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赤ちゃんに十分な量の母乳をあげたいと思っているのに、私のおっパイは張らないし搾乳してみてもちょっとしか出ない…もしかして母乳が出ていないのかも…?
と不安になっていませんか?
しかし果たして「張らないおっパイ=母乳が出ないおっパイ」といえるのでしょうか?
そこで今回はおっぱいが張らず思うように母乳が出ないその原因と対策について詳しくお話ししていきます。
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実はおっぱいには2つのタイプがあった!
おっぱいタイプ1:張り乳
1つは「張り乳」。
(または「溜まり乳」とも言います。)言葉の通り、おっぱいが張って母乳が乳房内に溜まるタイプのおっぱいです。
このタイプは出産後早い時期からおっぱいが張りやすく母乳も出やすいです。
これだけ聞くとたくさん母乳をあげられるわけですから理想的なおっぱいのように思われます。
しかし張り乳は母乳がドンドン分泌されやすいので、授乳間隔が少し開いただけでもパンパンに張ってしまい痛みやしこりができやすいのです。
さらにお風呂の湯船で温まるだけで母乳が勝手に滲み出てしまったり、夜間などは授乳間隔がどうしても開いてしまうので痛みで眠れなかったり、眠れたとしても母乳がパジャマに滲み出てしまったりするので母乳パッドが欠かせなかったりと日常生活に支障をきたすこともあります。
また痛みやしこりがひどくなると乳腺炎などのトラブルにも発展しやすいなど多くのリスクがあり、ママの体に大きな負担がかかってしまう少々厄介なおっぱいでもあるのです。
おっぱいタイプ2:差し乳
ではもう一方の「差し乳」はというと、こちらは普段はおっぱいが張らないけれど、赤ちゃんに吸われることでツンとした感覚とともにおっぱいが張ってくるというタイプです。
差し乳は出産後、数日間はおっぱいが張らなかったり、授乳間隔もかなり開けないとおっぱいが張らないという傾向があります。
しかし吸った刺激で必要量がそのつど作られるという仕組みなのでとても効率的であり、いつも新鮮で質の良い母乳が赤ちゃんにあげられるというメリットがあります。
また乳腺炎などのトラブルにもなりにくく痛みやしこりも出来にくいのでママの体にとっても快適に母乳育児が出来るため、むしろ差し乳の方が理想のおっぱいといえるのかもしれません。
実はこの差し乳タイプの人が「おっぱいが張らないから母乳が出ない」と間違って思い込んでしまっているパターンが多いのです。
なぜなら差し乳は授乳時の刺激で必要量が出来る仕組みなので、搾乳してみてもあまり出ないのです。これを「私は母乳が出ない体質」と勘違いしてしまうのでしょう。
母乳が全く出ない体質の人っているの?
確かに、先天的に乳腺に問題があり全く母乳が出ないという人はいます。
しかしこうした生まれつき母乳の出ない体質という人は実はあまり多くはいません。
それでも母乳不足を感じるママさんが多いのは授乳の仕方を間違えてしまった結果、後天的に「母乳が出ない人」になってしまった場合が多いのです。
産後すぐにおっぱいが張らないと母乳が出ない体質をまず疑ってしまいます。
しかしこの時、母体の中では赤ちゃんに良質な母乳を作ってあげるために産後の身体を回復させることを優先させる機能が働いているのです。
そのために一旦、母乳を作るためのホルモンを停止している状態なのでおっぱいが張らないのです。
しかし産後数日後から母体が回復するにつれ、授乳間隔が開くと張ってくるといった「張り乳」の状態になり、産後2〜3ヶ月くらいまではこれが続く傾向にあります。
しかし今度は赤ちゃんが必要とする母乳量とママが作り出す母乳量のバランスが一致せず、供給過多の状態になります。
ですが次第に、母乳を作りすぎて余らせても無駄だと母体が気づいていくので無駄におっぱいが張らなくなっていき、授乳時に必要な分だけ出る「差し乳」へと変わるのです。
最初は張り乳で徐々に差し乳というのは最も多いパターンです。
そして張り乳から差し乳へと変わるということは母乳育児が軌道に乗ったという証でもあり、 むしろ良いことなのです。
それなのに張っていたはずのおっぱいが張らなくなるのは母乳が少なくなったからだと誤解してしまい
「私は母乳が出ない体質だ」
と諦めて授乳を止めてしまうことで、さらに母乳が作られなくなり、結果本当に母乳が出ない人になってしまうのです。
母乳の出を良くして差し乳にするには?
おっぱいは張らないけど必要量がそのつど分泌される差し乳が母乳育児にとって理想的な状態とお話ししました。
ならばこの差し乳になるためにはどうすればいいかというと、「頻回授乳を頑張る」という答えに尽きます。
なぜなら母体は赤ちゃんに吸われる刺激によって母乳の分泌が活発になるようにできているからです。
つまり母乳が出るから赤ちゃんが飲むのではなく、赤ちゃんが飲むから母乳が出るという仕組みがママの体に元々プログラミングされているのです。
ですので赤ちゃんが欲しがる時に欲しがるだけおっぱいをあげるようにしているとだんだん母乳量が増えていきます。
教科書通りに考えれば、授乳の間隔は3時間置きで1日8回となるかもしれませんが、頻回授乳はとにかく1日に12回〜15回は普通で、最低でも10回以上は根気よく授乳することになります。
「考えただけでも大変だから無理。そうまでして母乳育児にこだわりはない。」
という考えなら無理にやる必要はありません。
それも立派な育児の選択肢の1つだと思います。
ですがもしも
「やっぱり母乳で育てたい!出来れば完全母乳育児をしたい」
という希望を持っているのならば、1度だけでもまずは頑張ってみることをオススメします。
頑張り次第で理想の母乳育児が叶うチャンスかもしれません。
ではいよいよ頻回授乳にあたっての準備や方法について具体的に説明していきましょう。
頻回授乳の準備
母乳を出すためには肝心の母乳の通り道である乳管を開かせなくては出るものも出ません。
ですのでまずは乳管を開かせる「乳管開通マッサージ」を行なってください。
乳管は片方の乳頭の先に約20本ほどあるのですが、このうちの5〜6本くらいの乳管が開くように出来れば十分です。
初産婦の場合は乳管がしっかり開くまで時間がかかるので、しばらくは根気よく行いましょう。
特に痛みやしこりなどがないなら入浴時や蒸しタオルなどおっぱいを温めた状態で行うとより効果的です。
乳腺炎などおっぱいトラブルがある場合は病院で診察を受けたり、母乳外来などで専門の母乳マッサージを受けるようにしてください。
またある程度授乳のリズムが安定してきてからも乳管の通りをチェックするために、乳管開通マッサージを入浴時などに行うことを習慣づけるようにしましょう。
母乳がほとんど出ない状態からの頻回授乳の方法
乳管開通マッサージをしてから母乳を与えつつ、ミルクを1回の規定量よりも少し少なめに与えます。
母乳のみの回数が1日12〜15回くらいを目標に頑張りましょう。
そして様子を見ながら少しづつミルクの回数や量を減らしていくようにしましょう。
母乳が出てはいるが、充分な量ではない状態からの頻回授乳の方法
乳管開通マッサージと頻回授乳を根気よく続け、どうしても辛くなったりしんどい時だけミルクを規定量より少なめに(40〜60ccくらい)を与えるようにしましょう。
母乳育児寄りの混合育児にする方法
混合育児は続けるけれど、なるべく母乳メインの混合育児にしたいという人は、先に述べた方法でがんばるのももちろん良いです。
しかしこれではちょっとキツイという場合は今まで通りの混合のリズムでかまわないので、その代わり1回に足すミルクの量を10ccづつ減らしていくようにしてみてください。
こうして1日の総ミルク量を減らしつつ、その分母乳のみの授乳の回を設けるようにしてください。
こうして徐々に母乳のみの比率を上げていき、最終的にはミルクは夜寝る前に足すだけといったような1日1〜2回くらいのペースとなることで、母乳のみがメインの理想の混合育児に変えていけると思います。
尚、母乳の出を良くするためには水分をなるべく1日1リットルくらい摂取する、身体を冷やさない、ストレスを溜めないといったことに気をつけるようにしましょう。
また母乳分泌に効果的なハーブティーを飲むと、リラックス効果やリフレッシュ効果もあるのでおすすめです。
まとめ
いかがでしたか?
おっぱいが張らないから母乳が出ないというのはほとんどは誤解と思い込みです。
そして母乳量を増やすことはママの努力次第で十分可能なのです。
ですが私は無理に頑張りすぎてまで母乳育児にこだわる必要はないと思います!
ママと赤ちゃんが健康に毎日笑顔で楽しく過ごせるということが1番大切なことですからね。