見出し
妊娠すると様々な身体の変化が現れてきます。そのなかでも最も大きな変化といえば、やはり「お腹が大きくなること」ですよね。
でもお腹が大きくなることで肌がゴワゴワ&カサカサ&シワシワになってしまうかもしれないんです!
そんなことになりたくない妊婦さんのために!
今回は妊娠時のお悩みNo.1でもあるお腹の皮膚のトラブルの原因と予防についてお話ししていきましょう。
妊娠時のお腹の肌トラブル(ゴワゴワ)の原因
「妊娠するとお腹の皮膚がゴワゴワになるってどういうこと…?」と、いまいちイメージが湧いてこない妊婦さんも多いのではないでしょうか?初産婦さんなら、なおさらですよね。
妊娠してお腹が大きくなると皮膚が引っ張られ伸びていきます。
さらに出産することで今までパンパンに引っ張られていた皮膚が急激にゆるむことで皮膚のハリが失われ、ゴワゴワ&シワシワ&カサカサになってしまうんです。
ただ、この症状は全ての妊婦さんに必ず起こるというわけではありません。
体型や筋肉量などによってお腹があまり大きくならない人の場合は、皮膚もあまり引っ張られて伸びないのでゴワゴワ肌になりにくかったりなど個人差のある症状です。
お腹がゴワゴワ肌になってしまう人というのは同時に妊娠線も出来やすい肌の人ということでもあります。
妊娠線は妊娠によってお腹が大きくなるけれど、お腹の皮膚の伸縮が間に合わないため皮膚が裂けたり切れたりしてできる筋のことをいいます。
そして妊娠線も全ての妊婦さんが必ずできるわけではなく、出来にくい人・出来やすい人というのはいます。
例えば主に次の5つに当てはまる人は妊娠線が出来やすい傾向にあります。
妊娠線ができやすい人の傾向
皮下脂肪が厚い人
皮下脂肪というのは伸びにくい性質なので、皮下脂肪が多いほど伸びにくい皮膚ということになります。
そのため妊娠線も出来やすいのです。
乾燥肌の人
乾燥した皮膚は柔軟性が悪くて伸びにくいため亀裂ができやすくなります。
また乾燥してひび割れを起こしている部分は特に伸びが悪くなります。
双子など多児妊娠の人
多児妊娠だと通常よりもお腹が大きくなるため、皮膚の伸縮が間に合わなくなり妊娠線が出来やすくなる傾向があります。
体型が小柄な人
通常のお腹の大きさだとしても、小柄な体型の割合から考えると比率的にとても大きくなっている状態なので、それだけ皮膚が引っ張られている状態となり妊娠線が出来やすくなってしまいます。
2人目以降の妊婦
1人目の妊娠時よりも年齢が上がっていることで皮膚の伸縮性が悪くなっていて妊娠線が出来やすくなる傾向があります。
お腹のゴワゴワ肌を予防・改善する方法
お腹のゴワゴワ肌の原因はお腹が大きくなるにつれて皮膚の伸縮が間に合わなくなることが原因です。
なのでゴワゴワ肌を予防するには①皮膚が急激に引っ張られる状態を防ぐこと②皮膚の伸縮性を高めていくこと
この2つがポイントになります。
そしてこのケアは同時に妊娠線を作らせないことにもつながるケアになります。
では具体的な予防や改善方法を見ていきましょう。
急激に体重を増やさない
妊娠中に急激に体重が増えると皮膚も急激に伸びることになります。
よく太りすぎてしまった人も「肉割れ」といった、妊娠線と同じ症状がでることからも妊娠中の体重管理はとても重要になります。
また妊娠中の太り過ぎは柔軟性が低いとされる皮下脂肪を厚くさせ、お腹だけでなく太ももなどにまで妊娠線やゴワゴワ肌を生み出すことにもなりかねません。
初期から臨月までのトータルで増えた体重で考えるのではなく、1ヶ月の体重の増え方が急激に増加することのないよう注意しましょう。
なるべく1ヶ月1キロまでにおさえておくのが理想的です。
そのためには栄養価の高いバランスの良い食事はもちろんですが、例えばつわりの反動で暴飲暴食してしまうといったことのないようにも注意しましょう。
また体調に合わせてマタニティヨガやウォーキングなど適度な運動も行うようにして体重管理をするといいですね。
妊娠初期からクリームで保湿ケアをする
妊娠中はプロゲステロンというホルモンが増加します。
プロゲステロンが増加すると肌のバリア機能が低下しやすくなります。すると人によっては肌が乾燥しやすくなります。
乾燥した肌は伸縮性が悪く妊娠線も出来やすくなり、これを何もせず放っておくとますます妊娠線が増加しゴワゴワ肌になってしまいます。
また妊娠中はホルモンの関係で胸も急激に大きくなるため、胸にも妊娠線が出来たりゴワゴワ肌になることがあります。
もし今の時点で妊娠線が出来ていなくても、お腹に乾燥やかゆみなどの症状がある場合は妊娠線やゴワゴワ肌の前触れかもしれません。
つまりゴワゴワ肌を予防するには肌を乾燥させないようにすることがとても重要なのです。
そのためには肌が乾燥し始める妊娠初期からしっかりと早めの保湿ケアをしていきましょう。
お腹はもちろん、太ももや胸にも保湿クリームをお風呂上がりなどにしっかり塗って、乾燥から肌を守りましょう。
妊娠中は肌が敏感になりやすいですが、産後赤ちゃんにもママにも使えるタイプの保湿クリームなら安心して使えるのでオススメです。
食事・生活習慣を整えて代謝をUPさせる
ゴワゴワ肌の改善には肌のターンオーバーを正常にしていくことが大切です。
そのためには食事や生活習慣で代謝を上げたりターンオーバーを活性化していきましょう。
食事で代謝を上げるにはまず冷たい食べ物や飲み物、その他身体を冷やす食材を避けるようにしましょう。
逆に身体を温める食べ物を摂るようにして1日3食、規則正しい食事習慣を心がけましょう。
また運動は代謝アップにとても効果的なので、なるべく継続的に行うようにしましょう。
マタニティヨガやウォーキング、またスクワットなどの妊婦でも可能な筋トレを行うとお産も楽になるようですよ。
妊婦スクワットの注意点とコツとしては、1セットは少なめの回数に設定してセット数を複数行うようにしましょう。
つまり一気に何十回も続けてやるのではなく、1セットを少ない回数にしてセットごとにインターバルを入れれば、妊娠中の身体に負担をかけずに続けることができるということです。
もちろん担当医からの指示に従い、けして無理のない範囲で行うようにしてくださいね。
また早寝早起きなどの規則正しい生活や良質な睡眠、毎日きちんと湯船に浸かって身体を芯から温めるといったことも習慣化するようにして代謝をUPさせましょう。
美容クリニックでの治療
いろいろと自己ケアをしてはみたけれど、妊娠線が消える様子もなくゴワゴワ肌が改善する様子がみられないようなら美容クリニックで治療をするという手もあります。
よく「1度出来てしまった妊娠線はなかなか消えない」といわれているのは、妊娠線が皮膚の奥にある真皮層まで断裂してしまっているから。
真皮層は、角質層を含む「表皮」よりもかなり柔軟性が悪いので断裂しやすく、クリームなどの自己ケアでは真皮層には届かないので改善は難しいでしょう。
その点、美容クリニックの治療なら真皮層に働きかけることができるので、妊娠線やゴワゴワ肌の改善ができるかもしれません。
一般的にはレーザーやダーマローラーなどがあります。
また最近では「血流改善炭酸ガス治療」といったものもあります。
これは血流改善の炭酸ガスを皮膚に注入することで、真皮の血流が良くなり肌の代謝がUPするという治療です。
妊娠線とゴワゴワ肌を改善したい場合は1度美容クリニックに相談してみるのもいいかもしれませんね。
まとめ
いかがでしたか?
妊娠中に早めにケアをしておけば、産後にお腹がゴワゴワ肌になる可能性はかなり減ります。
とにかく早めが肝心!妊娠初期からゴワゴワ肌予防をしっかり心がけましょう。
この記事を読んだ方はこちらの記事も読んでいます。