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妊娠すると身体に今まで経験しなかったような様々な変化が現れてきます。
例えばニキビができやすくなるというのもその1つ。
しかもおしりにニキビがたくさんできてビックリ!なんてこともよくあること。でもおしりにニキビなんてショックですよね。
そこで今回はなぜ妊娠するとおしりにニキビができるのか?妊婦さんのおしりニキビ改善ケア方法についてご紹介していこうと思います。
どうして妊娠したらおしりにニキビができるの?!
妊娠を機にニキビができやすくなるメカニズムについては別記事
>>妊娠中のニキビはなぜできるの??ニキビの原因と治し方、予防方法まとめ
>>妊娠初期にあごに吹き出物が出やすいのはなぜ!?その理由とケア方法を紹介!
でもお話しした通り、妊娠中のホルモンバランスの変化、特にプロゲステロン(黄体ホルモン)の影響によるものが主な原因です。
さらにこの状態に加えて、おしりはもともと皮脂分泌が多めの部分であり、柔らかい分デリケートで、肌表面は角質角化して硬くなりやすい部分でもあります。
ですのでおしりは乾燥したりバリア機能が低下してターンオーバーが乱れたりしやすい肌質なのです。このため毛穴に皮脂や古い角質が詰まっておしりにニキビができやすくなるのです。
妊娠中のおしりニキビ 4つの原因
さらに、妊娠中におしりニキビができやすくなる原因には、主に次の4つがあります。
長時間座っている
デスクワークが多いママさんなど一日中、長時間椅子に座っていることで全体重がおしりにかかっている状態です。
しかも妊娠中はお腹が大きくなるにつれ体重も増加していきます。
これがおしりの皮膚に摩擦や刺激などの負担を与えてしまい、肌表面が角質肥厚・角化して毛穴を詰まらせニキビができやすくなります。
また、デスクワークでなくても妊娠中は疲れやすいため、妊娠前よりも座っている時間が長くなりがちになることも原因です。
締め付けや圧迫
おしりの部分は常に下着や衣服に覆われている状態です。
またスキニーなどの締め付け感の強い衣服などの影響もあり、お尻部分は通気性が悪く蒸れやすくなりがちです。
このことで皮膚を清潔に保ちにくくなり、アクネ菌が繁殖しやすくなってニキビができやすくなります。
入浴時の洗い残し
おしり部分の洗い残しやすすぎ残しは意外に見落としがちです。
特にお腹が大きい妊婦さんだと体勢的に洗いにくくなったり、つわりの時期の妊婦さんなら体調不良から身体を洗う作業が雑になりがちです。
そのため、洗いすすぎが甘くなってしまい、洗浄剤が肌表面に残ってしまうことでニキビの原因になってしまうのです。
妊娠中の血行不良・冷え
妊娠中はホルモンバランスの影響や自律神経の乱れ、また運動不足による筋肉量低下などにより血行が悪くなりやすく、心臓から遠い下半身、特にお尻部分が冷えやすくなります。
冷えているということは血流が悪いということであり、血流が悪いと肌に栄養を運びこめず肌の正常なバリア機能ができにくく、刺激に敏感になってニキビができやすくなります。
妊婦さんのためのお尻ニキビケア方法!
皮膚科でのニキビ治療
通常、ニキビができたら皮膚科で治療をしたりしますが、ニキビ治療薬は抗生物質がメインであることが多いです。
しかし妊婦さんにとって抗生物質は影響の強い薬であり安全性も確立されていません。
ですのでせっかく皮膚科行っても薬を処方されず意味がない場合が多いです。
このことからも、セルフケアでのおしりのニキビ改善が妊婦さんにとって最も安全安心なケア方法になるでしょう。これはお尻ニキビに限らず、顔のニキビに関しても同じです。
ただしどうしてもセルフケアでは限界があり、悪化したり痛みがひどいなどの症状が出るようなら、産婦人科や皮膚科に相談してみてくださいね。
お尻ニキビのセルフケア方法
保湿する
低下したバリア機能や乱れたターンオーバーを整えるためにしっかりと保湿ケアをするようにしましょう。
使うものはなるべくおしりケア、ボディケア専用のものにしてください。
顔用のクリームなどはおしりのような蒸れやすく皮脂分泌が多めの部分には重たすぎる場合があります。
浸透しやすく表面があまりベタつかないものをえらびましょう。
妊娠線予防のボディクリームなどは敏感肌にもなりやすい妊婦さんの肌でも優しくしっかり保湿できるものが多いのでおすすめです。
通気性をよくする
おしりは1日のほとんどが衣服に覆われている分、とても蒸れやすい部分です。
通気性をよくするためにも、パンツなどの下着を綿100%やシルク100%に変えるようにしてみましょう。
またナイロンやアクリルの生地は肌の水分を奪いやすい性質があります。水分不足の乾燥肌はニキビを引き起こす要因ですし、乾燥することでバリア機能が低下し、生地の摩擦の刺激を受けやすくなりニキビの原因にもなります。
このことからも下着の素材には特に気をつけてみましょう。
また、マタニティでもスキニータイプのパンツやデニムがたくさんありますが、スキニーなどのフィット感の強い衣服もやはり通気性を妨げる原因なので、おしりニキビが気になる人はなるべく控えることをおすすめします。
正しく洗浄する
入浴時、すすぎ残しのないようにしっかり洗い流して、おしり部分にぬるつきがないかお風呂を出る前に必ずチェックするようにしましょう。
また妊娠中は敏感肌にもなりやすいので、界面活性剤や香料などがフリーの無添加や低刺激性のもの、自然派のものなど肌に優しいタイプのボディソープを選ぶようにしましょう。なるべく泡切れの良いものが最適ですね。
おしりへの負担をなるべく避ける
デスクワーク妊婦さんなど、一日中長時間座ることが多い場合には、例えば低反発クッションや柔らかい座布団、ドーナツ型クッションなどを椅子に敷いてお尻の負荷をなるべく軽くする工夫をしましょう。
ちなみにドーナツ型は出産直後から会陰の痛みを和らげるため、入院中使うので持っていると便利です。貸してくれる産院もありますが、数が限られていたり貸してくれない産院もあるので自分で用意しておくと安心ですよ。
また座っている時に姿勢が悪いと座り直しが増えてしまい、お尻に摩擦や負荷がかかりやすくなるのでなるべく姿勢を正して座るようにしてみてください。
そして座りっぱなしを防ぐためにも適度に席を立ち、休憩を取るようにしましょう。
血流を良くして冷えを防ぐ
妊娠中は血行不良になりやすいです。特に心臓から遠くなる下半身であるお尻は血流が悪いので触ってみると冷たくなっていることが多いです。
もともとお尻は血行が良くない部分な上、長時間座っていたりするとおしりに長く圧がかかり続け、血行不良が悪化しお尻ニキビの原因に。
お尻を含む下半身の血行不良改善のためにぜひ次の4つを心がけてみてください。
お尻や下半身の血行不良改善のための4つのポイント
座りっぱなしを防ぐためにも1時間ごとに立ってストレッチをしましょう。
また座っている時も足首をぐるぐると時計回り、反対時計回りとそれぞれ左右10回ずつ回しましょう。こまめにやることで血流を促す効果があります。
入浴時、湯船の中で体を温めながらひざ下など下半身を中心にマッサージをしましょう。
また足首→ふくらはぎ→ひざ→ひざ裏→太もも→脚の付け根の順にシャワーを当てていく方法もおすすめです。
体を締め付けず下半身を冷やさない服装や靴下を身につけるようにしましょう。
冬なら外出時にカイロを使うなど下半身を重点的に暖かくして冷やさないように心がけてください。
ストレッチやウォーキング、マタニティヨガなど下半身を重点的に意識した軽めの運動をして、妊娠中の運動不足で減少した下半身の筋肉量を増やし血行を促しましょう。
安定期以降など、妊娠中の身体の様子に合わせて無理のない範囲で行なってください。
まとめ
いかがでしたか?
おしりは負担や刺激を受けやすく、そのダメージを見逃しがち。
さらに妊娠中特有の肌や身体の変化が追い打ちになって、ますますニキビができやすくなるんです。
これからは日々の負担を減らすように心がけながら、正しいケアを行ってツルツルの綺麗なおしりを取り戻していきましょう!