成分を直接肌から吸収できるので、効果が得やすいというメリットがある反面、使用できる精油が限られたり、合わない精油を使ってしまったときに害が大きいなどのデメリットもあるため、実施には知識や経験が必要になります。
温シップ
精油を垂らしたお湯でタオルなどをしぼり、患部に当てる方法です。
精油の作用と同時に、お湯の温熱効果も得られるため、冷えや血流不良によって起こる症状に適しています。
眠気撃退!オススメアロマ
グレープフルーツ
すっきりと爽やかな香りで、気持ちをリフレッシュさせてくれます。
血圧を上げてくれる作用もあるので、目覚めの悪いときや、何となく身体がだるいときにもオススメです。
ただし、血圧などの循環器機能に異常のある方は使用を控えてください。
また、紫外線に当たると変質して有害となる可能性もありますので、直射日光を避けて使用や保管をしてください。
特に、皮膚に使用した場合には、使用後12時間程度は直接紫外線に当たるのを避けましょう。
レモン
グレープフルーツ同様に柑橘の爽やかな香りが特徴ですが、レモンのほうがよりさっぱりとした香りで、吐きづわりなどを伴うときにも使いやすいです。
グレープフルーツ同様に紫外線によって変質しますので、使用や保管、取扱いには注意しましょう。
ユーカリ
ミントに似た清涼感のある香りが、眠気でボーっとする頭をすっきりクリアにしてくれます。
集中力を高める作用もあるので、仕事中や運転中などの眠気覚ましにオススメです。
鼻づまりなどを解消してくれる効果もあるので、妊娠中で薬が飲めないけれど、花粉症などでボーっとしてしまうときにも役立ちます。
まとめ
アロマセラピーはその効果と安全性から、医療現場でも多く取り入れられています。
正しい知識を身につけて安全な精油を選べば、妊娠中にも使用できてとても便利。
特に妊娠初期には体調が目まぐるしく変化して不安になることも多いですが、アロマセラピーの効果を上手に利用して、症状の緩和や気分転換ができるといいですね。
この記事を読んだ方はこちらの記事も読んでいます。